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2010年3月10日 (水)

独身男性は脳卒中になりやすいという記事

WebMD "Single Men Have Higher Risk of Stroke" (2010年2月24日) より

"Wives are young men's mistresses; companions for middle age; and old men's nurses."

妻は青年の恋人、中年の話し相手、老年の看護婦である
といったのはフランシス・ベーコンだが、この言葉がいかに的を得ているかは、この記事で分かろうというものだ。なにしろ「独身男の方が脳卒中の危険が高い」というのだから。

スラエル、テルアビブ大学の疫学と予防医学の教授 Uri Goldbourt 博士が一万人を越える男性を調べたところ、独身男性と不幸な結婚生活を送っている男性は脳卒中で死ぬ危険が高まるのだそうだ。

の調査が始まった 1960年代に独身だった男性は、結婚していた男性よりも、その後30年間に脳卒中で死ぬ確率が64パーセント高かったらしい。「結婚生活が不満だと言っている男性は、結婚生活がうまくいっている男性よりも脳卒中で命を落とす危険が64パーセント高いのだ。これは糖尿病の男性が抱える脳卒中で命を落とす危険と大して変わらないね」と博士は言っている。

「夫(妻)の健康が良くなるのは妻(夫)の助けがあればこそだということをうかがわせる情報はたくさんあるが、今回の発見はそれとつじつまが合っている。配偶者がいれば、医者に診てもらい、治療を受ける機会が増えるからね。そして食事も健康的になる。それに配偶者ならおかしな兆候がすぐに分かるから、早期の治療につながるしね。そうすれば脳卒中で命を落とす危険が低くなるよ」と語るのは米サウスカロライナ州チャールストンにあるサウスカロライナ医科大学の疫学と神経科学の教授ダニエル・ラックランド博士。同博士によると、不幸な結婚生活を送っている男性よりも結婚生活に満足している男性の方が、脳卒中で死ぬ確率が低いという事実があるのだそうだ。女性については研究されていないが、この結果は女性にも当てはまるだろう、と博士は見ている。

だし、この研究には、調査期間に男性の結婚生活に変化があったかどうかやその間の治療内容に関するデータが欠けているなど、限界があるそうだ。しかし Uri Goldbourt 博士は「この研究から、結婚やストレス、(脳の)疾患に関する興味深い仮説が生まれている。さらに突っ込んで研究する価値はある」と言っている。

の記事によると調査内容はこうなっている。この研究の対象になったのは、1963年に行われた Israeli Ischemic Heart Disease Study の被験者 10059 名の男性。国内の死亡統計をはじめとする記録を用いて1997年まで被験者を追跡した。その結果、1963年時点で独身だった男性(つまり未婚か離婚したか配偶者と死に別れたかを問わず)のうち、その後34年間に脳卒中で死亡したのは合計8.4パーセント。一方既婚者では7.1パーセントだった。統計処理上は、社会経済上の地位、肥満や高血圧、喫煙といった脳卒中の主な危険因子、そして研究開始時点で糖尿病や心臓病を患っていたかどうかが考慮されている。

えー?!、と言うべきか、さもありなん、と言うべきか。いずれにしても独身者は、じゃあさっそく結婚しよう、というわけにはいかず、自分で気をつけるしか手が無い。定期的に血液検査や健康診断を受けるのがいいのかもしれない。自治体によっては、検査範囲は限られるものの無料で受けられる健康診断がある。血液検査なら健康保険の範囲内でもかなりの項目が検査できる。平常時の血圧を知っておくだけでも役に立つのでは?

文: fumixie <fumixie@gmail.com>

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コメント

独身の方が気持ちは楽な気がしていました・・・
見守ってくれる人がいることは重要なんですね。

投稿: @K | 2010年3月11日 (木) 09時56分

コメント、ありがとうございます。
「独身の方が気が楽」というのは、@Kさんのおっしゃるとおり、私も同感、そう思います。この「気が楽」というのは「身軽」という面に通じる「気が楽」なんでしょうね、きっと。
一方配偶者がいるというのは、それとは異なる側面で「気が楽」につながるような気がします。つまりこちらの方は「安心」につながる「気が楽」なのかもしれません。
いずれにしろ、配偶者なのか、親など人生の先輩なのか、古えの賢人の言葉なのかは別にして、自分を気遣ってくれる人が身近にいてくれるというのは、何にも代えがたい宝だと思います。

投稿: fumixie | 2010年3月11日 (木) 10時54分

確かに、独身生活を続けると食生活に偏りが生じると思います。バランスの良い健康的な食生活は妻に支えられてこそ存在するものかも知れませんね。

僕も結婚を考えねば・・・

投稿: E.F野 | 2010年3月12日 (金) 01時05分

コメント、ありがとうございます。
「独身生活を続けると食生活が偏る」という E.F野さんの言葉は実感として分かります(^^;)。意識して自分の健康に関心を持たないと、自分の好物ばかり食べてしまうのが常だし、健康診断とか血液検査だとかも受けたり受けなかったりでしょうから。
大切な人が傍にいてくれれば、食事もそうですが、精神的にも社会的にも健全な生活が送りやすくなるでしょうね...きっと。

投稿: fumixie | 2010年3月12日 (金) 12時26分

屋台ブルーさん、独身の私には恐怖の記事でしたよ。内容を読ませて頂きましたが、たしかにつじつまが合っていますね。。。現時点では健康診断・血液検査を定期的にして自己管理に努めるしかなさそうですね。日々やっぱりまずは運動です!

投稿: メリーさん | 2010年3月15日 (月) 09時29分

健康診断や血液検査とまでは行かなくても、日々血圧をチェックするだけでも、自分の健康に関する情報がかなり得られるかもしれません。

血圧を3回計って、そのうち1回が突出して高くても他の2回が低ければ、平均の血圧は低くなって、今まではそれで「世は事もなし、平和」ということになっていたようなのですが、とある新聞の記事によると、最近は「その突出した1回を無視してはダメだ、それは卒中のサインかもしれない」という考え方が出てきているらしいです。本当にそう言えるかどうかは、さらなる調査が必要らしいのですが。

いずれにしろ、できるところから手をつけていくのがいいのかもしれません。

投稿: fumixie | 2010年3月15日 (月) 09時54分

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