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2011年5月25日 (水)

妊娠時の母親におけるミネラルバランスの崩れ

<文:Ctom>


最近、セミナーを受けた影響もあってミネラルバランスについていろいろと見ています。ミネラルが必要なことはよく知られていますが、ミネラルのインバランスによって様々な健康被害がでることはおおざっぱな情報しか知られていなかったり、個別に出ている情報を素人の人がまとめて理解することはよっぽどの努力が必要です。

しかし、ミネラルバランスは私たちの健康にとって確実に関係があります。


先日、手足のしびれを1年以上経験しており、病院で頸椎ヘルニアの診断を受けた方が来ました。結論を言うと、この人はミネラルバランスの崩れで手足のしびれが出ていました。僕は食事のアドバイスを行って様子をみたところ、4日目から手足のしびれの症状がなくなりました。それ以降、症状が現れてはいません。


“鬱”“神経症”といった診断を受けた人の中の幾人かにミネラルバランスの問題があります。今回はそんなミネラルバランスの問題の中でも重要な部分。


母親と胎児のミネラルバランスの問題に注目した記事を紹介します。
ちょっと古い記事なうえ、少し難しい内容があるかもしれません。何度か読んでみると色々と考えが深まる部分もあることでしょう。注意しておきますが、この記事はすべてを網羅した完璧なものではありませんのでご留意ください。


回の記事はDynamic Chiropractic – December 17, 1993, Vol. 11, Issue 26よりMineral Imbalances in Pregnant Mothersという記事を紹介します。

では、いってみましょう!

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Mineral Imbalances in Pregnant Mothers
妊娠時の母親におけるミネラルバランスの崩れ

By E. Blaurock-Busch, PhD


般的な産前ケアには産前サプリメントを加えることがありますが、産科医には時間がなかったり、知識がなかったりして多くの患者さんの慢性脳症候群やSMACのチェックがされていません。適切なミネラルバランスの重要性についてはいまだに軽視されていますが、勤勉な研究者たちがミネラル不足、摂取過剰もしくは吸収不良、循環器系疾患の原因や引き金、学習障害、精神分裂病、免疫機能障害やホルモン障害、そして主要な他の疾患を調査しています。

炭水化物やタンパク質といった栄養素とは異なって、ミネラルはエネルギーとして体に供給することはできませんが、エネルギーを産生する補助であったり多くの生命維持化合物として働いています。確実にマクロそしてミクロミネラルは、腸管内酵素や組織などに必要です。正しい酵素の機能なしに身体の健康や免疫系は正しく働くことはできません。


グネシウムは多くの異なった酵素系の一部になることが知られており、様々な代謝機能をコントロールしています。亜鉛はホルモン系に必要な要素であり、この重要な微量元素が不足することで発育阻害、性の問題、糖尿病の問題を引き起こします。

特定のミネラル過剰は身体を均等に障害することになります。細胞内ナトリウムの量が若干過剰になることで細胞のバランスは崩れてしまいます。鉄は生命にとって必要不可欠なものですが、備蓄量が多すぎたり少なすぎることで、健康は非常に損なわれてしまいます。ヘモクロマトーシス(血色症)の特徴は大量の鉄が肝臓、心臓、膵臓、そして脾臓に備蓄され、鉄もしくは銅の不足によって貧血になるとされています。銅の過剰では、感情の不安定の原因となり、多動症の子供やいわゆる“原因不明の“憂鬱を導くことになります。

Dr. Carl C. Preifferの過去の報告では銅と鉄の過剰と(もしくは)亜鉛とマグネシウムの欠乏が、いわゆる“ヒスタフェニア”もしくは“低血中ヒスタミン”と呼ばれる精神分裂病の一つの主要な因子となると報告しています。若い精神分裂病の女性が共通して銅が高いレベルを示したことから彼の研究が証明されました。妊娠中や女性では避妊薬によってしばしば銅の値が高くなることが示されますが、妊娠後期に銅が極端に高い値を示すことは稀なことですが、高い銅は産後鬱や精神病に罹患する傾向にあります。前記の様に苦しんでいる若い母親が母性を取り戻すことは非常に困難なことであり、加えて同様な感情障害は経口避妊薬を使っている女性にもみられます。これらのミネラルを含む問題は頻繁に見落とされ、こういった症状は一般的に“原因不明のノイローゼ”と診断されてしまいます。

最近まで、銅のことはほとんど知られていませんでした。この微量元素は生命にとって必須の栄養素だと知られており、銅の欠乏や過剰はほとんど無視されています。Pfeifferの研究や発行物以外にも銅の過剰が大部分な因子となるとしており、医学的研究においては銅の欠乏が様々な異常を引き起こすとしています。例えば貧血症、骨格異常、神経系の退化、不妊、心臓病、コレステロールの上昇、免疫系の損傷そして毛髪の発育異常など。食事によって血液検査は簡単に影響されてしまい、その他にもホメオスタシスが脅かされた場合にはミネラルもしくは微量元素が欠乏もしくは過剰な状態になりやすく、血中ミネラル分析は悪性の病気にならない限りは異常を示しません。特に通常の二つの偏差比較を基準範囲で評価するテストにおいては異常を示さないでしょう。


液検査では循環している栄養素レベルを示し、一方で尿中分析は体の排泄容量を計測しています。毛髪ミネラル分析は細胞内貯蓄レベルを反映しています。研究者であるHueloやBoudene、Ibrahamらは「特定の金属微量元素の毒素は哺乳類の毛髪に濃縮されている」とこの状態について述べています。ホストの損傷していないものを集めて、以前は毛髪の簡素な保存と分析を行って特異的な毒素と栄養素にどの程度さらされているのか調べるものでした。「以前もしくは続く暴露を計測する」のに、医学者たちは「血液や尿中分析よりも毛髪分析で現れる結果の方が原因追究に適している」としています。毛髪ミネラル分析は小児のミネラルバランスを評価する上でこれ以上ないくらいよいものです。血中、尿中ミネラル分析を統合して用いることで、毛髪ミネラル分析が慢性的な暴露と吸収不良症候群の原因となるバランスの崩れを見つけることができます。このどちらか一方の問題があることで組織中のミネラル貯蔵の問題(欠乏もしくは過剰負荷)を引き起こしたり、時に診断されておらず治療も施されてない古典的な欠乏症もしくは中毒症症状が現れます。したがって、環境的な問題とは重要な関係があり、血液、毛髪そして尿中ミネラル分析を組み合わせて用いることで診断と深刻で不可逆的な内臓へのダメージを事前に予防することができるようになります。Martin Lakerが1982年にランセット論説で指摘していましたが、マクロそしてミクロ微量元素は様々な人々の標本を基に計測されていますが、一つの項目に限って集中的に観察するのは複雑な生化学的機能を無視している状態です。「例えるなら、これらは溶血性亜鉛含有酵素、炭酸脱水素酵素から放出され、赤血球から(正常な総血中亜鉛濃度は75~85%)リンパ液に向けて出されるために亜鉛の値は一見正常なように現れます。」


Huel、Boudene、Ibrahamの研究者らは若い母親とその子供の双方が環境的な効果の影響を受けるとしています。カドミウムはよく知られた環境汚染物質で、タバコの煙に含まれています。このカドミウムは腎臓に蓄積されることが知られており、そのことから大量のカドミウムが影響して腎臓疾患や高血圧を引き起こすことになります。研究では喫煙者のカドミウム量は非喫煙者に比較して著しく高いことを示しました。他の研究でも高いカドミウム値は一般的な高血圧の母親に高く、それ以上にその女性の子供たちのカドミウム値は高いものでした。これらを裏付けるものとして、これらのカドミウムは簡単に妊娠中のお母さんの体から胎児に移るものだと研究者たちは言います。悲しいことに高血圧女性から生まれた子供の毛髪からはその母親の3倍高い値のカドミウムがみられ、そして妊娠中の胎盤の浸透率を変えてしまう原因であると気付かされます。


は胎児への移行を減らす;妊婦の毛髪に含まれている鉛の量と胎齢では逆の関係性がみられるとHuelと他の研究者は報告しています。

鉛は骨や脳組織には簡単に吸収され、実際の研究においても子供たちは高い確率で精神障害や学習障害、精神発達遅滞をしましました。小児の骨生体組織検査では同様な微小な量の鉛が幼い子供の骨組織に蓄積しており、特に牛乳不耐症の小児におけるカルシウムの不足がある場合によくみられます。


ルシウム不足は細胞内アルミニウムの保持力を高め、我々の多動症の子供たちの研究では明らかに組織中カルシウム値の低下と共に高い組織内アルミニウム値が頻発していました。この研究の中で、カルシウムサプリメントを用いることでアルミニウムの保持をブロックする予防的効果が得られました。この現象はBjorksten理論でカルシウムがアルミニウムの吸収と交叉性分子結合の抑制を起こすことが証明されており、そのことからアルミニウムが動脈や脳組織に蓄積するのを予防しています。

動物研究ではアルミニウムの経口摂取によってアルミニウムが脳組織に蓄積することを促進する上に、記憶や学習能力の低下を引き起こします。腎機能障害を持つ小児においてはアルミニウムの毒素にとても過敏に反応し、1983年の間の研究では、尿毒症(腎障害)を持つ子供における脳障害の悪化に関係し、アルミニウムが原因だと突き止められていなかったため、小児の調整ミルクが後に原因だと確認されました。

Yokelの報告では重症な感情的な問題を持つ12~18歳の少年でアルミニウムの増加が毛髪に見つかり、重症な2歳児の毛髪でも同様の初見があった彼らはアルミニウムの加工工場近くに住んでおり、アルミニウムの凝集が促進させられたと報告されました。Yokelは重症な神経学的な障害やその他の障害を持つ患者の定期的な分析で毛髪に含まれる微量ミネラルをみていると突然アルミニウムの含有量が上昇することがあると述べています。多くのケースにおいて、ドロマイト(苦灰石)はアルミニウム上昇の原因とされています。微量ミネラルの国際的なサプリメントの研究ではドロマイトは一般的に含まれており、アルミニウムやその他の毒素と同様相当量含有されていることを証明しました。

児科学、産科・婦人科学のGuenay Sanerやその他のドクターたち、イスタンブール、ターキーの大学では毛髪のマンガンの量によって一定の確率で乳児や先天的な奇形に関連していることを発見しました。これには健康的な臨月一杯まで成長した乳児と先天奇形を有した乳児、そしてその母親のマンガン量を比較した結果、特に先天奇形を有した群においてマンガン量が少ないことが発見されました。Sanerはマンガンの欠乏が子宮奇形の一つの潜在的な因子となるのではないかと理論立てしました。マンガンが胎児のホメオスタシス機構を供給し、主には母親のマンガン含有が関係しています。Sanerによれば、出産前の母親の毛髪からのマンガン量の分析によって子宮奇形の危険性を指し示すインディケーターとなり予防することもできることでしょう。

毛髪ミネラル分析は標準的な医療には一般的に受け入れられておらず、米国政府は毛髪分析は貴重な分析方法であると公言し、毒素となる微量ミネラルが将来的にどのようになるのか生科学的観察を次のように文面に載せました。「人の毛髪サンプルを正確に収集し、熟練した研究所の職員によって最高の方法を用いて正しく分析され、必要とする基準を用いて評価したものは信頼できるものです。」これは環境問題が増加する時代において有効な検査の一つです。

ほんの数年前、産科学のうち特に小児科学では妊婦や乳児におけるミネラル評価は関連付ける必要がないとされていました。体の成長における国際研究指標は、一般的な健康は損なわれ続けているために変化が必要だと述べています。


私たちの体にとってミネラルは必要不可欠ではありますが、加工食品が増えつつある中で、一部のミネラル分を摂取しすぎることが往々にしてあります。

ミネラルバランスを崩す原因といえば・・・・
○精製された食べ物 ○アルコール ○ジャンクフード ○農薬、土壌汚染 ○ストレス ○薬剤 ○環境汚染 ○サプリメント ○遺伝 などなど


多くの人が環境的・食物的影響を多く受けています。また、サプリメントの影響も少なからずあるでしょう。
例えば、タンパク質が少なく、炭水化物が多い最近では一般的になりつつある食事バランスでは、カルシウムやマグネシウムが増える一方でナトリウムやカリウムが減少していたりします。過剰なカルシウムやマグネシウムの結果、甲状腺の機能障害が生じていたり、鬱傾向になってしまったり。食事を変えてみるものの、ナトリウムやカリウムの吸収が抑制されているので食事では変化をつけづらかったりします。


多くの人の悩みとミネラルバランスは関係することでしょう。
妊娠には今回のような記事の内容も参考にして、ミネラル分にも注意を払ってみてください。

こういった記事も追って報告していきたいですね。

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コメント

ストレスもミネラルバランスに影響があるんですね。ストレスというのは、人体にはあらゆる点でよくないことなんですね。

投稿: まつぼん | 2011年5月27日 (金) 13時18分

まつぼんさん。コメントありがとうございます。

ストレスは身体全身の機能に影響があります。骨格、筋肉、内臓、腺構造、代謝などなど様々に影響がありますが、ある程度はストレスもないと生きていけないのが人間なんですね。

ストレスにも様々なタイプがあります。気候などの環境的ストレス、食物や口に入るものすべての化学的ストレス、生きる上で骨格や筋肉などに負担がかかる構造的なストレス、そして対人などにおける心理的ストレスです。

これらにもバランスがあって、過不足があっては人の健康が保てないんですね。概してイメージとしてはその人にあった許容量以内のストレスは必要なもので“良いストレス”となります。ユーストレスと呼ばれるものですね。逆に、許容量を超えたストレスを“悪いストレス”としてディストレスというものになります。

ディストレスになると身体には不健康な状態を作ることになりますね。

投稿: Ctom | 2011年5月27日 (金) 14時53分

いつも拝見させていただき、勉強させていただいております。
ミネラルバランスを意識して生活習慣、食生活を変えていくのは
正しい知識が必要であると感じました。

ミネラルバランスを崩す要因、
ジャンクフード、、、、アルコール、、、、、
要注意です。

投稿: E.F野 | 2011年5月30日 (月) 17時47分

E.F野さん。コメントありがとうございます。

ミネラルバランスはかなり難しい話ですね。なので、なかなか一般的に知識が広まらないのかなーとも思ったりしてしまいます。一個人がミネラルバランスの知識を得るのはかなり難しいなぁと思ったりしますが、この手のことも続けて載せてみようと思います。

最終的にはジャンクフードとかアルコールといった一般的に悪いものというのが原因にたどりついてしまうんですけどね^^;

投稿: Ctom | 2011年5月31日 (火) 10時22分

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