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2009年12月 4日 (金)

食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3

ライフログで取りあげたオメガ3系脂肪酸に関する話題
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オメガ3系脂肪酸は加齢性の失明を避けるかも(09/12/28)
食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3(09/12/04)
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オメガ3系脂肪酸に関する私見(08/11/18)
女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系(08/06/30)
オメガ3系:いかに騙されているか(08/06/20)

オメガ3系脂肪酸に関するニュースを定期的に取りあげている。だって、「オメガ3」をキーワードにして、ここに来る人が多いからね。やっぱりフォローしとかなきゃ。

オメガ3系脂肪酸について詳しく知りたければ、上記に示しているニュース掲載日の古い順から読めばいいだろう。だいたい理解できるんじゃないかな。

オメガ3系脂肪酸を摂っているつもりでも、オメガ6系脂肪酸の絶対量が多すぎているかもしれない。重要なのはオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の比率だと思うよ。

オメガ6系脂肪酸は炎症を惹起する邪魔者のように考えがちだけど、胎生期の神経新生(Neurogenesis)に関わる因子だという示唆もされている。しかし、逆にオメガ3系脂肪酸不足に陥ると神経分化(Neuronal Differentiation)に悪影響を与えると言われているよ。

この脂肪酸の比率は私にとって非常に興味があるところ。これから新しい知見に出会えばフォローするつもりだ。

今日の話は炎症に関わるオメガ6系脂肪酸、リノール酸を多く含む食事をしているグループから炎症性腸炎の発症が増えたけど、少なければ発症が少ないという、脂肪酸摂取と炎症性疾患の関連性を示した報告だ。

オメガ6系脂肪酸のアラキドン酸からアラキドン酸カスケードを介して炎症メディエーターが産生される。したがって、オメガ6系脂肪酸の多い食事を摂れば、炎症性疾患が増えるって感覚的に分かるよね。オメガ3系脂肪酸はそれに対して拮抗的に働く。

今日の報告のようにデータを示されると納得するんじゃない?やっぱり欧米化した食事スタイルが良くないってわかるでしょ。直ぐお腹が痛くなって下痢するような人はオメガ6系脂肪酸を減らした方がいいんじゃないかな。

皆さん、私はパソコンのマック信奉者だけど、ハンバーガーのマックは大嫌いだよ。

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食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる
Fatty acids in diet affect ulcerative colitis risk

ニューヨーク(ロイター・ヘルス) - 肉の摂取量が多かったり、ある種の油で調理したり、マーガリンのようなある種の多価不飽和脂肪酸(PUFA)を多量に摂取する人は、痛みが強い炎症性大腸疾患になるリスクが高くなると、ヨーロッパに住む20万人以上を対象にした研究で示された。

これらの食材にリノール酸が多く含まれており、研究報告から、このオメガ6系PUFAを多量に摂取している人は、摂取量の少ない人に比べて、潰瘍性大腸炎に2倍なりやすいことが示された。

英国、ノリッジ、東アングリア大学のAndrew Hart医師のグループは、魚や魚油に豊富なオメガ3系脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA)を多く摂ると、この疾患リスクを低下させるという相関も併せて報告している。

生きるために、適量のリノール酸を必要としているが、ロイターヘルスの取材の中でHart医師がコメントしているが、大腸粘膜に過剰に吸収されて、そして分泌されると、炎症を促進させてしまう可能性がある。オメガ3系脂肪酸は、彼は説明を加えたが、全く逆の作用をする。「基本的に炎症を抑えてくれるんだ」、と彼は説明した。

大腸粘膜が炎症を起こすという特徴で慢性的に続く炎症性腸炎と脂肪酸の役割を研究するために、Hart医師のグループは、ヨーロッパ10カ国に渡り50万人を超える人が参加しているEuropean Prospective Investigation into Cancer and Nutrition(EPIC)試験から得られたデータを解析した。

彼らは30歳から74歳の203,193名の男性と女性を調べた。だいたい2年から11年の追跡期間中に、126名の人が潰瘍性大腸炎を発症していた。

リノール酸の摂取が最も多い(13から38グラム/日ぐらい)上位4分の1のグループに属している人は、最も少ない(2から8グラム/日ぐらい)下位4分の1に比べて2.5倍発症率が高かった。

今のところ潰瘍性大腸炎に対して確証のある食事療法は存在しない、とHart医師は説明するけど、今回の知見から、リノール酸の摂取量を減らすことが助けになる可能性が生まれた。

欧米の食事、肉を食べ過ぎる食事にはリノール酸を豊富に取れるけど、オメガ3系は少ない。果物や野菜、魚、ナッツオイルを多量に食べる地中海式の食事パターにすれば、リノール酸を少なくしてオメガ3系が豊富になるだろうと、Hart医師はコメントしている。

オメガ3系脂肪酸が本当に潰瘍性大腸炎を防ぐとすれば、魚料理を週に2、3皿食べることで予防効果の可能性があるとHart医師は考えている。

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コメント

元記事の最後の2行
"He estimated that if omega-3s do help prevent ulcerative colitis, eating a couple of servings of fish a week would probably be protective."
にあたる訳が抜けていたようなので、補ってみました。
「Hart医師の見積りによれば、オメガ3脂肪酸が本当に潰瘍性大腸炎を防いでくれるとすれば、魚を週に二人前ほど食べればおそらく予防効果が出るだろう。」
でも、この "a couple of servings" って、実際どのくらいの量なんでしょうね。日本のスーパーマーケットで売っているような「切り身」よりもずっと多いんでしょうね、きっと。

投稿: fumixie | 2009年12月 5日 (土) 20時10分

修正ありがとうございました。
fumixieさんの修正を参考に私の文章にしてしまいました。まあいい加減な文体が特徴なんでご了承ください。
私も"a couple of servings"って、どの位なのよ?という疑問はいつも持っています。こういう主観的な内容だと誤解が生じますよね。

投稿: 屋台ブルー | 2009年12月10日 (木) 12時17分

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