カテゴリー「ファーストフード」の記事

2011年10月26日 (水)

ファーストフード店の利便性と摂取量の関係

文:屋台ブルー <ライフログオーガナイザー>

今日は小ネタを小々、ライフログの古い記事をフォローする。2008年の1月23日に紹介した「ファーストフード vs フルサービスレストラン:どちらがまし?」で、ファーストフード店の比率が高い地区に住んでいると肥満傾向になるという内容を紹介した。しかし、近所にファーストフード店があっても本当にファーストフードの摂取量が増えるのかどうかは分かっていなかった。今年の10月の雑誌BMC Public Healthでこの関係を調べた報告(BMC Public Health. 2011;11(543) © 2011 BioMed Central, Ltd.)が載っていた。

National Longitudinal Study of Adolescent Healthに登録されている若者(18-28歳)13,150名の2001-2002年のデータを使って、近所にあるファーストフード店への利便性と個々のファーストフードの消費量の関連を、人口の密集(都市)レベルを階層化して調べた結果、ファーストフード店の利便性は、非都市部、低密集都市部、もしくは高密度都市部においても、一週間の消費量と関連性が見いだされなかった。

この結果から、若者のファーストフードの摂取量を減らす目的のためにファーストフード店のロケーションによる利便性を悪くする方策は成功しない可能性があるという。もう少し特定の条件、学校や職場に近いファーストフード店のあり方や、都市部や非都市部に特異的なファクター、それに個々のライフスタイルや嗜好性を今後考えていかなければならないでしょう。

近くにファーストフード店があるから食べる量が増えているという単純な話じゃ無いってこと。近くにあるモノだから食べるほと若者は馬鹿じゃ無いけど、遠く離れていてもファーストフードを食べている若者の実体がみえる。ファーストフードに毒されて中毒になれば、どこにでも買い求めていくのだろうか... 恐ろしい。

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2011年4月 3日 (日)

ファーストフードとコーヒー? あらら...け、血糖値が...

文: fumixie <fumixie@gmail.coml>

「ファーストフードとコーヒー」。これは簡便な食事の典型としてよく見かける組み合わせですが、"A Coffee After Fast Food Causes Spike In Blood Sugar Levels" (01 Apr 2011) が伝えるところによると、

ファーストフードは健康上けっして良くないのだが、それをコーヒーで流し込むのは、それに輪をかけて身体に悪いことがカナダ、ゲルフ大学 (University of Guelph) の新しい研究でわかった。
そうです。ちなみに、ここで言っているファーストフードというのは、脂肪の多い簡便な食事のことだと思われます。これは、同大学のキャンパスニュースにも "Got a Hankering for Fast Food? Skip the Coffee, Study Says (April 01, 2011)" として掲載されています。

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2009年12月30日 (水)

糖尿病を付け合わせでバーガーかフライドチキンはいかが?

今年最後の更新になるだろう。来年もこんな調子で更新を続けていくのでよろしく。あくまでも専門家向けじゃなく、一般向けに健康情報を伝えていくよ。物足りないって思う専門家は文献を読んで下さい。文献を読む能力があるのが専門家ですよね。

私もできるだけ文献には目を通しているけど、全部は読めていない(^_^;) 今年集めた文献は百少々なんだけど、半分ぐらいしか読んでいないな。来年は、この倍読む努力をしよう。エビデンス、エビデンスと、エビデンスを基にガイドラインも製作されている現在の流れに乗らないとついて行けないからね。

少しでも理論武装して人に丸め込まれない自分の考えを持たなきゃね。自己主張をしていいくために、文献を読み、結果を自分で解析して、自分の結論をつくりあげるって姿勢を持たないといけない。文献を読む時は、「こんなの嘘だろ」、「何言い切ってんだこいつ」と突っ込みを入れながら読むと楽しい。どんな立派な先生の報告でも、文献を読んでいる間は、そんな先生を馬鹿にして読むようにする。実生活で馬鹿にしてる訳じゃないから誤解しないでね。

さて、今日のロイターのニュースは、ある意味、分かりきったような話だよね。しかし、誰でも当たり前だと思っている事をデータとして集積していかないとコンセンサスの得られたエビデンスにならないんだろう。今は正にライフスタイルに関わる疫学データを集める時期で、これから何年もこのような報告が続くんだろう。疫学データを集め、得られるデータを解析して仮説を立て、それを実証するためのライフスタイル介入試験という流れが主流になるのかな?まだまだ膨大な時間がかりそうだ。

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2009年6月 1日 (月)

ベルツビブ(BeltzBib):シートベルトを締めてガッツりと

Newlogo

肥満大国、米国には馬鹿げた商品が色々ある。こういう商品を見る度に笑ってしまうけど、こんなものが売れる限り、米国の肥満問題は解消できないだろう。運転しながらファーストフードにかぶりついている姿を想像してごらん、醜いしおぞましい。そんな人間に溢れた社会が今の米国なのだろうか?

今日の記事でリンクしている「ショッキングで馬鹿げた12の発明」も見たらいい。本当にくさった商品ばっかりだ。

日本でも妙な商品が増えているのは事実だけど、いつまで笑っていられるかな?

ベルツビブ(BeltzBib):シートベルトを締めてガッツりと
BeltzBib: Buckle Up and Stuff Your Face
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この馬鹿げた製品を見てごらん!これはベルツビブ(BeltzBib)と呼ばれる商品で、たった$13.95ドルのシートベルトに付ける涎掛けだ、大きなSUVを運転しながら、でっかいシャツに溶けたチーズが垂れてしまうリスク無しで、ナッチョにかぶりつくことができる。

かき込んだ後、がっついていても道から逸れなかったり、誰も轢かなかった時、この涎掛けは、非情にコンパクトに仕舞っておける。

食べ終わったら、ベルツビブをシートベルトの肩掛けから外し、巻き上げてから、付属のベルクロテープで留めて保管できる。ベルツビブをシートの下に置いて、動いている間、忘れないでおこう。目的地に着いたら、ベルツビブを取り出して、付いている食べかすを除いたら、洗濯機に入れるか、手洗いをしよう。

あー、これはジャッカス級の驚くべき傑作というか駄作だろう。私はこの商品を、トイレ・キャンディーと動くアイスクリームコーンの間にランクづけるよ。

こういう自分たちが悲しいよ、本当に。

JalopnikとDan's Productsから

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2008年12月 8日 (月)

ファースト・フードとアルツハイマー病の関連?

0812burgerfriesNewlogo認知症は高齢化の進む日本で深刻な社会問題になっている。まだハッキリと病態は分かっていないし効果的な治療法も未だ確立されていないから大変だよ。

治療法の研究は重要だと思うけど、早期発見による病態の進展抑制と発症予防に力を入れなければならないだろう。

比較的病態の解明が進んでいるアルツハイマー型認知症でも未だ効果的な予防法は示されていない。従って今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の話題も興味深いんじゃないかな。

apoE4遺伝子の変異は欧米人に較べて、日本人では頻度が少ないと言われている(ちょっとハッキリしたデータを持ち合わせていないので知っている人がいらっしゃれば教えてください。)から、今日の話がすべての人に当てはまる訳じゃないけど、ファースト・フードを避ける理由は1つ増えたんじゃないかな。

アルツハイマー型認知症の分子生物学的な病態について最近理解不足になっているので、新しい情報を得るために今回Susanne Akterin女史の卒論を読もうと思う。オープンになっているから興味ある人は読んでみたらどうだろう。

ファースト・フードとアルツハイマー病の関連?
Fast Food Linked to Alzheimer's?

ファースト・フードで代表される食事、飽和脂肪酸、コレステロール、糖質の多い食事を摂ることで、アルツハイマー病の患者さんに見られる脳の変化に似るという研究報告がスエーデンの研究者によって示された。

カロリンスカ研究所のアルツハイマー病リサーチセンターによる研究は、Susanne Akterin女史のチームによって成された(プレスリリース)。マウスの脳に見られる変化は、ファースト・フードを過剰に食べる人の脳の変化に似てしまうと彼らは信じている。

この研究に関するロイターの報道によれば、アルツハイマー病に関するAkterin女史の研究は、アルツハイマー病のリスク・ファクターとして知られ、人口の15-20%に認められるapoE4遺伝子変異にフォーカスされている。

人間のapoE4遺伝子変異によって生じる影響に似せる遺伝子操作したマウスを使った研究、そのマウスに脂肪、糖、コレステロールの豊富な食事を9ヶ月間投与した - この食事はファースト・フードの栄養価に等しいものである。

彼らの知見を公的なアドバイスとして発表する前に、さらなる研究が必要であるということは彼らも認めている。apoE4遺伝子を持っている個人の場合は、ファーストフードを避けることでアルツハイマー病の進展させないかもしれない。ファーストフードの摂りすぎ(飽和脂肪酸やコレステロールに糖質)による健康障害はよく知られているし、この研究によって、ハンバーガーやフライドポテトを自分の食生活の一部にしないための新たな理由付けになるだろう。

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2008年6月23日 (月)

バージニア男がマクドナルドで80ポンド(約36キロ)痩せた

今日は軽いニュースを紹介しよう。ファーストフードに関するお話。ファーストフードに関する記事をいくつか以前取りあげているので、読んでいない人は覗いてみて。

2008年1月23日:ファーストフード vs フルサービスレストラン:どちらがまし?
2008年2月1日:レストラン業界の秘密
2008年3月7日:ファーストフードを食べ過ぎたら肝障害になる?

リンクの記事を読めば書いているけど、ファーストフード好きに是非観てもらいたい映画「スーパー・サイズ・ミー」は必見だよ。2004年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門で賞を取った。

この映画では、ビッグマックやフライドポテトにシェイクなど典型的なメニューを食べていたけど、今日のニュースでは、比較的健康的なメニューを選んでいる。kansasCity.comの6月20日付けのニュースを見ていこう。

バージニア男がマクドナルドで80ポンド(約36キロ)痩せた
Virginia man sheds 80 pounds eating at McDonald's

バージニアの男がマクドナルドで毎日食事をして6ヶ月間で80ポンド(約36キロ)減量した。ビッグマック、フライドポテトやチョコレートシェイクを摂らないで、だいたいサラダ、ラップ・サンド、そしてアップル・ディッパー(リンゴのスライスをキャラメルソースに付けて食べるスナックサラダらしい。アメリカでは好評なんだって)にキャラメルソースを付けないで食べたようだ。

Chris Coleson氏は、昨年の12月に278ポンド(約126キロ)の体重があった。身長約170cmのColeson氏は、現在、199ポンド(約90キロ)の体重になっていて、ウエストのサイズも125cmから90cmに落ちている。

クイントンに住むこの42歳のビジネスマンは、便利だったからマクドナルドを選んだと言う。

彼の二人の子供やアメリカ大陸をタンデム自転車で横断した目の不自由な退役軍人の話からこのダイエットを思いついた。

Coleson氏は、Tricia Summerさんと結婚したときの185ポンド(84キロ)に戻ることをゴールにしている。彼らの結婚10周年は土曜日だ。

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ニュースはここまで。さあ、皆さんどう思いますか?私は、これありかなぁと思う。

私がこのニュースに関心を示したのは、Coleson氏と年齢、身長が似ているからだ。私は42歳で172cm。興味深いのは体重。Coleson氏は、目標体重が84キロ!私は、一番太ったピーク時の体重が84キロ!現在は61キロ前後で快調になっている。

超巨大な肥満者が多いアメリカであり得る話だけど、それ程でもない日本人にお勧めできるかどうか。皆さんどう思います?

患者さんを指導するときに何度も説明しているけど、日本人は肥満に対する抵抗性(こういう表現をしてもいいかどうか知らないけど)が、白人に較べて弱い。少し太れば病気になる人種のため、白人の実践するダイエットを闇雲に実践することに問題があるんじゃないかな。皆さん、どう思いますか?

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2008年3月 7日 (金)

ファーストフードを食べ過ぎたら肝障害になる?

私のコメントは愚痴が多いのでこのブログにはネガティブな雰囲気が漂っているような気がする。自分は楽観的でおちゃらけな性格だと思っているから悲しい... 何が悪いんだろう?そうだ!社会が悪いんだ。文句を言いたくなる現状が悪いだけで私は悪くない!と言い聞かせて、今日も文句を1つ(^_^;)

いつだったかな?高松にマクドナルドの第1号店がオープンしたのは私が中学生の頃だったと思う。あの頃の若者を虜にしたように私も信者になっていた。今では外食産業のドンとして子供から大人までを魅了している。

実は、私もマクドには今でも行く。「あれ?先生はファーストフード嫌いじゃないんですか?」と訊かれることもある。そうです、ハンバーガーやポテトは何年も頼んだこと無い。じゃあ何しに行くの?

私は外で勉強したり本を読むのが好きなんです。休みの日にノートパソコンや本を持ってカフェに行くことが多い。一番のお気に入りは丸亀町のスタバで、日曜日の朝によく行っていた。しかし、いつも客が溢れていて、フカフカのソファに座れないことが多いので、最近は足が遠のいた。代わりに、マックを利用するようになった。特にノートパソコンで仕事をするとき、硬い椅子が気にならなければマクドはベストチョイスだ。YahooBB無線ランが使え、100円でコーヒーのお代わり自由、コンセントも解放しているマクドナルド栗林店には足繁く通った。100円で何時間も過ごす人は私ぐらいだろうけど。

こんな風にマクドを利用しているから、色々なお客さんを観察できる。一番多いお客さんは小さな子供連れの若いカップルやママさん達と中高生。リーズナブルな値段とオモチャや遊技場に惹きつけられてきた人たちだ。こういう人たちを見ているとか悲しくなる。本当に楽しそうに子供達に毒を盛っているように見える...

そんなファーストフードのお話が今日のdiet-blogの記事です。記事で紹介されている「スーパー・サイズ・ミー」は2004年のドキュメンタリー部門でアカデミー賞に輝きました。レンタル屋で簡単にDVDが借りられるので見てない人は一度見ておくといいでしょう。家族でご覧になり話し合ってみてはどうでしょうか。

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2008年1月23日 (水)

ファーストフード vs フルサービスレストラン:どちらがまし?

関連記事:ファーストフード店の利便性と摂取量の関係(2011年10月26日)

今日は再び、diet-blogからの紹介。皆さんのお気に入りのファーストフードは何ですか?マクドナルドに関して言えば、日本の店舗数はアメリカに次いで2位である。まさにアメリカの巨大食品業界のコマーシャリズムに飲み込まれている。マックに子どもを連れて行く若い親を見ると悲しくなる。マックが大好きという子どもを見ると将来への不安をかき立てられる。私が変なんでしょうか?

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