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2010年4月15日 (木)

幸せは心臓病予防の鍵?!

BBC News "Happiness wards off heart disease, study suggests" (18 February 2010) (幸せは心臓病を防いでくれる)という記事が載っています。これは短い記事で、表向きは心臓病予防に関する内容ですが、個人的にはそれ以上に示唆に富む内容だと感じました。

の研究は "European Heart Journal" に掲載されたものです。

の研究者らが10年にわたって1700名の健康状態を調査した結果、心臓病のもっとも大きな要因は不安と抑うつだというとを見出しました。幸せなら心臓病にならないとは断言できないものの楽しむ努力はすべきだというのが研究者らの見解です。

だ、人生に対する姿勢は各自の心に沁みこんでいるものだから、この研究の効果は限定的ではないかと言う専門家もいます。人生/生活に対する姿勢、生来の前向きの度合いというものは、そうおいそれと変えることはできないから、この研究結果を実生活に応用するのは難しいのではないかというわけです。

国のある心臓専門医は、「こと心臓病に関して言えば、コレステロールや糖尿病を減らすといったことの方が重要なのだが、心臓病が最大の死亡原因であることは変わらないわけだから、効果がありそうなことは、無視せずになんでもやるといい」と言っています。

調査にあたり、被験者らは自分の感情を「敵意がある」、「不安だ」、「楽しい」、「情熱がある」、「満足している」の5段階で評価しました。そして調査期間の終わりまでに、145名が心臓病を発症しました。しかしこの「幸せ度」が1段階上がるたびに、心臓病の発症率は22%下がりました。

の結果について主任研究員のカリナ・デビッドソン博士は、更なる研究が必要なことは認めつつも、より前向きな姿勢で人生/生活に取り組むよう頑張る方がいいと言っています。年1回の長期休暇やはるか先のイベントを指折り数えて待つより、一日一日を楽しく満足できるようにすごすという姿勢で生活を送る方がいいのです。読書が好きなら、あらかじめ一日のうち15分はそのために割いておく、散歩でもいいし音楽を聞いてもいい。それで気分が良くなるなら、それを生活のサイクルに組み込んでおくことです。毎日数分でもいいから心底リラックスできて楽しめることをすることは、間違いなく心の健康に効果があるし、同時に体も健康になります。

の研究を元ネタにした NaturalNews.com "Happiness prevents heart disease" という記事の最後にこんな言葉が載っています。

"Every person is capable of striving towards thinking more positively. Learning to be conscious of and grateful for life's many blessings is a good place to start. Learning to be content with what you have is another important aspect of happiness."

人は誰でもがんばれば今よりも前向きな考え方ができるものです。手始めに、人生にはたくさんの祝福があることを意識し、それに感謝することを学ぶといいでしょう。足るを知ることは幸せの重要なもう一つの側面なのです。
実に示唆に富む言葉だと思いませんか。

文:fumixie <fumixie@gmail.com>

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コメント

幸せを感じる瞬間は人それぞれですが、せっかく生きていくなら何事もチャレンジして前向きに考えて幸せを追い求めていきたいですよね。「幸せ度」が1段階上がるたびに、心臓病の発症率は22%下がったという報告があるならなおさら、無視せずになんでもやってみるべきだと感じました。自分にとって何をしている時が幸せなのか?自己分析する必要がありそうですね。

投稿: メリーさん | 2010年4月16日 (金) 15時03分

コメントいただき、ありがとうございます。

「思わず時間の経つのも忘れてしまうもの」、それでしょうね、きっと。誰でもいままでに一度はそういう経験があるのではないでしょうか。それに気づくことができればいいですね。

心が健康になれば心臓にも体にも優しくできるということですね。それには、自分に合った時間で、なるべく毎日楽しい幸せな経験を積み重ねていきましょう、というのがこの研究の結果の言わんとしているところなのでしょう、たぶん。

投稿: fumixie | 2010年4月16日 (金) 15時45分

ありがとうございます。非常に勉強になりました。私は非常に心配症なので、普段から前向きな思考を訓練していきたいと思いました。

投稿: SWAN | 2010年4月16日 (金) 17時35分

コメントいただき、ありがとうございます。

私も心配性的な性格が同居していて、出かける際の戸締りと火の用心など2度も3度も見直すことがあります。ですから「出かけよう」と思ってから実際に玄関の外に出るまでけっこう時間がかかってしまいます。

ネガティブな思考にはかなり強い引力がありますから、そういう思考に慣れていると、ポジティブな思考に移行するにはけっこう努力が必要になりますよね。ジェダイの騎士が注意深く避けている「ダークサイド オブ ザ フォース(理力の暗黒面)」がきっとそれなのでしょうね :-)

常日頃から自分の思考を見張っていて、ネガティブな思考になり始めたら、「おっとっと、いかん、いかん!前向きにいこう!」って、自分で自分にツッコミを入れる癖をつけたいですね。

投稿: fumixie | 2010年4月16日 (金) 19時04分

おもしろい研究ですね。しかもそんな有名な雑誌で発表されるとは!!前向きに生きることが大事なんですね。といっても落ち込んでしまうことも多いですが。この発表にもあるようにリラックスや趣味によって、自分の気持ちを落ち着かせることが大事ですよね。心臓病予防の為にも今日も前向きに生きてみます☆

投稿: maronn | 2010年4月19日 (月) 16時02分

コメントいただき、ありがとうございます。

そうなんですよ。前向きな姿勢って、心と身体の両方によく効くようです。それに考えてみると、周囲の条件、状況を変えるよりは、自分の考え方、取り組み方を変える方がはるかに簡単なようにも思います。自分以外の条件、状況を変えるのって、たいへんなパワーが必要になるのが常ですよね。

投稿: fumixie | 2010年4月19日 (月) 16時31分

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