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2008年6月10日 (火)

イリノイ大学の骨を失わないで減量する方法

私が紹介しているニュースを読んで疑問に思っている人いるんじゃない?

「これ本当か?日本人は関係ないんじゃないか?」

半年ほどDiet Blogを中心に最新ダイエットニュースを紹介していて疑問に思うことがよくある。最近とある先生に紹介された本を読んで、ちょっと考え方が変わってきた(この本の紹介は近いうちにしよう)。

基本的に今の食事スタイルに変化はないけど、明らかに指導をする立場として影響を受けた。私の紹介しているニュースはあくまでも欧米の人(アメリカが中心)を対象にしているデータなんで、そのまま日本人の我々が鵜呑みにしちゃいけないということを再認識させられた。

WHOは、BMI値(体重kg÷身長m×身長m)を使って、BMI値30以上を「肥満」、25~30は「過体重」と定義している。2003年のデータで、米国は、人口の30.6%が「肥満」で、35.1%が「過体重」のためWHOが警告をする肥満注意国だ。しかし、日本は「肥満」3.2%で「過体重」21.6%しかない。

この体格の差は尋常じゃないよね。これだけの体格の差と食生活の相違があるにも係わらず、同じ食事指導を推奨するのは明らかに間違いだろう。欧米の基準を日本人に当てはめる妥当性はないんじゃないかな。

しかし、同じ人間として食べる物は同じだ。健康的に生きるために何を食べるべきなのか共通点は多い。共通点を確かめながら日本人の食生活を考えていかなきゃいけないだろう。

さて、前置きはこのぐらいにして、EurekAlert!から米国のニュースを紹介しよう(汗)。

イリノイ大学の骨を失わないで減量する方法
U of I study shows how to lose weight without losing bone

タンパク源として、脂肪の少ない赤みの肉とカルシウムを多く摂る高タンパク食にすれば、骨を失うことなく体重減少ができる - イリノイ大学の新しい研究で、ボーンスキャンを使ってこのエビデンスは確かめられた。

高タンパク食と従来のフードピラミッドを利用した減量法を比べた研究は、今月のJournal of Nutritionに掲載された。

「この報告は多くの人に重要なことだ。特に中年以降の女性で、肥満と骨粗鬆症を気にしている人には重要だろう。」イリノイ大学の運動生理、地域医療学の準教授で栄養学研究所のメンバーであるEllen Evans女史は説明した。

「肥満患者さんの治療をすれば骨粗鬆症のリスクは上がる。多くの人は、減量すれば骨量も失うからだ。」彼女は続ける。

この研究の共著者、イリノイ大学の栄養学、Donald Layman教授は、タンパク質の豊富なダイエット法で、筋肉量を維持し、血糖値や脂質の低下させて、腹部の減量をターゲットとして体組成を改善させることができたという報告を以前にしている。

最近の研究で、Laymanダイエットは、赤みの肉と低脂肪の乳製品との組み合わせて、全体のカロリーの30%をタンパク質から摂るようになっている。

中年で肥満の130人を、イリノイ大学とペンシルベニア州立大学から無作為に選び出した。参加者は、高タンパク質食か、フードピラミッドを使った比較的炭水化物の多い従来の減量食のどちらかを、4ヶ月食べてもらい、その後8ヶ月の体重維持をしてもらった。

「フードピラミッドで示されている高炭水化物の食材を、赤みの肉、低脂肪ミルク、チーズ、ヨーグルト等で代替した。もちろん、参加者には5種類の野菜と2〜3種類の果物も毎日食べてもらった。」Evans女史は説明する。

全身、腰椎、腸骨のDXAスキャンで、研究開始時、4ヶ月後、8ヶ月後、そして最後の12ヶ月後に骨塩量と密度は測定された。

「高タンパク質ダイエットのグループでは、比較的安定して骨密度は維持された、しかし、従来の高炭水化物ダイエットをしたグループでは、骨の健康はゆっくりと低下した。統計的に明らかな影響は高タンパク質ダイエットにあった。」Evansのラボで働いていて、この研究のファーストオーサーの医学大学院生のMatthew Thorpeは話してくれた。

「食事性のタンパク質、乳製品からのカルシウム、そして追加のビタミンDの組み合わせによって、減量をしている間の骨の健康を守っているようだ。」彼はそう付け加えた。

高タンパク質の食事と尿中カルシウムの上昇には関連性があるため、高タンパク食は、骨の脱塩作用があるんじゃないかと疑問に思う科学者もいる。

イリノイ大学のチームは研究の最初と8ヶ月後に尿中カルシウムレベルも測定した。確かに高タンパク食ダイエットをするグループの尿中カルシウムは上昇したけれど、骨から失われるんじゃなくて腸管からのカルシウムの吸収がよくなったから排泄カルシウムが増える原因になった。

「別の放射線ラベルされたカルシウムの研究で、高タンパクの食事に見られる尿中カルシウム値の上昇は、まだ信じている科学者はいるけど、骨からの損失ではないことが示された。」

イリノイ大学の研究者達は、高齢で少し華奢に女性を対象に、高タンパク、低脂肪ダイエットと従来のダイエットを比較検討する研究をする予定である。

「 ダイエット6ヶ月後に、二つのグループの骨と筋肉の評価をする予定だ。絶対に知りたいのは、赤みの肉や乳製品を強化した高タンパク質ダイエットが、骨粗鬆症と筋肉量減少のリスクを低下させるかどうかだ。」

「それに、この食事の変化で身体の構造や、バランス、歩き方など、他の身体的な機能の評価をして、骨粗鬆症や身体障害のリスクにどう影響を与えるか知りたい。」

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