カテゴリー「5-2 Ctom」の記事

2012年9月18日 (火)

痛み止めの服用が女性の難聴と関係あり!?

<文:Ctom>


長らく間が空いてしまいました。
今年は全然書いていない感じがしているのですが、なんだかすごく忙しい状況です。もっとアップしたいのですが、年内頑張っていきたいです。


さて、今日は先日Medical News Todayで興味のある記事が出ていましたので紹介します。
Pain Drugs Can Cause Hearing Loss in Women 13 SEP 2012 です。

タイトルの通り、鎮痛剤が女性において難聴の原因になりうる。というものですが、鎮痛剤の服用は以前にもまして増加傾向にあるのは周知の事実でしょう。特に、月経前症候群や月経痛がひどい子供たちも増加しており、鎮痛剤の服用は普通なことだと感じている人も少なくはないでしょう。


そんな方々にとって、今回の記事は少しショッキングな内容ですね。
あるいは、ひどい痛みに悩まされ、鎮痛剤頼りになっている状態であるならば、その痛みを解決するために何か他の対策も必要かもしれません。


実際、僕のオフィスに訪れる方々も多く鎮痛剤を服用しています。服用していないと耐えられないというのが理由ですが、改善した後にも「痛みの予防のために服用する」というのは実際にはナンセンスなことかもしれません。


では、そんなに長い記事ではないので、さっくりと見ていきましょう。

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2012年7月24日 (火)

Flaxseed vs Fish: 植物性オメガ3か魚類オメガ3

文:Ctom

ライフログで取りあげたオメガ3系脂肪酸に関する話題
Flaxseed vs Fish: 植物性オメガ3か魚類オメガ3(2012/07/24)
魚と卒中(12/09/25)
オメガ3系で歯肉疾患の予防(10/12/30)
子供の脳の発達にかかわる必須脂肪酸 - オメガ3(10/11/13)
魚油は10代少年のうつ病を緩和させるかも - オメガ3(10/08/18)
食事の変化で高齢者のコレステロール値改善 - オメガ3(10/02/22)
魚油は統合失調症の予防になるか? - オメガ3(10/02/03)
魚油は細胞の老化を防ぐ - オメガ3(10/01/23)
オメガ3系脂肪酸は加齢性の失明を避けるかも(09/12/28)
食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3(09/12/04)
魚を食べても心不全の予防にならないかも - オメガ3(09/10/17)
オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし(09/07/14)
オメガ3系脂肪酸は黄斑変性の進行を抑えるかも(09/06/11)
不飽和脂肪酸、アラキドン酸で精神疾患の予防効果?(09/04/15)
オメガ3系脂肪酸に関する私見(08/11/18)
女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系(08/06/30)
オメガ3系:いかに騙されているか(08/06/20)

少し古い記事ですが、2008年2月26日にFlax vs. Fish: The Alpha and the Omegaという記事がありました。デルタ6デサチュラーゼについて少し調べていた中で、少々興味深い内容だったのでこちらに紹介しようと思います。

ライフログの読者の皆さんにとってはオメガ3は聞き慣れた単語だと思います。健康的で人の体に必要な脂肪酸なわけですが、その摂取源について考えたことがあるでしょうか?主に2つのオメガ3の摂取源がありますね。植物由来のα-リノレン酸(ALA)と魚由来のドコサヘキサエン酸(DHA)です。

どちらも体内でプロスタグランジン3に変換され、EPAを体内で作ることになります。
以前の記事で、小児においてはALAは代謝されないために摂取は勧められないことはお分かりだと思います。
※子供の脳の発達に関わる必須脂肪酸

そのため、妊婦においてはALAの摂取を積極的に行って、胎児のうちからオメガ3を増やし、脳の発達に貢献することも紹介してきました。しかし、ALAがプロスタグランジン3(最終代謝産物)になるにはデルタ6デサチュラーゼが必要不可欠ですので、今回は代謝過程のおける話を含め、ALAとEPA/DHAを紹介したいと思います。

記事は多岐にわたってオメガ3について記載がありますので、ちょっと要約しきれませんが、がんばって読んでみてください。

では、いってみましょう

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2012年5月28日 (月)

食事の内容より摂取時間の問題

文:Ctom


今回の記事はちょっとやっつけっぽい内容かもしれないけど、少し面白い話だったので紹介してみたいと思います。記事の最後にも人による追跡研究を行っているというので、興味深い話かなと思って載せます。


今回紹介する記事はNewScientistからWhen you eat beats what you eat in staying healthyという記事を紹介します。


タイトルを読んでもいまいちピンときませんが、健康維持のために何を摂るのか、いつとるのか。と解釈しました。

短い内容なので、コメントを載せながら、書いていきます。
では、いってみよう!

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2012年4月26日 (木)

乳酸菌の種類や健康への影響

文:Ctom


先日、仕事をしている中で、ある乳酸菌含有飲料の効果について質問された。
というのも、その方は過去に大腸以外の部位に腫瘍が見つかり、手術で取り除いている背景がある中で、その乳酸菌含有飲料が癌の抑制に効果があると謳っていると聞いたらしく、それを摂り続けることで効果があるのかないのか聞きたい様子だった。


僕は乳酸菌をコントロールすることで、“大腸がん”の予防や抑制については知っていたけれど、他の部位の腫瘍の予防に効果があるのかは聞いたことがなかった。そこで、その乳酸菌含有飲料について少し調べることにした。結果としては、その飲料の広告は確かに“がんの予防に”という感じで広告を出しているように思えたが、どの部位かは記載がなかった。

含有している乳酸菌の種類についても、その製品の名前からは全くわからず、調べなくてはいけないものだった。
とはいえ、少し調べればすぐに出てくるのだが、日本語のHPなどではその会社のものばかり出てくるので、海外の文献などを調べたところ、確かにガンの抑制に効果がある様子だった。が。

研究報告の中では“ラットの大腸がん”の抑制に効果があった。

というものだった。ヒト研究においては不明であるばかりか、全身の腫瘍に効果があるとは思えない代物だった。しかも、研究では乳酸菌のサプリメント(プレバイオティクス)として摂取しているのだが、この製品はプロバイオティクスという類に入るものだったので、効果の是非はかなり薄くなるように思えた。


そんなことがあって、これは重要な話なんだけれど、まだ紹介していなかったので、導入の記事をここで載せておきたいと思います。読んだ後で、ちょっと記事が古かったな。と思ったけれど、基本的な考えとしてはそんなに変わっていないと思うので、紹介したいと思う。プレバイオティクスとプロバイオティクスの概念と、乳酸菌の影響の大きさについて知ってもらえたらと思う。

では、いってみよう

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2012年4月 5日 (木)

O型の女性は妊娠がしにくい?

文:Ctom

すごく、久しぶりに記事を載せます。
言い訳ではないですが、年度末で僕が会長している会のことでバタバタしていて、こちらまで手が回っていませんでした・・・・。毎月1つは記事をアップしたいと思っているところ、早々に打ち破ってしまった( ̄○ ̄;)!

これから途切れさせないように頑張りたいと思います。


さて、今日はあまり確証的な話しではない話題ですが、少し興味があったので載せたいと思います。
実は、僕の妻はこの2年間不妊治療を受け続けておりまして、39歳の頃から抗ミュラー管ホルモンがとても悪い結果が出ていました。46歳以上だとか・・・。

まぁ、抗ミュラー管ホルモンの値がすべてではないと頑張っているので、応援しているところですが、たまたま妻の血液型はO型だったので、この記事が目にとまりました。あまり鵜呑みにせずに今回の記事を読んでほしいのですが、参考までに。


今回の記事はWebMDよりOct, 25, 2010 Blood Type O Linked to Fertility Problemsを引用。


タイトルを見ても“え?”と思うんじゃないだろうか?
でも、アメリカの血液型の比率はO型が45%で一番多いらしいので、この結果が完全なものであったならば、不妊の問題を持っている人はホントうなぎ上りだよね。でも、実際にはそうじゃないというのがあるので、確実ではないけれど、関連性があるかもしれない。という研究。

うちの妻は40代だから、年齢+この結果は関連性があるかも・・・。と思ったりしています。
FSHの測定を基準にしているところもネックになります。


では、あまり長い記事ではないので、さっそく見てみましょう。


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2012年2月 3日 (金)

副腎-甲状腺の相互関係 パート2:評価と治療の考察

文:Ctom

1月中にアップしようと思っていたのですが、2月になってしまいました。
休日は雪山に行ったりしていたので、心身リフレッシュしていたのですが、その分仕事に追われていて、手付かずという感じでした。


さてさて。前回、前々回に関連した記事をもう一つ掲載します。
その前に、前回・前々回の記事のリンクを張りましょう。

デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)のサプリメントの影響

慢性ストレスがホルモンに与える影響と回復補助


実は今回の記事は「慢性ストレスがホルモンに与える影響と回復補助」の続きになります。
なので、上記の記事の内容について忘れてしまったorまだ読んでいないという方は一読をおすすめします。


今回の記事はDynamic Chiropractic May 20, 2011, Vol.29, Issue 11よりThe Adrenal-Thyroid Connection, Part 2: Assessment and Treatment Considerationsを紹介します。

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2011年12月 3日 (土)

慢性ストレスがホルモンに与える影響と回復補助

文:Ctom

ここのところホルモンバランスとの関連に関する記事を多く見かける機会があったので、ちょっと、自分自身の勉強や復習もかねて、何回か続けて関連する記事を投稿しようと思います。

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)の事にも関連した内容だと思います。
ストレスとホルモンバランスの関係をとりあげた記事を投稿して、読者の方々にはストレスやホルモンの関係に関して少しずつ理解を深めてほしいという狙いを持って取り上げていこうと思います。


DHEAもそうだけど、少し難しい記事を取り上げていきます。
最初に記事の内容をまとめて書いておくので、それを読んでもらえれば大まかに理解できるようにしておきます。原文を訳したものも載せておくので、そちらも併せて読んでみてもらえればいいかな。


さてさて。今回の記事はDynamic Chiropractic – March 26, 2011, Vol. 29, Issue 07の記事でDoes Your Patient Need Thyroid and Adrenal Support?というタイトルです。この記事では甲状腺と副腎(生殖腺も含む)をピックアップして関連について述べた記事ですね。じっくり読んでみてください。


では、いってみましょう!

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2011年11月15日 (火)

デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)のサプリメントの影響

文:Ctom

いろんなことで仕事に押されていて記事の投稿が随分遅くなってしまいました。
記事の投稿ができていないことに焦りを感じていたんですけど、なかなかこれといった記事もないなぁと思いつついたのも遅くなってしまった要因ですかね。


さてさて。今日は少し難しい話をしたいと思います。
これはまだ日本ではピンとこない話なんですけど、ちょこちょこと見かける機会があったので、個人的な興味もあって紹介します。


題に入る前にみなさんはストレスについてどれくらいご存じだろうか?
ストレスにはハンス・セリエ博士が説いたものが専門家の中でも一般的なんだろうけれど、ストレス学というのは割と最近の学問なんですね。

僕も大学生の頃、先生からストレス学について講義を言うけていたけれど、正直先生も歴史が浅いからわからないことが多い的なことを言っていた気がします。(たぶん)


人が感じるストレスというのは何も対人的なストレスのみじゃないんですね。基本的なストレスの種類は下記の通りです。

身体的ストレス(痛みとか寝不足、運動過剰、関節可動域の低下などなど)
精神的ストレス(対人関係とか、やりたいことができないとかよく言うストレス)
温度的ストレス(環境的ともいえるのですが、温度の変化ですよね。それによるストレス)
化学的ストレス(基本的には口に入る全ての物。細菌類もここに入るかな。薬や食べ物もストレスですよね)


この4大ストレスというのが基本にあります。
そして、僕らは常にストレスに抵抗しているのですが、それにもストレスの度合いによって時期があるといわれます。


○警告期
 ストレスに対して警告を発する次期で、例えば真夜中に興奮するとかは警告期に入りますね。かえって強くなるといった感じ。でもストレスは感じています。

○抵抗期
 ストレスに抵抗しようとする時期。この時期になるとホルモン分泌もすごく多い状態で、ランナーズハイみたいな状態がこの状態。レースで気力を振り絞っている時期なんかもこれに当てはまるのかな。

○疲弊期
 ストレスに抵抗できない状態で、完全に身体が疲弊している状態。この時期になると免疫機能も弱くなってしまって、風邪などの感染症にかかりやすい。例えばセンター試験まで徹夜続きで、試験が終わった途端に風邪をひくパターン。ホルモン分泌も少なくなり、抵抗する手段がない状態です。慢性疲労症候群や鬱もこの時期に出てきやすいと言えます。


というようにストレスは受け続けることで3つの時期を迎えます。
そうすると、私たちはどこでストレスを感知していると思いますか?ストレスは脳ではないんですね。ホルモン分泌を行う臓器がストレスを感知しています。


甲状腺/副腎/生殖腺/脳下垂体/松果体/胸腺

というどれもこれもホルモンを分泌する臓器たちです。
つまり、ホルモン分泌量のいかんで私たちはストレスの度合いを測っています。


特に副腎のホルモンは身体の活性に関わっているので、ストレスに関しては中心的な臓器ともいえます。
免疫機能や身体のダルさ、活発さにも関係していますから、副腎ホルモン系の薬剤を使い続けていると副腎の機能は著しく低くなって免疫機能の弱さ、体が怠かったり、活発になれなかったりすることに関連しています。


さて、上記の予習を踏まえて今日の記事へ行ってみましょう。(上記だけでは不足している部分も多いのですが)
今日の記事はDynamic Chiropracticから2006/5/8の記事です。Dehydroepiandrosteronという小難しそうなタイトルですが、将来的にこれは日本でも注目されるのではないかと思いますので、その前に注意喚起として取り上げたいかなと思います。

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2011年9月26日 (月)

ビタミン・ミネラル不足の兆候を知るアンケート Part2

文:Ctom


先日の記事に加えて、本文にも掲載されているもう一つの質問表も載せようと思います。
今回は薬剤を使用し続けることで不足しやすい栄養素を知るための目安を載せておきます。

記事の引用は前回と同様Clinical Signs and Other Indications of Vitamin/Mineral Deficiencies November 8, 2006, Vol. 24, Issue 23です。後半の質問表を載せてみます。


もし、この記事の読者の方々が質問表に該当する薬剤を通常使用している場合には、不足しやすい栄養素があることも留意しておくことで、不定愁訴や生活習慣病など本来の症状以外の疾患に関連する問題を予防することが可能です。しかしながら、薬剤を生涯飲み続けなくてはいけない状態であるならば、食事の管理、ライフスタイルなど多くの面で変更が必要でしょう。


僕は薬剤に頼りきるのではなくて、自分自身で改善させるために努力することも強くお奨めします。
タバコやお酒のみならず、睡眠の習慣や食事の内容までいろいろと健康を害する要素が多くありますので、多方面で自分自身の健康を守るために努力してほしいです。


では、さっそくいってみましょう!

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2011年9月22日 (木)

ビタミン・ミネラル不足の兆候を知るアンケート

文:Ctom


ここのところ、随分忙しくてなかなか投稿できなかったのですが、ようやく今月も記事を投稿します。
前回が8月20日なので、随分遅くなってしまいました ^^;


毎日、いろいろな人たちを見ていると、ビタミンやミネラルのアンバランスによる問題では?と思うことがしばしばあります。ですが、その問題を問診だけで特定することは至極困難なことで、特にミネラルアンバランスの分析は難しいなと思うばかりです。おおよそ、ミネラルの問題?かと思うシーンはあっても、適切な食品やサプリメントの指標とまでいこうと思えば特別な検査が必要であることを感じています。


今回の記事は誰でもできるビタミン・ミネラル欠乏のサインを知る質問表を載せてみます。
ちょっとざっくりとした答えだなと思う部分もありますが、多少の参考になるのではないでしょうか。

僕も、ある人がミネラルバランスの異常があって、食事を変更してきたら随分と爪がボロボロだったりガタガタしていた部分が改善され、皮膚がボロボロとしていた部分も改善傾向になった方がいます。


こればっかりは、自分自身でコントロールしていかないといけない部分でもあるので、今回の質問表を参考にしてみてもらえればいいかなと思います。


今回の記事はDynamic ChiropracticよりClinical Signs and Other Indications of Vitamin/Mineral Deficiencies November 8, 2006, Vol. 24, Issue 23の記事から抜粋してあります。


では、いってみましょう!

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