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2012年10月21日 (日)

「噛む」ことと脳の健康

文:fumixie <fumixie@gmail.com>

2012年10月10日付けで Medical News Today に掲載された Chewing Ability Linked To Lower Dementia Risk という記事によると、いつまでも「噛む」ことができる人は、十分噛めない人に比べて認知症を発症するリスクが下がるのだそうです。

これはスウェーデン・カロリンスカ研究所とカールスタード大学の研究で、Journal of the American Geriatrics Society誌10月号に、Chewing Ability and Tooth Loss: Association with Cognitive Impairment in an Elderly Population Study というタイトルで発表されています。

これまでの研究でも、歯を失うと認知機能が急速に消失することが指摘されているそうですが、この研究では、2002年、Panel Study of Living Conditions of the Oldest Old のデータを分析して、被験者は77歳以上の高齢者557名について、認知機能と歯の消失、および噛む能力の関係を調査しています。

その結果、

  1. 固い物が噛めない人は、認知機能障害を起こす可能性がきわめて高かった
  2. 咀嚼障害があると、年齢、性別、教育、うつなどの心理的健康状態まで考慮しても、認知機能障害のリスクは高いままだった
そうです。

これについてこの記事 では、

「噛む」動作をすることによって脳へ送られる血流が増加する。歯が少ない、ないしは歯がないと十分噛めなくなるため、この血流が減少する。したがって脳への血流が減少すれば、やがて認知症を発症する危険が高まるのではないか。
と言っています。

このことから研究者らは、この論文の "Conclusion" で、

自前の歯であろうと入れ歯であろうと、それは認知機能障害には大して影響しない。重要なのは噛めるかどうかだ。
と言っています。

また、ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine)(原文ではBayor College of Medicineとなっていますが、誤植のような気がします)の研究者らによると、いつもガムを噛んでいる学生の方が、数学標準テストの成績が良かったのだそうです。

「しっかり噛める」というのは、なんともありがたいことです。

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コメント

噛むという動作も奥が深いですよね。大リーガーがガム噛んでるのは集中するためってのも聞いたことありますし…。本当なんですかね?(笑)

投稿: kirichan | 2012年10月22日 (月) 12時07分

改めて噛む重要性を再認識しました。最近、堅いものを噛むと顎が疲れると思っていた矢先の記事でした。
もっと、もっと、堅いものを噛んで脳の血流を増やしたいと思います!

投稿: tommy | 2012年10月22日 (月) 15時25分

kirichanさん、コメントありがとうございます。

え~?! ガムを噛んで集中なんてできるでしょうか...

あれは、てっきり「趣味」だと思ってました

投稿: fumixie | 2012年10月22日 (月) 22時30分

tommy さん、コメントありがとうございます。

同感。噛むのって、アゴが疲れますよね。
皮を剥いたリンゴくらいならいいんですけどねえ...

日頃からもっと噛むよう習慣づけたいものですね。

投稿: fumixie | 2012年10月22日 (月) 22時36分

小さい頃から硬いものを食べたら頭が良くなると親に良く言われましたねー。
歯は大事にしなくては。。。

ちなみにですが、大リーガーはリラックスのためにガムを噛んでいるそうです。

投稿: @K | 2012年10月23日 (火) 12時38分

自分の歯で噛めることは本当にありがたいことです。味と共に歯応えも食事の楽しみの一つだと思われるからです。まして認知機能や咀嚼機能に影響があるんだとすれば、歯を大切にしてしっかりと噛める機能を維持したいと思います。

投稿: ojalman | 2012年10月23日 (火) 14時59分

噛むことは大切なのですね。現代人は噛む力が弱くなっていると聞いたことがあります。柔らかい食べ物が多くなったのでしょうか。このお話を意識してしっかり噛んでたべたいと思います。

投稿: anmitsu | 2012年10月23日 (火) 17時16分

最近麺類ばかりで、殆ど噛んでいない事に気付きました。
そういえば、物忘れがひどくなったような気がします…
歯も体と同じく、定期的な健診が必要だと思いました。
早速予約しないと。

投稿: kubinaga | 2012年10月23日 (火) 21時44分

@Kさん、コメントありがとうございます。

自前の歯で噛めることは、なんとも幸せなことです。

でも、「しっかり噛む」ことができれば、仮に入れ歯だったとしても、この記事で言う「脳の健康」にとっては大丈夫なんだよ、と言ってくれています。それがまた嬉しいことです。

投稿: fumixie | 2012年10月24日 (水) 01時01分

ojalmanさん、コメントありがとうございます。

歯の定期メンテナンスは大切ですよね。
歯からばい菌が入って、耳の奥が可能して痛むこともありますし...(2度経験しました)

投稿: fumixie | 2012年10月24日 (水) 01時05分

anmitsuさん、コメントありがとうございます。

柔らかい食べ物って、多いですよね。
そもそもご飯からしてそうですから。玄米にすればもっと違うんでしょうね、きっと。

最近の炊飯器なら玄米も炊けるようになっているでしょうから、その気になれば、きっかけになりそうですよね。

投稿: fumixie | 2012年10月24日 (水) 01時08分

kubinagaさん、コメントありがとうございます。

私の場合は、年4回ほど定期的に歯医者で診てもらっています。今のところ「歯は大丈夫だよ」とのお墨付きをもらっているので、安心しています。

投稿: fumixie | 2012年10月24日 (水) 01時12分

確かに、しっかり噛む食材のほうが、味わったり考えながら食事をしているように思います。
忙しいと、つい噛まなくてもすぐに食べられるものばかり選んでしまって、食事がおろそかになって考えるということをしなくなっていると感じます。気をつけないといけないですね。

投稿: きのこ | 2012年10月25日 (木) 15時51分

きのこさん、コメントありがとうございます。

たしかにそうなんですよね。ぼくも、最近の食事を振り返ってみて、噛む回数がひょっとしたら減ってるかもしれないと感じたりしています。

柔らかい物でも、意識してよく噛む方がいいんでしょうね、きっと。

投稿: fumixie | 2012年10月26日 (金) 00時35分

ガムを噛みながら会議をすれば、いいアイデアが出てきそうですね。
しかし、その場面を想像したら真面目に会議に臨んでるようには見えないかも、です。

投稿: sakichan | 2012年11月 2日 (金) 15時42分

つい先日、親不知を抜きました。歯科に行ったのは30年ぶりでかなり緊張しました。虫歯が無かったため歯科は私には関係ないと思ってました。親不知は生え方が中途半端で、隣の歯を虫歯一歩手前にしていました。
思い切って4本、一気に抜いてもらいました。
なんとなくスッキリしましたが、まだ痛いです。
いつまでも噛める歯で美味しく食べたいものです。脳じょ刺激のためにも

投稿: mills | 2012年11月 2日 (金) 16時46分

sakichanさん、コメントありがとうございます。

たしかに、そういうように考える人もいらっしゃるでしょうね。

「真面目さ」と「創造力」って反比例するのかも...

投稿: fumixie | 2012年11月 2日 (金) 23時53分

millsさん、コメントありがとうございます。

親知らず4本一気抜きですか、さぞ勇気が要ったことでしょうね。

ぼくなど、虫歯の治療で、麻酔の注射をするよ、と言われて、

「ちょ、ちょっと待ってくれ、まだ心の準備が...」

と言って断り、一晩猶予をもらって考えたくらいです。

いろんな意味で、歯の健康は大切ですね。

投稿: fumixie | 2012年11月 2日 (金) 23時57分

お世話になります。とても良い記事ですね。

投稿: グッチ 靴 メンズ | 2012年11月10日 (土) 15時16分

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