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2010年6月19日 (土)

白米 対 玄米どちらがよりよい?

年の2月14日。BBC NewsでWhite rice 'raises diabetes risk', say US expertsという記事が上がりました。

この記事を読んだ人は多いように思いますし、検索してみるとちらほらとブログで紹介されているのを見かけていました。先日、ふと他の資料を検索している中でWeb.M.D.にてレビューされていたので、こちらを掲載してみようと思います。

ここでのタイトルはBrown Rice vs. White Rice: Which Is Better?というもの。副題には~白米に代わって玄米を取り入れることで2型糖尿病の危険性を減らす研究の考察~とあります。


う、ずいぶん前からこの手の話はあったような気がしていましたし、別段珍しい話でもないように思いました。けれど、こうやってニュースになっているのは、きちんと研究がなされて、本当に玄米のほうがいいのかという裏付け研究として発表されたものだと思います。対象群も大規模なものですし、こうやって根拠がありますよと発表することで増え続ける糖尿病患者、予備軍に歯止めをかけたいのだと思います。

日本でも糖尿病患者は増え続けていますし、今の子供たちは糖尿病予備軍もたくさんいます。これは、アメリカに限らず、先進国の大きな問題になっている昨今の現状です。

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約してみると、次のような話になっています。


近年の白米の急激な増加によって、2型糖尿病(食生活が原因する糖尿病のタイプ)の罹患率は急速に上昇しています。1800万人もの糖尿病患者を抱えるアメリカにとっては深刻な問題となっています。

この研究の研究員は、週に2人前以上の玄米を摂ることで2型糖尿病に罹患する危険性を減らし、逆に、週に5人前以上の白米を摂ることで、2型糖尿病の罹患率増加と関係すると述べています。

Qi Sun医師の調査では次のようなことが言われています。

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Qi Sun医師とボストンの病院で医学教授のBrighamと他の女性たち、そしてハーバード大学の同僚たちが毎日の食事の50グラムの白米(調理をしていない1~3人前程度)に代わって同等量の玄米を摂ることで16%の2型糖尿病の危険率を下げました。

白米に代わって、それと同等量の見加工な大麦や小麦などの穀物を摂取することで、36%の危険性を下げることに関連しています。

※ この研究はオンラインジャーナルのArchives of Internal Medicineで発行されています。

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また、他の研究者たちは39,765人の男性と157,463人の女性を対象に米の消費と糖尿病の危険性を4年の間、食習慣、生活習慣、そして健康状態などの質問を通して分析しました。

その結果・・・

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年齢別、食習慣や生活習慣などの危険因子を考慮して仕分けた後、1週間に1人前以下の白米を摂取している人たちと比較した結果、1週間に5人前以上の白米を摂る人たちでは17%の糖尿病に罹患する危険性が上昇しました。

しかし、1週間に2人前以上の玄米を摂ることで、2型糖尿病に発展する危険性が1ヶ月に1人前以下の玄米を摂る人たちと比較して11%下がることに関連しています。

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これらについて、この記事ではグライセミック値(指数)について言及しています。
グライセミック値とは通称”GI値”と呼ばれ、食物の吸収率の速さ、血糖値の上昇の速さを示しています。これは、すべての食物で分析されています。


精製された米を含む穀物や炭水化物は、それだけで血糖値を急速に上げてしまう食べ物となってしまうことが問題だとしています。

そして、原文の著者は、次のように述べています。

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著者は「精製過程の間中、お米の植物学的な組成やそのものを破壊し続けた結果、高いグライセミック指数の白米を消費することになる。」と述べている。

「このほかに精製することで食物繊維、ビタミン類、マグネシウムなどのミネラル、リグナン、フィトエストロゲン、フィチン酸などの多くの糖尿病を予防する要素を捨てることになります。」

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最終的にこの記事でいいたいことをまとめると次のようなことを載せています。


○白米や白いパンなどの精製された穀物を使った食べ物から、玄米や全粒分といった加工されていない食物を食べること。

○2型糖尿病は精製された食物が原因している可能性が極めて高いこと。

○白米から玄米にするだけで2型糖尿病を予防できる。

○精製過程をたどると、栄養素の多くを失ってしまい、糖尿病を予防する栄養素を捨てていることになる。

○未精製の食物を摂ることは、2型糖尿病だけでなく、肥満や心臓疾患、健康上の問題の多くを予防することになる。


ということです。

ちなみに、僕は玄米・全粒分のパンを食べていますが、慣れてくると白いご飯がとても甘く感じ、食べることはほとんどなくなります。

白米や白いパンなどを食べ付けていると、とてもおいしくないのですが、慣れてしまえば体の調子もずいぶん良くなるかと思います。

社会レベルでのこういった改善はまだまだ難しいので、まずは個人レベルで改善していきたいところですね。


文章:Ctom

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コメント

私も同じ元ネタを取り上げた別のメディアの記事を読みました。その昔、「江戸わずらい」と呼ばれた病気も玄米を食べれば治ったといいますから、玄米が身体にいいのは我々日本人にとっては周知のことだと思うのですが、こうやってニュースになるのは海外ならではなのでしょうか。知ってはいても玄米は普段なかなか口にしないのですが、チャンスがあればできるだけ雑穀米を食べるようにはしています。

投稿: fumixie | 2010年6月19日 (土) 22時10分

fumixieさん。コメントありがとうございます。

よく、玄米を食べることを勧めているのですが、みな口をそろえて「おいしくない」という理由で断念してしまいます・・・

玄米を食べ付けていると、白米を食べたときにものすごく甘く感じたのを覚えていますが、精製されてしまった食べ物は"甘く"感じてしまうんでしょうね。

お菓子や甘いものと一緒で、フルーツなどの生の状態の甘さには常習性がありませんが、精製された食べ物はどうしても常習性があるように思われてなりません。

自然な状態で食べることがこれほど難しい世の中ってなんだか変な感じですよね?

投稿: Ctom | 2010年6月21日 (月) 08時57分

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