シンプルな食欲コントロール方法が臨床試験で確認
今日は久しぶりに内科開業医のお勉強部屋からネタを失敬した。私はこういう臨床報告が好きだ。被験者の数は少ないけど、説明の裏付けになるよね。
三食の食事前に水を飲めば12週間で1.87kgの減量ができると単純に考えていいのだろうか?被験者はダイエット食を食べていたから、少なくともダイエットに挑戦している人達だろう。ダイエットを考えていない人でも減量ができるかどうか疑問だ。でも、この記事を読んで食前に水を飲もうと考えた人は、既にダイエットをしようと考えているから効果はあるかも。是非、水を飲んでみよう。
食事前にコップ2杯の水を飲んでみよう。まあ、お茶でもいいだろう。
追記:内科開業医のお勉強部屋のコメントに以下のコメントがありました。
It may only work if you're middle-aged or older, Davy said. 若い人(18 to 35)には当てはまるわけではない、と述べていることにも注目したいですね。
このコメントに書かれているDavy博士の発言を私は確認することができなかった。確かに、被験者は55歳から75歳の中高齢者です。若年層で効果は無いのかもね。この情報を今後フォローするね。
シンプルな食欲コントロールの方法が臨床試験で確認
Clinical trial confirms effectiveness of simple appetite control method
ボストン_2010年8月23日 - お腹の出っ張りと闘っている社会で、長い間、探し求められていた魔法の薬がついに現れたのか?食欲をコントロールする液体は処方箋いらずで、一般的な副作用もなくコストだってほとんどかからない?8オンス(236.6ml)のグラス2杯だけ、これを食前に飲むと、減量することができる、という臨床研究の結果が23日に研究者から報告された。第240回米国科学会(ACS)の総会で発表された減量万能薬は、普通の水だ。
「飲水量を増やすことが効果的な減量法になることを始めて示した無作為介入試験の結果を公表したんです」この研究の主要著者、Brenda Davy博士の説明だ。「以前の報告をみると、食前にグラス2杯の水を飲んだ中年と高齢者は、食事中に飲んだ人より75から90kcalの摂取カロリーは少なかったんです。新しい研究で、12週間という期間をみれば、1日3回の食事直前に飲水したダイエッターは、飲水量を増やさなかったダイエッターに比べて5ポンド(1.87kg)減量できていました。」
「人は、もっと水を飲んで、糖分の多い高カロリーな飲み物を減らすべきでしょう。楽に体重をコントロールする単純な方法ですね。」
水が減量の助けになるといった民間療法や長い間考えられていた経験的な考えにDavy博士は注目した。こういう問題には、驚くほど科学的エビデンスが少ないからだ。以前の研究をみて、食前の飲水によりカロリー摂取量が減るんじゃないかというヒントになった。今まで、エビデンスに欠けていた考えは、食前に水を飲むと飲まないのと比べて減量できたという無作為比較試験によって、「金字塔(ゴールドスタンダード)」的なエビデンスになった。
この研究で、55歳から75歳の48名の成人を2つのグループに分けた。1つのグループは食直前にグラス2杯の水を飲み、他のグループは飲まなかった。研究期間中、被験者全員に低カロリー食を食べてもらった。12週間後、飲水グループは、15.5ポンド(5.8kg)の減量、非飲水グループは11ポンド(4.1kg)の減量が見られた。
カロリーゼロの物質で胃を満たすと単純に考えても、水は効果的なのだろう、とDavy博士は説明する。結果として満腹感を感じやすく、食事中の食事から得られるカロリーは減る。糖分が付加されたカロリーのある飲料水の代わりに飲めば、飲水量が増加は減量の手助けになる、とバージニア州Blacksburgのバージニアテックで働くDavy博士は説明をする。
ダイエット飲料や人工甘味料を使った飲料水でも、摂取カロリーを減らして減量の助けになる、とDavy博士は言う。しかし、砂糖や果糖ブドウ糖液糖の含まれている飲料水はカロリーが多いので、飲まない方がいい。普通の12オンス(355ml)の炭酸飲料だったら、ティースプーン約10杯分の砂糖が含まれている。
Davey博士によれば、水の1日必要量を正確に知っている人はいない。国立アカデミーの機関、医科学研究所、連邦政府に科学的な助言をしているけど、彼らによると、健康的な人は、喉の渇きに従って飲めばいいと言う。水に関して、特定の必要量は示されていないが、一般的な推奨量は、女性なら、水を含めていかなる飲料水でも、だいたい毎日9カップで、男性なら13カップである。
そして、水を飲み過ぎると、希ではあるけど、かなり深刻な状態、水中毒を引き起こしてしまう可能性はあると、Davy博士は警告している。
文:屋台ブルー
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コメント
若い人は当てはまらないのですか・・残念です。
2~3日前に発売されたダイエット系の雑誌に、一日に体重×30mlの水を飲むといい。と書いてありました。
例えば、体重50kgなら1500mlです。
1日に1L以上(お茶をのけて)お水を飲まないので大変です。
飲みすぎは良くないにしても、水はダイエットに必須なんですね・・
投稿: パン子 | 2010年8月26日 (木) 10時00分
飲水で満腹感が得られ、摂食量が減ることは容易に想像ができます。人は一回の食事の量を経験でほぼ無意識に決めているのだと思いますが、そもそもそこを減らしていくことが大切な様に思います。自分の場合で考えると朝と昼食は水を飲むとして、夕食前に水腹になるのはちょっと辛いです。やはり美味しくビールが飲みたいものです。なるべく糖質オフの商品にします。
投稿: ojalman | 2010年8月26日 (木) 14時58分
食前に水を飲んで減量ができる、いい話を聞きました!まずは試してみます。味のついた飲み物を我慢するのは酷ですが…
投稿: タケノコ | 2010年8月26日 (木) 16時04分
な・な・なんと水を2杯飲むだけで痩せれるですと。
朗報とはこの事ですね。
15歳~35歳までは、難しいとのことですが・・・私はもう少しで35歳になりますので希望がわいてきました。
素晴らしい情報をありがとうございます。m(・・)m
投稿: Maさん | 2010年8月26日 (木) 17時59分
最近はなるべくノンカロリーの飲み物を飲むように意識しています。アスパルテームやスクラロースなどです。けどあまり飲みすぎると下痢になるというので少し気をつけた方が良いですよね。。。やっぱりお茶やお水の方がいいんでしょうか。。。ダイエット頑張りたいと思います。
投稿: はるうらら | 2010年9月10日 (金) 11時56分
以前から疑問だったので、良い機会ですから識者の方々に教えていただきたいのですが、人工甘味料って大丈夫なんでしょうか?
アスパルテームやスクラロースがほんとうに有害かどうかについては賛否両論あるようです。
でもここやここあるいはここなどを見ると、アスパルテーム(ニュートラスイート)やスクラロース(スプレンダ)など人工甘味料入りのものはできる限り避けたいような気にさせられます。最初の2か所は "Toxicity Information Center"、つまり「毒性情報センター」ですし、最後のサイトはジャネット・スター・ハル博士という人のサイトで、アスパルテームをはじめとする人工甘味料の毒性に関する情報があります。
以前は私も平気でいろいろな飲み物を飲んでいましたが、国内ではあまり報道されないこういう情報を知るにしたがって、ほとんどまったく飲まなくなりました。それに日本には、ありがたいことに「緑茶」というスーパードリンクを飲む習慣があります。
個人的には、誰に対しても「その健康を害する」ものなのかどうかはともかく、こういうサイトができていて、しかも「健康に有害である」という情報、事例が少なからずあるということは、とっても濃いグレーな気がします。
投稿: fumixie | 2010年9月10日 (金) 19時59分