« 幸せとワークライフバランス | トップページ | 合わせ技だと脅威は倍増!! »

2010年4月27日 (火)

遺伝子により喫煙行動と肺癌リスクに影響

皆さん、こんんちは。久しぶりの屋台ブルーです。

今月は、診療報酬改定と電子カルテの大幅なバージョンアップが重なり、週末は、講演会やマラソン大会に参加していたので滅茶苦茶忙しかったよ。Twitterもブログも手つかずな状態が続いていました。

やっと月末になり落ち着いてきたのでライフログの更新... おっと、fumixieさんやCtomさんが既に多くの記事をエントリーして下さっているので、ここは安泰ですな(^_^)v

まだ彼らの記事もまともに読めていないので、その話題には触れず、タバコの話をしよう。

今朝、読んだニュースで興味深い記事があった。一般的な病気の発症に遺伝的な素因に加え環境因子が関わってくるってことは何となく分かるよね。

喫煙に遺伝的な体質が関わるって話を知らなかったから紹介しよう。喫煙を始めて止められなくなるとか、本数がだんだん増えてくるのに遺伝的な素因が関わっていたんですね。

遺伝的に止められなくなる人は、特に環境因子を注意しないといけませんよ。親が吸っていると子供の喫煙率が高くなるという報告も有名で、親の影響は無視できない。子供の前でプカプカ、タバコを吹かしている人いるけど、子供の健康障害を引き起こしているよ。

公衆でタバコを吸っている人も格好悪いよね。「私、馬鹿です」って主張しているように感じるのは私だけ?

文:屋台ブルー

遺伝子により喫煙行動と肺癌リスクに影響
Genes affect smoking behavior, lung cancer risk

ニューヨーク(ロイター・ヘルス) - タバコに依存して止められないんじゃないかな?あなたの遺伝子にも責任の一端があるだろう、日曜日、雑誌Nature Geneticsに掲載された3つの研究から、いくつかの遺伝子により、様々な喫煙行動や肺癌リスクの増加に関わりがあることが示唆された。

すべてまとめてしまえば、この研究に関わっ研究者は、喫煙者を非喫煙者など140,000人以上のDNAプロファイルを解析したことになる。遺伝的変異によって、喫煙行動が惹起されるのか、どのくらいの喫煙量になるのか、また、禁煙できるのかどうか、彼らは調べていった。

最初の研究を見ると、11番目の染色体に1つのDNA塩基対の変位が存在すると、喫煙が惹起されやすく、9番目の染色体の変位は、禁煙行動と関連性があることを研究者は発見している(人は23対の染色体をもっている)。

「このことから、喫煙というのは、意志でどうこうなる問題じゃなく、遺伝子により、喫煙の程度や禁煙の可能性に影響を与えているという考え方を示唆している」と、この研究に携わった、シャペルヒル、ノースカロライナ大学、Helena Furberg医師は、ロイターヘルスのインタビューに電子メールで答えてくれた。

「私たちの発見したことで、これからタバコを止める人々にいい治療法を導く助けになればいい」とFurberg医師は話してくれた。しかしながら、彼女は強調しているけど、この結果を受けて、直接すばらしい効果をもたらす前に更なる研究は必要である。「今のところ、この遺伝変位を調べたとしても、喫煙のリスクや禁煙に関してなんら意味あることは言えない」と研究者は述べている。

他の研究では、アイスランド、レイキャビックのdeCODE・ジェネティックスの研究チームによって、8番と19番目の染色体に存在する特定の遺伝子変異を持っている喫煙者は、この遺伝子変異を持っていない喫煙者に比べて、毎日半量の喫煙量が増えていて、肺癌リスクも10%程高くなっている。

3番目の研究は、deCODEの研究者によって得られた2年前の研究報告を確認するもで、15番目の染色体の他の遺伝子変位がニコチン依存症と肺癌リスクに関連性が示された。

「これらの変位は、比較的一般的なものだ」とdeCODEの委員長で主任研究者のKari Stefanssonはロイター・ヘルスに説明した。

体質(Nature) それとも 養育(Nurture)

「体質(遺伝)なのか養育(環境)なのか?、一般的な病気の発症にどちらが重要なのか議論はある」とStefansson氏は説明を加えている。研究から、環境因子は、喫煙を惹起するかどうかにおいて重要だけど、一方、彼らの喫煙の量や持続性に遺伝的な役割が重要になっている。

「我々の研究にから、ニコチン依存になるかどうかという遺伝的な性質が示されている」とStefansson氏は説明した。

喫煙は、肺癌患者の十中八九原因になっているけど、喫煙者のほんの一部の人しか肺癌にならない、研究者は言う、更なるエビデンスを示すとすれば、遺伝的な体質が要因になるのだろう。

「喫煙は誰にとっても有害だ。Stefansson氏は記載しているが。「ある種の人にとって、更に悪くなる。今日の発見から見れば、どういう人は分かる。そんな人達を無理矢理にでも止めさせる理由になる。我々は、こういう遺伝子変異見つけ出す商品開発を目指している。

|

« 幸せとワークライフバランス | トップページ | 合わせ技だと脅威は倍増!! »

コメント

日々のご診察に加えて、診療報酬改定、電子カルテ、マラソン大会、ご講演と本当にお疲れ様です。
GWは多少なりともゆっくりされるのですか?

本日の記事の内容を読ませていただく限り、喫煙と遺伝的な体質の関わりは、ほぼ何らかの関係性がありそうですね。

最後の文にあります「遺伝子変異見つけ出す商品開発」
もし実現すれば画期的な開発になりますね。

投稿: E.F野 | 2010年4月27日 (火) 22時55分

確かに喫煙にも遺伝的素因が関係するのかもしれませんね。私の親類には誰も喫煙者がいませんので、もちろん自分の息子も非喫煙者になって欲しいと思っています。ただ、日本はあまりに喫煙に大しておおらかで、喫煙の誘惑は常にありますね。
高松でも路上喫煙禁止地区ができましたし、少なくとも全国的に路上では喫煙禁止にして欲しいと切に願うばかりです。

投稿: yasupon | 2010年4月28日 (水) 15時22分

おっしゃる通り喫煙と遺伝的な関係はあるかと思います。ただ私の家庭では『男は吸わないが女性が吸う』という形になっています(父と私は吸いませんが、母と姉は吸ってます)。遺伝的なものには性別も関係しているのでしょうか?不思議です。

投稿: タケノコ | 2010年5月 6日 (木) 10時31分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 遺伝子により喫煙行動と肺癌リスクに影響:

« 幸せとワークライフバランス | トップページ | 合わせ技だと脅威は倍増!! »