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2008年11月

2008年11月28日 (金)

腹筋マシーン:いいのある?

NewlogoLife-LOGの読者なら私が走っているのを知っているよね。食事に気を遣っているけど、実は、スタイルも気にしているし、格好良くなりたいと思っているよ(^^;)。

実は、目標の体脂肪率は10%。でも、いらないところに脂肪はついていて、現在15%ぐらい。まだまだ人前でお見せできる体つきではない。

自分の身体を見ると、余分な脂肪は3カ所に集約されているようだ。顎から首の周り、胴回り、そして臀部... たぶん、こういう部分を気にしているのは、皆さんも同じだろう。

どうしてこんな話をするのかと言えば、今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の記事で、腹筋マシーンの話題が取りあげられているからだ。

Life-LOGの人気記事ランキングでも、「腹筋マシーンを買うな:まずこれを読め」はいつも上位にランクされているし、検索ワードでも「腹筋マシン」は上位のキーワードだ。

腹筋を鍛えたいと考えている人は私を含めて多いんだろう。私も今日の記事と同意見だ。腹筋マシーンなんて必要ないと考えているし、バランスのとれたウエイトトレーニングと有酸素運動の組み合わせしか方法は無いだろう。地道に続ければ必ず理想的な身体を得られるだろう。継続は力なり。

腹筋マシーン:いいのある?
Ab Gadgets: Are There Any Good ones?

エクササイズ・マシーンや、似たようなシステムに関する話になれば、誇大広告は当たり前だろう。腹筋マシーンで、体毛が無くなったり、日焼けなんてできないって、ほとんどの人は、気がついていると思うよ。Jim氏は、以前に腹筋マシーンは効果ないという素晴らしい記事を書いている。しかし、効果のある腹筋マシーンや道具もあるかも?どんなものを避けるべきなんだろう?

前置きとして:「効果がある」もしくは「効果がない」と決定するものはなんだろう?

必然的に、2つの重要な点に分けられる:

1. 体重コントロールが上手くいっていて、この道具が更に、効果を上げられるかどうか。
2. この道具を使って、身体の動きに合った安全で効果的な動きができるかどうか。

こういう原則を頭に入れて、2つの素晴らしい道具と、1つの平均的な道具、そして、一掴みの... 購入したら馬鹿を見るような物をここに紹介しよう。

ベスト

Db_reebok_core_boardリーボック・コア・ボード:これは本質的に「腹筋マシーン」じゃない。しかし、正しく使えば、とても効果的で、多方面から身体のコアを調整する道具になる。他の腹筋マシーンと違って、使用者は真っ直ぐな姿勢で回転性の動きに合わせるようにして動く。色々な用途に利用でき、色々な負荷をかけられる。一つ苦言を言えば - 価格が$200ドルぐらいする。身体が十分フィットされていなかったり、アスリートの特性を上げる事を考えていないのなら、これに金を払う必要はないだろう。

Db_ab_wheelアブ・ウィール:そうです、この小さなハンドル付きの車輪は本当に機能的に見えるし、効果のあるエクササイズの道具だろう。手に持って回しながら前方移動させると、体幹の複数の筋肉の安定性が強化される - 腹直筋が絡んでいる部分にだ。それに費用対効果($15から$30ドル)もあり、決して家計を苦しめないだろう。しかし、ちょっとした制限はある。

中間に位置する

スタビリティ・ボール:スイス・ボールとかフィジオ・ボールとも呼ばれている。これは多目的使用という意味にとられている。不幸にも、トレーナーやエクササイズに熱狂する多くの人は、「不安定なトレーニング」と考え、不必要で、かなり逆効果と考えている。ちょっとしたクランチ、プランク、ジャックナイフ運動の効果があり、いつもするプログラムに変化を加えることができる。しかし、慎重に使う必要はあるよ。

最低(T_T)

Db_ab_rockerアブ・ロッカー:これは「Body by Jake」から発売されている最悪のマシーンで、腹直筋と鍛える基本的なクラッチ運動の80%以下の効果しか得られない(腹直筋を鍛えるという、この一つの点だけが最重要点なのに、明らかにだめだ)。

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Db_abdoerアブドエアー:腹部に効果が現れるとサイズが小さくなるという宣伝をしている。けれど、トレッドミルで、時速5km弱(3mph)で歩く以下の運動と同様の消費カロリーしかない - 無駄な体脂肪を減らすのに十分な運動量じゃない。

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Db_master_movesマスター・ムーブ:基本的に、この木製ディスクに乗って、下半身を6回ツイストさせる。この装置は、生物機械的な悪夢を引き起こす - 説明通りに体幹を固定して、腰を動かすのは明らかに間違っている。

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アブ・ロケット、ザ・ウェーブ、アブ・ウェジなんか色々あるけど、単に小手先だけの商品で、宣伝しているような効果はまったく得られない。

覚えておくべきポイント

  • もし腹筋が気になるなら、食事を改善し、ウエイトトレーニングと有酸素運動をしなさい。
  • 腹部の機能は、身体に安定性をもたらすこと - 過度の前方運動、側方運動、ツイストを避ける。
  • プランク、サイド・プランク、そしてコントロールされたヒップ・リフトや短距離の自転車運動は、部分的ケーブルを使った・クランチ運動と同等に効果がある。
  • ほとんどの場合、マシーンを必要とする人はいないだろう。でもどうしても一つ買うのなら、スタビリティ・ボールがお勧めです。
  • もし何らか腹筋マシーンをすることでモチベーションが高まり、それが安全なものなら、使ったらいいだろう - エクササイズに変化を加えることができるからね。

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2008年11月27日 (木)

適正体重を維持してアルツハイマーのリスクを切る

0811oldmanNewlogo今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の記事、実は個人的に興味がある。

予防医学は、私の最も関心の高い分野であり、特に、癌と進行性の神経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー型認知症等)の予防に興味がある。

アルツハイマー型認知症は、高齢化社会の今、介護を含めて大きな社会問題になっているけど、現在、アルツハイマー型認知症の具体的な予防法は示されていない。

そうなると、アルツハイマー型認知症の発症や進展を抑制する報告を自分なりにまとめて、包括的に理解しなければならないだろう。

今日の話も、Diet Blog(ダイエットブログ)の記事だけでは、情報が不十分なんで、American Journal of Epidemiologyに掲載されている文献を読んだほうがいい。この文献はフリーなので早速ダウンロードはしたよ。

ちゃんと読もう。

適正体重を維持してアルツハイマーのリスクを切る
Stay a Healthy Weight to Slash Alzheimer's Risk

新しい研究報告によると、体重とアルツハイマー病にある関連性は男性と女性で異なる。(アルツハイマー病は進行性の病気で致死的な脳の障害であり、認知症の主要な原因になっている。アルツハイマー病を発症させる多くの人は、65歳以上だ。)

この研究は、American Journal of Epidemiologyに掲載されており、Baltimore Longitudinal Study of Aging(訳注*)に参加した2,322人の参加者を調査した報告である。参加者のうち187名が、23年の追跡調査の期間中、アルツハイマー病の診断を受けた。この研究は、ボルチモアのNIH研究所、May A. Beydoun医師により指揮されて、次の知見を得た:

  • 男性の場合、中年期(30歳から45歳)の間に低体重(BMI値が18.5以下)であれば、適正体重で維持している男性に比べて、アルツハイマー病の発症率は5倍以上高くなる。
  • 女性の場合、同じ中年期の間に過体重(BMI値が30以上)であれば、適正体重の女性に比べて、アルツハイマー病の発症率は6倍以上高くなる。

更に、女性なら、腹囲の大きさもリスクファクターになる。

こういう結果ではあるけど、中年期に急激な体重増加を来した男性の場合、増えなかった男性に比べて、アルツハイマー病の発症率は3.7倍以上高くなり、中年期に急激な減量をした女性は、体重が変わらなかった女性に比べて、アルツハイマー病の発症率は2倍以上高かったという結果も示された。(この発症したグループには、体重増加や減量が必要な人が含まれているわけじゃない。)Reutersの報告は

Beydoun医師と彼のグループは、ダイエットをしたり、低体重の人で、中程度の認知機能の障害がある人は、アルツハイマー病を進展させやすいという他の研究者の報告を挙げて、減量をすることで、アルツハイマー病を進展させる基本的な発症プロセスを刺激している可能性があると話した。

アルツハイマー病の進展リスクを減らしたいなら:

  • 適正体重を維持(BMI値20-25)、特に中年期。
  • 急激なダイエットや体重増加を避ける。
  • 不用意に体重が増えたり減量してしまったなら医師に相談しよう。

訳注*:Baltimore Longitudinal Study of Agingっていう臨床試験を知りませんでした。TOSHIBAのここに簡単に説明しているから読んでください。

現在、我々は米国国立衛生研究所(NIH)/米国国立老化研究所(NIA)において、老化の研究に携わっています。我々の所属部署であるGerontology Research Centerでは、1958年から、人間の老化に着目し、真の老化現象について追求するための大々的な研究プロジェクト「Baltimore Longitudinal Study of Aging: BLSA」をおこなっています。

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2008年11月26日 (水)

肥満児は心疾患の危険性

0811fatchild Newlogo全米で肥満問題は深刻だ。国民の7割以上が過体重か肥満って状況は、日本にいると想像しがたい。

日本では、「低体重、それともちょっと太り気味:どちらが悪いの?」のエントリーを読んでもらえば分かるけど、女の子の低体重化が問題になっているので、肥満だけを問題にすべきじゃないだろう。でも、確かに肥満児は増えている。

小児肥満でも、放置していると心疾患の危険性を高めてしまうのであれば、食事をコントロールしている親の責任問題になるかも。

小児肥満を引き起こさないために親の生活習慣も改める必要があるんじゃないかな?

肥満児は心疾患の危険性
Obese Children Risk Heart Disease

The New York Timesによれば、肥満児、それと高コレステロール血症の子供は、心疾患の初期の兆候があるという報告がされていた。

ミズーリー大学のカンザスシティ校医学部、Geetha Raghueveer医師による、まだ未掲載の研究報告が、最近、ニューオリンズで開催されたAHA(米国心臓協会)カンファレンスで発表された。肥満児や肥満のティーン、もしくはコレステロールの高い子供やティーンの動脈壁は厚くなっており、45歳の平均的な動脈壁の厚さと同等だったとい報告だった。

この研究は小規模(70人の6歳から19歳)ではあるけど、小児肥満から心疾患の危険因子を増大させるんじゃないかという医師の懸念を増長させる他の研究報告に影響を与える。The New York Timesでは次のように説明している:

この研究に関係ない研究者は、今回のこの発見は、米国の小児肥満は、子供の心疾患の原因になるかもしれないことを示唆する多くの研究報告をサポートする結果になったとコメントしていた。

もし、あなたの子供やティーンが明らかに過体重、もしくは、コレステロール値が高いなら、直ちに食事習慣を変えるように言わなければならない:そうすれば、動脈への障害を最低限にできるか、元通りになるかもしれない。The New York Timesの報告で、Raghuveer医師のコメントは:

こういう子供達の動脈は、確かに動脈硬化の初期段階ではあるけれど、硬さや石灰化は見られないし、決して進行はしていない。ライフスタイルを変えていくいい機会だろう。エクササイズをしよう。ダイエットを考えよう。それか、薬だって必要かもしれない。たぶん、こういう変化は可逆的だと思うからね。

もし子供達の将来起こりえる心疾患から守りたいと考えてガイドラインを探しているのなら、BUPAのウエッブサイトに、肥満児を助けるためのガイダンスが載っている。それから、Kids Healthサイトに、コレステロールと子供の説明をしてある。

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2008年11月25日 (火)

心臓の健康にカリウムは必須

OrangeacidNewlogoちょっと気になるニュースがReuters Healthから報告されていた。実は、このニュース、11月の初旬、フィラデルフィアで開催された、全米腎臓協会の年次大会で発表された研究報告の速報だ。

これまで、血圧のコントロールにナトリウム(食塩)の制限が重要視されていたけれど、ナトリウムの摂取制限より、十分なカリウム補給が必要なんじゃないかという報告。

日本でも、リンゴを沢山摂っている青森では、東北の他の県に比べて、心血管疾患の頻度が低いというデータは示されていて、カリウム摂取量と血圧の関連性は指摘されている。

しかし、ナトリウムの摂取に関わらず、カリウムの摂取量不足が高血圧を引き起こすというデータを見るのは初めてで、気になるところだ。

ただ、被験者が多人種とは言っているものの、半分はアフリカ-アメリカ人ということを考えると、そのまま日本人に当てはめて考えることはできないだろう。

動物実験で、カリウム欠乏食を与えると、WNK1遺伝子の発現が増えるというプレリミナリーな結果も出ている。文献報告が出たら詳しく読んでみたい。

心臓の健康にカリウムは必須
Potassium Crucial for Heart Health

ルーニー・トゥーンズの漫画を見たら、バナナの皮は地球上で最も危険な食材の一部であると信じてしまうかもしれない、しかし、Reuters Healthの新しい報告によれば、バナナは健康を維持するために非常に重要な役割があると強調されていた。

ダラス、南テキサス大学のメディカル・センターの研究によって、3,303人の多人種の含まれる成人を観察した結果から、尿中の低カリウム値と高血圧の関連が示され、この関連は、食事に含まれるナトリウム量や、他の知られているリスクファクターに関係なかった。

この研究の主任研究者、Susan Heayati医師は、「尿中のカリウム量が少なければ少ないほど、食事に含まれているカリウム量が少ないということで、血圧は高くなる。」とコメントしている。驚くべき事に、「この影響は、ナトリウムによる血圧上昇効果より、強力だった。」Hedayati医師は言った。

それから、もちとんのこと、信頼できるバナナの話に戻ると、中ぐらいのバナナなら450mgのカリウムを含んでいて、これは成人の推奨カリウム摂取量の10%の供給になり、カロリーもたった109kcalしかない。

そんなにバナナが好きじゃない?心配することはない。カリウムをガツンと摂れる他の食材がいくらでもある。ここにいくつか紹介しよう。

  • オレンジ
  • グレープフルーツ
  • ポテト
  • トマト
  • ホウレン草
  • 豆類
  • ミルク
  • ヨーグルト
  • ブラジリアン・ナッツ
  • サーモン
  • マス

さあ、心臓に規則正しく打ってもらうために、全身の健康を考えてください。食事に十分量のカリウムが含まれている事を気にかけよう。そして、更に注意して、バナナの皮を踏まないようにね。

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2008年11月21日 (金)

カロリーとインスリン:どちらがウエストに悪い?

Db_calories Newlogo

前回話題にした栄養学の話しに絡んで、京都大学大学院の森谷敏夫教授を知った。

カラダのこと、わかります。

なかなか分かりやすい内容なので、健康に興味のある人は覗いてみるといいだろう。私も彼と同じスタンス。というより、最近発表される文献報告を読む人であれば、彼や私に限らず、誰でも運動と食事の重要性を認識しているだろう。

アンチエージング(抗加齢)のために最も重要なのは、運動及び低カロリー(高栄養素)と私は考えている。その考えをサポートする文献を集め、実践しているんだよ。

森谷先生のこういう姿をみるとモチベーションは自然に高まっていくし、そのうち自分の姿も紹介しようと思う。自ら実践しないと説得力がないからね。

高額なサプリメント、健康食品、ダイエット製品にアンチエイジングビジネスを私は信じていないし、無駄だと思っている。

不老不死はあり得ない(いつか可能になるかも)。ならば死ぬまで健康的で自立した生活のできる身体を維持しなければならない。食事に関して言っても、品質の高いエネルギーを補給すべきだろう。

自分の車に水入りの粗悪なガソリンを入れますか?車のためにハイオクを入れたいでしょ(私は経済的にレギュラーだけど)。車は故障したら新車に変えられるけど、自分の身体は最後まで付き合っていかなきゃならない。

こういう話をしても、色々な理由をつけて運動しない、食事も改善しない人が多いんじゃないかな。「肥満者の医療費は少ない」という話もあるから、それはそれで社会にとっていいのかもしれない。

メタボ問題は、個人や社会のことを考えると奥が深い。私のブログを読んで一人でも目覚めてくれるといいけどね。

さて、前置きが長くなったけど、今日のDIet Blog(ダイエットブログ)の話題は、カロリーとインスリン。このテーマにもコンセンサスは得られていない。色々な学者が侃々諤々と言い合っている感じだ。

私もMike Howard氏の最後の言葉に集約すると思っている。自分で正しい選択ができる知識をつけなきゃね。何事も「継続は力なり」だよ。

カロリーとインスリン:どちらがウエストに悪い?
Calories or Insulin: Which is Worse for the Waistline?

カロリーコントロールなのか、インスリンコントロールなのか... もしかして、どちらも?体重増加と闘うために、どちらが重要なんだろう... ヒントがないkなあ.... そんな簡単な話じゃないよね。

過去5年から10年の間に出版されたダイエット本を読んだことがれば、体重増加の原因として、カロリーの方は大目に見られて、インスリンがやり玉に挙げられていると感じるでしょう。

今や我々は、物事をシンプルに考えることに執着しているから、インスリンが肥満を引き起こすという考え;炭水化物がインスリンの分泌を誘導させるため、炭水化物を制限してインスリンの分泌を抑えるっていう考えに、ほら、なっちゃうんだよね - 結局は身体が絶え間なく欲しがってしまう。ここに、脂肪貯蔵に関するインスリンとカロリーに関して、かいつまんだ情報を紹介しよう。

  • インスリンには多くの役割があり、脂肪貯蔵もある状態で働く一つの役割だ。「脂肪貯蔵のためのホルモン」と決めつけてしまうのは、明らかに、短絡的だ。
  • インスリンは低カロリーの状態で、脂肪過多の直接の原因にはならないようだ。
  • 食事に対してインスリンの反応が弱れば、驚いたことに、食後の満足感と一定の関連性は見られない。
  • 適度なカロリー制限をすれば、炭水化物の摂取量が色々と変化しても、インスリン代謝の改善は見られる。また、カロリー摂取に関わらず、体重が減ればインスリンレベルは減る。
  • グリセミック・インデックス(GI値)の研究は、GI値が低いほど効果があるというコックラン共同計画と矛盾するところがあり、摂取カロリーが同じなら、体脂肪や満足度になんら変化がないという研究報告だってある。

じゃあカロリー制限をするのが答えかな?いやそんなに急激にすると...

・カロリー摂取vs.カロリー消費という考えは、多くの人にうまく当てはまらない。
・カロリー制限じゃなく、炭水化物制限をすることで多くの人が減量に成功している。しかしながら、非常に厳密にコントロールされた臨床試験で、低炭水化物ダイエットに「代謝における利点」は存在しないということが証明されている。
・体脂肪を減少させるためにカロリーを欠乏した状態にしなければならない。しかし、これを達成するために、賢い方法と愚かな方法がある。
・摂取カロリーを極端に減らしてしまうと、身体は、ホルモンの変動を引き起こし体脂肪率を維持させる「省エネモード」になり、代謝は低下してしまう。

どちらも必要なケースがある?

  • GI値の低い食事や炭水化物をコントロールするダイエットで、多くの人は減量に成功している。GI値の低い食事をして、精製された穀物を最低限度にする方法は、長期にわたって減量維持させるために有効であるというデータは無いけれど、いい考えだろう。
  • 低炭水化物ダイエットをしていても、減量をする長い過程の中でカロリー制限は何かしらポイントになるだろう。
  • インスリン、血糖値、そしてカロリーを考えなくても、高栄養価(カロリーが多いんじゃなくて、豊富な栄養をを含む)の食事をするのは悪くない考えで、普通はそういう食事は低GI値だろう。

インスリン抵抗性が食べ過ぎの原因になるかどうかや、他の抜け道を考える事に固執する代わりに、毎回の食事をするとき、身体にいい選択をするように心がけよう。

リファレンス:

  • Bowen J, Noakes M, Clifton PM. Appetite hormones and energy intake in obese men after consumption of fructose, glucose and whey protein beverages. Int J Obes (Lond). 2007 Nov;31(11):1696-703. Epub 2007 Jun 26
  • Akhavan T, Anderson GH. Effects of glucose-to-fructose ratios in solutions on subjective satiety, food intake, and satiety hormones in young men. Am J Clin Nutr. 2007 Nov;86(5):1354-63.
  • Friedman MR, et al. Popular Diets: a scientific review. Obes. REs. 2001. Mar; 9 supple.
  • McLaughlan T et. al. Differences in insulin resistance do not predict weight loss in response to hypocaloric diets in healthy obese women. J. Clin Endocrinol Metab. 1999.

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2008年11月18日 (火)

オメガ3系脂肪酸に関する私見

ライフログで取りあげたオメガ3系脂肪酸に関する話題
Flaxseed vs Fish: 植物性オメガ3か魚類オメガ3(2012/07/24)
魚と卒中(12/09/25)
オメガ3系で歯肉疾患の予防(10/12/30)
子供の脳の発達にかかわる必須脂肪酸 - オメガ3(10/11/13)
魚油は10代少年のうつ病を緩和させるかも - オメガ3(10/08/18)
食事の変化で高齢者のコレステロール値改善 - オメガ3(10/02/22)
魚油は統合失調症の予防になるか? - オメガ3(10/02/03)
魚油は細胞の老化を防ぐ - オメガ3(10/01/23)
オメガ3系脂肪酸は加齢性の失明を避けるかも(09/12/28)
食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3(09/12/04)
魚を食べても心不全の予防にならないかも - オメガ3(09/10/17)
オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし(09/07/14)
オメガ3系脂肪酸は黄斑変性の進行を抑えるかも(09/06/11)
不飽和脂肪酸、アラキドン酸で精神疾患の予防効果?(09/04/15)
オメガ3系脂肪酸に関する私見(08/11/18)
女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系(08/06/30)
オメガ3系:いかに騙されているか(08/06/20)

以前のエントリー「オメガ3系:いかに騙されているか」のコメント欄に、複数回の質問が入っていたので、返事をするよ。私も勉強できたので、ちょっと感謝かな。

私は栄養学に関する専門的な知識を持ち合わせていないけど、それでも一般の人に比べれば知っているだろう。私の知っている情報に絡めて質問に答えながら私の疑問点も解説しよう。

まず、コメント欄で質問者に挙げられているリンクを見て、感じたことを一つ言っておこう。どれもこれも健康食品を扱っている会社の情報ページ。文責者、情報の出典も明記されていないし、情報の又聞きを載せているのだろう(私も人のことは言えないけど)。

インターネットから正しい情報を抽出する難しさかな。どうもこの読者は、オメガ3系に関して正しいと思われる情報をゲットできていない。一般の人には難しいのかもしれない。

こんな事を考えながら、彼か彼女の質問に答えていこう。

まず、最初の質問:

「言い換えれば、「オメガ3系」とラベルされた食材を買うことは、オメガ6系脂肪酸を高濃度に含んでいる食材を手に入れていることになる - 事実、まったくEPAもDHAも摂っていないことにもなっている。」
とのことですが、次のサイトにおける記述に対して、どのように反論されますか?
「α-リノレン酸は、体内でエネルギーになりやすく、必要に応じからだの中で同じn-3系多価不飽和脂肪酸グループのEPA、DHAに作り変えられることが特長です。」

やっぱりこの読者は混乱しているよね。こういう混乱した読者が健康食品関連会社のラベルのトリックに引っかかってしまうと思う。健康食品関連会社の企みから逃れるための知識を付けよう。

私の認識では、オメガ3系の油と言えば、オメガ6系に比べてオメガ3系の比率が高い場合、オメガ3系の油と言える(不飽和脂肪酸:Wikipedia)。しかし、食品に付けるラベルの規制はどうなんだろう。オメガ3系統の油がある程度の基準値以上入っていれば表記してもいいかもしれない(米国と日本でも違うかな?)。これは法的な問題になるので、ご存じの方がいらっしゃれば教えて欲しいね。

次に私の記述の問題。α-リノレン酸、EPA、そしてDHAはオメガ3系の多価不飽和脂肪酸に属するっていうのは分かるでしょ。

私は記事の中で、「EPAもDHAも摂っていない」と書いているけど、「α-リノレン酸からEPAやDHAにまったく変換されない。」とは言っていないよね。

この文章の言いたかったことは、オメガ3系とラベルされていても、α-リノレン酸とオメガ6系の油しか含まれていないため、オメガ3系というラベルから消費者の想像するEPAやDHAが含まれていないかもしれないと言いたかったんですよ。α-リノレン酸からEPAやDHAに変換される、されないっていう事を問題にはしてないよ。

じゃあ、彼か彼女が問題にしている「α-リノレン酸からEPAやDHAに変換されるのか?」という質問だけど、これは栄養学の基礎的な話になるので、答えはイエスだ。

基礎的な話をちょっとすれば、多価不飽和脂肪酸は必須脂肪酸(必須脂肪酸:Wikipedia)であり、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸が存在する。

ヒトの体内で合成できないリノール酸とα-リノレン酸から、数々の生命反応のために必要なエイコサノイドの合成はされていく。

その合成過程で、α-リノレン酸からEPAを介してDHAが合成されていく。

この合成過程に必要な酵素が存在するよ。Delta-5 Desaturase(デルタ5デサチュラーゼ)とDelta-6 Desaturase(デルタ6デサチュラーゼ)っていう耳慣れない酵素だ。

このデサチュラーゼ、実はオメガ6系のリノール酸からアラキドン酸へのカスケードの合成も進める。ようするにオメガ3系と6系に共通した酵素になっていた。

Wikipediaの必須脂肪酸に次のような記述がある:

ただし、n-6脂肪酸はリノール酸、n-3脂肪酸はα-リノレン酸を原料として同じ系列の脂肪酸を体内でも合成できるため、狭義ではリノール酸とα-リノレン酸のみを必須脂肪酸に分類する。ただし、体内で合成できる量だけでは必要量を満たすことができないとも考えられるため、判断は分かれる。

基礎栄養学第2版(東京化学同人)を調べても同様の記述が見つかる:

不飽和化反応は年齢や摂取する脂質の種類や量、他の食品との作用に影響を受け、うまく進まない場合もあるので、妊婦や乳幼児ではリノール酸やα-リノレン酸だけでなく、DHAやアラキドン酸を直接摂取する必要がある。

この基礎栄養学とい教科書、リファレンスを全く載せていないから、いい教科書とは言えない。このデサチュラーゼの活性が年齢で変化するというデータは、どこにあるの?摂取する脂質の種類や量との関連データは?他の食品との相互関係は?生データを見たいのにリファレンスを示してないなんて許せないよね。単なる作者の推測かも?そんな事ないよね。教科書に載せてるんだから。

結局、PubMedを使って調べなければならない。

ちょっと調べたけど、デサチュラーゼに関する文献は山のようにある。時間がないから、いいレビュー記事を見つけられなかった。しかし、α-リノレン酸から変換されるEPAやDHAの量は限られていて不十分なんだろうね。そういう理由からEPAもDHAも必須脂肪酸に含まれるっていうのも納得できるだろう。詳しい情報を知っている方がいらっしゃれば教えて下さい。

それじゃあ次の質問に移ろう:

仮にアルファリノレン酸からはEPAやDHAへ全く変換されないとした場合でも、アルファリノレン酸自体はオメガ3としての効果効能があるのではないのかということ。

仮に変換されないという仮定はなくなるよね。変換されるけど、デサチュラーゼで変換されるEPAやDHAの量は少ない(前述したように。でも、どの位か知らないよ)から不十分だよ。

もう一つ、α-リノレン酸はオメガ3系なんだから効果効能があるか?って事だけど、α-リノレン酸は生理活性を持つエイコサノイドの前駆体なわけで、変換されなかったら生理活性は持たないよ(教科書より)。

じゃあ最後の質問:

例えオメガ3製品の中にオメガ6成分が含まれていても、従来のオメガ6製品に比べて体にいいのではないのかということです。

まあこれは正しいかもしれない。でも、オメガ3系とオメガ6系の合成過程は、協調拮抗的な合成過程を示しているから、この比率は重要になる。まだ詳しい事は分かっていないと思う。

より詳しい情報を調べるために、PubMedを当たるといいだろう、情報の大海から真理を見つけていくっていう作業も楽しいよ。

栄養学は本当に分かっていないことだらけです。デサチュラーゼの活性化機構だってハッキリしてないんじゃないかな。

さて、私も色々書いたけど、間違いの指摘をしてくれると嬉しい。色々と知りたいことは沢山あるからね。知ったかぶりはしないので更なる質問をしてくださいな。

それから最後に一言だけ。こういう合成過程を気にしたり、オメガ3系と6系の比率が気になりだしたら、前日話した、ニュートリショニズム(Nutritionism)に陥ってしまうよ。重要なのはオメガ3系や6系じゃない。自然食、本当の食事をすることが重要だ。油に拘るより加工食品を止める事を考えないと意味がないよ。

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2008年11月17日 (月)

ダイエットの始まりは?

0811whenNewlogo

色々と忙しくて、ちょっと更新の間隔が長くなってるけど、ご心配なく。これからドンドン更新するつもりだよ。皆さんお付き合いの程よろしくお願いします。

いやあ、やっと私のブログに質問が入るようになったよ。嬉しいね。最近、「オメガ3」をキーワードにして、ここに来られる人が多いみたい。「オメガ3系:いかにだまされているか」のアクセスが一番多いからね。挑戦的な質問もあるから嬉しいよ。よく調べている人からの質問は私の勉強にもなります。彼の質問の返事を絡めた話は次回しよう。ここで言いたい事はひとつ、この読者の栄養学の捉え方は、よくありがちだけど、非常に栄養素信奉的な態度だと思う。英語で言えば、「Nutritionism(ニュートリショニズム)」に陥っているんじゃないかな。まあ、栄養学も科学であり、物事の真理を追究することに意義があるだろう。しかし全体像を失いがちになる。別に批判をしている訳じゃない。オメガ3やオメガ6を摂るのが重要じゃなくて、本物の食事をすることが大事だろう。

さて、今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の話題は、ダイエットの歴史。今日の話も非常に興味深いよ。市民講座でダイエット講演のいいネタになるよ。

ダイエットの始まりは?
When Did Dieting Begin?

ダイエットは現代の発明だと思っている人がいる - 1980年代から1990年代に流行が進んだからだ - しかし、ダイエットの概念はずいぶん昔から存在していた。

「ダイエット」という言葉

「ダイエット」っていう言葉は、14世紀初頭に「決められた食事のコース、食事の種類も量も制限されていて、例えば、治療的もしくは罰としての;レジメ」という意味で使われていた(Oxford English Dictionaryによれば)。OEDで取りあげられている引用文よ読めば、「ダイエット」は牢獄で出される食事のレジメを指していたのは明らかだ - 「パンと水」のように。「ダイエット」という言葉は、今の世の中になっても、「食事制限」や「処罰」と関連して考える人が多いという事実は面白い。

ダイエットの歴史

現在私たちが考えているダイエット、減量レジメは、19世紀になってから一般的に考えられるようになった。それより以前の聖書の時代、もしくはギリシャ時代の初期には、ダイエットは、断食という意味で使われていた - 健康とか治療的な理由じゃなく、宗教的、道徳的な意味合いで、食事の制限をしていた。

今までの歴史で、ほとんどの場合、人は食事を十分食べることができなかった - 食べ過ぎるってことはなかった。肥満は、王室も含め、もっぱら上流社会の人々にのみ限られていた。明らかではあるが、ウイリアム一世は、乗馬に適した体型に戻るため、どちらかと言えば間違った形のダイエットで減量を試みていた;食事の代わりにワインを飲む(最近、メディアで取りあげられている「ドランクレキシア」に似てないですか?)

現代のダイエットの始まり

歴史学者は、現代のダイエットの概念は、19世紀の二人の人物から始まるとしている:ニュー・ジャージーの牧師、Rev. Sylvester Graham(1795-1851)とロンドンの葬儀人、William Banting(1797-1878)。

たぶん、Rev. Graham氏の名前は聞いた事ないだろう。でも、彼が発明したグラハム・クラッカーに聞き覚えがあるんじゃあいかな。たぶんこれが最初のダイエット食品だろう。グラハム・クラッカーは全粒粉で作られていて添加物が入っていなかった(精製された小麦粉で作られた白パンは、19世紀に、購入可能な中流社会で人気だった)。白パンは栄養に乏しいとGraham氏は考えていて、彼と彼の仲間、グラハム信者は、白パンを避けていた - 同じ事を言うけど、現代のダイエットの基本になる考え方が19世紀にあったことがわかる。

Graham氏は、厳格なベジタリアンや絶対禁酒の食事は、性欲をコントロールできる方法として捉えていた。

William Banting氏は、対照的に、現代のダイエットを試みる人達と同様の理由:減量のための食事に興味があった。1863年に彼は、Letter on Corpulence, Addressed to the Publicとう小冊子を書き留めた。彼のダイエットプランは、医師によって与えられたアドバイスを元にしていて、特徴は:

  • 一日に4回の食事、タンパク質、野菜、果物、そしてドライワイン
  • 小麦粉や砂糖を避ける
  • 牛乳、バター、肉はすべて許される

これはまさにアトキンス・ダイエット(低インシュリンダイエット)の先駆者になるだろう。

Banting氏の減量成功話は、大衆に影響を与え、たぶん、歴史で初めて話題になったダイエットだろう。ダイエットの歴史に書かれた説明によると:

(Banting氏の)肥満は解消されたけれど、英国医師会は即座に彼の方法論を攻撃し、彼が学者じゃないという理由から、科学的な根拠が乏しく、他の人には効果が無いという主張をしていた。しかしながら大衆は感銘を受け、疑い深い人なんか気にしないで、英語を話す人々は彼のプランを読み減量を試みた。

カロリー計算の始まり

現代のダイエットにおける基本の一つは、カロリー計算であり、これは20世紀初頭に始まった。カルフォルニアのLulu Hunt Peters医師は、彼女の著書、Diet and Health, with the Key to the Caloriesの中で、主流の概念としてカロリーという考え方を導入した(この考え方は科学者によって初めて使われた)。Banting氏と同様、彼女のダイエットへの興味は、自分自身が減量をしたいという欲求から生まれている。

CalorieLabに以下の説明があった。「カロリーは本当に新しい概念だったため、Lulu医師は、本の中で読者に発音の仕方を説明しなければならなかった。」

Peter医師の本には、いくつかの現代のダイエット本の愛読者になじみ深い項目がある。

  • 彼女は、既婚者に向けて本を書いた。
  • 彼女のカロリーリストには、100kcalの食事量が載っていて - 初期のポイントシステムであり、100kcalのスナックパックの先駆けみたいだ。
  • 炭水化物の量を全体の摂取量の60-65%にすることを勧めていた(これはまさに現代の政府が推奨する量である)。
  • 読者の理想体重を導くための計算式も載せられていた。
  • 科学論文のような文ではなく、くだけて親しみやすい文体で書かれていた。
  • 減量の妨げになるアドバイスもされていた。例えば、嫉妬する夫や友達の扱い方。
  • 彼女は本の中で、「食事、食事だけが肥満になる」と主張しているように、減量薬は医師の監視の下にだけ使われるべきだと述べられていた。

初期のダイエットに関して私が非常に驚いたのは、現代のダイエットのアドバイスのルーツをハッキリと見ることができるところだ。ウイリアム一世のワイン・ダイエットから今に通じるダイエット法を見いだせないけど、精製された白パンの代わりに全粒粉を使ったり、炭水化物の摂取を制限したり、カロリー計算をするっていうのは、すべて現代のダイエットプランの考え方だ。

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2008年11月11日 (火)

学校の炭酸を減らす:うまくいかない

CokeNewlogo

炭酸飲料の問題は米国だけではなく日本でも同じだろう。私は地元の中学校の校医をしているけど、学生の炭酸水の消費の多さに驚いたことがある。

学校内に自動販売機を置いて無くても校門から外に出ればいたるところ自動販売機はあるしコンビニも四六時中開いている。

学校で規制をしても効果が上がらないのも当たり前と言えば当たり前の事だと思う。

学校の炭酸を減らす:うまくいかない
Reducing Soda in Schools: It Doesn't Work...

過去の数年間をかけて学校から糖分の含んだ甘い炭酸飲料を撤去してしまう努力がされてきた。アメリカ炭酸飲料協会は、学校から速やかに糖分の多い炭酸飲料をを撤去する契約にサインをしたのは、遡ること2006年。

1人の(おそらく若い)読者のコメントでは、「子供の肥満を阻止するために学校から炭酸飲料を閉め出すなんて馬鹿げたやり方だ。学校から炭酸が無くなっても、家で2倍飲まないっていう意味じゃないからね...」

本当に当を得た予想だ。

Journal of Nutrition Education and Behavior (JNEB)の新しい報告(要約)によれば、「SSB(糖分の多い炭酸飲料)を学校から減らしたり撤去しても、思春期までに消費する総量にほとんど影響なかった。

研究者は、2年以上の学期と、6つの地区から456名の学生を追跡調査した。興味深いことに、糖分の加えられた炭酸飲料の消費量の減少はすべての学生で認められた(炭酸飲料が学校で禁止されていようがいまいが関係なく)。統計学的に一致した傾向は、ソフトドリンクの売り上げはゆっくりと減少している。

主任研究者であるBlum氏によれば、「肥満になる可能性がある若者に向けた学校の食事指針の効果を上げるために、彼らの飲料水の消費パターンを理解する必要があるだろう。」

この研究は我々に問題を提議している、個人の責任vs.国の規制。ダイエットブログのAmyさんのコメントは、この問題をうまくまとめている。

もし自分の子供達に炭酸飲料を飲んで欲しくなかったら、親の責任として次のように振る舞う:1)子供の弁当箱と一緒に飲み物も持たせる、2)おやつの「予算」に制限を加える、3)健康にいい食事に口を慣らせるため、家にいるときは身体にいいものを与える。そして、4)もし子供が健康に悪い食事を選択するなら、その結果に対して子供自身に責任を持たせる。母親として、自分の子供を現実世界から完璧に守る事なんてできないけど、正しい選択に向かせるために、教えて導くことはできる。

 

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2008年11月10日 (月)

嫉妬心はゆりかごから始まる?

ココログに記事を書こうと思ってアクセスしたら、たまたま目に入ったココログニュースの話題をしよう。

生後3カ月で芽生える嫉妬心

出典をしらべようとしても、なかなかたどり着けなかったよ。ようやく見つけたのが、thestar.comの10月21日のニュース。

Does jealousy begin in the cradle?

ココログニュースに限らず、海外ニュースを伝えるサイトは、出典を書かないところが多いよね。ブログのニュースなんて偏見と思い込みの伝聞が多いんだから(私のブログもそうだよ)出典ぐらいちゃんと紹介して欲しいもんだ。本当に腹が立つよ。特にココログニュースは最低だ。

「元ネタ」→(インタビュー)→「英語のニュース」→「翻訳ニュース」→「ココログニュース」

なんだこの伝言ゲームは!と言いたくなるよね。こんなんじゃ情報はねじ曲げられても仕方ない。

このニュースで紹介すべき事は、「Legerstee博士は、2009年にHandbook of Jealousy: Theories, Principles and Multidisciplinary Approachesを出版する予定だ。」なんですよ。

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そうそう、ここまで読んで、今日のニュースはダイエット関連じゃないから変だと思いました?実は娘が9月に生まれ、娘の育児や教育に関連するニュースも紹介していく予定です。では。

嫉妬心はゆりかごから始まる?
Does jealousy begin in the cradle?

赤ちゃんは、立てないとかガラガラを掴むこともできないからといって、嫉妬心を感じるのに若すぎるってことじゃない。ヨーク大学の研究者の発見だ。

Maria Legerstee博士、小児心理学と心の理論を専門とする教授の研究によれば、生後3ヶ月の赤ちゃんは、他の人に向いてしまう母親の関心を惹くために足をバタバタさせたり泣き騒いだりすることを示した。この行動は、彼女が言うには、何も心配すべき事じゃなく、「これは正常で適当な反応なんです。」

Legerstee博士の研究は、それまでに考えられていた発達の理論、嫉妬心や他の「複雑な感情」は、「魔の2歳児(テリブル・ツー)」と同意義的に捉えられていて、生後2歳頃になって現れれてくると思われていた考え方に反している。

「嫉妬心は、愛情が他の人に向いて失ってしまうかもしれないと感じる恐怖心だ。」Legerstee博士は、昨日インタビューで話してくれた。赤ちゃんは、まず他人と自分の違いに目覚め(自我)、そして、母親や自分の世話をしてくれる他人との繋がりを形成していくと、乳幼児の研究者によって過去20年間は考えられていた。

「これらは、嫉妬心を感じる赤ちゃんが前提条件として存在する。」彼女は言った。

嫉妬心の研究はさほどされていないし、病的な感情として、兄弟姉妹の競争関係の中だけでしか注目されていなかった。

Legerstee博士は、2009年にHandbook of Jealousy: Theories, Principles and Multidisciplinary Approachesを出版する予定だ。

この研究は、2006年に実施、母親と共に3ヶ月と6ヶ月の45名の赤ちゃんを観察したもの。Legerstee博士が、赤ちゃんをあやすと、微笑んだりキャッキャ言う。赤ちゃんを無視すると、寂しそうな顔をしてそっぽを向く。しかし、彼女が何かを飲むことに忙しくして、赤ちゃんをかまわなかっても、赤ちゃんは無反応だった。これは、赤ちゃんでさえ、何か行動の動機を感じていて、コミュニケーション能力を示していると言える。

しかし、後半の2つの実験で彼女は最も驚いた。Legerstee博士が、独り言を言うように母親に話しかけても、赤ちゃんはそれほど大きな反応を示さなかった。しかし、母親が彼女に応じて、話したり笑ったりして、赤ちゃんを無視するやいなや、赤ちゃんは強い反応を見せた。「赤ちゃんはかなり動揺して、椅子に座ったまま身体を大きくよじり、大声で怒った声を上げた。」Legerstee博士は説明した。

じゃあ親はどうしたらいいのでしょう?赤ちゃんが嫉妬心のサインを示したら、会話を中断しよう。そして、赤ちゃんに感心を向けよう。彼女は言う。

「赤ちゃんは恐れているんですよ。そんな状態を悪くしたくないでしょ。でも、この反応は正常か異常なんて心配する必要はないですよ。だって正常なんですからね。」

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2008年11月 6日 (木)

ランナーは休んでいてもカロリー消費が多い

0810runnersNewlogo

今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の記事は、ウルトラランナーの私には嬉しい内容だった。昨年から今年にかけてプライベートでバタバタして(実父が亡くなったり子供が生まれ)、トレーニングもままならない状態だったけど、いつの間にか、宮古島100kmウルトラ遠足の時期になっている。やばい。

11月30日の小豆島で開催されるタートルマラソンにもエントリーしているし、身体作りをしなきゃならない。最近、体重は62kgで上下していたけど59kgまで減量して、体脂肪率は18%から16%に落ちた。しかし、まだまだ高い。さて、走り込みをして脂肪を落とさなきゃね。

ランナーは休んでいてもカロリー消費が多い
Runners Burn Extra Calories Even At Rest

NewScientistマガジンに掲載されていた、エール大学の研究者による報告によれば、耐久競技のアスリート、例えば長距離ランナーは、たとえ休んでいてもカロリー消費は高いらしい。

エクササイズをすれば、体内のミトコンドリアの数が増える:このミトコンドリア、「細胞の発電所(the powerhouse of the cell)」というニックネームが付いていて、細胞内の器官で、糖質や脂質をATP(アデノシン三リン酸)に変換して、細胞内のエネルギー転送をしている。

この研究を理解するのに簡単な生物学の知識が必要である。

  • 週に4時間以上走っている男性のミトコンドリアは、走っていない男性に比べて54%はエネルギーを消費が多い。
  • ATPの生産量は、走っていても走らなくても同じ、だけど、休んでいるときに、走っているグループは、「無駄」にエネルギーを消費して熱を産生する。

ミトコンドリアが細胞内の燃料(糖質や脂質)を燃焼すると、細胞内の脂肪は除去されてインスリン抵抗性の改善に貢献するだろう。この研究によって、示唆されたのは、休んでいるときでさえ、ランニングをすることで、脂肪を燃焼させるのと同等に、2型糖尿病の予防に重要な役割をしている。

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2008年11月 5日 (水)

「ライトな飲酒」は妊娠中でもOK?

0811wineglassNewlogo文:屋台ブルー <ライフログ・オーガナイザー>

注意(08/12/19):この記事は、Yvonne Kelly医師の研究報告を伝えた記事ではあるが、彼の意図していない内容になっている。注意を喚起するため、「「ライトな飲酒」は妊娠中でも?ちょっと考え直そう」を読んでください。

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今回もアルコールの話だけど、前回のエントリーを読んだ?私はアルコールが好きなんで、ガッカリしてしまった。今も完全に止めてないけど、飲酒量は減らし、外食の時だけお酒を楽しむようにしている。

今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の内容も論争の余地がありそうだ。記事に書かれている「light drinking(軽い飲酒)」の定義は、1週間に1、2ユニットだ。このユニット(UNIT)、英国では、アルコールの一般的な単位らしい。1ユニットは8gのエタノールに相当して、比重を考えると10mlのアルコール量になる。(090225:修正)

飲酒ユニット量 = [アルコール飲料の量(ml)] × [アルコール(%)] ÷ 1000

上記の式で計算すると、ビールならだいたい200ml、ワインなら100mlぐらいが1ユニットになるかな。ということは、「軽く飲む」ってのは、1週間で500mlの缶ビール1本だけ。それから、「heavy drinking(大量飲酒)」で定義されている量は、1日1ユニットだけ。そうなると、アルコールを毎日たしなむ人なら、誰でも大量飲酒者になってしまうような気がするな。

妊娠時期に許される量は、かなり少量ということを肝に銘じておかなきゃいけないよ。それに、少量の飲酒で悪影響はないけど、決して子供の発達にいい影響を与えるってことじゃないからね。

でも、アルコールを毛嫌いして神経質になる必要はないだろう。

「ライトな飲酒」は妊娠中でもOK?
"Light Drinking" While Pregnant Now OK?

英国で発表された最近の研究で、妊婦が軽い飲酒をしても、胎児に悪影響を与えることはないという結果が示された。

ロンドン大学の、Yvonne Kelly医師がこの研究を行った(12,495名の子供を対象に、International Journal of Epidemiologyからオンラインで読むことができる)。

The Guardianによれば:

研究者の報告によると、妊娠時期の軽い飲酒 - 週に1、2ユニット(注:前置きで説明しているよ)を飲むか、時々飲む程度 - それと、3歳の子供達の行動異常と認識能の問題に関連性は示されなかった。

いくつかのエビデンスによれば、妊娠時期の軽い飲酒は子供達にいい結果を与えている。

毎週、1、2杯のアルコールを飲むか、時々飲んでいた母親から生まれた男の子は、問題を起こしにくく、多動性障害にもなりにくかった。女の子は、情動性症状は少なかったし、禁酒をしている母親から生まれた子と同等の問題しか起こさなかった。

Kelly医師は、これらの効果は、禁酒の人達に比べて、軽い飲酒をする人達が、社会経済学的に多いということにもよると考えている。しかし、彼女は次のようにも言った。「軽い飲酒をする母親は、よりリラックスができていて、そのため、子供達の行動や認識能によりよい影響を生み出しているかもしれない。」

大量飲酒と子供達の発達問題に関連があるという研究報告は示されている。「大量の飲酒」の定義は、週に7ユニットか、それ以上、時々でも一度に6ユニット以上飲む状態だ。

英国の保健省は、この報告に対して、改めて、妊娠期間中に女性はアルコールを飲むべきじゃないという声明を出している。そして、飲んだとしても、週に1、2ユニットまで(ワインなら小さなグラスで1、2杯)に制限すべきだ。この量は、この研究報告で「ライトな飲酒」として定義されている。

Kelly医師と仲間の研究者のまとめとして:

妊娠時期の大量飲酒は、赤ん坊が3歳になるときの行動異常と認識問題との関連性が示されているけど、軽い飲酒では無い。

明らかに、英国の保健省のガイドラインに固執することが最も安全である。この研究で示されたのは、妊娠時期の軽い飲酒は危険じゃないということ。しかしながら、禁酒をしている母親が、子供の成長にいい影響を与えると信じて、アルコールを飲むべきじゃないだろう。もし妊娠をしている時に飲むのなら、一週間に1、2ユニットを越えるべきじゃない。

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2008年11月 4日 (火)

精力的なエクササイズは乳癌のリスクを低下させる - 素晴らしい

Db_breast_cancerNewlogo次々とエクササイズの重要性が示されているね。今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の報告も興味深い内容だった。

軽い運動じゃなく、適度に強度が強くないとエクササイズでも癌(乳癌)の予防効果は見られなかったんだって。それでも、過度な運動は良くないだろう。でも軽すぎても駄目ってこと。さて、こうなると、個人によって最適な運動強度に、かなりバラツキがあるんだろうね。自分に合った運動強度はいったいどのくらいなのだろうか?興味は尽きないね。

精力的なエクササイズは乳癌のリスクを低下させる - 素晴らしい
Vigorous Exercise Cuts Breast Cancer Risk - Big Time!

かなり興奮する研究報告が発表され、それによると精力的なエクササイズをすると乳癌の進展を30%は抑えることが示されていた。詳細を説明しよう - 雑誌Breast Cancer Researchで報告されている内容だ。

  • 32,269名の閉経後の女性を11年間追跡して、精力的なエクササイズは、乳癌の予防効果が示された - これは体重には無関係であった。
  • 他のリスクファクターで補正されている。
  • 精力的なエクササイズとは、激しいスポーツならなんでも、例えば、ランニング、バイクで坂を登る、それにエアロビックスやきつい家事でもいい、例えば、床を拭いたり、薪を切ったり、ハードな庭仕事など。
  • 興味深いのは、軽い運動は予防効果はない(軽い運動とは、例えば、ウォーキング、軽い家事、気持ちよくバイクに乗る)。
  • もう一つ言えば、精力的な運動は、痩せている女性にだけ予防効果があり、過体重や肥満の女性では無かった。研究者によれば、この知見の説明として、体重の重い女性は、軽い活動を精力的な運動と勘違いしている可能性があるかもしれないと言っている。

主要な研究者であるMichael F. Leitzmann氏によれば、精力的なエクササイズによる予防効果は次の通りだ:

  • 成長因子への暴露の低下
  • 免疫機能の強化
  • 慢性的な炎症の減少

運動強度を上げる時期?

強い強度のエクササイズに関する健康への利点を示す研究報告は増えている。しかし、HIIT(High Intensity Interval Training)へ飛びつく前に、精力的なエクササイズっていうのは徐々に負荷をかけていくものだっていうことを理解しておこう。

行動を起こすことを決めたら

  • 過体重であろうがなかろうが体調不良なら、強度の強い運動へレベルアップさせるより軽いエクササイズをすることで利点はあるだろう。
  • 少しばかりエクササイズをしている人なら - レベルを一つか二つ上げていったらいい。もしウォーキングをしているのなら、ウォーク/ランとか、スポーツチームに参加する、もしくはブートキャンプをするとか。
  • 精力的にエクササイズをする日と軽くする日を取り混ぜる。
  • この研究報告で言及されてないけど、ウエイトトレーニングにはすこぶる利点があり、どんな状況下でも、「精力的な」エクササイズの分類に入るだろう。

我々の多くは、乳癌と闘っていたり、闘ったことのある人を知っているだろう。このニュースで何かを感じ、行動を起こす手立てになってくれるといい。

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