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2019年4月30日 (火)

一般的な化学物質が小児肥満に関連する

ライフログ・オーガナイザー:屋台ブルー

PAS 2019(米国小児科学会2019)が、開催されたところで、私の興味をそそられた話題を、紹介しよう。

日常的に使われている人工合成化学物質が、米国の小児肥満を引き起こしているとう事実に対して、小児科医は考慮すべきという内容でした。

環境ホルモン、という言葉は、本邦でも2000年初頭に話題になっていたけど、このブログを読んでいる人は知っているでしょう。工業製品を製造する過程で使われる人工的に合成された化学物質が、生体内のホルモンに類似していることから、内分泌攪乱物質とも呼ばれていました。

その当時、私もかなり注目していて、プラスチックの台所用品の使用を控え、加工食品の消費を減らしました。

そうい言いながらも、最近、あまり気にしていなかったので、今回のニュースを読んで、ちゃんと専門家は、人体への影響を研究し続けていて、問題は続いていることを再認識できました。

子宮内にいる胎児が人工合成化学物質に暴露することで、ホルモは乱れが生じ、子ども達の肥満や心血管系のリスクが高まるという報告もかなりあるようです。

特に重要なのは、代謝経路に直接作用して、脂肪細胞が大きくなり、心臓保護効果のあるタンパク質の機能も見出されてしまうとう可能性です。

ビスフェノールA(BPA)は、以前から注目されていて、エストロゲン類似物質で、性ホルモン作用により、子ども達の成長段階で傷つきやすい思春期に肥満を増長させる可能性があります。

最近の研究によると、代謝を乱し小児肥満を悪化させる人工合成化学物質は、3つのカテゴリーに分類されていると言うことで、1つは、「ビスフェノール類」、次に「フタル酸エステル類」、そして「ポリフルオロアルキル物質(PFAs)」があります。

ビスフェノール類でも、BPAは、プラスチック製造過程で、使用される化学物質で、過去50年以上、一般消費者向けの製品、食品や飲み物を保存するプラスチック容器に使用されていて、人体への影響に関する報告は、かなり数多くみられます。

この中で、BPAは、プラスチック容器からにじみ出て食材に染み込み、消費者に悪影響を与える可能性も示唆されています。

それに、BPAは、エストロゲン作用があるため、初潮を早め、妊孕性を低下させ、体脂肪を増やします。そして、神経系や免疫系に悪影響を与えることも知られているにもかかわらず、米国FDAは、低レベルのBPA暴露は健康に問題無いという見解を示しています。

フタル酸エステル類は、プラスチック製品やビニール製品に柔軟性を与えるために使用されていて、一般消費者向けの製品の至る所に使われています。ビニール製クロス、漂白剤、レインコートからシャンプー、子供用のプラスチック製おもちゃにも使用されているんです。

フタル酸エステル類の暴露で、どんな健康への影響を与えるか米国の政府機関は理解していない。

研究報告によると、フタル酸エステル類は、シグナル伝達にかかわるレセプター、PPARs(ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体)に影響を与え、脂肪や炭水化物の代謝に大きな影響を与えます。そして、酸化ストレスそのものになり、インスリン抵抗性を増大させるし、別の代謝経路から、肥満、糖尿病、そして心血管系のリスクを増大させるんです。

PFAsも同様です。ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、そしてGenX産物(これは知らなかったです)なんかが代表的で、家庭用品のほとんどに使用されています。染色、放水加工の施された衣類、そして表面加工処理された鍋やフラパンにも含まれています。

米国では1940年代から使用されて、それ以来、環境にも人体にも影響し続けています。最近の成人を対象にした研究報告によると、PFASsは、健康的な食習慣、身体活動を通して減量した人々でさえも、リバウンドしてしまうというリスクが示され。食習慣の改善や身体活動の増加による健康へのポジティブな影響を減じてしまう可能性があるんです。

ここで、どうすればいいのか考えてみましょう。

まず、BPAの暴露を避ける最も簡単な方法は、缶入りの食材を避けるということです。最近流行のサバの水煮缶も注意が必要ということでしょう。そして、プラスチック包装や高度に加工された食品もを口にしないことでフタル酸エステル類を避け表面加工処理された調理器具を使わないことでPFASsに暴露されないようにするのが簡単な方法です。

これほど事実が積み重ねられていても、米国における食品添加物に対する規制は古くさいままで問題だということです。FDAの法的な規制は1938年に施行され、1968年に一度改訂されてから変更が加わっていないとう問題があり、米国では小児科医が中心になって、改訂に向けて動かなければならないというのが、今回の主旨でした。

日本での状況を知りませんが、対岸の火事とは思わないで、これらの人体への影響にも注目していくことにします。

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