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2010年8月16日 (月)

タバコの鎮静効果

The Claim: Smoking Relieves Stress (August 9, 2010) というニューヨーク・タイムスの記事によると、


ガンをはじめ多くの健康障害を減らすという禁煙の効能はよく知られているところだが、愛煙家が、あるいは禁煙していてもまた吸い出す言い訳にするのが、「だって神経が休まるじゃないか」

しかし研究によると、喫煙は実際には正反対の結果をもたらすらしい。長期的にはストレスが減るどころか増加するのだそうだ。英国 London School of Medicine で行われた最近の研究によると、469名の被験者が、心臓病の検査で入院したあと禁煙にチャレンジした。開始当初のストレスレベルは、被験者間で大差なく、禁煙もなんとかなると思われた。1年後も禁煙が続いていたのは41パーセント。種々の因子を調整してみると、喫煙しつづけている人が感じているストレスはほとんど変化が無いが、禁煙が続いている被験者が感じているストレスレベルは、それよりもざっくり20パーセント低下していた。

科学者の仮設によると、
喫煙者はチェーンスモーキングでもしない限り、タバコを吸わない間に起きる不快なニコチンの禁断症状に一日何度も対処しなければならない。しかし禁煙者が直面する禁断症状は禁煙当初だけで、あとはニコチンの欲求とはかなりおさらばできる。そのためストレスの元が無くなる。


ということらしい。

同様の結果は "Does cigarette smoking cause stress?" (Department of Psychology, University of East London) にもある。この記事の抄録によると、


喫煙者はよく、タバコはストレスを癒してくれると言うが、成人喫煙者のストレスレベルは、非喫煙者よりも若干高い。青少年の喫煙者は、喫煙が日常化していくにつれてストレスレベルが増加すると言っている。そして禁煙するとストレスが減少する。ニコチンは気持ちが落ち着くどころか、依存することによってストレスは悪化するようである。事実、喫煙者は、タバコを吸っていれば気持ちは普通で落ち着いているが、タバコを吸わないときは心の状態が悪くなると言っている。

つまり、喫煙による鎮静効果というのは、ニコチン不足からくる緊張といらいら感の裏返しにすぎない。喫煙に依存している人は、心を普通の状態にしておくにはニコチンが必要になる。

タバコを使ったからといってストレスが和らぐことはなく実際は増加する、ということのようです。

それに、禁煙すれば、タバコの火の不始末から火事、なんて心配が一切なくなり、精神衛生上さらによし :-)

禁煙してみませんか! 意外と簡単かもしれませんよ、禁煙って!! (体験から言えば)

文:fumixie <fumixie@gmail.com>

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