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2011年3月24日 (木)

311 東日本大震災 - 空腹感を少なくする食べ方

文:屋台ブルー(ライフログ オーガナイザー)

もうひとつ川村先生から空腹感を少なくする食べ方を教えて頂きました。慣れ親しんだ癖はなかなか変えることができないので、噛むことを意識するより口に入れる量をコントロールした方がいいでしょう。

ここで触れていないけど、「反応性低血糖」という考え方もあります。消化吸収のいい食事(糖質)は急激な血糖上昇を来します。すると、身体の反応も血糖の上昇に合わせて大きくなるんです。血糖を下げるホルモン、インスリンの分泌が多めになります。血糖値は即座に低下して正常レベルに戻るでしょう。しかし、反応が大きかったぶん、ちょっと下がりすぎて、一瞬ですが軽い低血糖になるんです。この低血糖、実は「空腹感」が引き起こすんです。これはエネルギーが足りていないために生じる空腹感ではなく、食材の反応による空腹感です。この生理反応を上手に利用しているのが、フレンチのコース料理です。必ず甘い食前酒がでますよね。反応性の低血糖で空腹感をつくってメイン料理を美味しく食べてもらうテクニックです。これは後に続く食事があるから成り立つけど、食べ物がなければ苦痛でしかないんです。

こういう反応性の空腹感を引き起こさない食べ方が、まさに「ゆっくり食べる」と「消化吸収がゆっくりした食材を選ぶ」です。震災前は、消化吸収の速い加工食品を避けなさいと言っていましたが、今はそういう状況ではありません。川村先生のアドバイスのように「ゆっくり食べる」ことを心がけてください。

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TFC所属:けいゆう病院 川村昌嗣

空腹感が消えるには、血糖値が上昇することが必要です(約15~20分)。4つに切って食べると、4倍時間がかかり、少ない食べ物でも、時間をかけて食べれば、空腹感が消え、満足感が出きます。

時間をかけて食べるために、普段?む回数の4倍の回数噛もうとしてみて下さい。普段の2倍も噛まないうちに口からご飯粒は消えます。というのは、舌の動きが、あまり噛まないうちに、食べ物を後ろの喉のほうへ運んでいくように習慣化されていて、長時間噛み続けることが困難なのです。舌の動きを制御することは困難で、いろいろと試してみたのですが、回数を数えて?む以外、方法は見つかりませんでした。しかし、回数を数えながら食べると、数える方に意識が行くので、食べものを味わうことが出来ません。これを続けることは、食事を楽しむことが出来ないので、長続きしません。先ほど試したように、高い金額を設定すれば、味わって食べるようとするので、時間をかけられるのですが、値段を知っているので、継続が困難です。また、高い金額のものを味わう食べ方をしようとしても、気が付いたら口から消えている人も少なくありません。解決方法は1/4の大きさに気って食べる食べ方です。4倍の量になるので、その分時間がかかります。実際すごく高価な食べ物は、小さく切って食べます。

なぜ小さく切って食べるかを考えてみましょう。大きな塊を1口で口の中に入れてしまうと、ゆっくり味わって食べているつもりでも、口の中に入れた食べものを舌が混ぜ返す時に少しずつノドの奥に流していき、最後に残った1かけらしか味わい続けることが出来ないのです。じっくり味わって食べる時には、無意識のうちにこの大きさに切って食べているのです。

唾液の分泌量は、食べ物の種類によって若干は変わりますが、入れる量ではほとんど変わらないので、4つに切って食べることにより、口の中に入る量が4分の1になり、唾液は4倍相当の量が対応することになります。4倍噛めて、4倍の唾液で消化できるので、1口で2度おいしい食べ方になります。この味の変化を味わう前にのどの奥に流し込むのは、非常にもったいないことだと考えましょう。

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コメント

東日本大震災は大きな衝撃でした。今では少しづつ復興の兆しが見えつつありますが、震災直後の混乱の中では冷静さを保つことは並大抵のことではなかったことでしょう。そんな中でも助け合いの気持ちがあったからこそ少々の空腹感も乗り越えて来れたのだと思います。私は普段食事への感謝を忘れがちですが、考え直す必要がありそうです。余分な食材は買わない、残さない、捨てない工夫もしたいと思います。そして感謝して味わうことも。

投稿: ojalman | 2011年3月24日 (木) 15時55分

甘い食前酒の意味、初めて知りました‼
てっきり食欲増進かと(笑)

4つに分けて食べる手法は納得ですね。
パンを丸かじりするときと、
手でちぎって食べるときは
同じ量でも食べた感じは違いますよね。

噛むのももちろんですが、
分ける方法実践してみます!

投稿: まるぴょん | 2011年3月24日 (木) 15時55分

飲みに行った時に乾杯の一杯で急に食欲が増す時があるのは
反応性低血糖の為だったのですね。ビールの場合は胃に溜まる感じがしますが、ワインの場合ですと、風味もありますしほど良いアルコール度でBESTなのでしょうね。

普段、食べる事だけに執着して、質的な食事を疎かにしている傾向があります。食事の際には噛む回数を意識して、味わう事と空腹感が変化するかどうかを確認してみたいと思います。

もしかするとよく噛むことによって、粗末な食事は粗末に、豊かな食事は豊かに感じるかも知れませんね。

投稿: NV-CVM | 2011年3月27日 (日) 09時44分

東日本大震災は地震による建物の損壊以外にも津波や原発の被害がとても大きく、大変な衝撃を受けました。早く復興できることを祈っております。

かむ回数を増やすことが良いということは聞いたことがありましたが、4つに小さく分けてというのは初めて知りました。私は6月までに痩せなければならない理由がありまして間食などを減らしたりは努力しているのですが、運動量を増やすことはなかなか出来ていませんでした。
是非、噛む回数を増やすために小分けにして食事をしてみようと思います。

あと暇なときに座りながら出来る運動もしています。お腹へこむといいなと思ってます。

投稿: はるうらら | 2011年3月28日 (月) 16時24分

確かに、よく噛んで食べようとしても気が付いたら口の中から食べ物がなくなっています。
舌が勝手に運んでいるのですね。

何分割かした方がいい、とゆうことはたとえばフォークとナイフなどで食べる場合、お行儀が悪いかもしれませんが、できるだけ小さく切った方が体にはいいかもしれませんね。

投稿: パン子 | 2011年3月29日 (火) 10時30分

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