夜更かしすると...
文:fumixie <fumixie@gmail.com>
2011年9月30日付けで Medical News Today に載った記事 Early Bedtime Prevents Obesity And Maintains Fitness In Teenagers によると、早寝をする子供は、夜更かしの子供よりも肥満になる可能性が下がり、身体が健康になる可能性が高まるそうです。
南オーストラリア大学 の研究者らが Sleep誌 に発表した その論文 の抄録に書かれている "Conclusions:" によると、
Late bedtimes and late wake up times are associated with an unfavorable activity and weight status profile, independent of age, sex, household income, geographical remoteness, and sleep duration.とのこと。さらに、睡眠時間は早寝をする子供と同じでも、就寝時刻が遅い子供は体重が増え不健康になりやすくなる、と研究者らは付け加えています。就寝時刻が遅く起床時刻も遅いと、(生理学的)活動と体重状態の特性に好ましくない影響が出る。これは年齢、性別、世帯収入、地理的条件、および睡眠時間には無関係である。
9歳から16歳までのオーストラリアの子供たち2千人について、就寝時刻と起床時刻が健康と体重に影響するかどうかを調査し、さらに自由時間の活動内容に関するデータも収集した、同大学の Carol Maher 博士によると、
- 就寝時刻夜と起床時刻が両方遅い子供は1.5倍肥満になりやすく、身体活動は2.9倍低下する。
- 夜更かしするとパソコンやテレビゲームをしたりテレビを見ることが多くなり、身体を動かさなくなる。
「肥満と健康状態に関しては、睡眠時間の減少と不健康に関係があることはわかっているが、今回の研究で、若者の健康を予測する上で、睡眠のタイミングが重要な鍵を握っているかもしれない」と語っています。
この記事では、10代の子供たちは夜更かしをして朝起きるのも遅いという傾向があるが、このような習慣が極端になるのを放っておく危険をこの研究は気づかせてくれる、として同博士の見解を載せています。
「一日のうちで身体を動かさなくなる選択肢が増えるのは夜だろう。一番面白いテレビ番組も夜だし、フェースブックやオンラインゲームに飛びつくのも夜だ。10代の子供にとって、夜更かしになり身体を動かさなくなる誘因があるのだ。同時に、朝寝坊すると、朝行うことが多いスポーツをはじめとする身体活動の機会を失う」
「健康と習慣の動的関係を実際に調査分析しないと、行動と社会環境を修正して変えられる可能性のある傾向が見つかるかどうかはわからないが、10代の健康に関わる教育を支援し、子供たちに自分の健康を改善しと健全な生活を送るための知識を与えるうえで、この研究が役に立つかもしれない」
同記事には、さらに参考情報として、必要な睡眠時間が掲載されています。
「腹八分」もそうですが、昔から言われている「早寝早起き」も健康の秘訣の一つなのかもしれません。
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コメント
現代の夜型子供が大人になった時、日本の肥満人口割合は激増しそうですね。という自分も最近は腹が気になるお年頃です・・。
投稿: kirichan | 2011年11月 9日 (水) 17時17分
kirichanさん、コメントありがとうございます。
この研究によると「就寝時刻が遅く起床時刻も遅いと、(生理学的)活動と体重状態の特性に好ましくない影響が出る」そうですが、かといって、あまりに早い時刻に寝てしまうと、夜中、とんでもない時刻に目が覚めてしまうことが多々あります。ナハハ...
投稿: fumixie | 2011年11月 9日 (水) 22時20分
実は最近、HbA1cも上がってきたりして、睡眠障害も関係しているのでは⁈とあれこれ考えています。
甘い物や特にジュースは控えて、自分の健康は自分で守らなくては!
でも素人の私には、先生のような専門医の指導も必要ですっ(>人<;)
投稿: さくらもち | 2011年11月10日 (木) 12時21分
さくらもちさん、コメントありがとうございます。
睡眠は追求する価値のあるテーマですよね。なんせ、人生の三分の一は寝ているらしいですから。
ちなみに(私のことは こちら とか こちら を見てもらうとして)私は医学系の専門家ではありませんので、「お医者さんの指導」が必要の場合は、屋台ブルーさんやCtomさんに振るのがベストですね (^^)/ >屋台ブルーさん、Ctomさん、よろしくお願いします。
投稿: fumixie | 2011年11月10日 (木) 22時33分
この記事には心の底から納得致しました。私も遅寝遅起の習慣の時は面白いくらい急激に体重が上がりました。最近は早寝早起きにかえ、体重も結構減ってます。生活習慣はやはり体型に直結するんですね
投稿: タケノコ | 2011年11月11日 (金) 10時22分
なるほど勉強になります。私も先月から晩酌の習慣を見直し、アルコール摂取を控える為に、呑みたくなったら早目に寝る事を心掛けた結果、1カ月で2Kgの減量に繋がりました。遅くまで起きていると、ついつい呑みながらつまみ食いしていたのが悪かったのだと反省しきりです。
投稿: ZEN | 2011年11月11日 (金) 11時22分
やはり、早寝、早起きが基本なんですね。最近、アルコールを多量に摂取すると早朝覚醒があります・・・。それとは別ですよね。お酒を控えて健康な体でいたいものです。
投稿: tommy | 2011年11月11日 (金) 11時38分
遅く寝て遅くに起きるというのも確かに睡眠時間は確保できていますが。。。。
今でも遅くまで起きて昼前寝ることに比べたら、早めに寝て早めに起きたほうが頭がスッキリしますね。
体内時計の存在というのを実感させられます。
投稿: @K | 2011年11月11日 (金) 12時25分
タケノコさん、ZENさん、tommyさん、@Kさん、コメントありがとうございます。
日本伝統の「腹八分」と「早寝早起き」は偉大ですね。
生活習慣って、あとになればなるほど「慣性」が大きくなっちゃいますよね。大きくなった慣性に対抗するには、それなりに苦労が伴うのが普通でしょうから、「習慣」になる前になんとかしたいですね。そうすれば、手間も苦労もお金も時間もさほどかからずに済むことが多いのではないかと思います。
習慣になってしまったことをやめるには、... そこには、やはりある程度の意志の力が必要になるのでしょうね。
投稿: fumixie | 2011年11月11日 (金) 22時50分