« 睡眠を取り巻く現状と「じゃあ、どうすれば?」(その3) | トップページ | マルチビタミンは空腹を引き起こす? »

2011年7月19日 (火)

葉酸摂取の多いスウェーデンのティーンエイジャーは成績がいい

文:屋台ブルー <ライフログ・オーガナイザー>

久々に葉酸関連の報告をしよう。今日もMedscapeからニュースを紹介するからリンクはできない。勝手気ままな意訳になっているんで、正確な情報を知りたければ、今日のニュースの元ネタになっている雑誌Pediatricsの7月11日号に掲載された「High Folate Intake Is Related to Better Academic Achievement in Swedish Adolescents/スウェーデンの思春期における葉酸の高摂取は成績の良さに関連がある」を確認してくれ。

子供を持つ親として今日の報告は興味深い。まあ、私がいつも言っているバランスの取れた食事をができていれば葉酸摂取不足にはならないと思うけど、子供の食事の責任は親にあるからね。いい加減な食事しか与えず子供の成績が悪くても文句を言わないように(^_-)

葉酸摂取の多いスエーデンのティーンエイジャーは成績がいい
High Folate Intake Linked to Better Grades in Swedish Teens

2011年7月15日 - 葉酸が欠乏しているスウェーデンのティーンエイジャーは、葉酸摂取の多い子に比べて、学校の成績が悪かったという報告が、雑誌Pediatricsの7月11日号に掲載された。

葉酸摂取と学業との関連性は、社会経済的な状況と無関係で独立していたとスウェーデンのO(ウムラウト)rebro大学の教授、Torbjorn K. Nilsson医師はMedscapeに説明した。

「学業への葉酸効果は、高所得者層でも低所得者層からのティーンエイジャーでも同様に認めた。社会経済的な因子のみでこの効果の説明ができないことが、非常に重要なんだよとNilsson医師は言う。

スウェーデンは食材に栄養素の添加を許していない国の1つで、スエーデンや他のスカンジナビアの国では、ミルク、ヨーグルト、チーズが葉酸の主要な供給源になっていて、果物や野菜はその他の供給源になる。

「我々(スエーデン人)は、米国民に比べると葉酸摂取量は少なく、1日推奨摂取量を下回っている。スエーデンでは推奨量に達していないんだよとNilsson医師は説明する。

年齢の両端において、人は葉酸不足に影響を受けやすい。ビタミンB欠乏症は、老年期において認知症リスク、乳幼児で神経の発達異常と関連がある。しかし、ティーンエイジャーの認知発達や学業に葉酸がどれほど影響を与えるのかあまり知られていない。

ティーンエイジャーの集団において学業と葉酸摂取の関連性を評価するため、15歳の386名の調査をした。European Youth Heart Study(9歳から10歳、そして15歳から16歳の子供達の将来心血管イベントのリスク因子を研究するための臨床試験)に登録された子供達が参加している。

血液サンプルを摂取して、総ホモシステイン量(葉酸の摂取量を反映するマーカー)、そしてメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)遺伝子の変異、これはホモシステインを増加することで知られているが、この両者を調べている。

さらに、喫煙習慣、両親の教育レベル、収入、そして子供達の成績を評価している。

更に、子供達は検査前日に何を食べているかも質問されている。

この研究結果から葉酸摂取の最も少なかった最低三分位の子供達は、学校での成績が最も低かった。ホモシステインの値は全く成績と関連性はなかった。

葉酸摂取と学業の関連性は、低所得者層の世帯や低レベルの学校で顕著になった。低レベルの社会経済的な状況だけがこのような結果をうみだしたわけでは無いとNilsson医師は説明する。

「葉酸摂取の素晴らしい影響は、低所得で教育レベルの低い親の子供達で認められた - 最も臨床的に重要なことではあるが、高所得で高学歴の家族でも同様の効果は見られている。公衆衛生上の観点にたって言うならば、誰もが平等に、この食事と健康に関する情報を共有していくことだ」と彼は述べる。

スウェーデンでは、学校で葉酸の豊富なスナックや食材を提供していくんじゃないかとNilsson医師は考えている。

ジョージア州、オーガスタにあるジョージア・ヘルスサイエンス大学のJatinder Bhatia医師は、他の集団で確認していく必要があると言う。

「非常に興味のそそられる研究ではあるが、これで因果関係があるとは言えない」と米国小児科学会の栄養学の委員長であるBhatia医師は言う。

「葉酸摂取が多ければ成績が良くなるという関連性を言っているが、私は信じるよ。しかし、考慮しなければならない因子は他にも多くある。この研究は、関心を向けるべき興味深い内容だ」と彼は言う。

スウェーデンのように葉酸欠乏症の考えられる特定の集団では、葉酸欠乏に目を向けるべきだとピッツバーグ大学のメディカルセンターのScott Drab薬剤師も同意する。

しかし、彼が述べるに、葉酸欠乏は決して米国の問題ではない。「葉酸が脳の発達や働きに重要な役割を担っていることは既に知られていて、我々の普通の食事スタイルで決して葉酸欠乏にはならないからね。」

Drab氏の指摘は、葉酸をサプリメントで摂ることの危険性である。

サプリメントによる過度の葉酸摂取は、明らかに腫瘍との関連性が示されている。葉酸は、DNA合成、急速な細胞分裂、これはまさに妊娠時期のような時に必要であり、これは発癌でも同様だ。ここに微妙な線引きがある」と彼は述べる。

「葉酸欠乏症を見ていくことは確かに理にかなっている。まさに著者がこの研究で意図しているところだ。この結果から、子供達の葉酸の状況を見極めることは重要なんだという情報は提供された。さらに、葉酸のサプリメントに関して何も言及していない。よく考えれば納得はできるだろうけど、葉酸が欠乏するような地区に住んでいるのなら、サプリメントも考えてもいいだろう。」

|

« 睡眠を取り巻く現状と「じゃあ、どうすれば?」(その3) | トップページ | マルチビタミンは空腹を引き起こす? »

コメント

妊娠中に葉酸いいと聞いたことはありましたが、成績のよさにも関係するなんて!葉酸摂ります。

投稿: ぴぴん | 2011年7月20日 (水) 12時47分

私はチーズはよく食べるのですが、葉酸が足りているかどうかは分かりません。日本人の平均摂取量は如何なものでしょうか?葉酸が脳の発達に必要なことは分かりましたが、腫瘍との関連があるなら問題でしょう。子供の時分には充分に摂取するとしても、高齢になるに連れ減らしていくことも必要かも知れませんね!

投稿: ojalman | 2011年7月27日 (水) 15時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 葉酸摂取の多いスウェーデンのティーンエイジャーは成績がいい:

« 睡眠を取り巻く現状と「じゃあ、どうすれば?」(その3) | トップページ | マルチビタミンは空腹を引き起こす? »