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2011年7月15日 (金)

睡眠を取り巻く現状と「じゃあ、どうすれば?」(その1)

睡眠を取り巻く現状と「じゃあ、どうすれば?」(その1)
文:fumixie <fumixie@gmail.com>

キャサリン・パドック博士(Catharine Paddock, PhD)という方が、Medical News Today"Getting A Good Night's Sleep"(05 Jul 2011)という”Featured Article”に指定されている記事を寄せています。

この記事では、睡眠を取り巻く現状と「じゃあ、どうすればいいの?」という点を、(おそらく)同博士の視点から述べています。

「そうかあ、なるほどねえ」と感じる方も少なくないのではないかと思われる記事なので、3部構成で、ざっくりまとめてみたいと思います。

はじめに

良質の睡眠がわれわれを健康にし、何につけ成果が向上し、健康と幸福にきわめて大きく寄与することは科学者も言っていることだし、われわれも日常的に経験することである。とりわけ子供に言えることだ。

しかしWorld Association of Sleep Medicine (WASM)によると、睡眠に関わる問題は世界規模で蔓延しており、世界人口の45パーセントが影響を受けている。そして「不眠症、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)、むずむず脚症候群(RLS)、睡眠遮断は、身体的、精神的および感情的にきわめて大きな影響があるし、言うまでもなく仕事の成果や人間関係に影響が及ぶ」。これは2011年3月18日(金曜日)に開催されたWorld Sleep Day第4回年次総会で言われたことである。全世界の専門家が一同に介したこの会議の席上、研究者らは次のようなメッセージを発した。「睡眠は人間の特権である。しかしそれは現代の生活習慣によってしばしば損なわれている」

現状

考えてみると、過去20年間ないし30年間の間に、24時間ぶっ通しで利用できることが莫大に増加した。真夜中でもスーパーマーケットやオンラインで買い物ができるし、1日24時間毎日銀行の口座にアクセスできる。映画やテレビ番組だって、いつでもいくらでも見ることができる。ゲームや本、ソフトウェアだって、ダウンロードすれば、朝まで待たなくても楽しめる。それに携帯電話やインターネットのチャット、フェースブックやツイッターをはじめとするソーシャルネットワークといった通信技術によって、われわれは他人とつながることができる。一世代も経ないうちに、社会的なインタフェースが激増したため、人口の増加にともない、他人と交わすコミュニケーションの量もこの先増加の一途をたどる。

こういったことはすべて、われわれの日中の活動のみならず、睡眠環境をも損なう。寝室が平穏と静寂という安息の地ではなく、NASAの管制センターにますます似てきている今、くつろいで睡眠に備えることははるかに難しい。

これは若い世代に特に顕著だ。研究によれば、10代は全体として、これまでにない規模で睡眠遮断を経験している。その一因となっているのが、平均的な10代の寝室に溢れている大量のテクノロジーだ。住宅保険会社の調査によれば、英国で大半の子供は、自分の寝室にゲーム機、テレビ、CDプレーヤー、DVDプレーヤーを置いている。寝室は子供が大半の時間を過ごす部屋だし、訪ねてきた友人たちと過ごすことが多くなる場所でもある。

携帯電話で話をしたりメールすると、とりわけ睡眠時間が削られる。米国の医師らはこれが10代の子供たちの健康と成長に及ぼす影響を非常に懸念している。

JFKメディカルセンター(JFK Medical Center)ニュージャージー・ニューロサイエンス・インスティテュート(New Jersey Neuroscience Institute)のマイケル・サイファート医師(Dr. R. Michael Seyffert)は、深刻な夜間携帯電話病を抱える10代を月に2、3人診ている。この医師は、一晩に2時間以上携帯電話で話をしたりメールしている場合をそう呼んでいる。これは過去5年間に急増したもので、今後も悪化の一途をたどるとこの医師は予測している。

この予測については、ほとんどの人が同意するのではあるまいか。われわれは、完全な「終日そして毎日」、そして世界中がつながっている社会を指向するテクノロジーの波に翻弄されている。そして、ますます増えつつある、情報を伝え、われわれを刺激し楽しませる道具にわれわれは取り囲まれている。そのため、これまで活動と睡眠の間にあった境界は消滅しつつある。よって、睡眠の欠如により健康障害を引き起こす人たちが増加するのは、おそらく避けられないだろう。


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