米国の小さな子供に増える腎結石

米国の報告だけど、明日の我が身と考えて読んでおこう。子供の腎結石が増えているって話(日本ではどうなんだろう?小児科の先生に尋ねてみよう)。
腎結石でググったら次のニュースを見つけた。
これは先月HealthDay Newsで伝えられたニュースの和訳だったけど、今日のDiet Blog(ダイエットブログ)で紹介されているNew York Timesの記事とソースは同じみたい。でも、内容はもう少し深いので、HealthDay Newsに突っ込みを入れながら解説しよう。
腎結石といえば一般には成人の疾患と考えられているが、医師によるとこの疾患にかかる小児が増えているという。腎結石に関する小児のデータは少ないため正確な患者数はわからないが、それでもその数は確実に増えていると米ボストン小児病院の泌尿器科医Caleb Nelson博士は述べている。
New York Timesでも同様に、具体的な患者数の増加に関して言及していないけど、Caleb P. Nelson医師の私的な意見を紹介している。「古株の先生によれば、1970年や80年代の頃は、数ヶ月に1人の割合で腎結石の子供を診ていたけど、今じゃ、週に一度、いや、もっと短い間隔で腎結石の子供を診ているよ。」このぐらい増えているみたい。
原因としては、座りがちな生活習慣、肥満の増加、塩分の多い加工食品などが考えられるほか、尿路の先天異常、早産児の薬物療法なども原因となるという。米ジョンズ・ホプキンズ小児センター(ボルティモア)のAlicia Neu博士は、肥満や2型糖尿病など不健康な食生活による疾患が増えていることを考えれば、腎結石の増加も驚くことではないと述べる。
この文章を読むと肥満と運動不足が腎結石の主な原因のように読み取れるけど、皆さんどう思いますか?
New York Timesを読めば、少々ニュアンスが違う。子供のライフスタイルに原因があるというところは同じだけど、塩分の取りすぎと水分補給不足に主な原因があると言っている。
肥満との関わりもあるけれど、"We're not seeing a parade of overweight Nintendo players."<我々は肥満気味の任天堂プレーヤばかり診ている訳じゃない>とNelson医師は話している。
痩せているから腎結石にならない訳じゃない。ただ、ウイスコンシン大学のSlaughenhoupt医師によれば、太っている子供の結石は大きくなる感じだ。
いやあ本当に記事の書き手によってニュアンスが変わるいい例だよ。こうやって情報はねじ曲げられるって事かな。でも、決してNew York Timesの記事が正しいとは言ってないからね。
予防のためにできることは少ないが、バランスのよい食事を摂る、カフェインを含まない水分を多く摂取する、運動することなどによりリスクを軽減することはできるという。
予防のためにできることは少ないかもしれないけど、読者が一番知りたいことだとう思う。もう少し説明してもいいんじゃないかな。これは今日のDiet Blogの記事に書かれているよ。
家族歴がある場合は、症状がなくても検査を受けるようNelson氏は勧めている。
New York Timesには、こんな記載は載っていないし、家族歴があるからと言ってすべての子供に検査をすすめる必要はないだろう。Nelson医師のコメントは;
「もし、家族歴があるなら、将来を通じてある時点で(腎結石の)リスクを持っている事を子供達に教えてやることが重要であり、生涯を通じて正しい水分補給、バランスの取れた食事、塩分と脂肪分の多い加工食品を避けていくライフスタイルを子供達に教え込んでいく必要性があるということだ。」
かなりニュアンスが違うでしょ。HealthDayニュースでは、検査の重要性を説いているけど、New York Timesでは予防の重要性を話している。どちらが正しいかという問題じゃなくて、情報は書き手によって歪められるってことだ。
米国の小さな子供に増える腎結石
Young Children in US Developing Kidney Stones
米国では、6歳とか7歳の子供達の腎結石が増えている。New York Timesによれば、泌尿器科医の報告から、結石と診断される子供の数が増えているけど、普通は40代や50代の男性と関連が見られるものだ。
じゃあ、なぜ子供達は腎結石で苦しんでいるのだろう?
この増加はライフスタイルの因子による - 特に子供達の食事に含まれる塩分量。New York TImesは、人気のある小児食をやり玉に挙げている:
専門家によれば、ただ単に塩っ辛いポテトチップやフライドポテトばかりが悪いのじゃなく、加工食品、サンドイッチに使われている肉;缶スープ;パックに入った食事;更に、ゲータレードのようなスポーツドリンク、学校に行っている子供にかなり人気があって、今や子供サイズのジュースボックスで売られているけど、こういうものも悪い。
水を十分飲まないことも腎結石の原因になる。塩分を取りすぎているのと似ている。尿中のカルシウムやシュウ酸の濃度を上げてしまう(腎結石は、この二つの物質が結合することで形成される)。
体重と腎結石の間に相関があるという医師によれば、過体重の子供ほど苦しんでいるように感じている。他の報告では、適正体重で活動的な子供達でさえも腎結石と診断されている。
あなたの子供に危険性がないか確認したいなら:
- 子供達の食べている食事に含まれる塩分量を監視して、可能な限り加工食品とパックされた食事を減らしていく。
- より多くの水を飲むように勧める。子供達は、喉が渇くまで飲み物を口にしようとしないのが普通だけど、これじゃ量が少なすぎるし、飲むタイミングが遅すぎる。バックパックに水筒を入れて持たせよう。
- 子供達を活動的にさせて、バランスの取れた食事を食べさせよう - 高蛋白質ダイエット(ティーンエイジャーに人気)は、腎結石の危険性と関連がある。
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(訳注:ごめんなさい。"Hypothalamus"を「海馬」と誤訳してました。本当は「視床下部」です。思い込みで確認をしなかった私の初歩的なミスです。申し訳ありませんでした。)
こういう報告は本当に面白い。ちょっと古い記事だけど、Cellの文献は請求しているところなので、もう少しすれば手元に届くだろう。またじっくり読んでみようと思う。


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