地中海式と低炭水化物ダイエットに光明
数日前に、こんな質問がコメントにあった。
ダイエットでは最も一般的な低脂肪法よりも、信頼性に疑問が持たれていた低炭水化物法の方が効果が大きい-。こんな研究報告をイスラエルのベングリオン大学を中心とする国際研究チームが米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」最新号で発表した。(時事通信)を 見ましたが この記事に対しての意見をお聞かせください
この研究報告、実は色々なところで話題になっていた。Diet Blogでも当然この話題があった。私もDiet BlogのMike Howard氏と同意見で、今回の発表で驚いていないし、ちょっとうんざりしている。
それぞれのダイエット法には、メリットとデメリットがある。今まで報告されているデータをまとめていると、自ずと何がいいか見えている。減量をメインに考えれば、低炭水化物ダイエットは理論的に正しい。今までの報告から明らかであり、目新しい結果じゃない。
この研究の素晴らしいところは、2年間の包括的な研究をしたということ。当たり前と思っている事でも綺麗にデータにして示したという事が称賛に値する。だから「The New England Journal of Medicine」に掲載され、人々にインパクトを与えているのだろう。

1つだけ言いたいことがある。
3つのグループの体重の推移を示したグラフを見て欲しい。
ここで注意すべき事は、低脂肪(Low-fat)と低炭水化物(Low-Carbohydrate)はリバウンドをしているけれど、地中海式(Mediterranean)はリバウンドをしていない。
これだけ見ても、2年間という期間は比較するのに短すぎるように見える。もっと長期間になれば地中海式の食事療法がすぐれているかもしれない。
この答えは無い。でも推測するのは自由だ。低脂肪の良いところ、低炭水化物のいいところ、そして地中海式のいいところを自分の食生活に取り込むことが重要だと私は考えている。
じゃあ、ここからDiet Blogの要約を紹介しよう。
地中海式と低炭水化物ダイエットに光明
Mediterranean and Low Carb Diets Shine in Study
低脂肪食、低炭水化物ダイエット、そして地中海式ダイエットを2年間以上比べた画期的な研究によって、低炭水化物ダイエットと地中海式ダイエットは、低脂肪食よりも好まれる結果が示された。この研究は、体重、血清脂質、血糖コントロール、そして炎症に焦点を絞っている。
研究の詳細を見て、何ができるか考えていこう。
研究の詳細参加者:
中年(平均年齢52歳)で中程度肥満(BMI31)の成人を無作為に3グループに分けた。
- 低脂肪/カロリー制限ダイエット(女性は1500kcal、男性は1800kcal)
- 地中海式/カロリー制限ダイエット(低脂肪と同量)
- 低炭水化物ダイエット - カロリーの制限無し
詳しい内容は、ここを見てください。
結果継続率:
2年間後、それぞれのダイエットの継続率は、低脂肪ダイエットの場合は90%、地中海式ダイエットでは85%で、低炭水化物ダイエットは78%であった。
メモ:この臨床試験の参加者は、1日の主食になる食事、ランチを職場のカフェテリアで食べた。そこでは、注意深く食事が選ばれている。施設内では、ダイエットの専門家が定期的に、参加者がダイエットを続けられるように指導していた。
減量:
| グループ | 低脂肪(kg) | 地中海式(kg) | 低炭水化物(kg) |
| 全患者 | -2.9 | -4.4 | -4.7 |
| 全達成者 | -3.3 | -4.6 | -5.5 |
| 男性 | -3.4 | -4.0 | -4.9 |
| 女性 | -0.1 | -6.2 | -2.4 |
興味深いのが、地中海式ダイエットの女性の成績が良かったことだ(奇妙なんだけど、数がかなり少ない)。
脂質変化:
| パラメータ | 低脂肪(mg/dL) | 地中海式(mg/dL) | 低炭水化物(mg/dL) |
| HDL | +6.4 | +6.3 | +8.4 |
| LDL | -0.05 | -5.6 | -3.0 |
| 中性脂肪 | -2.8 | -21.8 | -23.7 |
| 総コレ/HDL比 | -0.6 | -0.9 | -1.1 |
炎症:
高感度CRP(炎症の時増えるタンパク質)は、地中海式ダイエット(21%)と低炭水化物ダイエット(29%)のグループだけ著名に減少した。体重を減少している時期でも、体重を維持する時期どちらでもだ。
血糖コントロール/インスリン:
糖尿病患者は36人含まれる。地中海式ダイエットグループだけ、空腹時血糖の減少が認められた。すべてのグループでインスリンレベルの軽度の低下はあったけど、大きな差は無かった。
これから何をすべき既に、この研究に関して聞き飽きていることだろう。この研究から導き出されている結論で最も重要なことは、既に知っているということ - 健康的に良い結果を示す異なる食事パターには異なる作用があるということ。
この研究は非常に包括的だけど、欠点がないってことじゃない。部分的にコントロールされ、ダイエット専門家によるカウンセリングのような環境に参加者は置かれているので、継続率が人為的に高い。それから、エネルギーの消費の側面は語れれていない。このエネルギー消費(エクササイズ)は健康的に減量をするために、かなり重要なファクターになる。体重の変化を測定するだけでなく、体組成率(体脂肪や筋肉量)も見てみたいもんだね。
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