アルコールは二度目の乳癌リスクを高めるかも
久々に土曜日の更新だ。実は、ココログ事務局からメールがあった。ここのブログを日刊ココログ・ガイドで紹介するって内容だったよ。
少しでも多くの人に最新の健康情報を届けていきたいと思っているから読者が増えると嬉しい。
これだけ言いたかったんだけど、Reuters Healthの嫌なニュースを紹介しておこう。
アルコール好きの私には耳の痛い話。アルコールに関する否定的な報告だった。乳癌になった女性は、他の乳房に乳癌が発生するリスクは高いということは言われていた。しかし、ライフスタイルの因子、飲酒によってリスクが高まるという報告は初めてのようだ。
飲酒歴があると二度目の乳癌リスクは30%上がるけど、不思議なことに喫煙との関連は見られなかった。アルコール、先日話したけど、アセトアルデヒドが何かしら悪さをしているのだろうか?アルコール・フラッシングとの兼ね合いも知りたいけど、考察はされていないのかな?
文献はこれ、「Alcohol Intake and Cigarette Smoking and Risk of a Contralateral Breast Cancer」なんだけど、内容は読んでいないよ。
それにしてもアルコールと癌化の関わりは、これまでの報告からみると大きいんじゃないかなと思う。私は、個人的に喫煙の方が癌化との関連性が強いと思っていたけど、ここ最近の報告を見ると、アルコールの方が強いような気がする。
皆さんどう思いますか?私は自宅で晩酌を止めたよ。
さて、Reuter Healthの記事を紹介しておこう。
アルコールによって二度目の乳癌リスクを高める
Alcohol use may raise risk of second breast cancer
ニューヨーク(Reuters Health) - 一方の乳房に癌のあった女性がアルコールを飲むと、他方の乳房に癌が発生するリスクは高まる。しかしながら、喫煙との関連性は認められなかった。
一方の乳房に癌があった女性は、他方の女房に癌が発生する危険性は高い、しかし、アルコールや喫煙など、関連性が示唆されるリスクの評価をした報告は少ない。Julia A. Knight医師のグループは、American Journal of Epidemiologyに報告をした。
オンタリオ州、トロントのマMount Sinai病院のKnight医師とグループによって、二度目の乳癌を発症した708名の女性と、発症しなかった1399名の女性のアルコールと喫煙のパターンを較べた。
彼らの知見によれば、「全くアルコールの飲まなかった女性に較べて、アルコールを飲んでいた女性は30%発癌のリスクが高くなる」とKnight医師はReuters Healthに説明した。
米国とデンマークにある登録癌患者から、1985年から2000年の間に、原発性の浸潤性乳癌と診断された女性を選出した。
Knight医師のチームは、一方の乳房に癌があって、他方にも癌が生じた女性の、年齢、診断した年、住んでいる所、人種、放射線療法などの条件を一致させ、アルコール消費と喫煙に関する自己申告した記録を比較検討した。
既に述べたように、喫煙との関連性は認められなかったけど、アルコールの消費があると二番目の乳癌の発生リスクは30%上昇してしまう。飲酒をしない女性と較べると、飲酒歴が長ければ長いほど、二度目の乳癌のリスクは上昇する。
Knight医師は、リスクに影響する飲酒のパターン、遺伝因子や他のライフスタイルの因子がアルコールの影響にどう影響するか知るために、更なる調査が必要だと言う。
「今知っていることを考えれば、一般的に女性はアルコールの飲酒を避けた方がいいだろう。」Knight医師は説明した。
ソース:American Journal of Epidemiology, April 15, 2009.
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コメント
アルコールが癌化に関与しているというのは私にとっても重大な内容ですね…私もお酒(特にビール)が好きなので。
健康のことを考えて、私もお酒を控えます!
投稿: タケノコ | 2009年4月 7日 (火) 19時38分
フラッシングを引き起こすなら
アルコールを少し控えた方がいいでしょうね。
投稿: 屋台ブルー | 2009年4月 9日 (木) 06時54分