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2009年4月21日 (火)

地球保護のためスリムでいよう

ちょっと気になる記事がReutersに掲載されていたから紹介しよう。肥満は個人的な問題なんだけど、地球規模の問題として捉えていかなければならない時期にきているのかもしれない。

しかし、環境問題として考えれば、危惧すべき問題も生まれるだろう。私が以前ここで取りあげた内容から導かれる私の見解を述べてみよう。

世界各国の人々の調査から、半分以上の人は過体重と答えているのに、健康的な食事ができていると答えた人は、5人に1人しかいない。ガイドラインで定められたエクササイズをしている人も極端に少ない。

なぜ生活習慣を改善できないのか?その理由の1つは、次のような報告から見えてくる。

余裕のない生活をすると、安価な食事、カロリーは高いけど栄養価の低い食事を摂り、肥満を増長させてしまう。

米国のように国民の半分以上が過体重の国では、市民の価値観までも変化してくる。

肥満を受け入れる社会は、一見望ましいように思えるけど、その裏で軋轢も生まれるだろう。

今日紹介するReutersの報告を読んで、肥満者が環境破壊の原因と短絡的に考えてしまう人も出てくるかもしれない。肥満を引き起こす社会に目を向けて対策を考えていかないと、人類滅亡? ちょっと言い過ぎかな?

地球保護のためスリムでいよう
Stay slim to save the planet

ロンドン(Reuters) - 過体重の人は、細い人より食べる量が多く、車を使って移動をする人が多いから、体重が増えることは、二重に環境に悪いという報告が、Hygiene & Tropical Medicine、ロンドン校の研究から発表された。

「食糧の消費から考えると、重い体重で動き回ることは、燃費の悪い車を乗り回していることに似ている」そして、食糧を生産する行為は、温室効果ガスを生み出す主要な原因にもなっていると、研究者のPhil Edwards氏とIan Roberts氏は、International Journal of Epidemiologyに掲載した報告の中で述べている。

「我々は、地球規模で肥満に向かっている現状を翻すために、更に多くのアクションを必要としていて、二酸化炭素排出量を減らし、気候変化を緩徐にするため、肥満問題が鍵になっていることに気付く必要がある」と英国の科学者たちは話した。

彼らの推定によると、肥満者は、年間約1トンの二酸化炭素排出が、平均体重の人に較べて多く、この積み重ねから、10億人の肥満人口では、年間10億トンの二酸化炭素を排出している。

欧州連合は、EU市民によって年間11トンの温室効果ガスの排出をしているという計算をしている。

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コメント

肥満が環境破壊につながるというのは興味深い
内容ですね。確かに肥満の人は移動でも、肥満
でない人より様々なエネルギーを使用している
ように思います。


自分は『環境にやさしい人間』になります!

投稿: タケノコの里 | 2009年4月22日 (水) 21時43分

地球保護のためにスリムでいようという記事には同感させられます。いかにも環境先進国の欧州の研究結果ですよね。環境保護への取り組みでは後進国のアメリカではこのような研究結果はどのように評価されるのでしょうか?何しろ国民の70%が肥満という現状では中々受け入れることの出来ない研究結果なんでしょうね。何しろマクドナルドを食べ過ぎて肥満になったのはマックの責任だと訴訟を起こすような国民性ですもんね・・・。

投稿: yasupon | 2009年4月24日 (金) 17時06分

確かに欧州と米国での反応はちがうかも。

アメリカでは面白い動きがあるよ。
タバコに課税して喫煙者を減らせたから、
今度は、糖質入りのジュースに課税して、
肥満者を減らそうという動きもある。
ちょっと古いニュースだけど、
Life-LOGで紹介してみようと思うよ。

投稿: 屋台ブルー | 2009年4月25日 (土) 13時17分

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