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2009年4月

2009年4月27日 (月)

ランニングの記録4 - とくしまマラソン2009

「40歳からのアスリート」計画進行中の屋台ブルーです。昨日、徳島で開催された「とくしまマラソン2009」に参加してきたよ。

大会参加の詳細は、ライフログのプライベートブログ、Life-LOG OtherSideに書いてあるから、興味のある人は読んで下さい。

今年の目標の1つは、「フルマラソンを3時間30分以内で完走」だったけど、「40歳からのアスリート」という目標もあり、3時間10分に引き上げた。最終的に来年ぐらいにサブスリーを狙うつもり。それにしても、3時間17分はよく走ったなと我ながら思うよ。

クオーターマラソン12km 56分35秒
第1回高松ファミリー&クオーターマラソン(06/10/22)

ハーフマラソン 1時間42分50秒
第29回小豆島オリーブマラソン全国大会(06/5/28)

フルマラソン 3時間17分20秒
とくしまマラソン2009(09/04/26)

ウルトラマラソン100km 11時間24分14秒
第13回宮古島100kmウルトラ遠足(09/1/17)

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2009年4月25日 (土)

ティーンの体重増加、大人になれば腹回りの脂肪増加になる?

今日のエントリーは二部構成で、これは二部目にあたる。

まず、昨日の読売新聞の記事に対するコメントを読んでくださいな。

成人後5キロ以上やせると死亡率1・4倍

体重の増加が幼児期もしくは、思春期で生じた時で、大人になってから肥満のタイプが変化するというReutersの記事。いやあ、本当の興味深い記事だよ。

子供のいる人は注意してくださいね。

ティーンの体重増加、大人になれば腹回りの脂肪増加になる?
Teen weight gain may mean more adult belly fat

ニューヨーク(Reuters Health) - ティーンエイジャーの時期に体重が極端に増えた若い成人は、将来的に心疾患のリスクファクター -- 内臓脂肪量が極端に増えてしまう傾向と、研究報告で示唆された。

雑誌Diabetesに報告されたこの知見は、過体重で肥満のティーンは中年になって心疾患のリスクを高めるというエビデンスに加えられた。

18歳から20歳の612名の男性を調査して、彼らのBMI値が思春期に増えていると、内臓の周りに付く「隠れた」脂肪で2型糖尿病、高血圧そして心疾患と関連性のある -- 内臓脂肪の量が増える傾向があることをスエーデンの研究者は発見した。

こういう男たちは、皮膚の直下にある脂肪、内臓脂肪に較べて健康障害として弱いリスクファクター -- お腹周りの皮下脂肪の量も多い。

その一方で、小児期の後期にBMI値が極端に増えると、お腹周りの皮下脂肪だけ成人になって増えるようだ。

Gothenburg大学のJenny M. Kidblom医師等の報告によれば、これらの知見から、思春期に過度の体重増加を防ぐことで、特に、成人になってからの内臓脂肪の増加をコントロールできるであろう。

例え小児期にBMI値が高くても、思春期の体重増加を予防すると効果があるかもしれないと、Kindblom医師はReuters Healthに話をした。

内臓脂肪は心疾患と関連がありリスクファクターである。ティーンの時期にBMI値が極端に増えると、将来の心臓血管の状態に影響を与えることが考えられると、Kindblom医師は説明した。

彼女は付け加えて話したけど、この研究はからは、このことが原因かどうか解明されてはいない。しかし、今後の「面白い」研究課題になるだろう。

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成人後5キロ以上やせると死亡率1・4倍

今日のエントリーは、患者さんから教えてもらった読売新聞の記事なんだけど、読んだ人いる?

私が紹介しようと思っているReutersのニュースと関連があるから合わせてエントリーを書こうとしていたけど、長くなるから分割することにした。

ということで、まず最初に読売新聞ネタから。

成人後5キロ以上やせると死亡率1・4倍…肥満より危険?(読売新聞)

 成人後に5キロ・グラム以上体重が減った中高年は男女とも、死亡する危険が1・3~1・4倍高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査でわかった。
 体重が増えても死亡率増加との関係は認められなかった。肥満になると死亡率が上がるとする従来の研究とは反対の結果で、肥満の健康影響を重視する国の健診体制に一石を投じそうだ。
 研究班は、全国の40~69歳の男女約8万8000人を平均約13年間追跡調査。がんや循環器疾患など主な病気、ダイエットによる激やせなどによる影響を除いた上で、20歳時からの体重変化と死亡率との関係を年齢別に調べた。
 その結果、調査期間中に6494人が死亡した。このうち、5キロ・グラム以上体重が減少した人は、変化が小さかった人に比べ、男性で1・44倍、女性で1・33倍死亡率が高いことがわかった。
 一方、20歳時から5キロ・グラム以上体重が増加した男性は、死亡率が0・89倍に下がった。女性では変化が見られなかった。体重が10キロ・グラム以上増加した人で見ても、男女とも死亡率に大きな変化はなかった。
 これまでの複数の研究によると、極端な肥満は死亡率を上げる。しかし、日本人は外国人とは異なり、極端な肥満がもともと少なく、肥満が死亡率に与える影響が調査結果には反映しなかったとみられる。
 やせると死亡率が上がる原因は今回の調査からはわからなかったが、体重低下で免疫力が落ち、感染症などにかかりやすくなることが考えられる。分析した斉藤功・愛媛大准教授(公衆衛生学)は「成人後に5~10キロ・グラム程度太るのは自然な現象。肥満の危険性が強調されることが多いが、体重減少も重視しないといけない」と指摘している。
(2009年4月23日14時34分  読売新聞)

この記事、何度読み直しても驚くような内容じゃないよね。当たり前というか私には当然のように思えるんだけど... でも、タイトルだけ一人歩きして、「痩せると危険」なんて考える人が増えると恐ろしいかも。

驚くような内容じゃないと考えた理由を説明しよう。

対象となっている被験者の年齢が40歳〜69歳ということは、これが追跡調査に参加した時の年齢であれば、20歳時の体重は、今から少なくとも20年前ってことになり、追跡年数の13年を加えると33年前になるだろう。

2200

そこで、1976年の20歳代の日本人平均BMI値をこのグラフからみると、男は21.5で女は21だった。みての通り標準体型。

次に、追跡調査をした13年後にあたる1989年の40歳代のBMI値は、男が23.1、女が22.7ぐらいになっている。ということは、170cmの男なら4.6キロ増え、160cmの女は4.4キロ増えていることになる。

何がいいたいか分かるよね。新聞の最後にある愛媛大准教授、斉藤功先生のコメントの通り「成人後に5~10キロ・グラム程度太るのは自然な現象」ということになる。この自然に増えてしまう要因も色々言われているけど、運動不足に栄養過多の環境因子が大きな理由だろう。

したがって、自然に増えるようなこの時期に、5キロ減るってことは、10キロ近い体重が減ったと考えられるよね。新聞には「癌や循環器疾患などの病気、ダイエットによる激やせの影響を除いている」と書かれているとなれば、、ダイエットもしないで10キロ近く体重が減るってのは異常だと思えるよね。

癌や循環器疾患じゃないと書かれていても、とてつもないストレスに曝されているのかも。栄養障害や慢性疾患による免疫の低下により感染症の増加してるって、医者じゃなくても容易に考えられるだろう。

それから、「20歳時から5キロ・グラム以上体重が増加した男性は、死亡率が0・89倍に下がった。」なんて書いてあるけど、自然に5キロ近い増加を示す統計データをみればわかるように、体重は増えても男の平均寿命も伸びている年代(1976年:72歳、1989年:75歳)を考慮すれば、不思議でもなんともないんじゃないかな?

前述の斉藤先生もコメントしているけど、「体重減少重視しないといけない」というように、体重増加による健康障害を注意するのは当然だけど、ダイエットじゃない極度な体重減少に注意を払うのは常識だろう。

どうして体重増加で死亡率が増えないのか? 体重増加による影響はもっと人生の後半に訪れるのかもしれない、しかし、癌や循環器疾患などの病気を考慮していないというのも解せないけどね。

日本人の三大死因は、癌、循環器疾患(脳血管、心疾患)、そして感染症であり、肥満は癌と循環器疾患に関わっているというのも常識。とすれば、記事に書いている「癌や循環器疾患などの病気、ダイエットによる激やせの影響を除いている」という話なら、肥満で死亡率が増えないのも当たり前のような...

どちらにしろ、この新聞の論点は全く訳がわからない。こういう内容の記事を素人が適当に書くんじゃなくて、きちんとした専門家の分析記事を載せて頂きたかったよね。

体重の変化という問題は、いつ頃にどの位どの程度の速さで生じるかが重要だ。この新聞記事では、そういう問題に触れていない。

実は、今日の私が紹介するReutersの記事は、まさに、体重の変化が「いつ」起こったか注目した疫学調査だったから興味深かったよ。

次のエントリーを読んで下さい

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2009年4月23日 (木)

朝食でエクササイズの脂肪燃焼に変化?

朝食してる?

学生の頃、全く食べていなかった私でも今はしっかり食べている。通勤ランをしているため、走る前に果物を食べ、走った後にニンジンジュースを飲み干すのが日課になっているよ。

今じゃ「朝食完全擁護派」の私だけど、「朝マック」や「コンビニ弁当」で済ませる「朝食派」なんて考えられないし、そんな朝食を食べている人は可哀想だと思う。だって、身体によくない食べ物と思っているからだ。でも、この考えは私の偏見であり根拠はないよ。だって、「朝食を食べるべきか否か」という問題にも結論が出ていないのに、「朝食の質」に答えるデータは全く無いからね。

確かに朝食の質に拘った研究報告は少ないよね。でも、今日紹介するReutersのニュースは気になったよ。Emma J. Stevenson医師の研究はチェックしなきゃね。低GI値の朝食を摂れば、脂肪燃焼が進むという報告。でも、理屈から考えたら当然かも。運動にはエネルギーが必要だけど、低GI値の食事では、炭水化物利用が遅れるため、脂肪燃焼が進むのだろう。

そうなると疑問は生じる。低GI値の朝食を摂ってエクササイズをするより、朝食抜きでエクササイズをした方が、脂肪燃焼は増えるんじゃないか?ニュースから判断はできないね。朝食を抜いてエクササイズをして多めの昼食を摂ったらどうなるんだろう?

新しい疑問は次から次へと生まれる。今のところ既知の報告を読んで想像するしかないだろう。ライフログで紹介した古い話題を取りあげるから、朝食の重要性を考えて下さい。私は「朝食完全擁護派」だよ。

朝食でエクササイズの脂肪燃焼に変化?
Breakfast may alter fat burning during exercise

ニューヨーク(Reuters Health) - 健康だけどあまり動かない女性数名に、食物繊維が多い低GI値の朝食を与えてからエクササイズをさせると、脂肪燃焼は増えたという結果が、小規模の報告から得られた。

大規模の研究でこのことが確認されたら、この発見は、体重をコントロールするために重要な意味を持ってくるだろう。英国、ノッティンガム大学の研究者の報告である。

Emma J. Stevenson医師等は、ダイエットをしていないけど健康な女性8人に、低GI値か高GI値の朝食のいずれかを与えて、エクササイズの後の脂肪酸化の評価をした。

どちらの朝食にも、同量の炭水化物、タンパク質、そして脂肪が含まれていたけど、「ナッツやミルク、ヨーグルトに缶詰の桃に、小さなアップルジュース」という低GI値の朝食には、3.5gの食物繊維が含まれている。

逆に、「コーンフレークにミルク、白パンにジャム、そして糖分の含まれた飲料水」という高GI値の朝食には、1.5gの食物繊維が含まれていたと、現在、Northumbria大学に所属しているStevenson医師が説明した。

今までの研究では、低GI値の食事を食べたアスリートは、エクササイズをすることで、脂肪燃焼が炭水化物の燃焼より進んだ。そして、その結果はJournal of Nutritionで報告された。

新しい研究では、平均年齢24歳の女性8人に2つの異なる条件、低GI値か高GI値のいずれかの朝食、そして、60分間の散歩をして3時間後に食事が与えられた。

エクササイズをしている間、低GI値の朝食を与えられたら、脂肪の燃焼は最も高く、炭水化物の燃焼は最も低かった。

Stevenson医師等の報告によると、低GI値の食事をしてからエクササイズをすると7.4gの脂肪の燃焼、高GI値の朝食なら3.7グラムの燃焼があった。また、同様に炭水化物の燃焼は、低GI値の朝食なら42.5グラム、高GI値の朝食なら51.6グラムだった。

さらに言えば、両方に全く同じ昼食をしてもらっても、低GI値の朝食を食べた女性は、一日を通して満ち足りていたらしい。

これらは予備的な研究ではあるけど、食物繊維の多い高GI値の朝食をたべることで、脂肪酸化は増え充足感を感じるようだ。低GI値の朝食とエクササイズの組み合わせをすることで、長期的に良い効果があるかどうか調べていくべきであると、Stevenson医師等は考えている。

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2009年4月21日 (火)

野菜バカ?

ちょっと気になるニュースがあったからコメントをしよう。

人一倍食べているのに肌ガサガサ…“野菜バカ”増殖中」Walkerplusニュース

この記事は、編集部の瀬戸さんが書かれているので、管理栄養士、伊達友美さんの真意がどこにあるのか明確ではない。しかし、野菜をたくさん食べる人を「野菜バカ」って呼ぶ彼女の姿勢に抵抗を感じる。

 「カラダや肌、ココロに元気をつけたい!」という健康志向が高まる昨今、自分に足りないのは野菜の「量」だと勘違いしている人が増えているんです。

最初に気になる部分はこれだ。ここで、「自分に足りないのは野菜の「量」だと勘違いしている人が増えている」と言っているけど、本当にどの位増えているの!? 何を根拠に言っているんだ? なんか彼女の根拠のない意見としか思えないんだけどね。

もっと気になるのは、野菜をたくさん食べる人は、三大栄養素を蔑ろにしているような書き方で、野菜に目がない「野菜バカ」っていうより、無知でバカのような言い様はないんじゃないかな。野菜をたくさん食べる人でも、栄養を考えている人はいる。次の私のエントリーを見て下さい。

野菜を多く食べる人でも色々なタイプが存在する。それをひとまとめにして、栄養を考えず野菜を摂るバカが増えているという書き方をされてもね。

    人間に必要な5大栄養素の1番目は“たんぱく質”、2番目が糖質である“炭水化物”、3番目が“脂質””。この3大栄養素を体の中でうまく代謝させるのに必要なのが、補酵素として働く“ビタミン”や“ミネラル”です。つまり野菜は必要な順番でいうと4、5番目!

この彼女の説明にも問題はある。伊達さんのこの言い方だと、栄養素に順位を付けているように読み取れる。そのうえ、まるで、4、5番目の野菜を摂るって行為は劣っているような書き方はいかがなものか。栄養素間の比較はできないし、すべて摂らなければならない重要なものだ。

   まるで裸でハイヒールだけ履いているようなもの。。しかも、ビタミンやミネラルは0キロカロリーで基本的に熱を作らないので、野菜だけを食べていると体はどんどん冷えていきます。

野菜を摂る人を「裸でハイヒールだけ履いているようなもの」って、ひどいんじゃない? ベジタリアンを煽っているような言動であるうえ、野菜を食べていると身体は冷える?伊達さんは管理栄養士ですよね?

この記事を読んで感じたのは、「野菜バカ」とか「裸でハイヒール」など、少し過激な言葉を使って読者の関心を惹いて注目されたい彼女の自己顕示欲の現れなのだろうか?

夜中にラーメンを食べても太らない」を以前紹介した時に書いたけど、彼女の説明には根拠が示されていないことが多い。

食事指導で数千人の指導をした経験から話をしているのだろう。しかし、彼女の所に訪れるクライアントだけで、一般論を話されても迷惑なだけだ。

最後に、ちょっと彼女を擁護すれば、以前のエントリーを読めばわかる。

明らかに、日本では、20代と30代の女性の低体重化は問題として考えられるようになっているのは事実で、伊達さんもこういう事実を危惧して今回の記事に関わったのだろうか。しかし、原因として「野菜バカ」と言えるデータは無いだろう。

野菜が少ない大多数の人がさらに野菜離れになるかもしれない「野菜バカ」という言葉は認知されて欲しくないね。

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地球保護のためスリムでいよう

ちょっと気になる記事がReutersに掲載されていたから紹介しよう。肥満は個人的な問題なんだけど、地球規模の問題として捉えていかなければならない時期にきているのかもしれない。

しかし、環境問題として考えれば、危惧すべき問題も生まれるだろう。私が以前ここで取りあげた内容から導かれる私の見解を述べてみよう。

世界各国の人々の調査から、半分以上の人は過体重と答えているのに、健康的な食事ができていると答えた人は、5人に1人しかいない。ガイドラインで定められたエクササイズをしている人も極端に少ない。

なぜ生活習慣を改善できないのか?その理由の1つは、次のような報告から見えてくる。

余裕のない生活をすると、安価な食事、カロリーは高いけど栄養価の低い食事を摂り、肥満を増長させてしまう。

米国のように国民の半分以上が過体重の国では、市民の価値観までも変化してくる。

肥満を受け入れる社会は、一見望ましいように思えるけど、その裏で軋轢も生まれるだろう。

今日紹介するReutersの報告を読んで、肥満者が環境破壊の原因と短絡的に考えてしまう人も出てくるかもしれない。肥満を引き起こす社会に目を向けて対策を考えていかないと、人類滅亡? ちょっと言い過ぎかな?

地球保護のためスリムでいよう
Stay slim to save the planet

ロンドン(Reuters) - 過体重の人は、細い人より食べる量が多く、車を使って移動をする人が多いから、体重が増えることは、二重に環境に悪いという報告が、Hygiene & Tropical Medicine、ロンドン校の研究から発表された。

「食糧の消費から考えると、重い体重で動き回ることは、燃費の悪い車を乗り回していることに似ている」そして、食糧を生産する行為は、温室効果ガスを生み出す主要な原因にもなっていると、研究者のPhil Edwards氏とIan Roberts氏は、International Journal of Epidemiologyに掲載した報告の中で述べている。

「我々は、地球規模で肥満に向かっている現状を翻すために、更に多くのアクションを必要としていて、二酸化炭素排出量を減らし、気候変化を緩徐にするため、肥満問題が鍵になっていることに気付く必要がある」と英国の科学者たちは話した。

彼らの推定によると、肥満者は、年間約1トンの二酸化炭素排出が、平均体重の人に較べて多く、この積み重ねから、10億人の肥満人口では、年間10億トンの二酸化炭素を排出している。

欧州連合は、EU市民によって年間11トンの温室効果ガスの排出をしているという計算をしている。

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2009年4月20日 (月)

ナノシルバー?

先々週頃から、「ナノシルバー」をキーワードにして、ここに来られる人が増えていた。

検索フレーズランキングでも、安定してヒットしている「オメガ3」を抜いて、ナノシルバー絡みの検索が増えて、トップになってしまった。

なぜ?

新しい知見でも出たのかと思って、PubMedをチェックしたけど、気になるような文献は見つからなかった。水生生物に対する悪影響の他に、新しく、ナノシルバーとナノコッパーでは、暴露によって異なる生物学的な反応をしめしたという報告があった。

Comparison of molecular and histological changes in zebrafish gills exposed to metallic nanoparticles.(金属ナノパーティクルに暴露をしたゼブラフィッシュのえらにおける分子学的、組織学的変化の比較)
Toxicol Sci. 2009 Feb;107(2):404-15. Epub 2008 Dec 10.

この研究が注目されている訳がない。

「ナノシルバー」をキーワードにして来られた人、理由を教えて下さい。

関連ページ:ナノシルバーと抗菌力

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2009年4月17日 (金)

あなたの飲んでいるビタミン剤は安全?

0904vitaminpillsjpgNewlogoココログの「日替わりブログ紹介」で紹介されたよ。やったね。ココログガイドのトップページから来た人、ありがとう。リピートして欲しいけど、どうなる事やら。

実は、次のような紹介文が載った:

本家「Diet Blog」の日本語版を掲載するとともに、日本オリジナル記事も多数アップしている外科胃腸科の医師・田井さん。

あれ? そういや、最近、Diet Blog(ダイエットブログ)の翻訳記事を載せてないな(^_^;)

実は、Diet Blogに気になる記事が無かったから、たまたま紹介してなかっただけ。

でも、ココログで紹介されたし、今日は久しぶりに、Diet Blogの記事を話題にしよう。実は、数日前にReuters Healthでも取りあげられていた。

ビタミン剤を含めて、サプリメントを飲んでいるダイエッターやアスリートの人は多いでしょう。私も、興味が無いと言えば嘘になるけど、健康への拘りとして「サプリメントを使わないで健康的にいる」という信念を持っているので、具体的な目的無しで飲むサプリメントは控えているつもりだ。

今日の記事からも読み取れるように、サプリメントの安全性は昔から問題になっているし、効果に関しても疑問が多い。最近、報告された162,000人の女性を対象にした「Multivitamin Use and Risk of Cancer and Cardiovascular Disease in the Women's Health Initiative Cohorts(WHIコホート研究において、マルチビタミン摂取と発癌や心疾患のリスクの関連)」でも、有益性は示されなかった。

要するに、金の無駄だろう。本当にマルチビタミンの効果を調べたければ、無作為化比較試験が必要になるだろう。

このような微妙なビタミン剤、いい加減に製造されている可能性も高い。そんなビタミン剤で効果なんか期待できるの?何も考えないで、人に勧められてビタミン剤を飲んでいる、あなた!そう、あなたよ。今日の記事を読んで、自分の飲んでいるビタミン剤を調べてください。

あなたの飲んでいるビタミン剤は安全?
Is Your Multi-Vitamin Safe?

多くのマルチビタミンは、表示しているビタミン、ミネラルの量が過度に多かったり少なかったりしていることが、独立系会社、ConsumerLab.com(英語)の調査から明らかになった。

ConsumerLab.comが選んでテストしたマルチビタミンの30%に欠陥があるという報告がされた。錠剤に含まれている実際の量が医学研究所の基準値に反していると彼らは考えて、結果の一部を公表している(英語)。

  • 子供用で人気のあるマルチビタミン4つの中で3つの製品において、ビタミンAの容量が多すぎた。
  • 男性用のマルチビタミン1つに鉛の汚染が見つかり、他のものは葉酸の容量が多すぎた -- これは前立腺癌のリスクを2倍に高める可能性がある。
  • 一般的なマルチビタミン1つは、葉酸の容量が50%しか含まれていなかった。他のものでカルシウムの容量が30%少なかったものもある。
  • 高齢者用、妊婦用、そして女性用のマルチビタミンで、それぞれのビタミン量は、44.1%、44.3%そして66.1%しか含まれていなかった。
  • 一本のビタミンウオーターは、ラベルに表示してある葉酸容量が15倍高濃度だったから、一本飲んでしまうと、成人の許容量を超えてしまうし、半分飲んでも、子供の許容量を超えてしまうだろう。
  • ペット用のマルチビタミンでも鉛汚染が見つかり、ビタミンAは46%、カルシウムは54.7%しか含まれていなかった。。

ConsumerLab.comを購読した人でないとフルレポートを読めないけど、こういうデータを見ると、色々考えさせられる。マルチビタミンを飲んでいるなら、医師や薬剤師と話をして、信頼できる会社の製品かどうか確認する必要があるだろう(安価な製品に走っていると、何が含まれているか分からない錠剤を飲んでいる危険性があるかもしれない)。

サプリメントの安全性は、決して新しい話題じゃない:2年前に、Diet Blogでも、「Diet Supplements: Asking the Hard Questions(このページは訳していないから、また後でするね)」として取りあげている。

どのサプリメントがいい?」でMike氏も触れているけど:

ある種のサプリメントは有効だろう。でも、サプリメントを摂る前に、自分の食生活を見直すことが先だ。

少なくとも、一日に5種類の果物や野菜(できれば7種類や8種類)が取れない言い訳として、ビタミンのサプリメントを飲まないように。それから、どんな錠剤にしろ医師と相談するように- 特に、高齢者や妊婦の場合はね。

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2009年4月15日 (水)

不飽和脂肪酸、アラキドン酸で精神疾患の予防効果?

この報告をした大隅典子さんのブログを見つけたのでトラックバックしちゃいました。今度質問をしてみようと思うよ。こういうブログがあると嬉しいね。大隅さんは現場の人だかね。(2009年11月11日追記)

ライフログで取りあげたオメガ3系脂肪酸に関する話題
Flaxseed vs Fish: 植物性オメガ3か魚類オメガ3(2012/07/24)
魚と卒中(12/09/25)
オメガ3系で歯肉疾患の予防(10/12/30)
子供の脳の発達にかかわる必須脂肪酸 - オメガ3(10/11/13)
魚油は10代少年のうつ病を緩和させるかも - オメガ3(10/08/18)
食事の変化で高齢者のコレステロール値改善 - オメガ3(10/02/22)
魚油は統合失調症の予防になるか? - オメガ3(10/02/03)
魚油は細胞の老化を防ぐ - オメガ3(10/01/23)
オメガ3系脂肪酸は加齢性の失明を避けるかも(09/12/28)
食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3(09/12/04)
魚を食べても心不全の予防にならないかも - オメガ3(09/10/17)
オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし(09/07/14)
オメガ3系脂肪酸は黄斑変性の進行を抑えるかも(09/06/11)
不飽和脂肪酸、アラキドン酸で精神疾患の予防効果?(09/04/15)
オメガ3系脂肪酸に関する私見(08/11/18)
女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系(08/06/30)
オメガ3系:いかに騙されているか(08/06/20)

不飽和脂肪酸を話題にすると、頭が混乱するから注意しよう。オメガ3系では、α-リノレン酸からEPAやDHAが合成され、オメガ6系では、リノール酸から、γ-リノレン酸、アラキドン酸に合成されていく。ややこしいよね。

不飽和脂肪酸は、炭素間二重結合の位置の違いによって、オメガ3系とオメガ6系がある。オメガ3系とオメガ6系は全く異なる生理反応を引き起こすから、どちらか一方だけ重要と言う訳じゃない。どちらも必要なんだけど、理想的な比率は今のところ分かっていない。

今日の気になるニュースを読んで、オメガ3系とオメガ6系の理想的な比率は、成長過程で変化するかもと思った。成長期の子供では、オメガ6系が重要であり、大人になってからは、オメガ3系が重要になるような気がする。

これは私の感想、なんの根拠もないけど、こう考えるようになったのは、単純だけど、今日のニュースを見てから。じゃあ、ちょっと読んでみよう。

アラキドン酸:心の病に予防効果?…卵・海藻含有の栄養素(日本語だから読んでね)

毎日新聞のニュースに出ていた記事だけど、読んだ人いるかもね。あくまでもラットを使った実験なので、話半分で聞いた方がいいかもしれない。でも、非常に興味深い内容だった。オメガ6系不飽和脂肪酸の1つ、アラキドン酸を摂取すると、脳の神経細胞の生成が促され、精神疾患の予防になる可能性が示唆されたという内容だ。

まあ、いつものように、新聞の内容だけで判断していると、アラキドン酸を摂ると精神疾患の予防になるような気がするよね。勘違いしないように、文献を見てみよう。

Arachidonic Acid Drives Postnatal Neurogenesis and Elicits a Beneficial Effect on Prepulse Inhibition, a Biological Trait of Psychiatric Illnesses
アラキドン酸は生後神経新生を促進し、精神疾患の生物学的指標となるプレパルス抑制に良い効果をもたらす

PLoS Oneのこれが元ネタになるけど、今回は英文を読まなくてもいいんだよ。実は、日本人のグループが書いているので、日本語の説明もあった。

アラキドン酸が神経新生促進と精神疾患予防に役立つ可能性を発見(日本語だよ)

英語の文献と、この日本語の説明を読むと色々と勉強になるだろう。実に興味深い内容だった。感覚フィルター機能の評価のためプレパルス抑制(PPI)という検査があるって話、全く知らなかった。

精神病疾患は、統合失調症と気分障害に大別されて、アラキドン酸は、統合失調症の原因説とされる「神経発達障害仮説」に関わっているという話の流れも知らなかった。勉強になるね。

胎児時期の栄養失調から思春期の統合失調症の発症が増えるという事から、精神疾患の予防としての栄養素の重要性が読み取れるし、多価不飽和脂肪酸がその原因として考えられたという今回の報告は、当然私にとって興味深い内容だよね。

アラキドン酸は、脳内に多い不飽和脂肪酸。でも、アラキドン酸と結合するアラキドン酸レセプター、Fabp7は、脳の発達期の未成熟な神経幹細胞で多量に発現しているだけ。大人になるとその発現は減少するらしい。ということは、アラキドン酸は発達期と成人でその効果や役割は変化する可能性がある。

神経の増殖期におけるアラキドン酸による神経増力作用っていうのは読み取れる。しかし、神経は増殖もするけど、分化成熟する必要もある。

実験で使った餌には、不飽和脂肪酸として、アラキドン酸単独、アラキドン酸とDHA、そしてDHA単独を加えてあり、この3群を使って比較している。アラキドン酸を加えた餌を食べたラットのみ神経新生を認め、このアラキドン酸含有餌を使ってPPIの評価をしていた。

結論のところで、アラキドン酸は神経増殖を促し、DHAは神経の分化をしているのではないかという考察が入っていた。しかし、これは著者等の意見だ。アラキドン酸とDHA含有餌でPPIの結果がどうなったのか触れられていないので気になるところだ。

それに、アラキドン酸とDHAの比率の問題も残っているし、ここのグループの次のデータがどうなるか楽しみだよね。

まあどちらにしても神経回路形成を客観的にみるためPPIを使った実験モデルは、扱いやすいだろう。色々なグループから同様の報告が出るような気もする。でも、このラットを使ったPPIの実験、人でも当てはまるのだろうか?

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2009年4月14日 (火)

カフェイン離脱症候群

スラッシュドット・ジャパンにカフェインに関するポストがあったけど、それがこれだ。読んだかな?

その症状、カフェインの離脱症状?

コーヒー好きの私の気を惹いたので、元ネタの4月6日のCNNのニュースをじっくり読んでみた。

別に新しい知見があった訳じゃないね。どうも番組が定期的に提供している健康情報の1つなんだろう。知らない人に向けて注意喚起をしている内容だったよ。じゃあ、いつものようにCNN.comの内容をサクッと訳してみよう。

カフェイン離脱症状の危険性を自覚しよう
Beware the perils of caffeine withdrawal

アトランタ、ジョージア(CNN) -- Susan Toddさんは、コーヒーを毎日煎れるのが好きだ。「4、5杯は、簡単に、楽しみながら飲めるわよ」と、ミシガン、クリントン・タウンシップの59歳の彼女は話してくれた。

しかし、定期的に摂っているカフェインを忘れると、気を付けなければならないと彼女は思っている。

「全身の虚脱感を感じるわ。決して傷つく訳じゃないけど」彼女は説明する。「ただ、やる気がおきないの。でも1杯のカフェインで治るのよ。」

北米の成人や子供達の80%-90%は毎日カフェインの入った製品を摂っていて、その一人がToddさんだ。専門家によれば、頭痛やカフェイン離脱症候群の他の症状を経験した人たちは半分ぐらいいるらしい。

毎日摂っているカフェインを減らしたり止める理由は数多くある。妊婦はカフェイン摂取量を一日200mg以下(354mlのコーヒー一杯)にするように専門家に言われている。パニック発作引き起こしやすい人や不安神経症の人はカフェインの入った製品は勧められていない。外科手術を受ける患者さんでも、術前に何も飲むな食べるなと指示されているので、手術当日、カフェイン離脱症候群の症状を経験する可能性もある。

メリーランド、ボルチモア、ジョンホプキンス大学の研究者は、数十年にわたるカフェインの研究をまとめ、5年前に、これをカフェインによる障害として認識した。彼らの結論は、カフェイン摂取が多ければ多いほど、カフェインを止めた時、より強いカフェイン離脱症候群の症状を引き起こす。

研究者の報告によると、カフェイン常習者は、カフェインの摂取を減らしたり止めたりできないから、自分たちはカフェインの中毒になっていると思っている。

ジョージア、アトランタ、エモリー大学、Yerkes National Primate Research Center、神経科学部門の部長、Michael Kuhar氏は、「中毒(Addicted)」という言葉より、「依存(Dependent)」という言葉を好んで使う。カフェインは薬物ではあるが、コカインやヘロインのレベルには達していないとKuhar氏は考えている。

Kuhar氏によると、カフェインには中程度の覚醒作用がある。「一杯のカフェインを摂れば、気分は良くなり活力に溢れる」と彼は言う。

コーヒーやコーラを飲まないで奇妙な感じになっても驚かないようにと、Kuhar氏は話す。彼によると、「頭痛、疲労感、眠気、注意力の欠如」などの訴えをする人がいる。まて、たった一杯のコーヒーを飛ばしただけで、風邪の症状、興奮、抑うつ、不安などの症状を経験したという報告もされている。

血管を拡張させる脳内のレセプターをカフェインがブロックすることで頭痛が生じるとKuhar氏は説明する。「離脱症状は、最後のカフェインを摂ってから12〜20時間で始まり、2日後にピークに達して、一週間ほど続く」と説明を加えた。

カフェイン離脱症状を引き起こすのはコーヒーだけではない。コーヒー一杯、177mlに約100mgのカフェインが含まれているけど、紅茶やコーラには40mg含まれていて、ミルクチョコレートのバーには10mg、ココアには約7mg含まれている。

これはどういう意味かと言えば、大人に限らず子供でも、生理的、個人的なカフェイン離脱症状を日々経験しているという可能性があると、Kuhar氏は話した。

カフェインを止めるか、摂取量を減らしたいと考えているなら、注意深くすることを勧めている。「先ずすべきことは、量の多さに対処することだ -- 基本的にゆっくりと摂取量を減らす」とKuhar氏は提案する。「段階的に簡単に行くっていう意味じゃないけど、薬物中毒よりは楽に行くに違いない。」

ジョンホプキンス大学の研究者もカフェインを止めるため段階的な方法を承認している。離脱症状の経験を減らすために、徐々にデカフェイン製品やノンカフェ製品に代えていくように患者に指示している。

Kuhar氏は、一日に半分から一杯分のカフェインの摂取を減らすことから始める提案をしている。

テクノロジー・コンサルタントのSkeet Spillane、42歳は、毎日三杯以上のカフェインを何年も続けてから、ステップダウン・プログラムを始めた。彼はカフェインを飲み過ぎていると感じたからだ。

Spillaneは、非常に強い頭痛を生じて、カフェイン離脱症状を自覚した。一日中、不機嫌だったと彼の妻は話した。

彼は今、代わりにお茶を飲み、時々一杯のコーヒーを飲む。振り返って考えると、離脱症状を克服するのに「しばらく苦しかった」ことを認めた。しかし、今では非常に気分がいいし、カフェインに依存していない自分に満足している。

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とまあ、ここまでがCNN.comの内容だ。

これで終わったらLife-LOGらしくないから、コーヒーに関する話題を付け加えておこう。

実は、ちょうどコーヒーに関するレビューがInternational Jouranal of Cancerの4月号に載っていたからだよ。

Coffee consumption and risk of colorectal cancer: A systematic review and meta-analysis of prospective cohort studies
コーヒー摂取量と大腸癌のリスク:体系的レビューと前向きコホート研究のメタ解析

この文献報告のニュースがReuters Healthに紹介してあったんだ。翻訳はしないけど、興味があればここをみて下さい。

文献のアブストラクトは訳しておこう。

今までに、いくつものケースコントロール研究から、コーヒー摂取量と大腸癌のリスクには負の相関が示されてきたけど、この関連性は、前向きコホート研究と一致していなかった。我々は、2008年の1月までに報告されたコーヒーの摂取量と大腸癌のリスクに関する前向きコホート研究を体系的にメタ解析をした。変量効果モデルを使用して、大腸癌の相対的危険度(RR)を、コーヒー摂取量の多いカテゴリーと少ないカテゴリーで比較した。我々は、12の有効なコホート研究を確認したけど、その中で、646,848名の参加者に5,403名の大腸癌のケースが含まれていた。コーヒー摂取量が多くても少なくても、メタ解析の結果からは、コーヒーの摂取が大腸癌リスクに明らかな影響を与えなかった(RR = 0.91; 95% CI:0.81-1.02)。米国の4つのコホート研究だけ考慮するとRRは0.93(95% CI:0.71-1.22)、ヨーロッパの5つのコホート研究だけならRRは0.91(95% CI:0.76-1.10)で、日本の3つのコホート研究でRRは 0.83(95% CI:0.62-1.10)だった。性別も発癌部位にも明らかな違いは認められなかったけど、僅かながら女性においてコーヒー摂取量と大腸癌のリスクに負の相関が示唆された(RR = 0.79; 95% CI:0.60-1.04)、特に日本人女性で認められた(RR = 0.62; 95% CI:0.37-1.05)。この示唆された負の相関は、喫煙、アルコール、フォローアップの短い研究で強調されていた。コーヒーの種類、量、それに煎れ方などの情報がわかれば、もう少しこの結果を理解することができて、大腸癌リスクに対するコーヒーの役割が分かるかもしれない。
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Reuters Healthの見出し(本文じゃないよ)では、コーヒーの摂取は大腸癌リスクに関係ないと言い切っているけど、日本人の女性では負の相関が示唆されている。情報が少ないから何とも言えないけど、少なくとも悪影響は無いだろうね。(今のところ)

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2009年4月13日 (月)

肥満児にむけた簡単な治療法は -- 水

先週の「糖質の入った飲料水を減らせば減量になる」は覚えているよね。

実は、Archives of Pediatrics & Adolescent Medicineの4月号で、似たような話を特集にしていたよ。

その内容をまとめたReuters Healthの記事を紹介しよう。

肥満児にむけた簡単な治療法は -- 水
One easy remedy for overweight kids -- water

ワシントン(Reuters) - 子供達の減量を助けてあげたい?それならソーダや糖質の入った飲料水の代わりに水を与えればいいと、先週の月曜日に研究者による忠告が出た。

米国の子供達やティーンの食生活を解析した報告から、子供達は、毎日糖質の入った飲料水から、平均して235kcalの「空っぽ」のカロリーを取っていることが示された。

こういう飲み物を止めても、普通の子供なら、他の食べ物や飲み物で穴埋めをしないと、研究者は言う。しかし、もう一つの研究によると、糖質入り飲料水を止めても、エクササイズをしたりお菓子を止めたりはしない。

「証拠は明らかになってきているから、この「液体カロリー」を、自宅や学校で、カロリーの無い飲料水に代えることが、栄養の行き過ぎを止め、子供達の肥満を防ぐための戦略的な鍵になるだろう」と、ニューヨークのコロンビア大学、Claire Wang医師は、記事に書いてある。

Archives of Pediatrics & Adolescent Medicineに書かれているけど、Wang医師等によると、詳しい食事の質問事項も調べられた2003年から2004年のNational Health and Nutrition Examination調査で得られたデータを調べた。

摂取するソフトドリンクを1%減らしてやると、6kcalの制限に等しいと、彼らは言う。

他の二つの研究から、子供達の生活習慣を変える可能性を示した結果が示された。

南カルフォルニアのEmily Ventura女史等は、ラテン系の過体重ティーン、54名を、食生活を改善させるための4ヶ月に渡る研究に参加させた。

3分の1は何もしない。他の3分の1は、週一回栄養学の教室を受けさせ、残りの3分の1は、栄養学の教室に加えて、週二回の筋力トレーニングを受けさせた。

半分以上 -- 55% -- の子供達は、一日47グラムの砂糖摂取を控えるか、同量の糖質の含まれた缶ジュースを止めた。59%の子供達は、食物繊維の摂取量が増え、一日5グラムにもなった。

この現象は、何もしなかった「コントロール」のグループでも見られていたと、Ventura女史等はジャーナルで報告した。

糖質の摂取の少ない子供達は、健康的な血糖レベルで、食物繊維の量が増えた子供たちは、平均して10%の内臓脂肪、内臓に取り巻く危険な脂肪の減少が認められた。

「私たちの研究結果から、糖質や食物繊維の摂取を改善させるのに、強力な介入は必要ないかもしれないだろう」、Ventura女史等は報告している。

オランダのプログラムでも糖質入り飲料水の摂取量は減った。アムステルダムのVU大学、メディカルセンターのAmika Sigh氏等は、12歳から13歳の1,108名の子供達にテストをした。

子供達を、生物や体育の授業を含めた11レッスンで構成される8ヶ月のプログラムに参加させた。1年以上経っても、子供達は、平均一日200ml以上のソフトドリンクを控えている。

しかし、お菓子を制限したり、学校に徒歩や自転車でいったりする子供達は少なかった。

「糖質の入った飲料水を減量させるっていうことは、青年期の肥満予防をするための介入として、いいターゲットとして使える行動変容だろう」とSingh'sのグループは結論付けていた。

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ここまでがReuters Healthの記事だ。前書きでも言ったけど、今日の話題はすべてArchives of Pediatrics & Adolescent Medicineの4月号に掲載されている論文だ。

4月号の冒頭で触れているけど、子供達が3歳になった時と5歳になった時に自主性(Self-Regulation)をチェックして、自主性が低い場合、12歳になった時の肥満が顕著になるという報告も紹介している。

思春期に肥満になるかどうか3歳や5歳の頃の自主性が問われるんだって。でも、子供達に教育をすると行動変容が容易に起こりやすいのも確かだろう。

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2009年4月 9日 (木)

ランニングの記録3 - 四万十川桜マラソン

「40歳からのアスリート」を実践中の屋台ブルーなんだけど、先日、4月5日に高知県、窪川で開催された第一回四万十川桜マラソンに参加してきたよ。

その時の様子は、ライフログのプライベートブログ、Life-LOG OtherSideに報告しているから見てね。

今年の目標の1つ、「フルマラソンを3時間30分以内で完走」は達成することができたよ。ということで、フルマラソン記録への挑戦は一休み。次の目標は、100kmウルトラマラソンを10時間以内で完走だ。練習法も少し変更していくから、秋口の四万十川ウルトラマラソンで達成したい。

クオーターマラソン12km 56分35秒
第1回高松ファミリー&クオーターマラソン(06/10/22)

ハーフマラソン 1時間42分50秒
第29回小豆島オリーブマラソン全国大会(06/5/28)

フルマラソン 3時間20分53秒
第1回四万十川桜マラソン(09/04/05)

ウルトラマラソン100km 11時間24分14秒
第13回宮古島100kmウルトラ遠足(09/1/17)

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2009年4月 8日 (水)

糖質の入った飲料水を減らせば減量になる

コンビニ、自動販売機、外食した時でもいいだろう、市販の飲料水を飲んだこと無いっていう人いる?

飲んだことない人はいないだろうね。じゃあ、どんな飲料水を選んでますか?

子供ならまだしも、大人になれば、自分の考えや嗜好から自由に選んでいるだろう。何も考えてない?じゃあ、数秒でいいから、考えるべきだろう。でないと、あなたは、ウエストサイズをコントロールできなくなるよ。

炭酸飲料、スポーツドリンク、その日の気分で、適当に手にとりレジに持って行く、ちょっと太り気味のあなた。そうです、あなたです。今日の文献は、本能のまま、糖質の入った甘い飲み物を選択しているあなたに向けた内容だよ。

でも、ここの読者なら、糖質の入った飲み物は飲んでないだろう。少なくとも私のところに受診した人なら、飲んでいないよね。だって、私は、「ブドウ糖果糖液糖」を毛嫌いしているからね。

糖質の入った飲料水を減らすことと減量は相関する:PREMIER試験
Reduction in consumption of sugar-sweetened beverages is associated with weight loss: the PREMIER trial

背景:飲料水から摂るカロリー摂取が増えれば、平行して、米国民の肥満は増えていくけど、その因果関係は不明である。
目的:この研究は、大人たちの飲料水の飲み方が変わると、どのくらい体重が変化するか調べることを目的にしている。
計画:PREMIER試験に参加している810名の成人を対象にした前向き研究で、18ヶ月間の無作為に比較検討した行動療法トライアルである。開始時、6ヶ月後、18ヶ月後に測定(体重、慎重、24時間の食事の記録)を行った。
結果:開始時に、飲料水からの平均摂取カロリーは356kcal/日(全摂取カロリーの19%)だった。考えられる条件や行動療法の介入をした後に補正したら、100kcal/日あたり飲料水のカロリーを制限すると、6ヶ月後に0.25kgの減量、18ヶ月後に0.24kgの減量になる。飲料水のカロリー制限は、固形の食事のカロリー制限よりも大きな減量効果があった。個々の飲料水を較べると、糖質の入った飲料水(SSB)のみ減量と強い相関関係を示した。一日に一回SSBの摂取を止めると、6ヶ月後に0.49kg、18ヶ月後に0.65kgの減量になる。
考察:大人では、飲料水からカロリー摂取を控え、SSBの摂取を減らすことで、減量そして体重増加を避ける方法となり勧められる結果となった。

この文献の要約では、詳しい事が分からない。Reuters Healthにもう少し詳しい内容を書いてあったよ。どんな飲料水を較べたかと言えば、1)糖質の入った飲料水(普通のソフトドリンク、フルーツジュース、フルーツパンチ、もしくは高カロリーの糖質入り飲料水)、2)ダイエット飲料(ダイエットソーダ、その他「ダイエット」と書かれた人工甘味料の入った飲料水)、3)牛乳(普通のミルク、2%低脂肪ミルク、1%低脂肪ミルク、スキムミルク)、4)100%果汁ジュース(100%果汁や野菜ジュース)、5)砂糖の入ったコーヒーやお茶、6)砂糖の入っていないコーヒーやお茶、7)アルコール飲料の7つのグループを較べて、1)の糖質入りの飲料水だけ減量と相関関係があったそうだ。

砂糖入りのコーヒーや100%フルーツジュースで太らないという意味じゃないからね。100%フルーツジュースでも、市販されているジュースと手作りフレッシュジュースじゃ較べられないだろう。

PREMIER trialとは?
Effects of comprehensive lifestyle modification on blood pressure control: main results of the PREMIER clinical trial.
Appel LJ; Champagne CM; Harsha DW; Cooper LS; Obarzanek E; Elmer PJ; Stevens VJ; Vollmer WM; Lin PH; Svetkey LP; Stedman SW; Young DR
JAMA 2003 Apr 23-30;289(16):2083-93.

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2009年4月 7日 (火)

ブロッコリー・スプラウトは胃癌予防になるだろう

「生活習慣を改善すると癌の半分は予防できる」という報告がWHOから先日されたんだけど、知っているかな?

脳梗塞や心筋梗塞など動脈硬化性疾患は血管内皮細胞の炎症から生じるし、慢性炎症は、発癌に進展していく。「炎症」で身体は傷つくんだ。

現代社会に生きていて、炎症を発生させない生活は送れない。じゃあどうすべきか? 効率的に炎症を鎮めてやればいいんだよね。どうやって? それが生活習慣の改善なんだ。

癌になってから身体に良いことを実践する人も多いけど、できれば健康だと思っている時期から実践して予防すべきだろう。本当に簡単なことなんだけどね。

果物と野菜をたっぷり摂って、玄米や全粒粉を主食にする。肉を極力減らし、汚染されていない魚や豆類を摂る。素材を生かした味付けにする。

毎日30分間以上のエクササイズ(有酸素運動、筋力トレーニング、バランス瞬発力トレーニング)を続ける。

たったこれだけの事。皆さんが実践すれば、問題になっているメタボから進展する疾患は激減するだろう。

でも、現状のままでは、こういう生活を実践するのは難しい。

不健康な食品業界で働いて生計を立てている人が多いからだ。私は香川県に住んでいるけど、ここで「讃岐うどん」を食べちゃ駄目なんて言えないし。讃岐うどんの消費が減ってしまったら地場産業は崩壊して香川県が荒んでしまう。正直、全国から讃岐うどんを食べに来て欲しいと思っている。

本当に、どう指導したらいいのか悩むね。うどん屋で山のようにサラダが食べられるといいんだけど、安さを売りにしている現状では無理だろう。

少しずつ変わっていくしかないか。少なくとも、ここに来ている人は考えてください。

何の話をしているやら、今日は胃癌の話をしよう。

慢性炎症から癌が発生すると言ったけど、胃癌の場合は、ヘリコバクター・ピロリ菌の持続感染による慢性炎症から胃癌が発生する。ピロリ菌のいない胃炎から発癌することは無い(1%以下)と断言する専門家もいるぐらいだ。

ようするにピロリ菌のいない人は胃癌にならないってことだ。じゃあ既にピロリ菌がいる人はどうすればいいと思う?

除菌をすればいいんだよ。除菌療法は、保険適応に関わると、現在進行中の問題なので、詳しい話をしないけど、ピロリ菌保菌者なら是非除菌をして欲しい。

40歳を超えると保菌率は、7割以上になると言われている(私は持ってないよ)。気になる人は、ピロリ感染の検査をすればいいだろう。内視鏡、呼気試験、血清や尿中の抗体価、便検査でも調べられるから自分に適した検査法を選択するといいだろう。

さて、今日は、ピロリ菌と食事に関する内容を紹介しよう。以前(2004年)から、ブロッコリー・スプラウト(新芽)を食べるとピロリ菌の数が減少するという予備的な報告はあった。

Oral broccoli sprouts for the treatment of Helicobacter pylori infection: a preliminary report
ヘリコバクター・ピロリ感染症に対する治療としての経口からのブロッコリー・スプラウト:予備報告

予備報告なので、ブロッコリー・スプラウトを一週間食べた被験者はたった9名しかいなかった。食べた後直後の便ピロリ菌抗原試験で陰性だったのが7名。35日目の検査で6名は陰性のままだった。この6名に尿素呼気試験をすると、2名は陰性、2名は陽性、そして2名が中間型だったという結果。ちょっと規模が小さすぎる。確かにブロッコリー・スプラウトでピロリ菌の数は減りそうかなと感じる程度だった。

今日の本題は、これをもう少し発展した報告だ。
Cancer Prevention Research 2, 353, April 1, 2009. doi: 10.1158/1940-6207.CAPR-08-0192

食事からスルフォラファンの豊富なブロッコリー・スプラウトを摂ると、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染したマウスでもヒトでも、コロニー形成を減らして胃炎を改善させる
Dietary Sulforaphane-Rich Broccoli Sprouts Reduce Colonization and Attenuate Gastritis in Helicobacter pylori-Infected Mice and Humans

イソチオシアネート酸スルフォラファン{SF]は、グルコシノレート前駆体(グルコラファニン)として、ブロッコリー・スプラウトに豊富に含まれている。ヘリコバクター・ピロリ菌、これは世界的に広がっている胃癌の発生に密接に関わっているけど、SFは、この菌の強力な殺菌作用を持っている。ヘリコバクター・ピロリ・シドニー株1に感染したC57BL/6雌マウスに経口でSFの豊富なブロッコリー・スプラウト与え、高塩分食(7.5%NaCl)を続けてやると、胃内のヘリコバクター・ピロリ菌のコロニー形成は減り、粘膜上のTNFα(腫瘍壊死因子)やIL-1β(インターロイキン)の発現は弱まり、炎症も全体的に抑えられ、そして、高塩分で誘導される胃体部の萎縮の予防にもなった。この治療的な効果は、nrf2遺伝子が欠損したマウスでは認められなかったことから、Nf2依存性の抗酸化物質と抗炎症性物質がSF依存的に重要な役割があることが強く示唆された。48名のヘリコバクター・ピロリ菌感染者を、無作為にブロッコリー・スプラウト(70g/日; 420μmolのSF前駆体)を8週間食べるグループと、プラセボとしてアルファルファ(SFが全く含まれない)を同じ量食べるグループに振り分けた。ブロッコリー・スプラウトによる介入群は、プラセボで認められなかったけど、尿素呼気試験の尿素レベル、便中ピロリ菌抗原値、血清ペプシノーゲンテストI型及びII型の値の低下をみた。この値の低下は、治療を終えて2ヶ月後に元のレベルに戻ってしまった。スルフォラファンの豊富なブロッコリー・スプラウトを毎日2ヶ月間摂ることで、マウスの菌によるコロニー形成は抑制さる。そして、感染したマウスやヒトにおける炎症の後遺症を改善する。この治療はヘリコバクター・ピロリ菌による酸化ストレスに対して胃粘膜の保護を高めてくれるようだ。

ブロッコリー・スプラウトによって炎症が抑えられる報告だ。しかし、除菌ができる訳ではないので、ピロリ菌を持っている人はきちんと除菌した方がいい。ただ、除菌率を上げるためにブロッコリー・スプラウトを食べるっていうのもいいかもしれない。ブロッコリー・スプラウトを食べて除菌するグループと、アルファルファを食べて除菌するグループを比較すれば答えは出るだろう。ここを読んでいる若い研究者の人、やってみたら?

最近、スーパーでもブロッコリー・スプラウトを購入できるけど、値段が高いから定期的に食べるのは止めてしまった。毎日購入する気にはなれないからね。お金がないと健康にもなれない健康格差が大きくなる世の中だ... 皆さんどう思います?

関連エントリー:さすがブロッコリー

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2009年4月 4日 (土)

アルコールは二度目の乳癌リスクを高めるかも

文:屋台ブルー <ライフログ・オーガナイザー>

久々に土曜日の更新だ。実は、ココログ事務局からメールがあった。ここのブログを日刊ココログ・ガイドで紹介するって内容だったよ。

少しでも多くの人に最新の健康情報を届けていきたいと思っているから読者が増えると嬉しい。

これだけ言いたかったんだけど、Reuters Healthの嫌なニュースを紹介しておこう。

アルコール好きの私には耳の痛い話。アルコールに関する否定的な報告だった。乳癌になった女性は、他の乳房に乳癌が発生するリスクは高いということは言われていた。しかし、ライフスタイルの因子、飲酒によってリスクが高まるという報告は初めてのようだ。

飲酒歴があると二度目の乳癌リスクは30%上がるけど、不思議なことに喫煙との関連は見られなかった。アルコール、先日話したけど、アセトアルデヒドが何かしら悪さをしているのだろうか?アルコール・フラッシングとの兼ね合いも知りたいけど、考察はされていないのかな?

文献はこれ、「Alcohol Intake and Cigarette Smoking and Risk of a Contralateral Breast Cancer」なんだけど、内容は読んでいないよ。

それにしてもアルコールと癌化の関わりは、これまでの報告からみると大きいんじゃないかなと思う。私は、個人的に喫煙の方が癌化との関連性が強いと思っていたけど、ここ最近の報告を見ると、アルコールの方が強いような気がする。

皆さんどう思いますか?私は自宅で晩酌を止めたよ。

さて、Reuter Healthの記事を紹介しておこう。

続きを読む "アルコールは二度目の乳癌リスクを高めるかも"

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2009年4月 3日 (金)

マックホットドッグ - メガソーセージ

日本マクドナルドは、不況の今、売り上げを伸ばしている。ホットドッグも扱っているようで、サイズの大きいソーセージを使ったマックホットドッグ - メガソーセージを4月2日から売り出したという記事を新聞で見た。

やっぱりホットドッグ、売れているんだ...

子供達にホットドックを食べて欲しくないけど、どうやったら止めさせられるのか?私にできることは、文献を紹介することかな。

無機リン酸塩は、身体に必要な栄養素だけど、現代社会において、消費量は増えている。Reutersの調査によると、1990年代の欧米で、成人の摂取量は、470mgだったけど、現在、1000mgに達している。加工された肉やチーズに多く、日本でも摂取量は、増えているだろう。上記の文献は、マウスを使った動物実験の報告なんだけど、肺癌発生に関わるRasシグナリングの下流にあるAktを活性化させてしまうという結果が示されている。ホットドッグの食べ過ぎは肺癌のリスクを高めてしまう可能性があるよ。

背景:加工/スモークした肉や魚を食べると、胃内で酸化されて、発癌性のN-ニトロソ化合物が生じる。加工/スモークした肉や魚を食べるってことは、亜硝酸化合物やニトロソアミンの最も多い供給源を食べていることで、この消費が子供の急性白血病のリスクと関連があるかどうか調べる研究である。
方法:南台湾に住む、2歳から20歳のハン・チャイニーズの住民を対象にした人口ベースのケースコントロール研究である。145名の急性白血病患者と、年齢、性別を合わせた370名のコントロールグループを1997年から2005年の間に抽出した。食事の情報は、質問票形式で得て、多重ロジスティック回帰分析が用いられた。
結果:加工/スモークした肉や魚を一週間に一度以上食べると、急性白血病のリスクが上がる(OR = 1.74、95% CT: 1.15-2.64)。逆に、野菜(OR = 0.55; 95% CI 0.37-0.83)、や豆腐(OR = 0.55; 95% CI 0.34-0.89)を大量に摂取するとリスクは下がる。白血病のリスクと野菜酢漬け(ピックルス)、果物、茶の消費の間には、統計的な関連性は無かった。
考察:加工/スモークした肉や魚を食事として摂ると、亜硝酸化合物やニトロソアミンが原因で、子供や青年期における白血病のリスクと関連がありそうだ。野菜や豆腐を食べることで予防効果はあるだろう。

加工肉の代表はハムやソーセージだ。子供の頃にホットドックを食べさせていると白血病の危険性も増してしまう文献だ。この研究は台湾からの報告ということは、日本人も同様なんじゃないかな?

加工されボイルされた肉を、妊娠時期の母親、そして子供が食べていた場合、その子供達の小児癌のリスクとの関連性が評価された。5つの肉のグループ(ハム、ベーコン、もしくはソーセージ;ホットドッグ;ハンバーガー;ボローニャ、パストラミ、コーンビーフ、サラミ、もしくはランチミート;炭火焼きの食品)を評価した。234名の癌患者(56名の急性リンパ球性白血病(ALL)と45名の脳腫瘍を含む)と206名のコントロールグループが、コロラド州デンバーの無作為電話番号抽出方で抽出されて、標準大都市統計地域と比較され、数々の交絡因子で補正が加えられた。ホットドッグを週に一つ以上食べる妊婦と、その子供の脳腫瘍の関連性が認められた(OR = 2.3; 95%CI = 1.0-5.4)。子供達で較べると、ハンバーガーを週に1つ以上食べると、ALLのリスクと関連があり(OR = 2.0; CI = 0.9-4.6)、ホットドッグを一週間に1つ以上食べると脳腫瘍のリスクが生じる(OR = 2.1; CI = 0.7-6.1)。子供達の間で、ビタミンも摂らないで肉を食べる組み合わせだと、ビタミンだけ摂らない子供や、肉だけを食べる子供に較べて、ALL、脳腫瘍の両方のリスクが高まって、ORsは2.0から7.0になる。ホットドックと脳腫瘍との関連性を示したこの結果は、ビタミンを摂らず肉の摂取をすることで相乗的効果が出る。これは食事から摂る亜硝酸塩やニトロサミンの悪影響の可能性が示されている。

これは1994年に報告されたもので、ちょっと古いけど、否定されたデータは今のところ示されていない。ホットドッグで小児癌が増える可能性は十分ある。

こんな報告が出ているのにホットドッグを食べますか?子供をマクドナルドに連れていっちゃ駄目だよね。

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2009年4月 2日 (木)

ティーン、ビタミンD、そしてリスクファクター

Newlogo昨日のアルコールの話は、知って良かったよ。私自身、アルコールを飲んでもフラッシングをしないから、ちょっと安心した。でも、酒を飲むからアセトアルデヒドは生成されている。

大量に飲酒をするとアセトアルデヒドの影響は必ず出るだろう。私の知らなかったことは、アセトアルデヒドによって、直接、DNAや染色体に障害が起こること。アセトアルデヒドによる癌化メカニズムは明らかにされてたんですね。

フラッシングを起こしてアルコールを飲む人は、このことを知っているのだろうか?こういう事実を知ってても酒を飲み続けられるのか?もし知らないのなら、是非知って欲しい。

いやあ、色々な意味で無知は怖い。じゃあ、今日のDiet Blogの紹介に入ろう。

実は、最近、ビタミンDが話題になっている。翻訳文の最初にも触れているけど、ビタミンDに関する報告は非常に多い。ビタミンDに関する報告をちょっと調べても次のようにある。当然、もっと多いけどね。

ビタミンDといったらカルシウムの吸収を促進させるため、骨粗鬆症の治療薬として病院で処方されている。しかし、ビタミンDは、数々の生理活性があり、心疾患、慢性炎症、癌や肥満にまで効果があるという報告に溢れていから、ビタミンDの処方をしてもらっている人は続けたらいいだろう。

というのも、ビタミンDが欠乏している人が非常に多いからだ。若者から年寄りまでビタミンD欠乏になっているという報告は多い。しかし、ビタミンDに関して分かってないことが多いから、欧米でも、ビタミンD欠乏症の定義に関してもめている。

今まで、ビタミンDの血中レベルが11ng/ml以下になれば欠乏症として定義されていた。しかし、最近、20ng/mlに引き上げようという動きがある。

日本人を対象にした報告を見たことないから日本での動きが気になるところ。今後ビタミンDを注目していく予定。

少なくとも、中年で太った女性はビタミンDレベルが低い。病院についているならビタミンDを処方してもらったらどうだろう。太っていると、ビタミンDは、脂肪組織に吸い取られる。だって、ビタミンDは脂溶性ビタミンだからね。

ティーン、ビタミンD、そしてリスクファクター
Teens, Vitamin D and Risk Factor

過去5年ぐらいの間で、ビタミンDほど話題に上ったビタミンはないだろう。しかしながら、ビタミンDに関する報告は、成人や高齢者を対象にしたものがほとんどであった。American Heart Associationのミーティングで最近発表された研究では、ビタミンDの血中レベルが低い十代の若者は、高血圧、高血糖、そしてメタボリックシンドロームの危険性が非常に高くなることが示された。

3500名の12-19歳の青年を解析した研究で、ビタミンDの血中レベルの低い若者は;

  • 2.36倍、高血圧が認められる
  • 2.54倍、高血糖が認められる
  • 3.99倍、メタボリックシンドロームになる

年齢、性別、人種、BMI、社会的背景や身体的能力で補正をした。

ビタミンDのレベルは、白人で最も高く、黒人で最も低かった。そして、メキシコ系アメリカ人で中間を示した。白人のレベルは、黒人に較べて2倍近い値を示していた。

若者の血清ビタミンDのレベルを示したデータを見ると、彼らの食生活、野外でどの位過ごしているのか考えて、心配になってくる。

American Heart Associationの元会長、Robert H. Eckel医師は話した。

意見は合いそうだ。若者の酷い食生活や日光を病的に嫌う傾向を考えると、この研究の結果で驚くことはない。

何をすべきか

  • 十分な日光を浴びる:腕、足もしくは顔に日光を受けるんら10-20分以上にならないようにして、週に2,3度、午前11時から午後2時の間にする。
  • まともな食生活:食生活を全般的に改善することを支持している立場として、足りないもの「埋め合わせる」食生活をするより全体を変える努力をしよう。果物や野菜の多い食事、適度なタンパク質、いい脂肪に全粒穀物を摂る。
  • ビタミンDの含まれている食事をする:ビタミンが豊富に含まれている食事を摂るのは、思うほど簡単なことではない。サケ、マグロ、イワシなんかいいけど、最もいいのはタラの肝油だ。ほとんどの牛乳もビタミンDを100IUほど強化してる。
  • サプリメント:カプセルや肝油として、400から1000IU摂ることができるから悪い考えじゃない。

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2009年4月 1日 (水)

飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い

文:屋台ブルー <ライフログ・オーガナイザー>

Figure5

文献中に出てくるFigure 5:アルコールに弱い人が飲むと食道癌になりやすい

二日前と同様にアルコールの話題を取りあげるけど、今日の話題は、日本人として非常に重要なので、しっかり読んで考えて欲しい。

恥ずかしいけど、私自身、アルコールと食道癌の関連性に関する知識は浅かった。

しかし、このような重要な話をロイター日本語版では「世界のこぼれ話」として報道している。こぼれ話程度に考えているロイター日本語版の記者は馬鹿だ。日本人として、もっと注目すべきだ。報告されている内容も非常に薄い。これじゃ問題提起にもならない。しっかり伝えて欲しい。

薄い内容のロイター日本語版の記事「飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い=研究」

本場のReutersはHealthのセクションを持っていて、もう少し詳しく情報を伝えているし、リファレンスとなる文献へのリンクも用意している。

Red-faced Asian drinkers at esophageal cancer risk

この文献はオンラインで公開されていて、フリーで読むことができる。医療従事者でなくとも、興味がある人は是非ダウンロードしてください。

今回文献を精読することにした。それほど日本人として重要な内容だからだ。本文の日本語訳を紹介しておく。文中の写真、図、表など、文献を確認してください。

今日の内容は、日本人なら知っていなければならない。特に重要なFigure 5をここで示しておく。

続きを読む "飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い"

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