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2012年7月10日 (火)

この国の姿

文:人見 訓嘉 <kuniyoshihitomi@coneri.co.jp>

手元に社会保障審議会介護保険部会長の山崎泰彦氏の作成した資料があります。それによると、この国の2060年の人口は、(推計には幅があるものの、中位を採用するとして)おおよそ8600万人。高齢化率はおよそ40%だそうです。若者2人前後で、1人の高齢者を支えるイメージだそうです。

一方、国家予算も危機的であることは、ご承知の通りです。政府は、いわゆる単年度黒字の予算をめざしています。つまり、その年に返済できない国債は、発行しない方針だということです。現在の国家予算(歳入)はおよそ90兆円。そのうち44.3兆が国債ですが、返済能力のあるのは内21.5兆円くらいです。差額の21.5兆円は、累積赤字として、翌年以降、つまり子ども/孫の代に持ち越される借金となります。そこを「消費税」として徴収して穴埋めをすると、税率に換算して9%。さらに、社会保障関係を若干改善するとして+1%。合計10%が増税議論のおおまかな筋です。

一般歳出にしめる社会保障費関係費の割合は、実に53.1%。残りの47%で、防衛、教育、公共事業などをやっているわけです。社会保障費関係費によって、国家予算の柔軟性はほとんど皆無といっても過言ではありません。これから生産人口が減っていくわけですから、歳入は減少し、社会保障関係費は、ますます増える一途であることは容易に想像がつきます。つまり、この国は、社会保障費関係費を大きな制約要件として予算を組むしかない状況になるわけです。

政府は、医療と介護機能の再編などを打ち出し、「施設」から「地域」へ。「医療」から「介護」へ、と言っています。わたしたち市民にできることは、「地域」のことです。地域に高齢者の活躍できる場を、たくさんつくっていくこと。「今日やることのある状態」をつくっていくこと。高齢者の役割を地域でつくり、相互扶助の精神で若者から高齢者まで、皆で支え合うこと。これが、地域でできることだと思っています。子どもの成長にかかわれることを生きがいとする高齢者に、地域の子どもが育まれるという仕組みを持つ「地域も学校」は、まさにそのような場の一つだと言えます。現在、高松市を後援に、2つの地域で開校しています。日本全国各地に、この「地域も学校」が広がればいいな、と思います。

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コメント

国の借金は増える一方、作るだけ作ってあとは任せた状態に感じます。
それが医療や介護に返還されているかというとそうは思えませんね。
とはいえ、これから高齢者が増えていく中では地域の仕組みを作って行くことは必須だと思います。
良い地域にしたいですね。

投稿: @K | 2012年7月13日 (金) 12時54分

高齢者から若者まで一体となって、支え合える事。どの地域でもそれが可能となればより良い日本となっていきますね。日本の未来を創るのは、我々一人一人の意識だと思います。

投稿: HY | 2012年7月17日 (火) 08時36分

増税反対論も根強いですが、結局このままではジリ貧。次世代にどんどん大きな負担を残すわけですよね。この増税が未来にとって実りあるものであることを信じています。

投稿: kirichan | 2012年7月30日 (月) 17時34分

日本の財政は非常に厳しいのが現状ですよね。人口8600万人になる2060年には僕も高齢者です。将来は自分も身をおく高齢者の世界を真剣に考えなくてはいけない時期に日本がきているんだなと思います。

投稿: タケノコ | 2012年7月31日 (火) 16時40分

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