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2019年3月23日 (土)

やっぱり怖い糖質入り清涼飲料水

ライフログ・オーガナイザー:屋台ブルー

ジュースの摂取量と病気の関わり、という話は、以前から話題になっていて、ダイエット指導の時に、まず言うことは、「清涼飲料水を止めなさい」です。

REUTERS Health の記事に、雑誌 Circulation の報告が紹介されていました。糖質をたっぷり含むソーダやスポーツドリンクを飲む米国人は、飲まない人と比べ、心疾患や癌になって早死にしやすいという結果が出ていました。

毎日飲む人は、病気で早死にするリスクが28%高くなります。そのなかで、心疾患による早死にリスクは、31%高く、癌による早死にリスクは、16%高くなるという関係性が示されました。

この報告によると、米国民の半分が、毎日、糖質入りの飲み物を1本飲んでいるそうです。いやあ、私としては、こっちの事実の方が衝撃的です。やっぱり米国って、国民が糖漬けなんですね(笑)。日本も人のことは言えないかも。ちゃんとした統計をみていないので

米国では、ここ10年、糖質入り飲料水の摂取量は減っていたそうですが、ここにきて、反転して増え始めているそうです。平均的な米国成人は、糖質入り飲料水から、約 145kcal のエネルギーを毎日摂っているそうです。

この研究報告は、糖質入り飲料水が、直接、死亡率上昇の原因になっている という結果を示しているわけではありませんが、この飲料水から得られるカロリーが、何かしら影響していると言えます。

男女かかわらず、糖質入り飲料水の摂取が増えれば、死亡リスク上昇と関連性があったからだ。

Health Professionals follow-up 研究に登録した男性、37,716名を28年以上フォローして、13,004名亡くなりました。3,757名が心疾患、4062名が癌で亡くなっています。

Nurses Health 研究に登録している女性、80,647名を34年間フォローして、23,432名が亡くなりました。4,139名が心疾患、9,318名は癌で亡くなりました。

ここで、私が気にしている人工甘味料入り飲料の記述がありました。

糖質入り飲料水を多く飲んでいる人が、1本だけ人工甘味料入り飲料水に変更すると、死亡リスクは僅かに改善したのですが、4本以上飲む女性は、明らかに死亡リスクの上昇が見られました。

夜はちみつダイエット本にも書きましたが、人工甘味料入り飲料水は、短期的に減量の手助けになりますが、長期的にみると体重増加を招くという話をしましたが、何か共通点を感じました。

今回の結果をみると、体重の増加どころか、死亡リスクの増加という恐ろしい結果なんで、人工甘味料入り飲料水と死亡リスクの関連性を、もっと詳しく調べる必要はあるでしょう。

そして、この結果ですが、10万人以上の登録者を30年前後でフォローした貴重なデータから得られていますが、対象者が全て医療従事者という偏った集団なので、一般住民を反映した結果ではないこと。そして、米国民なので、そのまま日本人に当てはまらない。という点に注意しないといけないでしょう。それでも、糖質、人工甘味料、どちらにしても清涼飲料水の摂取は控えた方がいいでしょう。

特に、糖質入り缶コーヒーの摂取量の多い日本の中高年男性も、無糖のコーヒーに変更した方がいいんじゃないかな。

糖質依存が強い人は、糖質入り飲料水から人工甘味料入り飲料水に変えていき、人工甘味料入り飲料水を飲んでいる人は、徐々に炭酸水に切り替えていくといいでしょう。

そういうことで、私も最近は炭酸水をよく飲みます。シュワッとした喉ごしが止められません(笑)

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