« 緑茶の効能 | トップページ | 減少、縮小の時代を、いかに豊かにいきるか »

2012年2月16日 (木)

太りすぎの医者からダイエットやエクササイズのアドバイスは得られにくい

文:屋台ブルー <ライフログ・オーガナイザー>

先月面白い報告を見つけた。太っている医者からダイエットやエクササイズのアドバイスは得られにくいという内容だ。実は私も2000年の頃は太っていて、身長172cmで84kgだったから、肥満の指標になっているBMI値は28を越えていた。この頃、患者さんにダイエットやエクササイズの話をしたことが無い。自分の体重をコントロールする方法を知らなかったから患者さんに勧めることができなかったからだ。

今日の報告の中で、太った医者が減量や肥満に関して患者さんと話し合わない理由として、「身体を動かせ」や「食べる量を減らせ」なんてアドバイスに効果が無いからしないという説明があったけど、太った医者は肥満を軽視して減量しないのか、減量をしようとしてもやり方が分からないからだろう。もし前者の理由なら悲しい事だ。メタボ対策の中心にいなければならないのに、「私もメタボですから」と笑って話すようじゃやりきれませんよ。

私の周りで減量に取り組んでいる先生方は増えている。自ら実践して成功した方法には説得力がありますよね。予防的なスタンスに立っている医者は少ないけど、医療費抑制のために重要な役割があると思っている。少なくとも私の所にいらっしゃる人には利益になる知識を提供しています。皆さん、健康的に生きていきましょう。

今日は、既に「超10ブログ」に投稿した内容を紹介する。

- 太りすぎの医者からダイエットやエクササイズのアドバイスは得られにくい

2012年1月31日 - 標準体重の医者は、太りすぎ(過体重もしくは肥満)の医者に比べ、ダイエットやエクササイズのアドバイスを患者によくするし、肥満の診断も多いそうだ。

「かかりつけ医が自分より太っていたら、肥満の診断はされないし減量のための話し合いもないでしょう」とメリーランド州ボルチモア、ジョンホプキンス大学医療経営学の助教、Sara Bleich博士が話してくれた。

500名のかかりつけ医を調査した報告によると、BMI値(体重[kg]÷身長[m]÷身長[m])が標準の医者は、太りすぎの医者に比べ、肥満患者と減量に関する話し合いをする割合が多かった(30% vs. 18%)。さらに、医者は自分のBMI値と同程度か高ければ肥満と診断する傾向もあったそうだ。

スリムな医者は肥満に関するトピックをとり挙げるだけじゃなく、自分のアドバイスに従うことが妥当だと考えている。自己申告でBMI値が25以下の医者は、自分が適正体重だと思っていて25以上を太りすぎと考えている内容が雑誌Obesityの1月号に掲載された(Obesity, doi:10.1038/oby.2011.402)。

太った医者が減量や肥満に関してなぜ話し合わないのか正確な理由は分かっていない。

「身体を動かせ」や「食べる量を減らせ」なんてアドバイスに効果が無い事を太りすぎの医者は知っているからかもしれない。「効果が無いと分かっているアドバイスはしたくないんだろう」とBleich博士は考えている。

更に言えば、太りすぎの医者は、減量ピルの使用を勧めがちだった。減量手術を勧める割合は今回の報告で調べられていない。

- 私がよければ、あなたもいいよ

もう一つの可能性として、「自分と同様の太りすぎの患者さんを見慣れているため、自分が大丈夫なら彼らも大丈夫だと思う医者がいるかもしれない」とBleich博士は説明する。肥満の医者のアドバイスを患者はどれくらい信頼するものなのか今後調べていく予定だ。

「これは医者の問題であり、自分で何とかしなければならない」とオハイオ州クリーブランド・クリニックの消化器外科医のMatthew Kroh医師はコメントをしている。「肥満は蔓延していて、健康的な専門家でさえも国レベルで増えている肥満の影響は受けている」という。

今回の知見で、問題が更なる問題を生み出していることも示された。「患者は次のように言える『肥満から医学的な問題が引き起こされる可能性があるってことは理解できました。でも、私が信頼している医者はその考えに立っていないから、あまり深刻な問題じゃ無いんでしょう』」と彼は説明する。

「ダイエットやエクササイズに関するアドバイスは、万人に通じないからしないんだ」とテネシー州ナッシュビル、バンダービルト大学医学センターの減量外科医であるRonald Clements医師は主張する。

全てを解決するたった1つの方法なんてない。減量のアドバイスは個々にあったものでないといけない。

「体重が2,3kg重いのなら、医者は『デザートを止めてエクササイズをしないさい』と言うだろう、しかし、このアドバイスは病的肥満な人に通用しない」と彼は言う。「個々の患者さんに合わせて効果的なアドバイスをしていく必要がある。」

-

私は10年前太っていて体重84kg、BMI値で言えば28を越えていました。考えてみれば患者さんにダイエットやエクササイズのアドバイスをした覚えがありません。現在ダイエットをしてBMI値は21のスリムな体型になっています。自分の実践してきたダイエットで恩恵を得られる人は多いと信じダイエット専門外来を設け、今では減量に限らず健康的なライフスタイルを提案している立場になっています。ダイエット専門外来を希望される人も増え、今月10人(2月)になりました。先日、「超10」の紹介でいらっしゃった患者さんもいます。少しでも皆さんの健康生活の助けになればと思っています。ではまた。

|

« 緑茶の効能 | トップページ | 減少、縮小の時代を、いかに豊かにいきるか »

コメント

たしかに、太っているドクターからダイエットのアドバイスを受けたことがありません。
田井先生のダイエット専門外来は、肥満ではなく、個人的にもう少し痩せたいというレベルの人でも受けられますか?

投稿: さくらもち | 2012年5月31日 (木) 12時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 太りすぎの医者からダイエットやエクササイズのアドバイスは得られにくい:

« 緑茶の効能 | トップページ | 減少、縮小の時代を、いかに豊かにいきるか »