精力的なエクササイズは乳癌のリスクを低下させる - 素晴らしい
次々とエクササイズの重要性が示されているね。今日のDiet Blog(ダイエットブログ)の報告も興味深い内容だった。
軽い運動じゃなく、適度に強度が強くないとエクササイズでも癌(乳癌)の予防効果は見られなかったんだって。それでも、過度な運動は良くないだろう。でも軽すぎても駄目ってこと。さて、こうなると、個人によって最適な運動強度に、かなりバラツキがあるんだろうね。自分に合った運動強度はいったいどのくらいなのだろうか?興味は尽きないね。
精力的なエクササイズは乳癌のリスクを低下させる - 素晴らしい
Vigorous Exercise Cuts Breast Cancer Risk - Big Time!
かなり興奮する研究報告が発表され、それによると精力的なエクササイズをすると乳癌の進展を30%は抑えることが示されていた。詳細を説明しよう - 雑誌Breast Cancer Researchで報告されている内容だ。
- 32,269名の閉経後の女性を11年間追跡して、精力的なエクササイズは、乳癌の予防効果が示された - これは体重には無関係であった。
- 他のリスクファクターで補正されている。
- 精力的なエクササイズとは、激しいスポーツならなんでも、例えば、ランニング、バイクで坂を登る、それにエアロビックスやきつい家事でもいい、例えば、床を拭いたり、薪を切ったり、ハードな庭仕事など。
- 興味深いのは、軽い運動は予防効果はない(軽い運動とは、例えば、ウォーキング、軽い家事、気持ちよくバイクに乗る)。
- もう一つ言えば、精力的な運動は、痩せている女性にだけ予防効果があり、過体重や肥満の女性では無かった。研究者によれば、この知見の説明として、体重の重い女性は、軽い活動を精力的な運動と勘違いしている可能性があるかもしれないと言っている。
主要な研究者であるMichael F. Leitzmann氏によれば、精力的なエクササイズによる予防効果は次の通りだ:
- 成長因子への暴露の低下
- 免疫機能の強化
- 慢性的な炎症の減少
運動強度を上げる時期?
強い強度のエクササイズに関する健康への利点を示す研究報告は増えている。しかし、HIIT(High Intensity Interval Training)へ飛びつく前に、精力的なエクササイズっていうのは徐々に負荷をかけていくものだっていうことを理解しておこう。
行動を起こすことを決めたら
- 過体重であろうがなかろうが体調不良なら、強度の強い運動へレベルアップさせるより軽いエクササイズをすることで利点はあるだろう。
- 少しばかりエクササイズをしている人なら - レベルを一つか二つ上げていったらいい。もしウォーキングをしているのなら、ウォーク/ランとか、スポーツチームに参加する、もしくはブートキャンプをするとか。
- 精力的にエクササイズをする日と軽くする日を取り混ぜる。
- この研究報告で言及されてないけど、ウエイトトレーニングにはすこぶる利点があり、どんな状況下でも、「精力的な」エクササイズの分類に入るだろう。
我々の多くは、乳癌と闘っていたり、闘ったことのある人を知っているだろう。このニュースで何かを感じ、行動を起こす手立てになってくれるといい。
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コメント
激しい運動は活性酸素を増やし、既に発生した癌があれば悪性化を進展させることは事実でしょう。今回の報告は癌化のどの過程に働いているのかの検証をすることが必要だと思われます。もし事実であるとすれば、基礎代謝の上昇、血流の改善、免疫能の賦活、精神レベルの高揚などが要因として考えられますが、もっと様々な条件での臨床検討が望まれます。
投稿: おじゃるまん | 2008年11月 6日 (木) 00時53分