« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

2009年7月30日 (木)

抗アレルギー薬は糖尿病や肥満にも効果があるかも

ちょっと更新が途絶えてしまいました。先日までお伝えしていたアルツハイマー型認知症に関する情報整理をしていただけなんだけどな...

香川大学医学部、精神科神経科の中村祐教授を囲んだ勉強会にもタイムリーに参加することもできたから、色々情報がまとまりました。

やっぱりアルツハイマー型認知症は怖いですね。今のところ効果的な予防法が無いから、不安感をかき立てられてしまうよね。

それでも、何かしら予防に関するニュースがあれば、ここで伝えていく。

さて、今日は趣を変えて肥満と糖尿病の話だ。インスリン抵抗性の原因解明になる面白い報告がNature Medicineから立て続けに出たよ。東大のグループも絡んでいるニュースなんで、知っている人もいるだろう。

肥満になれば、肥満組織で炎症が生じる。その炎症のパターンは適正体重の肥満組織と異なり、インスリン抵抗性が生まれる...

ワクチンや薬の開発もいいけど、健康的な生活をする事が重要だと思うけど...

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "抗アレルギー薬は糖尿病や肥満にも効果があるかも"

| | コメント (3) | トラックバック (0)
|

2009年7月16日 (木)

アルツハイマー遺伝子は60歳前に記憶力低下を加速させる

先日から紹介している国際アルツハイマー病カンファレンス、最後に衝撃的なニュースが流れた。

昨日までの内容は、文献化されていないから確かめようが無かった。しかし、今日の内容は発表と同時に雑誌報告もされていて、私が敬愛する「内科開業医のお勉強日記」でも取りあげられていた。

動脈硬化性疾患の予防、癌の予防に加えて、アルツハイマー型認知症など脳神経変性疾患の予防は、個人的に興味があるところなので、アルツハイマー型認知症の話題は非常に気になる。

未だ有効な治療法も予防法も無いアルツハイマー病の新事実が叩き付けられ、現代医学の無力さに愕然とするばかり... というのは言い過ぎかもしれないが、打つ手は今のところ無いっていうのが正直な感想だ。

詳しく情報を得るために文献を請求している。

さあ、APOE4アレルを持っていることが分かったからといってどうします?有効な予防法が無いからリスク回避もできないよね。調べるだけ自分を追い詰めるような気が...

しかし、APOE4アレルの存在を知らせる事で、その人に精神的な苦痛を与えるかどうか調べた研究報告も同時に掲載されている。何を正当化させるつもりなんだろう?

遺伝子診断キットを販売する会社にグーグルが絡んでいるのを見たら、何かしら大きなお金が絡む嫌らしい動きが引き起こされるかもしれない。「内科開業医のお勉強日記」でも触れているけど、「脳ドック」と称してアポリポ蛋白Eの測定をしているらしい。なんか無責任だよね。金にはなるだろうけど...

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "アルツハイマー遺伝子は60歳前に記憶力低下を加速させる"

| | コメント (3) | トラックバック (0)
|

2009年7月15日 (水)

中等量の飲酒は認知症を遠ざけるだろう

文:屋台ブルー <ライフログ・オーガナイザー>

昨日の続きで、アルツハイマー型認知症の話をしよう。オーストリアのベニスで国際アルツハイマー病カンファレンスが開催されているって話をしたよね、連日色々なニュースが出ている。

今日も、そんな認知症の話題を取りあげる。

今日のLife-LOGの記事で扱う記事は、酒飲みの屋台ブルーには嬉しい内容だった。しかし、ニュースを読んでいて感じたことは、やはり発症すると治療に難儀する病気は予防が重要だってこと。じゃあどうすれば予防できるんだろう?まだまだ確証を得た予防法は無いけど、健康的な生活を送るしかなさそうだ。

このカンファレンスで話題になっていたトピックを紹介しておこう。

アルツハイマー型認知症は、今のところ早期治療が非常に重要なんだけど、早期発見は意外に難しい。有効なバイオマーカーが無いからだ。確定診断をするために、亡くなってから剖検をして脳の組織にβアミロイドやタウ蛋白質の沈着を認めて、後付で確定診断をしている状態なんでね。

今年のカンファレンスで2つの診断法が紹介されていた。アイルランドのグループは、MRIを使った脳容積測定と3つのメモリーテストを組み合わせによる早期診断。米国のグループはPETを使って脳内の糖代謝測定とメモリーテストの組み合わせ。

なかなか末梢血で診断する方法は無さそうだ。

興味深い話が1つあった。アルツハイマー型認知症にAPOE4遺伝子が関わっているという話は有名だけど、Allen Roses医師が発見したAPOE4関連遺伝子TOMM40遺伝子も発症進展に関わっているということ。

APOE4とTOMM40の両遺伝子を調べることで85%から90%の遺伝的な発症が分かるらしい。

さあ、一般の臨床利用にどのように反映されていくことやら。

治療法の話もいくつかあるけど、βアミロイドの沈着を軽減させことができる経口の新薬が臨床試験をしていた。なんと副作用があり問題にぶち当たったようだ。

リウマチに使っているTNF-alphaアンタゴニストのアルツハイマー型認知症への利用の話も面白いよ。2008年の報告で、劇的な効果を示したパイロットスタディの報告があるからね。

まあ、こういう話は外来で話す話題かな。今日の話題を読んで下さい。

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "中等量の飲酒は認知症を遠ざけるだろう"

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

2009年7月14日 (火)

オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし

ライフログで取りあげたオメガ3系脂肪酸に関する話題
Flaxseed vs Fish: 植物性オメガ3か魚類オメガ3(2012/07/24)
魚と卒中(12/09/25)
オメガ3系で歯肉疾患の予防(10/12/30)
子供の脳の発達にかかわる必須脂肪酸 - オメガ3(10/11/13)
魚油は10代少年のうつ病を緩和させるかも - オメガ3(10/08/18)
食事の変化で高齢者のコレステロール値改善 - オメガ3(10/02/22)
魚油は統合失調症の予防になるか? - オメガ3(10/02/03)
魚油は細胞の老化を防ぐ - オメガ3(10/01/23)
オメガ3系脂肪酸は加齢性の失明を避けるかも(09/12/28)
食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3(09/12/04)
魚を食べても心不全の予防にならないかも - オメガ3(09/10/17)
オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし(09/07/14)
オメガ3系脂肪酸は黄斑変性の進行を抑えるかも(09/06/11)
不飽和脂肪酸、アラキドン酸で精神疾患の予防効果?(09/04/15)
オメガ3系脂肪酸に関する私見(08/11/18)
女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系(08/06/30)
オメガ3系:いかに騙されているか(08/06/20)

国際アルツハイマー病カンファレンスが、11日から16日までオーストリアのベニスで開催されている。

そんなわけで、Reutersのニュースにアルツハイマー病関連のニュースが多い。今日の話もこのカンファレンスで発表された内容。

ニュースを読めば、文献になっていない内容のようだ。この内容なら過去に同じ結果になった文献がある。

実は、Archives of Neurolodyの2006年10月に掲載された「Omega-3 Fatty Acid Treatment in 174 Patients With Mild to Moderate Alzheimer Disease: OmegAD Study」、と同じ内容だと思うのは私だけかな?

以前の研究でも、オメガ3系脂肪酸、DHAのサプリメントを摂取してもアルツハイマーの病状の進行を止めることはできなかった。しかし、ごく初期の段階だったら病状改善の効果が見られたらしい。

今日のニュースも同様の内容だ。しかし、製薬会社主導の研究報告の結果は話半分で聞いた方がいいだろう。まだ今の段階じゃサプリメントは馬鹿げた考えだと思う。DHAを自然な食材からたっぷり摂ることの重要さを説かなければならない。

天然のDHAからパワー(たぶん他の付随する未知の栄養素にも助けられ)を吸収していこう。

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2009年7月 9日 (木)

ホルモンはカフェインと発癌リスクを結びつけるかも

屋台ブルーはコーヒー愛飲者、毎日10杯以上飲んでいるからカフェイン中毒にもなっている。しかし、それほど気にしていないから問題かもしれない。

コーヒーの摂取量と大腸癌のリスクには関係ないと考えているし、口腔、咽頭、食道癌の発症も抑えられるって話があるからだ。

でも、「なんだ、コーヒーは身体にいいのか。」って単純に考えないでよね。こういうコーヒーが身体にいいとは思えないし、腎癌のリスクは高めるかもしれないから、やっぱり適度がいいのでしょうね。

肥満の人は、コーヒーのタイプにも気を付けるべきだろう。私は砂糖やミルクを入れないから、コーヒーで太ると思っていない。それに、エクササイズの効率も高めてくれるから、ついつい飲み過ぎている。自動販売機やコンビニで売られている糖分の入った缶コーヒーをよく飲んでいるのなら止めるといいだろう。減量効果はハッキリと目に見えて現れてくる

さあ、Life-LOG(ライフログ)で取りあげたコーヒーの話題を挙げておこう:

 

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "ホルモンはカフェインと発癌リスクを結びつけるかも"

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

2009年7月 8日 (水)

過体重でいれば長生き?

0906seniorsNewlogo

今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の元になったニュースは、私がよくチェックしている健康・栄養フォーラムで紹介されている「少しだけふくよかでいることでより長生きできる」なんだけど、先ず、このニュースを読んでみてよ。

どう思いましたか?「太っている方がいいみたい」、と思いませんでした?

記事に嘘は書かれていないし、単純な内容なので、疑いの余地もなく、「太っている方がいい」、と直感的に感じたんじゃないかな。

記事を読んで考えろって私は人に説明するけど、今日の記事、一般の人が考えるには難しいかもしれない。だから専門家の解説が必要になるんだろう。Diet Blog(ダイエットブログ)の内容を読めば、私の言いたいことは分かると思うよ。

ちょっと太っている集団に「長生き」が多かったという今回の研究報告。これだけで、ちょっと太っている人の人生が素晴らしいものかどうか(QOL)なんて分からないし、太っていて寿命が延びる関連性も理由も明らかにされていない。Feeny医師の説明のように、肥満で発症する病気治療に使っている薬により延命効果が見られたのかもしれない。

あまりにも多くの要因が絡んでいるし、アウトカムを「寿命」しか見ていない研究報告から、「太っているといい人生を送れる」とは言えないよね。

まあ、日本の場合、若い人の低体重に視線を向けなければならないから、肥満ばかり議論すること自体問題かもしれない。したがって、ちょっと太り気味で、素晴らしい人生という啓蒙活動もいいかもしれない。痩せすぎのリスクは太り過ぎより深刻だからね。

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "過体重でいれば長生き?"

| | コメント (5) | トラックバック (0)
|

2009年7月 7日 (火)

妊婦の食事、幼児の骨に長期間影響を与える

こういう話を聞く度に、子供を産んだ相方の食生活がどうだったか考えてしまう。かなり気を遣い、加工食品を避け、果物と野菜を中心にした食生活だったし、今でも続けている。しかし、現代の日本で、健康的な食材だけ選んで食べる生活なんて不可能だろう。普通に暮らしていれば、かなり不健康な食生活になるんじゃないかな。悪いことをしている訳じゃないのに、将来の子供の健康に差が出てくるという事実は怖いよね。

色々な意味で子供は親を選べないし、不健康な原因を作っている親という事実を考えると恐ろしいよね。今日の話題は骨だけど、あらゆる器官の成長過程に母親の食事が影響を与えているかもしれない。

胎教や幼児教育云々を言う前に、母親の食生活や子供の食生活を改善させることが重要だよ。日頃から健康な食事について考えなきゃね。

 

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "妊婦の食事、幼児の骨に長期間影響を与える"

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

2009年7月 2日 (木)

ニンジンをまるごと茹でれば豊富な栄養素

0906wholecarrotsNewlogo

野菜を食べなさいと、よく言うけど、人によって、もっと突っ込んで説明した方が良い場合がある。

高齢の患者さんは、言わなくても既に野菜中心の食生活をされていることが多いけど、その食事の内容を聞くと、溜息が出るよ。

確かに野菜を多く取っている。しかし、「歯が悪いから」とか「胃が弱いから」という理由で、原形を留めないほど煮込んでいたり、「量を多く取ることができるから」という理由で、長時間火にかけている。

確かに野菜は摂っているけど...

栄養素の吸収は、数々の要因により左右される事を理解しておこう。調理法や身体のコンディションによって栄養素の吸収率はかなり変化する。

私は、「生野菜派」だけど、すべての野菜を生で食べるのがベストという訳じゃないよ。Life-LOGでも野菜の調理に関する話題を取りあげているからチェックしておこう。

野菜を調理する最高の方法を探せ

身体のコンディションによって吸収率が変化するっていう話に触れたエントリーもある。

カロリーはいつも同じじゃない

今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の話題は、ニンジンだけど、私は生のニンジンも好きだし、茹でたニンジンも食べている。まあ野菜を全く食べない人は、まず、野菜を摂る習慣を持つことが先決だけどね。

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "ニンジンをまるごと茹でれば豊富な栄養素"

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

2009年7月 1日 (水)

筋力トレーニング:マイケルを助けられたか?

Db_mjNewlogo

ココログの調子が悪くて、昨日アップできなかったよ。Diet Blog(ダイエットブログ)でもマイケル・ジャクソンの話題が出ていたからちょっと触れておこう。

私もこのエントリーを書いたMike Howard氏と同意見。年を重ねるだけで筋力を失っていく中年期以降に筋肉維持をするということが生きていくための目的になる。筋力トレーニングは不可欠だよね。

年を取っても体重が変わらないって話す人もいるけど、運動をしなかったら筋肉は減り、脂肪は増えている。ということは、体力は落ちていく。こういうこと、ちゃんと分かっていないと早く動けなくなって介護が必要になるかも。

若さを保っている有名人は多いけど、必ず隠れて筋力トレーニングをしているよ。

筋力トレーニングをしなかったマイケルは...

Bnr80_15_04Banner_03<--気に入ったらクリックしてください。

続きを読む "筋力トレーニング:マイケルを助けられたか?"

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »