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2011年2月15日 (火)

ベリー類とパーキンソン病

"Eating Berries May Lower Risk of Parkinson's" が伝えるところによると、ベリー類を定期的に食べている人は、男女を問わずパーキンソン病のリスクが下がることが新しい研究から明らかになったそうです。また男性の場合、リンゴ、オレンジなどフラボノイドが豊富なものを定期的に食べれば、一層リスクが低下するとのことです。フラボノイドはまとめてビタミンPと呼ばれることもあるそうで、ベリー類、チョコレート、グレープフルーツなど柑橘類にも含まれています。

2011年4月9日から同月16日まで米国ホノルルで開かれる "米国神経学会(American Academy of Neurology)の第63回年次総会で発表されるこの研究では、20年ないし22年にわたり、49281名の男性と80336名の女性を追跡調査した。被験者にはアンケートを実施し、データベースを使ってフラボノイドの摂取量を計算した。そしてフラボノイドの摂取量とパーキンソン病の発症リスクの関係を分析した。また同時にフラボノイドを豊富に含む5種類の主な食材、つまりお茶、ベリー類、リンゴ、赤ワイン、およびオレンジまたはオレンジジュースの摂取状況も分析した。

調査期間の間に805名がパーキンソン病を発症した。男性では、フラボノイドをもっとも多く摂取した上位20パーセントは、フラボノイドの摂取量が最低だった下位20パーセントよりも、パーキンソン病を発症する可能性が40パーセントほど低かった。女性ではフラボノイドの摂取とパーキンソン病の発症全般に関する関係は見られなかったが、フラボノイドの種類に着目すると、アントシアニンは主にベリー類から摂取されるものだが、男女両方について、この物質とパーキンソン病のリスク低下には関係が見られた。

「これはフラボノイドとパーキンソン病の発症リスクの関係を人間で調べた初めての研究だ。この研究結果から、フラボノイド、特にアントシアニンに神経保護作用のあることが示唆される。これが確認されれば、パーキンソン病の発症リスクを下げるうえで、自然で健康的な手法になるのではないか」と研究者は語っています。

ブルーベリーをはじめ、ベリー類が秘めている力は侮れませんね。

文:fumixie <fumixie@gmail.com>

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コメント

ビタミンPという物質の存在をこのブログを見て初めて知りました。確かにアメリカ人はさくらんぼやラズベリーといったベリー類を好む人が多いので、意識せずとも摂取してる人が多いんでしょうね。日本の食文化にももっとこのような柑橘類やベリー類が取り入れられるべきなんでしょうね。

投稿: yasupon | 2011年2月16日 (水) 14時13分

yasuponさん、コメントいただき、ありがとうございます。

そうですね。医食同源という言葉もあるように、サプリメントや医薬品を考える前に、まずは身近で手に入る食材で健康を維持できないかと考えてみる方がいいのかもしれませんね。あとはライフスタイルの改善ですね。

さらに生活環境と職場環境が改善できればいいですよね。"Traffic Noise Increases The Risk Of Having A Stroke"(交通騒音は卒中の発症リスクを高める)などという記事もあることですし。

投稿: fumixie | 2011年2月16日 (水) 22時06分

癌も嫌ですが脳の病気も本当に避けたいものです。パーキンソン病が食品で予防できるとしたら朗報です。私はあまり果物を口にする機会は無いのですが、以前紹介頂いたプルーベリーはヨーグルトと共に摂取する習慣が付きました。少しは予防になるのでしょうか!

投稿: ojalman | 2011年2月17日 (木) 15時33分

ojalmanさん、コメントいただき、ありがとうございます。

「... 少しは予防になるのでしょうか!」→なる!と信じて続けましょう。いったん習慣になれば、ものごとは半ば自動的に展開するので、「モチベーションをどうやって維持しようか」などと考える必要がなくなりますから楽ですよね。

投稿: fumixie | 2011年2月17日 (木) 19時06分

パーキンソン病は大脳皮質と皮質下神経核(特に黒質と淡蒼球)の神経細胞が脱落し、神経細胞およびグリア細胞内に異常リン酸化タウが蓄積する疾患となっています。

もしかするとフラボノイドはこのリン酸化を抗酸化作用で抑制するのかも知れませんね。
ワインのポリフェノールは血管の抗酸化作用を防ぎ、結果廊下を抑制するのと同じく。

これらを科学的に証明付けるのであれば、パーキンソン病に適応を持つ薬剤と科学構造式を比較すれば、どのように作用するのかが見えてくると思います。

天然素材でパーキンソン病の薬剤が合成できれば、夢のような薬剤ですね。

ちなみにフランスのコホート研究で、パーキンソン病にはコーヒー【カフェイン入り】と喫煙をしていた群がパーキンソン病の発症率が有意に低い結果が出ています。
ただ、喫煙をした場合にはパーキンソン病よりも、重篤な疾患リスクが増えますが・・・・。

投稿: NV-CVM | 2011年2月20日 (日) 22時49分

NV-CVMさん、コメントいただき、ありがとうございます。

近所のスーパーマーケットに行けば、記事に出てきた食材ならいくらでも売ってますから、常日頃からそういう食物を食べるよう努めて、自分の身体をいたわることなら誰でも簡単、安価にできる、という点も素晴らしいと思います。実際に実践するかどうかは、また別問題ですが f(^^)

投稿: fumixie | 2011年2月21日 (月) 00時34分

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