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2010年5月 1日 (土)

緑茶で脂肪が落ちる?!

茶にさまざまな効能があることは周知のことで、"the journal of Agricultural and Food Chemistry" に掲載された 香港中文大学の研究では、実験用のネズミに緑茶を与えて、目に与えるカテキンの効果を調べたところ、緑茶に含まれる種類の異なるカテキンが目の水晶体や網膜をはじめさまざまな部位に吸収されて、酸化による目のストレスを最長20時間軽減する結果が得られたらしいです。さすがは緑茶、日本に伝来した当初は医薬品だったのも頷けるというもの。その実力、侮りがたし!

して4月7日、European Journal of Clinical Nutrition"Epigallocatechin-3-gallate and postprandial fat oxidation in overweight/obese male volunteers: a pilot study" という論文が掲載されました。肥満の男性がエピガロカテキン3ガラートを摂取すると食後の脂肪酸化はどうなるか、という研究のようです。平たく言えば、緑茶を飲むと脂肪が燃える?!

例によってと言うか、このサイトでは論文の本文はおろか抄録すら有料のようです。しかし foodconsumer.org に、この論文を元ネタにした "Green Tea Extract May Be More Effective than You Thought" という記事が載っています。そしてそこに、同じ元ネタの "Green tea extract effective for weight loss at low doses (09-Apr-2010)" という記事と、"Epigallocatechin-3-gallate and postprandial fat oxidation in overweight/obese male volunteers: a pilot study" という元ネタの抄録(印刷版に先行して公開されたオンライン版のようです)へのリンクが載っていました。

茶にはさまざまなカテキンが含まれていますが、European Journal of Clinical Nutrition に発表された この研究によると、緑茶に含まれるエピガロカテキン・ガラート(論文では epigallocatechin-3-gallate (EGCG) となっています)を摂取すると、食後の脂肪酸化が促進されたのだそうです。

ういう実験をしたかというと、BMI が 31.3 前後といいますからけっこう肥満なのでしょうか、そういう男性を10名募り、彼らに

  • 低 EGCG (300mg)
  • 高 EGCG (600mg)
  • カフェイン (200mg)
  • EGCG+カフェイン (300mg、200mg)
  • 偽薬
を3日間にわたり経口摂取してもらいました。そして3日目に、一晩食事を抜いた後と試験用標準食を食べた後、各々4時間にわたって酸素消費量と二酸化炭素生成量を測定し、そこから脂肪酸化量を評価したのだそうです。

して論文の抄録によると、一晩食事を抜いた直後の2時間の脂肪酸化量は、

低EGCG7.7%増(有意ではない)
高EGCG15.2%増(有意ではない)
カフェインG26.3%増
低EGCG+カフェイン35.4%増
となり、標準食を食べた直後の2時間の脂肪酸化量は、
低EGCG33.3%増
高EGCG20.2%増(有意ではない)
カフェインG34.5%増
低EGCG+カフェイン49.4%増
という結果になっています。

して抄録では 「肥満男性の場合、低 EGCG を摂取すると食後の脂肪酸化量が増加する」と結論づけています。

nutraingredient.com の記事では、

この予備研究は、EGCG という緑茶のカテキンだけで、少なくとも食後2時間以内なら、肥満男性の脂肪酸化量を増やせる初めての証拠になる。食後のこの時間帯なら、脂肪の酸化の点で EGCG の効力はカフェインと変わらない。
と評しています。

た、EGCG によって体重を減らすには、神経系を刺激する必要があるところから、カフェインも必要になるのだそうです。

お、この研究で使われた EGCG は純度が 94% のものだそうです。かなり高純度と言っていいのかもしれません。ですから日常生活で飲む程度の量の緑茶でこの効果が現れるかどうか気になるところですが、nutraingredient.com の記事が伝えるペンシルバニア州立大学食物科学学部准教授ジョシュ・ランバート博士の話によると、

茶の摂取により体重の減少が促進されるとともに、減った後の体重が維持され、しかも糖尿病や脂肪肝疾患など肥満から起こる疾患の発症を抑えてくれる場合があることがわかる。

緑茶は一日あたり3カップないし10カップほどの飲めば効果的だろう。

ということです。

れが具体的にどれだけの量になるかというと、アメリカンサイズの1カップは240ml、日本の1カップは200mlなので、240 x 3 / 200 = 約3カップ半強だし、240 x 10 / 200 = 12カップとなり、日本の基準で言えば、毎日3カップ半から12カップほど緑茶を飲むということになります。私が普段お茶を飲むのに使っているコップがどれくらい入るのかあらためて確認したところ、だいたい240ml入ったのでアメリカンサイズの1カップでした。

wikipedia によると、カテキンにはエピカテキン (epicatechin、EC)、エピガロカテキン (epigallocatechin、EGC)、エピカテキンガラート (epicatechin gallate、ECG)、エピガロカテキンガラート(epigallocatechin gallate、EGCG)の4種類があり、緑茶に含まれる量は、EGCG>EGC>ECG>EC の順で少なくなるようです。

調べたところでは、カテキンは、

  • 玉露などよりも煎茶の方が多い
  • 一番茶よりは二番茶の方がやや多い
  • 蒸し茶よりは釜炒り茶の方が多い
そうで、熱めの湯でやや長めに待つとカテキンがよく出てくるらしいです。

文:fumixie <fumixie@gmail.com>

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コメント

日本人は 自分でコーヒー・紅茶のように入れたての緑茶をの美味しさ カテキンの効果を含め もっと楽しめないのかな~と いつも思います 日本茶って飽きないですし 入れたてのお茶は 香りも 旨みも最高でなのですが 缶やペットボトルのお茶は手軽でしょうが
違うしろものだと感じるのですが

投稿: エコピーマン | 2010年5月 2日 (日) 07時58分

コメントいただき、ありがとうございます。

お茶の世界も相当奥が深いようですから、ハマるにも覚悟がいりますよね :-) 挽きたてのコーヒーの香りもまた格別ですが、お茶、とりわけ日本茶は、なんといっても落ち着くし美味しいです。少し前まではお茶のティーバッグを使ってましたが、最近は茶葉を直接使うようになりました。ティーバッグでいれたお茶とはなんとなく違うような「気がしている」だけですが、「カテキン出てこい、出てこい」と念じながらいれてます f(^^)。

コーヒーなら挽き立てに勝るものはないでしょうし、お茶系なら、やはり「茶葉を直接使ったいれたてのお茶」に勝るものはないでしょうね。個人的には、それぞれの茶葉の味の違いが味わえる味覚が欲しいと思う今日この頃です。

投稿: fumixie | 2010年5月 2日 (日) 09時24分

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