ラットで見られる糖中毒:人間でも?
実はこのニュース先日Reuters Healthに出ていたから気になっていたけど、まだ文献データになっていなかった。
学会での発表内容らしい。これじゃデータとして不十分だと思ってパスしていたけど、Diet Blog(ダイエットブログ)で取りあげられた。
どうも、Diet Blogの新人ライター、Gerryくんの扱うトピックは科学的な根拠に欠ける内容が多い。面白いネタもあるんだけどね。いつもアカデミックな内容を紹介していたら読者に飽きられるから、彼のようなライターも必要だよね。そうそう、彼の情報の多さには驚かされるよ。
さて、砂糖による依存症のトピックは以前Life-LOGで取りあげている。
以前の記事に、今日話しているドーパミンの話は出ていない。中脳の腹側被蓋野から大脳皮質に出ているドーパミン神経が薬物依存に関わっているけど、ラットを使った実験で、砂糖が、ここのドーパミンレベルが上げたっていう話だ。
ますます文献を読みた... 無いんだよね。
ラットで見られる糖中毒:人間でも?
Sugar Addictive in Rats: Maybe Humans Too?
クラブ通いの人が、バスルームに忍び込んで鍵を使って粉砂糖を吸い込むなんて光景は考えられないね。
しかし、新しい研究によると糖に依存性があると言われている。少なくてもラットでの話だ。ならば、人間でもそうかもね。
薬物中毒と同様で、問題は私たちの頭の中にある。
「薬物乱用をすれば脳のある部分のドーパミンと呼ばれる神経伝達物質の分泌が増加するということは昔から知られている。ここにきて、砂糖は、乱用している薬の反応と同様の働きをする。」プリンストン大学のBart Hoebel氏は話した。
実験では、砂糖水の朝食を毎日3週間与えたラットを、一晩絶食させてから、砂糖を数週間は与えなかった。
そして再び砂糖をラットに与えたら、このラットは以前より食べる量が増えた!
このラットは砂糖に対しての欲求が高まっているように見える。言うならば、禁断症状が出るほど欲しくてたまらなくなっている?
「ここで考えられることは、伝統的に薬物乱用障害と言われている薬物中毒と、ここでは砂糖ではあるが、天然の物質に異常な欲求を作り出してしまう間に関連性がある。」とHoebel氏は説明する。
希望を言えば、こういう知見によって、過食症のような摂食障害の人々の治療に応用されるといい。
これが本当なら。ハローインは1つの大きなStudio54になるよ!
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コメント
屋台ブルーさん今日は! 精力的にダイエットの啓蒙感心しています。先生の84kg時の写真スマートでしたね!今はもっとスマートかと想像しています。
投稿: 尊愚問 | 2008年12月18日 (木) 09時28分
私は甘いものが苦手なのでスウィーツには全く手を出しません。一度手に取れば今日の話の様に習慣になるのではとの一抹の不安があるのも事実です。本当は苦手と云うより苦手だと自己暗示をかけているようにも思います。ですから、おやつはせいぜいお煎餅かオカキ。またしても「酒のつまみにもならない物をよく食べるぜ!」とはき捨てるおじゃるまんでありました。
投稿: おじゃるまん | 2008年12月19日 (金) 15時20分
尊愚問先生、ありがとうございます。
先生のお話に考えさせられる事が多く時に無知な自分が恥ずかしくなります。
私には師匠という存在がいないため先生の言葉を師の言葉として読ませていただいています。
これからも私のような若輩者を教えると思って先生のお話をお聞かせて下さい。
それでは、くれぐれも御自愛ください。
投稿: 屋台ブルー | 2008年12月19日 (金) 16時30分