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2010年12月12日 (日)

全粒(未精白)穀物と血圧

BBCでは "Whole grain foods reduce blood pressure, scientists say (10 December 2010)" 、アラブ首長国連邦版 TopNews では "Heart health gets benefited by porridge (12/11/2010)" 、アメリカ版 TopNews では "Heart health perks up with Porridge (12/11/2010)" などと報じています。そして英国 Telegraph紙では "Wholegrains reduce stroke by as much as drugs: research (10 Dec 2010)" という記事を載せています。

どういう内容かというと、


英国アバディーン大学の研究者らの研究から、全粒(つまり未精白の)穀物を食べると、卒中のリスク低減に対して薬を使った場合と変わらない効果が得られることがわかった。被験者200名に対して全粒の穀物を1日3人前食べてもらったところ血圧が下がった。この研究を率いた Frank Thies博士によると「全粒穀物を食べた被験者では最高血圧の低下が見られた。この効果は血圧降下剤を服用した場合と遜色ない。最高血圧が下がったということは、心臓発作と卒中の発生率が少なくとも各々15%と25%下がる可能性を秘めている」とのこと。

全粒穀物1人前はおおよそ13グラムから16グラム。オーツや玄米半カップ、あるいは全粒紛のパン1切れに相当する。(注。日本の1カップは200ml、英国では1カップは285ml、ちなみに米国では240ml)

この研究は "American Journal of Clinical Nutrition"誌 に発表された

同誌に掲載された記事の抄録によると「研究の目的は、毎日3人前の全粒食物を食べた場合の循環器系疾患のリスクを表すマーカーに及ぼす影響を評価すること。ただし食べるのは小麦、あるいは小麦とオーツの混合。約200名の被験者に対して、4週間精白食物を与えてから、3グループにわけて、それぞれ精白食物(コントロールグループ)、全粒小麦、全粒の小麦とオーツを12週間食べてもらった。その結果、コントロールグループと比較して、全粒穀物を食べた方は最高血圧と脈圧が各々6mmHgと3mmHg低下した。このことから、全粒穀物を毎日3人前摂取すると、中年期の循環器系疾患リスクが大幅に低下する。最高血圧が低下することから、冠動脈疾患と卒中の発生率が各々15%と25%下がる可能性がある」ということのようです。


銀シャリよりは玄米ということでしょうか。うちの炊飯器も玄米が炊けるのですが使ったことがありません。なんだかもったいない気がしています。

文:fumixie <fumixie@gmail.com>

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コメント

主観ですが、植物の種や果実は中心より表皮に近い部分の方が、ヒトが必要とする栄養分が多いように感じます。

確かに精米をすれば美味しくはなりますが、失われる必須栄養素もある。ということかも知れません。

良薬は口に苦しという例えにも似ていて、健康に良いものは必ずしも美味しいとは限らないのではないでしょうか。

『美味』だけを追求すると、生活習慣病にかかる確率も大きくなります。なので、美味しさのみを追求せず食事は体を維持する『栄養補給』と考えるようにしています。

本来、健康に良いものは美味しく感じるはずなのですが・・・・個人差があるのでしょうか???

投稿: NV-CVM | 2010年12月13日 (月) 20時17分

NV-CVMさん、コメントいただき、ありがとうございます。

「植物の種や果実は中心より表皮に近い部分の方が、ヒトが必要とする栄養分が多いように感じます」というのは、たしかにそういう気がしますよね。ただ残念なことに、農薬が気になって、リンゴなど、皮ごとかじれません。昔はそんなこと、全然気にしなかったのですが。

江戸時代には「江戸わずらい」という病が流行ったのだそうです。でも箱根山を越えて地方に行くと、あっという間に治ったんだとか。江戸人は「銀シャリ」ばかり食べていたので、ビタミン不足から江戸わずらい、つまり脚気になりやすかったのだとか。

玄米とまでは行かなくても、発芽玄米とか雑穀米を入れて炊いたご飯を食べれば違ってくるのかもしれませんね。

投稿: fumixie | 2010年12月13日 (月) 22時21分

血圧管理に腐心されている方はおそらく多い事だと思われます。全粒穀物が血圧降下剤と同等の効果があるとは驚かされました、貴重な情報をありがとうございます。身近なことから実践してみたいと思います。

投稿: 横田昭弘 | 2010年12月15日 (水) 11時24分

横田昭弘さん、コメントいただき、ありがとうございます。

身近な、とりわけ日々の食生活の改善でなんとかなるのは、とてもありがたいことだと思います。事が起こってしまってからでは、なんとかできるとしても、お金も手間も時間もかかってしまいます。それに身体にとっても負担が増すばかりです。

事が起こる前に、常日頃身体をいたわる気持ちを育てることが大切なのでしょうね。

投稿: fumixie | 2010年12月15日 (水) 16時20分

はじめまして。
「白米より玄米」は巷でもよく耳にしますよね。栄養素が多いとか、GIが低いとかで。
私は玄米自体は好きなのですが、胚芽の部分に含まれるフィチン酸がミネラルを排出してしまう事があるらしく、あまり積極的に食べてないです。ビビってしまって(笑)
なのでたまに食べる程度にしています。
フィチン酸は良くない物(?)も排出してくれるのでしょうけど、毎日毎日食べるものではないのかなと思っています。

投稿: JJH | 2010年12月17日 (金) 18時40分

JJHさん、コメントいただき、ありがとうございます。

新たな情報を提供していただき感謝します。フィチン酸についてはまるっきり無知だったので調べてみました。

まず wikipediaの玄米の項によると「フィチン酸はミネラルと結合してフィチン酸塩になる。研究ではミネラルが著しく少ない食事においてフィチン酸が大量の場合にミネラルの吸収を阻害するが、通常の食事では問題がない[4]。この作用は必須ミネラルの摂取量が著しく低い開発途上国の子供のような人々には好ましくない[5]」のだそうです。

また wikipediaの全粒穀物の項には「大腸癌を抑制させる原因は食物繊維よりもフィチン酸ではないかと報告され[20]、後にラットへのフィチン酸の単独投与でもがんや腫瘍を抑制することが観察されている[21]」と書かれています。

以上の記述だけを見れば、「フィチン酸、まんざらでもなさげ」という気がしますね。これについては、さらに識者のフォローを期待したいところです :-)

投稿: fumixie | 2010年12月17日 (金) 19時46分

友人が、ローフードマイスターの資格をとりました。
ローフードは食物のもつ酵素を最大限利用するために加熱調理をできるだけしないのですが、それだけでなく果物や野菜なども皮ごと摂取することを勧めています。
血圧に関係するかは私の知識ではわからないのですが…美味しい部分だけでなく昔の人のように食べ物を大事に、まるごといただくことで健康になれるのかもしれないんだなぁとこの記事を読ませていただいて思いました。

投稿: ぴぴん | 2010年12月21日 (火) 20時46分

ぴぴんさん、コメントいただき、ありがとうございます。

「果物や野菜なども皮ごと摂取することを勧めています」というのはいいですね。あるテレビ番組で、タマネギの茶色い皮も美味しく食べられるような料理が出ていましたが、あれなども丸ごと大切にいただくという考え方が現れていますよね。でも、たとえばカボチャなんかはどうしたらいいのでしょうね。

私も、どちらかというとなるべく素材には手を加えずにそのまま食べたい方です。

投稿: fumixie | 2010年12月21日 (火) 23時04分

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