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2008年11月21日 (金)

カロリーとインスリン:どちらがウエストに悪い?

Db_calories Newlogo

前回話題にした栄養学の話しに絡んで、京都大学大学院の森谷敏夫教授を知った。

カラダのこと、わかります。

なかなか分かりやすい内容なので、健康に興味のある人は覗いてみるといいだろう。私も彼と同じスタンス。というより、最近発表される文献報告を読む人であれば、彼や私に限らず、誰でも運動と食事の重要性を認識しているだろう。

アンチエージング(抗加齢)のために最も重要なのは、運動及び低カロリー(高栄養素)と私は考えている。その考えをサポートする文献を集め、実践しているんだよ。

森谷先生のこういう姿をみるとモチベーションは自然に高まっていくし、そのうち自分の姿も紹介しようと思う。自ら実践しないと説得力がないからね。

高額なサプリメント、健康食品、ダイエット製品にアンチエイジングビジネスを私は信じていないし、無駄だと思っている。

不老不死はあり得ない(いつか可能になるかも)。ならば死ぬまで健康的で自立した生活のできる身体を維持しなければならない。食事に関して言っても、品質の高いエネルギーを補給すべきだろう。

自分の車に水入りの粗悪なガソリンを入れますか?車のためにハイオクを入れたいでしょ(私は経済的にレギュラーだけど)。車は故障したら新車に変えられるけど、自分の身体は最後まで付き合っていかなきゃならない。

こういう話をしても、色々な理由をつけて運動しない、食事も改善しない人が多いんじゃないかな。「肥満者の医療費は少ない」という話もあるから、それはそれで社会にとっていいのかもしれない。

メタボ問題は、個人や社会のことを考えると奥が深い。私のブログを読んで一人でも目覚めてくれるといいけどね。

さて、前置きが長くなったけど、今日のDIet Blog(ダイエットブログ)の話題は、カロリーとインスリン。このテーマにもコンセンサスは得られていない。色々な学者が侃々諤々と言い合っている感じだ。

私もMike Howard氏の最後の言葉に集約すると思っている。自分で正しい選択ができる知識をつけなきゃね。何事も「継続は力なり」だよ。

カロリーとインスリン:どちらがウエストに悪い?
Calories or Insulin: Which is Worse for the Waistline?

カロリーコントロールなのか、インスリンコントロールなのか... もしかして、どちらも?体重増加と闘うために、どちらが重要なんだろう... ヒントがないkなあ.... そんな簡単な話じゃないよね。

過去5年から10年の間に出版されたダイエット本を読んだことがれば、体重増加の原因として、カロリーの方は大目に見られて、インスリンがやり玉に挙げられていると感じるでしょう。

今や我々は、物事をシンプルに考えることに執着しているから、インスリンが肥満を引き起こすという考え;炭水化物がインスリンの分泌を誘導させるため、炭水化物を制限してインスリンの分泌を抑えるっていう考えに、ほら、なっちゃうんだよね - 結局は身体が絶え間なく欲しがってしまう。ここに、脂肪貯蔵に関するインスリンとカロリーに関して、かいつまんだ情報を紹介しよう。

  • インスリンには多くの役割があり、脂肪貯蔵もある状態で働く一つの役割だ。「脂肪貯蔵のためのホルモン」と決めつけてしまうのは、明らかに、短絡的だ。
  • インスリンは低カロリーの状態で、脂肪過多の直接の原因にはならないようだ。
  • 食事に対してインスリンの反応が弱れば、驚いたことに、食後の満足感と一定の関連性は見られない。
  • 適度なカロリー制限をすれば、炭水化物の摂取量が色々と変化しても、インスリン代謝の改善は見られる。また、カロリー摂取に関わらず、体重が減ればインスリンレベルは減る。
  • グリセミック・インデックス(GI値)の研究は、GI値が低いほど効果があるというコックラン共同計画と矛盾するところがあり、摂取カロリーが同じなら、体脂肪や満足度になんら変化がないという研究報告だってある。

じゃあカロリー制限をするのが答えかな?いやそんなに急激にすると...

・カロリー摂取vs.カロリー消費という考えは、多くの人にうまく当てはまらない。
・カロリー制限じゃなく、炭水化物制限をすることで多くの人が減量に成功している。しかしながら、非常に厳密にコントロールされた臨床試験で、低炭水化物ダイエットに「代謝における利点」は存在しないということが証明されている。
・体脂肪を減少させるためにカロリーを欠乏した状態にしなければならない。しかし、これを達成するために、賢い方法と愚かな方法がある。
・摂取カロリーを極端に減らしてしまうと、身体は、ホルモンの変動を引き起こし体脂肪率を維持させる「省エネモード」になり、代謝は低下してしまう。

どちらも必要なケースがある?

  • GI値の低い食事や炭水化物をコントロールするダイエットで、多くの人は減量に成功している。GI値の低い食事をして、精製された穀物を最低限度にする方法は、長期にわたって減量維持させるために有効であるというデータは無いけれど、いい考えだろう。
  • 低炭水化物ダイエットをしていても、減量をする長い過程の中でカロリー制限は何かしらポイントになるだろう。
  • インスリン、血糖値、そしてカロリーを考えなくても、高栄養価(カロリーが多いんじゃなくて、豊富な栄養をを含む)の食事をするのは悪くない考えで、普通はそういう食事は低GI値だろう。

インスリン抵抗性が食べ過ぎの原因になるかどうかや、他の抜け道を考える事に固執する代わりに、毎回の食事をするとき、身体にいい選択をするように心がけよう。

リファレンス:

  • Bowen J, Noakes M, Clifton PM. Appetite hormones and energy intake in obese men after consumption of fructose, glucose and whey protein beverages. Int J Obes (Lond). 2007 Nov;31(11):1696-703. Epub 2007 Jun 26
  • Akhavan T, Anderson GH. Effects of glucose-to-fructose ratios in solutions on subjective satiety, food intake, and satiety hormones in young men. Am J Clin Nutr. 2007 Nov;86(5):1354-63.
  • Friedman MR, et al. Popular Diets: a scientific review. Obes. REs. 2001. Mar; 9 supple.
  • McLaughlan T et. al. Differences in insulin resistance do not predict weight loss in response to hypocaloric diets in healthy obese women. J. Clin Endocrinol Metab. 1999.

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コメント

ゆっくり食べる。一口で30回噛んで食べる。のが良いと聞いています。早食いはインスリン値を上げるため太るというのを聞いた覚えがあります。でも現実は早食いです。

投稿: 名古屋コーチン | 2008年11月25日 (火) 11時18分

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