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2008年6月

2008年6月30日 (月)

女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系

ライフログで取りあげたオメガ3系脂肪酸に関する話題
Flaxseed vs Fish: 植物性オメガ3か魚類オメガ3(2012/07/24)
魚と卒中(12/09/25)
オメガ3系で歯肉疾患の予防(10/12/30)
子供の脳の発達にかかわる必須脂肪酸 - オメガ3(10/11/13)
魚油は10代少年のうつ病を緩和させるかも - オメガ3(10/08/18)
食事の変化で高齢者のコレステロール値改善 - オメガ3(10/02/22)
魚油は統合失調症の予防になるか? - オメガ3(10/02/03)
魚油は細胞の老化を防ぐ - オメガ3(10/01/23)
オメガ3系脂肪酸は加齢性の失明を避けるかも(09/12/28)
食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3(09/12/04)
魚を食べても心不全の予防にならないかも - オメガ3(09/10/17)
オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし(09/07/14)
オメガ3系脂肪酸は黄斑変性の進行を抑えるかも(09/06/11)
不飽和脂肪酸、アラキドン酸で精神疾患の予防効果?(09/04/15)
オメガ3系脂肪酸に関する私見(08/11/18)
女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系(08/06/30)
オメガ3系:いかに騙されているか(08/06/20)

時々読んでいたNewScientistのウエッブサイト。読みたい記事があったけど、全文読めなくなった。残念だよ。雑誌4冊をUS$5.95ドルで購読すればフリーアクセスできるけど、リソースの文献を読める訳じゃないからな。悩むところだ。

今日のニュースで取りあげられているLassek WD氏の文献を調べたら、 Am J Phys Anthropol. 2007 Aug;133(4):1147-51「Brief communication: menarche is related to fat distribution.」が見つかった。初潮と脂肪分布の関連性についての話だ。これも面白そう。

じゃあ今日のニュースを紹介しよう。

女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系
Omega-3s are twice as important for girls as boys

娘がいる親たちよ、聞きなさい。女の子は、知能を伸ばすためにオメガ3系脂肪酸を多く含む食事を食べることが男の子より2倍重要になる。

鮭などの脂身の多い魚に見られるオメガ3系脂肪酸の消費と知能の相関関係を示した研究はいくつかある。ペンシルベニア、ピッツバーグ大学のWilliam Lassek氏とサンタ・バーバラ、カルフォルニア大学のSteve Gaulin氏は、この関連性は、女の子で強いんじゃないかどうか調べた。なぜなら、女性だけ、脳形成にオメガ3系脂肪酸を使うし、将来できる赤ん坊の脳発達の準備として、お尻や太ももに貯え込むからだ。「下肢の体脂肪は銀行みたいなもんだよ。子供の頃に貯金されて、妊娠時期から産後は引き出すばっかりだけどね。」Lassek氏は説明する。

米国の国民健康栄養調査から言えることは、2つの比較...(ここまで)

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2008年6月28日 (土)

ダイエットを失敗しないための4つの便利な方法

0806drasticNewlogo今日のDiet Blogでは、途中でダイエットに挫けないためのテクニックを紹介している。

ここで紹介されている方法がすべてじゃないし、問題もあるだろう。意見のある人はコメント下さい。

こういうエントリーの場合、コメント欄で有意義な話が出てくる。本家のエントリーにも興味深いコメントがいくつも残されている。ちょっとコメント欄まで訳せないので興味のある人は覗いてください。

ひとつ言えることは、悪い習慣を打破するための鍵は、「Preparation(用意)」だろう。「弁当を用意する。」「健康的なスナックを用意する。」「言い訳を用意する。」「買い物リストを用意する。」

ゴールを設定して、準備して実行していくというスタンスは、ダイエットに限ったことじゃない。仕事でも同じだろう。

ルーズな生活をしていると思われないように頑張りましょう。

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2008年6月27日 (金)

エクササイズは肥満の女性じゃなくて痩せた女性の食欲を抑える

ExerciserNewlogo毎日ダイエット関連のニュースをチェックしていると、トレンドが見えてくるよね。 今日のDiet Blogの話題はエクササイズとレプチン。昨日ちょっと話をしたレプチンに関する話題だ。 世の中色々な事を調べている人はいるね。 エクササイズをすれば血糖値は低下して、レプチンの低下とダブルパンチで空腹感が強くなるのだろう。 本当に食欲をコントロールするのは難しい。

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2008年6月26日 (木)

犯罪番組を観たら食べてしまう?

Newlogo今日のDiet Blogのトピックは、私が以前紹介した記事とソースが同じだ。私が書いた記事に詳しい内容を書いているので読んでください。感情や心理的な問題から食べてしまうって話だけど、ビキニも同じだね。

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ホルモンは減量維持を助ける:米国の研究

今日の話は食欲を抑えるレプチンの話。ダイエット関連に興味のある人は知っている有名なホルモンだ。wikipediaでレプチンをチェックしてごらん。

ニュースはさらりと紹介しよう。

ホルモンは減量維持を助ける:米国の研究
Hormone may help dieters keep weight off: U.S. study

シカゴ(ロイター) - レプチンと呼ばれるホルモンレベルの低下は、食欲を我慢しようとする脳の働きを助けるかもしれない。そして、減量維持の難しさの説明にもなるだろう。米国の研究者は、先週の金曜日に答えた。

ダイエットをする前のレプチンノレベルに戻せば、この問題を元に戻るかもしれない。疲れ切った減量をしている人にとって、ダイエットに勝つ1つの方法になるだろうと説明した。

「減量できるのと同時に、元に戻ろうとする嵐が吹き荒れる。」ニューヨーク、コロンビア大学メディカルセンターのMichael Rosenbaum氏の研究報告がJournal of Clinical Investigationに載るけれど、こう話してくれた。

減量した後は、Rosenbaum氏によると、低カロリーで身体を維持するために代謝がより効率的になるだけじゃなく、脳は美味しそうに見えるごちそうに対して感受性が上がってしまう。

「食べちゃいけないと働きかける脳領域の活性は弱くなっているようだ。食事に対して反応的になり、食欲をコントロールできなくなっている。」彼は電話インタビューで答えた。

レプチンは、体内の肥満細胞から分泌される自然の食欲抑制物質だ。研究者がレプチンを使ってマウスの食欲を抑え減量に成功した1990年代から、このホルモンに関する熱狂を作り出してしまった。しかし、この効果は人間で起こらなかった。

それから、このホルモンを使ってどのように肥満者を扱ったらいいのか、研究者は最善の方法を探し求めるようになった。

初期の研究で、減量に成功した人の体内で、保存エネルギー量を守るためにレプチンノレベルが低下するという事が発見された。

Rosenbaum氏は、減量を成功した人の脳のレプチンレベル減少の効果と、レプチンを補充することで減量の維持の助けになるかどうか調べた。

脳の活動性を見ることができるfMRI(磁気共鳴機能画像法)と呼ばれるイメージング・テクニックを使った。病院で指導を受けて体重の10%の減量した6名の肥満者のダイエット前後で比較検討した。

被験者に食べ物と食べ物以外の写真を見せる。例えばリンゴとヨーヨーだ。減量に成功した後、食べ物の写真を見せられたら、食欲を調整する脳領域の活動は低下して、感情を司る脳領域の活性は上がった。

ダイエットをする前のレベルにレプチンを補充してやると、この変化は元に戻ってしまう。

よく似た結果が、遺伝的にレプチンを欠損している人々にも見られた。

Rosenbaum氏は、減量を維持するためにレプチンは非常に有用な手段であると思っている。「減量を維持するための全く新しい治療法になるアイディアがここにある。」彼は言った。

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2008年6月25日 (水)

トレック・デスク

Trekdesk Newlogo今日は面白い商品を紹介しよう。少し関連のある過去の記事も読んでみたらどうだろう。

ニート:毎日動き続けるとどうして痩せているか

NEAT(エクササイズじゃない活動による熱量産生)を増やす道具としてトレッドミル・デスクやトレック・デスクは使えるよね。

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2008年6月24日 (火)

健康的なライフスタイルで遺伝子発現が変わる

話が「遺伝子」になってくると訳がわからなくなる人いるよね。

医学的な話をしているとライフサイエンスの基本は避けられない。

.....

そうすると、誰に向けて話をしたらいいか悩むところだ。

.....

私の話は中途半端だって言われたことがある。

.....

専門家には簡単すぎるけど、素人には難しすぎるって。

私は中途半端な知識しか持っていないからだろう。あまりにも専門的な話になると私だってついて行けない...

どうすべきか悩むところだ。

今日の話の元ネタはずばりコレだ。

Changes in prostate gene expression in men undergoing an intensive nutrition and lifestyle intervention.

ちょっと覗いみたらいい。少々英語に自信があっても、専門外の人には難しいんじゃないかな?

私はなんとか理解できる。発現ベクターを使って遺伝子発現の研究をしたことがあるからだ。でも、この内容が理解できるぐらいで驚かないように。<一般の人。

医学や自然科学を専攻する理科系の人間には当たり前なんですよ。

でも、理科の嫌いな文化系の人にはかなり難しい内容なんだろうね。この大きな隔たりをどうやって埋めたらいいのだろう。

「遺伝子」と「DNA」の違いを説明して?

この質問で、基本を知っているかどうかで線引きかできると思っている。そこのお兄さん分かる?

.....

何を話しているんだろう。今日のニュースをサッサと話さないと日が暮れてしまう。さっき取りあげた論文を一般メディアのABCニュースが取りあげるとこうなるんだよ。やっぱりプロの記者は専門的な話を砕いて話すの上手いね。

健康的なライフスタイルで遺伝子発現が変わる
Healthy Lifestyle Triggers Genetic Changes: Study

ワシントン(ロイター) - 健康的な食生活やエクササイズをする包括的な生活習慣の改善をすることで、見た目が健康的になるだけでなく、瞬時にダイナミックな遺伝子レベルの変化も生じる。今週の月曜に米国の研究者はこう話した。

この小さな研究で、従来の医学的な処置である手術、放射線、ホルモン療法を拒んだ低リスクの前立腺癌患者30人の追跡調査を実施した。

大々的な生活習慣の変化、果物、野菜、全粒穀物、豆や大豆製品を摂る食習慣、30分の歩行をする中程度のエクササイズ、そして瞑想の1時間のストレス管理を彼らは3ヶ月実行した。

予想通り、減量して、血圧も低下して健康的な改善は見られた。しかし、研究者はライフスタイル変化前後の前立腺バイオプシーにおいて、更に意味深い変化を見つけた。

3ヶ月後に、約500種類の遺伝子発現の変化を認めた - 48種類の遺伝子発現は活性化して453種類の遺伝子の発現は停止した。

Journal Proceedings of the National Academy of Scienceの記事によると、前立腺癌や乳癌など発癌遺伝子の発現は抑えられる一方、がん抑制遺伝子の活性は上昇した。

カルフォルニア、サウサリート、予防医学研究所の所長、Dean Ornish医師によってこの研究はなされた。彼は、ライフスタイルの変化により健康を改善できると主張する有名な作家でもある。

「これは非常にエキサイティングな結果だった。なぜって、病気は遺伝子で決められているから、どうしららいいんだろう?って言う人が多いからね。でも、この結果を見れば色々できることは沢山あると思うよ。」サンフランシスコのカルフォルニア大学に関係のある。Ornish医師は電話インタビューで答えてくれた。

「たった3ヶ月だよ。食べる物と、どう生きるか変えるだけで、数百の遺伝子の発現を変えることができるんだよ。どう、すばらしいだろう。」Ornish医師は言った。「この研究で言えることは、前立腺癌になった男性に限った事じゃない。」

Ornish医師が説明する、前立腺癌に対して従来の処置をしなかったのは、この研究とは関係ない理由による。しかしそう決断しながら、彼らはライフスタイルの変化前後にバイオプシーの許可をしてくれた。

「道義的な理由で3ヶ月という短期間に2度のバイオプシーをさせてくれた。なぜなら彼らは臨床的な変化があるかどうか早急に知る必要があったからだ。」Ornish医師は言った。

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とここまでがニュース。

確かに興味深い話だけど、論文の要旨を読めば疑問も色々生じる。500種類の遺伝子の発現スイッチがオンになったりオフになったりしてるけど、これはあくまでもRNAの発現を見ている。RNAが発現したからといってタンパク質になる訳じゃない。もう教科書に載っているセントラルドグマの考えは崩壊しているからね。

まだまだパイロットスタディの段階だけど、ライフスタイルの変化で遺伝子発現を研究するグループが存在することが私には新鮮だった。

研究者が研究するのは、大義でなんと言おうと「金と名声」を追いかけているからだ。だから製薬会社は大きくなるし研究者は頑張る。新薬を開発すれば狂喜乱舞するんだ。

だから、こういう研究をするOrnish医師に拍手!

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2008年6月23日 (月)

バージニア男がマクドナルドで80ポンド(約36キロ)痩せた

今日は軽いニュースを紹介しよう。ファーストフードに関するお話。ファーストフードに関する記事をいくつか以前取りあげているので、読んでいない人は覗いてみて。

2008年1月23日:ファーストフード vs フルサービスレストラン:どちらがまし?
2008年2月1日:レストラン業界の秘密
2008年3月7日:ファーストフードを食べ過ぎたら肝障害になる?

リンクの記事を読めば書いているけど、ファーストフード好きに是非観てもらいたい映画「スーパー・サイズ・ミー」は必見だよ。2004年のアカデミー賞のドキュメンタリー部門で賞を取った。

この映画では、ビッグマックやフライドポテトにシェイクなど典型的なメニューを食べていたけど、今日のニュースでは、比較的健康的なメニューを選んでいる。kansasCity.comの6月20日付けのニュースを見ていこう。

バージニア男がマクドナルドで80ポンド(約36キロ)痩せた
Virginia man sheds 80 pounds eating at McDonald's

バージニアの男がマクドナルドで毎日食事をして6ヶ月間で80ポンド(約36キロ)減量した。ビッグマック、フライドポテトやチョコレートシェイクを摂らないで、だいたいサラダ、ラップ・サンド、そしてアップル・ディッパー(リンゴのスライスをキャラメルソースに付けて食べるスナックサラダらしい。アメリカでは好評なんだって)にキャラメルソースを付けないで食べたようだ。

Chris Coleson氏は、昨年の12月に278ポンド(約126キロ)の体重があった。身長約170cmのColeson氏は、現在、199ポンド(約90キロ)の体重になっていて、ウエストのサイズも125cmから90cmに落ちている。

クイントンに住むこの42歳のビジネスマンは、便利だったからマクドナルドを選んだと言う。

彼の二人の子供やアメリカ大陸をタンデム自転車で横断した目の不自由な退役軍人の話からこのダイエットを思いついた。

Coleson氏は、Tricia Summerさんと結婚したときの185ポンド(84キロ)に戻ることをゴールにしている。彼らの結婚10周年は土曜日だ。

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ニュースはここまで。さあ、皆さんどう思いますか?私は、これありかなぁと思う。

私がこのニュースに関心を示したのは、Coleson氏と年齢、身長が似ているからだ。私は42歳で172cm。興味深いのは体重。Coleson氏は、目標体重が84キロ!私は、一番太ったピーク時の体重が84キロ!現在は61キロ前後で快調になっている。

超巨大な肥満者が多いアメリカであり得る話だけど、それ程でもない日本人にお勧めできるかどうか。皆さんどう思います?

患者さんを指導するときに何度も説明しているけど、日本人は肥満に対する抵抗性(こういう表現をしてもいいかどうか知らないけど)が、白人に較べて弱い。少し太れば病気になる人種のため、白人の実践するダイエットを闇雲に実践することに問題があるんじゃないかな。皆さん、どう思いますか?

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2008年6月21日 (土)

個人的な記録

個人記録」というカテゴリーを作って自分の個人的な記録も載せていた。

先日このページにライティング・ダイエット宣言もした。

私の個人的な記録がいつまで経っても載らないと思った人もいるでしょう(いないか)。実はこのLife-LOGの裏ブログ、Life-LOG OtherSideに個人記録を載せている。

個人的な記録

興味ないかもしれないけど、毎日コツコツ記録を残しています。

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2008年6月20日 (金)

オメガ3系:いかに騙されているか

ライフログで取りあげたオメガ3系脂肪酸に関する話題
オメガ3系脂肪酸に関する私的話題(13/03/28)
Flaxseed vs Fish: 植物性オメガ3か魚類オメガ3(2012/07/24)
魚と卒中(12/09/25)
オメガ3系で歯肉疾患の予防(10/12/30)
子供の脳の発達にかかわる必須脂肪酸 - オメガ3(10/11/13)
魚油は10代少年のうつ病を緩和させるかも - オメガ3(10/08/18)
食事の変化で高齢者のコレステロール値改善 - オメガ3(10/02/22)
魚油は統合失調症の予防になるか? - オメガ3(10/02/03)
魚油は細胞の老化を防ぐ - オメガ3(10/01/23)
オメガ3系脂肪酸は加齢性の失明を避けるかも(09/12/28)
食事中の脂肪酸は潰瘍性大腸炎のリスクになる - オメガ3(09/12/04)
魚を食べても心不全の予防にならないかも - オメガ3(09/10/17)
オメガ3系、研究によると、アルツハイマーに効果なし(09/07/14)
オメガ3系脂肪酸は黄斑変性の進行を抑えるかも(09/06/11)
不飽和脂肪酸、アラキドン酸で精神疾患の予防効果?(09/04/15)
オメガ3系脂肪酸に関する私見(08/11/18)
女の子は男の子より2倍重要なオメガ3系(08/06/30)
オメガ3系:いかに騙されているか(08/06/20)

Newlogo

不飽和脂肪酸をもっと摂ろう!というキャンペーンがあるよね。米国ではオメガ6系のリノール酸の消費が増えたらしい。オメガ6系の摂取比率が増えることで、健康障害が増えた。

その反動から、今は、「オメガ3系」摂取のキャンペーンになったらしい。でも皮肉なことにオメガ6系の消費は増えている...

問題は食品メーカーのラベリングにありそうだ。もう少し会社が自主規制してくれたらいいのにね。

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2008年6月19日 (木)

ティーンの食事を親が制限すると逆効果

以前のエントリーでこんなのを取りあげたけど覚えている?

ティーンエイジャーよ:ダイエットするんじゃない

この研究の対象はティーンだけで、彼らがダイエットをしようとすると逆に太ってしまうという結果だった。

「じゃあ親が絡んだらどうなんだろう?」という疑問からティーンと親を対象にした研究が今日のエントリーだ。

ティーンの食事を親が制限すると逆効果
Parental restrictions of teens' diet can backfire, study finds

子供が肥満気味になっている両親は、健康的な習慣にさせるよりダイエットをさせようとする - 反発した行動を取られると研究者は言う。

Los Angeles Timesの6月9日付けの記事によると

自分の子供達が肥満気味だと思っている両親は、そう思わない両親に較べて、ジャンクフードを止めさないし、家にヘルシーな食材を置こうともしない - また、こういう親は、家族一緒に食べる習慣もないし、テレビの前で食べな習慣もとらないし、エクササイズをしようともしない。しかし、子供達にダイエットをさせたがっている。

ミネソタ大学の研究者による報告が、今月の雑誌Pediatricsに掲載された。ミネアポリス、セント・ポールに住む思春期の若者902人と、その両親や保護者し対してインタビューして、体重と食習慣に関する集計した大型の研究報告の1つだ。最初のインタビューから5年後に、自分の子供は過体重だと思っていた314人の親に対して再調査をして、ダイエットをさせようとする試みは逆効果だった事が示された。ダイエットをしろと言われたティーンは、何も言われなかった子供達よりも体重は重かった。

この研究の主要著者、ミネソタ大学のDianne Neumark-Sztainer教授によれば、この結果は、子供の食事摂取量を制限する試みは逆効果になる他の報告と一致した。思春期の子供達にとって、彼女は付け加えて言ったけど、体重に関する両親からの影響、いい助言になるか、駄目なお節介になるかその「微妙なライン」は、交渉するにもトリッキーだと思う。

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ここまでが今日のニュース。これは、国民の70%は太め以上の人が住む国の話。日本人の子供達は決して太りすぎじゃない。確かに太りすぎの子供もいるけど、日本の場合は、若い女性の栄養不足が深刻な問題かもしれない。

太っていないのに太っていると思って過食と拒食を繰り返し。いわゆる摂食障害になるパターンだ。リバウンドを繰り返す段階なら、健康的な食生活を知れば自分で回復できるだろう。しかし摂食障害になってしまうと専門家の助けを求めた方が回復が早いだろう。

子供の食育に対する親の役割は大きい。食生活をチェックして子供の健康を考えてやらなきゃならないけど、子供は忠告をされても言うことは聞かない。親が態度で示していくしかないんじゃないかな。

親の習慣を子供は真似る。親が努力して習慣を変えているという態度を示せば子供も理解してくれるんじゃないだろうか?

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2008年6月18日 (水)

糖尿病男性の寿命を決める鍵はフィットネス

今日のニュースは、太っていても痩せていても活動性が重要って話。

「運動療法と食事療法、どちらが重要?」なんて問題を考えるかもしれない。

しかし、どちらが重要なんて考えるのは無意味だ。どちらも必要なのは明らかだろう。

運動療法と食事療法は「どうやって実行するか?」というのが重要な問題だ。

色々な理由で、運動はできないし、いい食事もできない人はいる。しかし、改善したいというモチベーションを持たないと何も始まらない。

病的な理由で肥満から離脱できない人、何度もリバウンドを体験した人もいるだろう。そういう人は専門家のアドバイスを聞いてから減量を試みたらどうだろう。近くにいるダイエットの専門家に相談してみよう。

糖尿病男性の寿命を決める鍵はフィットネス
Fitness a Key Element in Determining Male Diabetic's Longevity

7年間の調査の結果、体重より体型を保つことがより重要だということが分かった

6月15日、日曜日のHealthDay News --- もし2型糖尿病の男性なら、どのくらい体重があるかよりも、どのくらいフィットしているかで、後どのくらい長く生きられるか決められるかもしれない。

この週末にサンフランシスコで開催された内分泌学会の年次総会で発表予定されていた新しい研究報告から、糖尿病男性の寿命を評価では、体重よりも肉体的な健康が重要であると示された。

「体重別にどんなカテゴリーに属していても、「低度のフィットネスレベル」の男達が最も死亡率が高い。」研究者のRoshney Jacob-Issac医師、ジョージ・ワシントン大学病院の内分泌科の先生は、発表原稿の中でコメントしていた。

VA病院に就いている2,690人の男性糖尿病退役軍人を研究対象にした。彼らのほとんどは、BMI値(注1)を使えば、過体重か肥満である。

退役軍人は、一般的なトレッドミル運動負荷試験を使って評価されて、低度、中程度、高度のフィットネスレベルに分類された。

最も高度のフィットネスレベルの男達は、研究期間(7年)の間で最も死亡率が低かった。例えば、高度のフィットネスレベルの男性なら、体重は標準や過体重でも、40%の死亡率低下が認められた。これは、肥満でけど比較的体型のいい人達で顕著な結果を示した:同程度の肉体的に衰えている男と較べて死亡率は52%低下していた。これは7年間の追跡結果で認められた。

「糖尿病患者さんは、活動的になることで、体型を良くして、少なくとも中程度のエクササイズレベルができるようにすべきだ。減量はすばらしい、しかし活動的になるのも同様に重要な事だ。」Jacob-Issac医師は忠告した。

彼女は少なくとも30分間の中程度のアクティビティをすべきだと言っている - 少なくとも週に5回は快活に歩くことをすべき - 最近の研究で示されている健康へいい効果を与えるレベルだ。

SOURCE: Endocrine Society, news release, June 15, 2008

(注1)BMI、ボディ・マス・インデックス:体重キログラム÷身長メートル÷身長メートルで求められ、米国では25以上は過体重、30以上が肥満である。日本の基準は違うよ

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2008年6月17日 (火)

女がビキニを着ければ、男はチョコレートケーキを食べる...

Newlogo昨日ライティングダイエットの実践という話をしたと思う。私も個人的な記録をブログにするようにした。ブログといってもここじゃなくてOtherSideにするので興味ある人は覗いてください。

さて、今日のDiet Blogのトピックは面白い。人間は本当に操作されやすい生き物だね。

こういう報告から、食品メーカーは広告を作るのだろうか?

以前ここで紹介した同様のエントリーも読んでみよう。

死を考えると人はさらにクッキーを食べる

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2008年6月16日 (月)

食事日記をつける6つの理由

0806diaryNewlogo今日はライティングダイエットのトピックを取りあげよう。

ライティングダイエットは何度もここで紹介しているからご存じの人も多いだろう。私も有効的だと思っている。

検索ワード「ライティングダイエット」で私のブログに来られる人も多いし、ライティングダイエットには力を入れているつもりだ、

しかし1つ問題がありましたよ。実は、私は実践していなかったんですよ。そうです、私自身、ダイエットの時にライティングダイエットをしていなかったので説得力に欠けるだろう。

そういうことで、自分でもライティングダイエットを実践して行くことにした。自分の実践記録と併せてここで紹介したら少しは助けになるかな。

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2008年6月14日 (土)

マヌエル ウリベ:ゾーン・ダイエット最大の成功

Uribe2Newlogo皆さん、マヌエル ウリベさん、知ってる?

私はこういう人がいるのを知らなかった。検索してみると出てくる出てくる。彼に関連する記事は数多くヒットします。それにしても大きい。ここまで大きくなっても生きていられるんですね。凄い!

その彼も今や減量をしているらしい。181キロ減量して377キロになったんだって。それも古典的な食事療法とエクササイズをして。

世界中に色々な人がいるもんだ。

全世界で200キロを越えるような人はいったいどのくらいいるんだろう?

肥満は地球温暖化の一因にもなっているのか?」で紹介したけど、環境問題への貢献になるから、減量がうまくいくといいね。

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2008年6月13日 (金)

フライドポテトを食べる太り気味の18ヶ月児

Db_fat_toddler Newlogo本当に色々な親がいるね。子供は親を選べないからいつも被害者は子供だ。

しかし、栄養学の弱いところがここにある。

フライドポテトを食べ続けると身体に良くないと常識的に考えることができる。しかし、幼児期にフライドポテトを食べ続けた影響が大人になってどう出てくるか明確に答えられる専門家はいない。

データも知識も無いから、この母親を強く責めることができないんだろう。

これはどういうことかと言えば、やっぱり栄養学の世界は何でもありってこと。言ったもの勝ち。根拠となるデータが弱いから、専門家の話も二転三転するのも当たり前。だからこの世界は面白いのかもね。専門家に踊らされている人も滑稽に映る。

まあ自分で勉強しながら信じている食生活を続けよう。

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2008年6月12日 (木)

アルコール、ストレス、そして友達に挫かれるダイエット

0805wineglassNewlogoこれから暑くなるからビールは美味しいよね。私はアサヒのスーパードライが好きだ。

アルコールはダイエットの敵と思われているけど本当はどうなんだろう?

アルコールに関して疑問だらけだ。ネットを調べても、皆さん好き勝手に言っているようにしか見えない。真実はどこにあるんだろう。

どうしてアルコールの話をするのかと言えば、今日のDiet Blogの話題にアルコールが絡んでいるからだ。アルコールを飲み過ぎてダイエットを止めない対策は必要かも。

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2008年6月11日 (水)

厳格な血糖コントロールは心臓に良くない

今日紹介するのは、ちょっと古いけど、New York Timesの2008年6月7日付けの記事「Tight Rein on Blood Sugar Has No Heart Benefits(厳格な血糖コントロールは心臓に良くない)」だ。

最近、ダイエットに関係ない話をしているから、つまらないと思っている人いるかも?

自分でも誰に向けて記事を書いているのか分からなくなる事がある。患者さんに向けて書いているつもりなんだけど、自分の勉強のためにもなっているような... でも、自分のためなら文献読んだ方がいいのかも。

でも、私はアカデミックな人間じゃないし理解力は悪いから、難しい論文をスラスラ読めないし説明もできない。一般紙のニュースは理解しやすいよね。一般の人にも説明しやすいと思う。一流の記者は難しい話を分かりやすく書くの上手いね。

しかし、その代償として記者のバイアスの入った情報を読まなきゃいけないのが難点。うーん、正しい情報を手に入れるのは難しいよ。

じゃあ、そろそろ話に入ろう。先週の金曜日にサンフランシスコで開催された、米国糖尿病協会年次総会で、2つの大規模臨床試験失敗の報告があったんですよ。

特に、NIHが主導だった大規模臨床試験ASCCOTトライアルは、既に、今年の2月、中止のアナウンスがあったから、詳しい内容を知りたがっていた医者は多かったと思うよ。

私が勉強するときに覗いている「内科開業医のお勉強日記」でも、当然、このニュースを受けた記事がアップされている。

高リスク2型糖尿病強化治療:異なる2つトライアル結果:ACCORD vs ADVANCE  」

早いよね土曜日に紹介してるもんね。やっぱりできる医者は凄い。

でも、一般の人がここを覗いても、難しすぎて何の事やら分からないんじゃないかな。最後にこんなコメントが載っている。

日本では諸外国のメガトライアル解釈、大御所たちが行い、製薬メーカーがらみで配布する。一般医師たちの脳は、大御所たちの意見と同一となり、金太郎飴状態になる。
そういう情報にけがされる前に、生文献を読んだ後の感想を書き込むことも日常臨床やっている医師たちには必要なのかもしれない。

そうですよね。ここのページは医家向けに情報を発信(自分用ともいう)しているからバックグラウンドの知識がないとフォローアップしにくい。私でも理解できないことあるし(汗)。

同サイトの月曜日には更に関連記事が紹介されている。

ACCORD研究のインパクト

二度紹介されているということは、医療関係者にはインパクトがあったんだろう。なんとなく分かるんじゃないかな。でも、紹介されているニュース記事「ADA: ACCORD Diabetes Trial a Complete Bust」は医家向けだよな。

でも、私が今日紹介する記事は一般向けなんで分かりやすいと思うよ。ACCORDとかADVANCEなんて単語は出てこない。ちょっと説明が必要なところもあるけど、まあ、私には十分。何度も言うけど、注意すべき点は記者のバイアスだ。そういうわけで、文献のアブストラクトぐらいは読んでおこう。

厳格な血糖コントロールは心臓に良くない
Tight Rein on Blood Sugar Has No Heart Benefits

21,000人以上の2型糖尿病患者が参加した2つの大規模臨床試験において、厳格な血糖コントロールをしても、心筋梗塞、卒中のリスク低下、死亡率の低下も見いだせなかった。

1つの臨床試験は、NIH(米国)によって2月に中止という報告があり、今回その詳細な結果が示された。中止が決定したとき、比較的緩やかな血糖コントロールをするグループより厳格な血糖コントロールをするグループの方が死亡率が高いという報告があって糖尿病専門医を驚かせた。

初めてこの臨床試験の詳細なデータが報告されている。もう1つの臨床試験はオーストラリアからの報告、20カ国から被験者は参加していて、米国と同様に血糖値と心血管疾患に関する試験結果が示された。死亡率の増加は見られなかったけど、厳格な血糖コントロールをするからといって心血管疾患の予防にはならなかった。

どちらの臨床試験でも、厳格な血糖コントロールをすれば2型糖尿病の心血管疾患予防になると信じている人達の仮説を証明することができなかった。

これは本当に明らかだと思われていた仮説だった。

2型糖尿病患者にとって心血管疾患は死因の65%を占める。糖尿病になれば高血糖になるという理由から、糖尿病の患者さんの血糖値をできるだけ正常に近づけたら、心血管疾患の罹患率も是正されるんじゃないかという希望はあった。

この2つの臨床試験は、金曜日、サンフランシスコで開催された米国糖尿病協会年次総会で報告されて、New England Journal of Medicineに翌週掲載される予定だ(もう既にされているよ)。この文献はミーティングが開催されるのと同時に公開された。3つ目目の臨床研究は、同様だけどちょっと規模が小さくて、Department of Veterans Affairsによってなされ、日曜日に報告予定だ(この結果は見てません)。

糖尿病研究者によれば、この研究で言えることは、糖尿病患者さんは、少なくともマイルドな血糖コントロールをして、網膜症、腎症、神経症の予防をするべきということ。心臓病に関して言えば、合併症予防で確証がある方法は、スタチン製剤を使ってコレステロールのコントロール、降圧剤による血圧コントロール、アスピリンによる血液凝集予防、それに減量とエクササイズを奨励することだ。

オーストラリアの臨床試験の厳格な血糖コントロールの利点は1つだけある - 糖尿病性腎症の発症や進展は僅かに抑制された。この進展率は、緩やかなコントロールグループの5.2%に較べて、厳格なコントロールグループは4.1%だった。

しかし、研究者によれば、オーストラリアの臨床試験で見られる腎症に対する効果は、患者さんに厳格な血糖コントロールをやらせるのに十分な説明にならない。オーストラリアの臨床試験をした連中もそう思っている。

他の人達も判断はできなかった。腎臓に対する効果は「ちょっとした利点」とマサチューセッツ総合病院の糖尿病センター所長、David Nathan医師はこう言った。米国心臓病学会の委員長、W. Douglas Weaver医師も同意して言った。「こんなデータじゃエキサイトできないよね。」

米国の臨床試験で、強化療法をしたグループの死亡者が増えたため、Nathan医師や他のスタッフは試験を中断させた。

研究者説明するには、米国とオーストラリアの臨床試験を比較することはかなり難しい。というのも、この臨床試験で使用されている血糖降下剤は異なるし、血糖降下率も異なるからだ - 米国の試験では、血糖を早くコントロールしたけど、オーストラリアの試験では1年以上かけて血糖を低下させた。

また、米国の臨床試験では、幅広い種類の糖尿病薬が使われた、しかし、オーストラリアの臨床試験では、厳格な血糖コントロールグループで、スルホニル尿素剤、グリクラジド(徐放剤)が使われていた。これはアメリカでは使われていない。

オーストラリアの研究は、製薬会社、セルビアから大規模な援助を受けている。セルビアは研究に関して、解析、公表、結果を含めて全く関与はない。シドニー大学の心血管医学疫学の教授で主要研究者のStephen MacMahon医師は説明した。

どちらの研究も、厳格な血糖値のコントロールの意味は、血中のタンパク質、ヘモグロビンA1C(HbA1C)の値を6.0%から6.5%にしたということ。緩やかな血糖コントロールは、A1Cの目標値を7.0%から7.9%にしている。これは米国の2型糖尿病コントロールの典型的な目標値だ。厳格なコントロールは本当に難しかった - 参加者は、何種類も薬を飲まなきゃいけなくなったし、インスリン注射さえする必要があった。それに、突然血糖値が低下してしまう低血糖の危険性もあった。

血糖値/心血管疾患の仮説を証明することに失敗して大きな落胆はあったけれど、この結果から、この臨床試験に参加するような患者さんから成果を上げることは難しいことを示してくれました。国立糖尿病・消化奇病・腎臓病研究所の糖尿病部門の主任、Judith Fradkin医師は答えてくれた。それに、参加者は、中年から年を取った方が多かったし、糖尿病の罹患率も長かったですね。

「既に障害を持っている患者さんに介入していたからでしょうね。」Fradlin医師は話してくれた。若くて、糖尿病になりたての患者さんだったら、また別の話になったんじゃないでしょうか。彼女は、最後に付け加えて言った。「それが、まだ答えられていない大きな問題よ。」

糖尿病医科学協会の委員長、John Buseがまだ言うけど、血糖値/心血管疾患の仮説は、2型糖尿病の確立した人には無駄だった。

このような患者さんにとって、「心血管疾患のリスクを考えて厳格なA1Cのコントロールをする価値はない。」とBuse医師は言った。

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ここまでがニュースです。糖尿病の患者さんで驚いた人もいるんじゃないかな?ヘモグロビンA1C(HbA1C)のコントロール6.4%の人は、7.0%を越えている人に較べて死亡率が20%上昇ってある意味怖いかも。でも今飲んでいる薬を勝手に止めないでよ。主治医と相談しよう。じゃあね。

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2008年6月10日 (火)

イリノイ大学の骨を失わないで減量する方法

私が紹介しているニュースを読んで疑問に思っている人いるんじゃない?

「これ本当か?日本人は関係ないんじゃないか?」

半年ほどDiet Blogを中心に最新ダイエットニュースを紹介していて疑問に思うことがよくある。最近とある先生に紹介された本を読んで、ちょっと考え方が変わってきた(この本の紹介は近いうちにしよう)。

基本的に今の食事スタイルに変化はないけど、明らかに指導をする立場として影響を受けた。私の紹介しているニュースはあくまでも欧米の人(アメリカが中心)を対象にしているデータなんで、そのまま日本人の我々が鵜呑みにしちゃいけないということを再認識させられた。

WHOは、BMI値(体重kg÷身長m×身長m)を使って、BMI値30以上を「肥満」、25~30は「過体重」と定義している。2003年のデータで、米国は、人口の30.6%が「肥満」で、35.1%が「過体重」のためWHOが警告をする肥満注意国だ。しかし、日本は「肥満」3.2%で「過体重」21.6%しかない。

この体格の差は尋常じゃないよね。これだけの体格の差と食生活の相違があるにも係わらず、同じ食事指導を推奨するのは明らかに間違いだろう。欧米の基準を日本人に当てはめる妥当性はないんじゃないかな。

しかし、同じ人間として食べる物は同じだ。健康的に生きるために何を食べるべきなのか共通点は多い。共通点を確かめながら日本人の食生活を考えていかなきゃいけないだろう。

さて、前置きはこのぐらいにして、EurekAlert!から米国のニュースを紹介しよう(汗)。

イリノイ大学の骨を失わないで減量する方法
U of I study shows how to lose weight without losing bone

タンパク源として、脂肪の少ない赤みの肉とカルシウムを多く摂る高タンパク食にすれば、骨を失うことなく体重減少ができる - イリノイ大学の新しい研究で、ボーンスキャンを使ってこのエビデンスは確かめられた。

高タンパク食と従来のフードピラミッドを利用した減量法を比べた研究は、今月のJournal of Nutritionに掲載された。

「この報告は多くの人に重要なことだ。特に中年以降の女性で、肥満と骨粗鬆症を気にしている人には重要だろう。」イリノイ大学の運動生理、地域医療学の準教授で栄養学研究所のメンバーであるEllen Evans女史は説明した。

「肥満患者さんの治療をすれば骨粗鬆症のリスクは上がる。多くの人は、減量すれば骨量も失うからだ。」彼女は続ける。

この研究の共著者、イリノイ大学の栄養学、Donald Layman教授は、タンパク質の豊富なダイエット法で、筋肉量を維持し、血糖値や脂質の低下させて、腹部の減量をターゲットとして体組成を改善させることができたという報告を以前にしている。

最近の研究で、Laymanダイエットは、赤みの肉と低脂肪の乳製品との組み合わせて、全体のカロリーの30%をタンパク質から摂るようになっている。

中年で肥満の130人を、イリノイ大学とペンシルベニア州立大学から無作為に選び出した。参加者は、高タンパク質食か、フードピラミッドを使った比較的炭水化物の多い従来の減量食のどちらかを、4ヶ月食べてもらい、その後8ヶ月の体重維持をしてもらった。

「フードピラミッドで示されている高炭水化物の食材を、赤みの肉、低脂肪ミルク、チーズ、ヨーグルト等で代替した。もちろん、参加者には5種類の野菜と2〜3種類の果物も毎日食べてもらった。」Evans女史は説明する。

全身、腰椎、腸骨のDXAスキャンで、研究開始時、4ヶ月後、8ヶ月後、そして最後の12ヶ月後に骨塩量と密度は測定された。

「高タンパク質ダイエットのグループでは、比較的安定して骨密度は維持された、しかし、従来の高炭水化物ダイエットをしたグループでは、骨の健康はゆっくりと低下した。統計的に明らかな影響は高タンパク質ダイエットにあった。」Evansのラボで働いていて、この研究のファーストオーサーの医学大学院生のMatthew Thorpeは話してくれた。

「食事性のタンパク質、乳製品からのカルシウム、そして追加のビタミンDの組み合わせによって、減量をしている間の骨の健康を守っているようだ。」彼はそう付け加えた。

高タンパク質の食事と尿中カルシウムの上昇には関連性があるため、高タンパク食は、骨の脱塩作用があるんじゃないかと疑問に思う科学者もいる。

イリノイ大学のチームは研究の最初と8ヶ月後に尿中カルシウムレベルも測定した。確かに高タンパク食ダイエットをするグループの尿中カルシウムは上昇したけれど、骨から失われるんじゃなくて腸管からのカルシウムの吸収がよくなったから排泄カルシウムが増える原因になった。

「別の放射線ラベルされたカルシウムの研究で、高タンパクの食事に見られる尿中カルシウム値の上昇は、まだ信じている科学者はいるけど、骨からの損失ではないことが示された。」

イリノイ大学の研究者達は、高齢で少し華奢に女性を対象に、高タンパク、低脂肪ダイエットと従来のダイエットを比較検討する研究をする予定である。

「 ダイエット6ヶ月後に、二つのグループの骨と筋肉の評価をする予定だ。絶対に知りたいのは、赤みの肉や乳製品を強化した高タンパク質ダイエットが、骨粗鬆症と筋肉量減少のリスクを低下させるかどうかだ。」

「それに、この食事の変化で身体の構造や、バランス、歩き方など、他の身体的な機能の評価をして、骨粗鬆症や身体障害のリスクにどう影響を与えるか知りたい。」

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2008年6月 9日 (月)

ベリー・ローカロリー・ダイエットの危険性

0806vlcdietNewlogo今日は1日忙しかった。昼休みに時間が無いと更新が難しくなる。なんとか今日中に更新はできたからいいか。

ダイエットを何のためにするのか?ダイエットをすることを目的にしちゃいけないけど、自分の食べているものに関心を持たないと病気になる現代社会で知識は重要だ。

これは食事に限った事じゃない。仕事に関することでも同じだろう。新しい知識を入れないと進歩しないよね。食事に関する知識も日々変化している。アンテナをしっかり立ててキャッチしていこう。

さて、今日は極端なダイエットの弊害をDiet Blogから紹介しよう。

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続きを読む "ベリー・ローカロリー・ダイエットの危険性"

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2008年6月 6日 (金)

セレニウム中毒

昨日紹介した「内科開業医のお勉強日記」は、ここよりも数段高尚なテーマを扱っている。毎日精力的に文献を紹介しているので、私がネットで調べ物をしているときによくヒットする。

今日の記事に、セレニウム(セレン)含有のサプリメントの話題が出ていたので紹介しておこう。

セレニウムの毒性:サプリメントによるセレニウム中毒
Selenium Toxicity: A Case of Selenosis Caused by a Nutritional Supplement
Ann Int Med. Vol.148 (12) 17 June 2008

衝撃的な写真が載っているからインパクトあるよ。サプリメントが好きな皆さん、ちょっと覗いてみよう。

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糖尿病でなくても血糖値が重要

Reuters Healthの2008年6月4日付けのニュースは興味深かった。さっそく元文献を手に入れて読もう。

糖尿病の患者さんなら馴染みの深いHbA1C(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)、糖尿病の診断やコントロールのマーカーとして使われている。もっと詳しく知りたい人は、私がとやかく説明するよりここを読んでください(Wikipedia)。

日本でも健診の項目にHbA1Cは入っているので、古い自分の検診結果を見てみたらいいだろう。

このHbA1Cと死亡率の相関関係を示した報告が今日のニュース。ちょっと興味が持てましたか?

糖尿病でなくても血糖値が重要
Blood sugar level important in diabetes-free people

糖尿病の診断がされていない人でも、血糖値が高値になれば早死にのリスクが高まる結果が示された。

血糖値と糖尿病ではない人の死亡リスクの関連を調べている前向き研究は数える程度しかない。ニュージーランド、ウエリントン、マッセイ大学のNaomi Brewer医師のグループは、Diabetes Careという雑誌で指摘している。

HbA1C(ヘモグロビンエイワンシー)の値は、 -- 一般的な血糖値のレベルの指標 -- ニュージーランドで、1999年から2001年の間、B型肝炎のスクリーニングがされている期間に、調べられていた。この被験者グループは、2004年度末になって死亡率を評価された。

総計で47,9042人が対象で、平均38歳、4.4年の経過観察中に815人の人が亡くなった。

血糖値の増加に平行して早死にのリスクも上昇することをBrewer医師のチームは見つけた。A1Cの"リファレンスグループ"(4.0%以上から5.0%以下)を基準にして、A1Cが最も高くなるグループ(7.0%以上)まで、死亡率は増え続ける。

血糖値の上昇と、内分泌、栄養、代謝、そして免疫異常による死亡との間には、非常に強い相関が認められた。もちろん、血糖値の上昇と心血管疾患による死亡との間にも強い相関はあった。しかし、癌や他の原因不明の死亡との相関は弱かった。

彼らがコメントしているけど、A1Cの値とそれに引き続いておこる死亡率の関係を調べた最大規模の研究である。「糖尿病とまだ診断されていない男女で、A1Cのレベルと死亡率に大きな相関があるだろうという以前の報告を確認した。」

ここまでが、今日のニュース。こうなると、ニュージーランドの話しなんだけど、死亡率の変動は具体的にどのくらいか知りたくなるよね。それに、日本人ならどうなんだろう?という疑問も生じてくる。知りたいことはドンドン増える。

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2008年6月 5日 (木)

食品着色剤の使用禁止...

BMJ、2008年5月24日にこんな論説がありましたよ。

Food additives and hyperactivity(食品添加物と多動性)

ここで読めるのは最初の150語ということで、只今、文献は請求中。

それでも、社会的な動きを知るために紹介しよう。

食事から着色剤や保存剤を除去する準備期間をもうけることを支持するエビデンスが示されている。

保存剤や着色剤は多動性の原因になったり悪化させるのか?多くの小児科医と親にとって重要な質問である。3歳〜9歳の297名の子供を使った最近の無作為プラセボ比較試験から、着色剤と防腐剤(安息香酸ナトリウム)の使われている食事をすると、多動性は増加するデータが示されている(#1)。以前に報告された多数の研究と異なり、この子供達は、普通の集団から抽出されていて、ADHD(注意欠陥・多動性障害:wikipedia)の子供達はいない。グローバル多動性統合スコア:global hyperactivity aggregate score(GHA)を使って判定すると、色々な行動への悪影響が見られた。1日の摂取量は、だいたい56gの甘いお菓子2袋に含まれている量。

この結果の重要性を考えると、European Food Safety Authority(EFSA)は、最近になって、他のエビデンスも考慮するように意見を出した。EFSAが発表した事実というのは、BMJの新しい記事で、「政府機関は食品添加物の研究を拒否した」と... (ここからは読めない)

(#1)で示した文献を日本語で紐解いている先生がいました。

私も時々チェックをしている「内科開業医のお勉強日記」の次のページを読んでみよう。私の話より詳しいよ。

人工着色剤と安息香酸ナトリウムは3歳児、8・9歳児の多動性と関係

どうして私が今日になって、この話をぶり返したと思う?

実はこれを受けて次のニュースが出たからだ。

eFluxMedia、2008年6月4日付けの記事に次のような記事がありました。

US Watchdog Group Calls for FDA to Ban Food Dyes

アメリカの監視団体がFDAに着色剤の使用禁止を求めた記事である。

アメリカの監視団体は、FDAに対して、8つの食品着色剤の使用禁止を推し進めている。この着色剤は、子供達に見られるADHDのような多動性の行動障害の原因になるかもしれない。

公益科学センター:Center for Science in the Public Interest(CSPI)は、着色剤入りの食品を食べた子供達は、多動的になるという過去30年間の比較試験の結果を支持している。実際、今のアメリカ人は、一人当たり50年前に比べて2倍の着色剤を消費しているとCSPIの最高責任者、Michael F Jacobson氏は言っていた。

こういう理由で、この監視団体は、FDAに対して、次の8つの着色剤使用禁止を要求している:黄色5、赤色40、青色1、青色2、緑色3、橙B、赤3、そして黄色6。これらの成分は基本的に石油とコールタールから作られていて、キャンドル、シリアル、飲料水、それにお菓子まで、何にでも使われている。これらの化学物質を使用すると、食品から本当の食材が抜けている事実を隠す効果があり、さらに低栄養の食品に魅力を付け加えることができるとJacobson氏がAssociated Pressに説明する。

しかしながら、FDAはこの要求を却下して、彼らのウエッブ・サイトでこう言っている。「1970年代からこの仮定は一般的に広まっているけれど、十分に検討された比較試験で、食品添加物によって、子供達の多動性や学習障害を引き起こすエビデンスは何も無い。」

FDAというのは、有名な産業界、保存食品製造業者協会に擁護されていた。ここの主要科学官、Robert Brackettは、親や子供達にこう説明している。「これら着色剤の含まれた商品を安全に楽しめるからね。」

米国精神医学会によれば、ADHDは3〜7%の子供達に影響を与えている。女児よりも男児の方が診断を受けることが多い。擁護グループである、メリーランド、ランドバーにあるChildren and Adults with ADHDは次のように言う。遺伝、妊娠困難、妊娠時のアルコールやタバコへの暴露、高濃度の鉛汚染などの因子の方が、ADHDを発展させる原因として非難されるべきだ。しかしながら、食事の問題がADHDの発症にどのようにかかわるか示す説得力のある研究はない。

と、ここまでが今日のニュース。人工添加物の問題はいつもグレーだ。これはアメリカでも日本でも同じだけど、ハッキリと黒にならないと規制をしない。

ここに社会構造が絡むからだろう。着色剤でも保存剤でも使用できなくなると食品会社は多大な損害を受けてしまう。存続の危機に立たされるかもしれない。そうなると日本経済は大打撃を受けるかも。

やはり国の立場として、黒になるまで法規制はしないんじゃないかな。

添加物の影響は長期にならないと出てこないし、因果関係を証明するのは難しくなるだろう。

ということで、私はグレーを避ける姿勢をとっている。ハッキリしたエビデンスは無いけど、着色剤や防腐剤など添加物の入っている食品はできるだけ食べないよ。たとえ法律で規制していなくても、食べる食べないは個人の自由だ。皆さんはどう思います?

最後に一言。例え添加物がグレーでも、Children and Adults with ADHDの言うように、妊娠時期のタバコやアルコール、水銀汚染の魚に注意する事が重要だよ。関連性の高い物を無視して、添加物をとやかく言っていると本末転倒になるからね。

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2008年6月 4日 (水)

なぜ減量を維持することが難しいのか?

今日は、Los Angeles Times、6月2日のスペシャルレポートから「Why it's hard to maintain weight loss」を紹介しよう。少し長文なんで、かなりいい加減に訳している(汗)。内容は間違ってないだろう。でも細かいニュアンスは... あんまり深く考えていないから違うよ。

でも、今日のトピックは面白かった。リバウンドのメカニズムを具体的に説明していて説得力はあった。エネルギー・ギャップという概念は知っていたけど、具体的に1ポンド8kcalという値は知らなかった。どんな研究を根拠にして、この値が出てきたのか気になるな。James O. Hill教授の文献を当たってみる必要があるだろう。色々調べ物が多くて大変だ(溜息)。

もう一つ、ちょっと気になったのは、リバウンドをすれば内臓脂肪じゃなくて皮下脂肪が増えるという事実。これも動物実験なんで人間でどうなるのか気になるところ。

それにエクササイズはカロリーを消費するだけでなく、身体に生理学的な変化を加える事も再認識したよ。私がリバウンドしないのもそういう理由があるのだろう。何度も言うけど、ダイエットは一時的な生活習慣の改善じゃない。これから永遠に続くライフスタイルの変化だ。

まあ私の疑問は置いておいて、内容を見ていこう。

なぜ減量を維持することが難しいのか?
Why it's hard to maintain weight loss

減量後の体重を維持できない?身体がいけないんだ。脳、ホルモン、代謝に脂肪組織は元にもどろうとしている。

39歳のCaludia Hallblomさん、自分で計算すれば、今までに453キログラム増えたり減ったりした!

彼女が減量に成功したのは、卒業式や結婚式で、綺麗に見られたいという目的があったから。彼女の減量法はいつでも、厳格なカロリー制限だった。しかし、減量の成功は、いつも過ぎ去ってしまって、いつのまにやら、昔の習慣に戻ってモチベーションも消え去ってしまっている。

「どうやって減量を維持したらいいのか分からなかった。」ダウニーに住むこの女性は言う。

だいたいの人は減量できる。しかし、減量を維持できる人は少ない。研究者は、この問題に取り組んでいて、彼らが学んでいることは、あまり喜ばしいことでは無い。人間の身体は、一度太ってしまったら - どんな状況になっても減量の邪魔をするように作られているように見える 。太っていた身体に戻ろうと反応する。無情にも生理学的な2つの変化が起きる:身体は、消費カロリー消費を減らして維持しようとする。しかし、食欲は更に強くなる。

過体重は、例えて言うなら、金利の高いクレジットカードのようなもの。永遠に支払いが出来なくなってしまうだろう。減量を維持するというのは、脳、ホルモン、代謝、脂肪組織などすべてが総動員する生物学的な力と自分の意志を戦わせることだ。

「長期間の減量維持に関する知識は、今大きく変化している。」デンバー、コロラド大学医学部、Paul MacLean準教授は説明する。「この世の中には、山のようにダイエット本やダイエットプログラムが存在する。それを使えば痩せられるだろう。しかし、問題は減量を維持することだ。最近の評価では、5%から10%の人しか減量を長期間維持できていない。」

しかし、諦めてお菓子に手を伸ばす前に、これを考えてごらん:真実が我々を解放すると研究者は思っている。どういう事かと言えば、身体に起こる強力な生物学的反応を理解することで、この問題に取り組んで打ち負かすことができるようになるだろう。

エクササイズ、リバウンドをしないために、減量を維持する方法として、よく知られているけど、研究者は、最近やっとメカニズムを理解しかけている。いくつかの食材も、リバウンドを防ぐかもしれない。生化学的な反応に働きかけてリバウンドを防ぐと思われる薬も開発されている。

「減量をすれば、強力な生理学的な適応力が働いて元に戻ろうとする。」MacLean準教授は言う、「我々がこの問題の大部分を理解して、過去数十年間なぜ成功できなかったか知ったというのは良いニュースだろう。」

エネルギー・ギャップ

ヒューマン・バイオロジー - 適応の理由 - 減量に対して、飢餓に抵抗するように作られている。一定期間の肥満が続くと、身体は体重制御のメカニズムを永遠に変化させる、そのため、食欲を引き起こして体脂肪を維持しようと働く。

減量をすると代謝が変わってしまう:1ポンド(453g)減量すると、身体は毎日8kcal不足した状態になる。このため、40ポンド(18キログラム)減量したら、減量前より毎日320kcal不足した状態だ。この減量前後で生じるエネルギー欲求量の変化を「エネルギーギャップ」と、デンバー、ヒューマン・ニュートリション・センターの所長、コロラド大学のJames O. Hill教授は呼ぶ。

食欲ホルモンも変化する。レプチンは、主要な食欲制御のホルモンであり - これがあると食事を止めて食後に脂肪を蓄積させる。人によって、遺伝的にレプチンの分泌が弱い人もいる。彼らはより肥満になりやすい。しかし、研究結果で、減量をした後、減量前に比べてレプチンのレベルが低下する事が示された。これは、食欲を抑えにくいということだ。車で言えば、突然ブレーキを失ったようなものだ。

また別のホルモン、グレリンは食欲を刺激する - 食後に脳内のグレリンレベルは低下する。しかし、減量した後は、血中レベルは高いままで、食後をしても明らかな低下は見られない。

「体重の10%を減量してしまうと、これらすべてのシステムが突然動き出して、減量した分を取り戻そうとする。」サンディエゴ、スクリプス・クリニック、栄養代謝研究部門の所長、Ken Fujioka医師はこう説明する、「リバウンドして体重が戻ってしまうと、自分に対して腹が立って落ち込んでしまう。しかし、私が説明すると、これはあなたのせいじゃない。生物学的反応にやられたんだ... 年がら年中お腹が空いて、食事のことばっかりを考えさせられるんだよ。」

脳ばっかりが体重をもどそうと働くわけじゃない。MacLeanの研究で示されたのは、中枢神経系も、腸管や周辺の組織からシグナルを集めてくる。例えば、内臓脂肪は失った分を取り戻そうと働く。

こういう感覚で、エネルギー消費が支出を越えてしまうと、身体はエネルギーの使用法や貯蓄法を変化させる。グルコース(糖)はエネルギー源として好まれ、脂肪は体脂肪としてエネルギー貯蓄される。過剰の糖は脂肪へ変換される。トロント大学の研究で、24時間血糖値をモニターできる装置を使って、肥満者の血糖値の変動を見ると、正常体重の人は安定した血糖値変動をしているのに比べて、上がり下がりがきつい。

血糖が落ちたときに食欲が増す。カナディアン・機能医学センターの所長、Michael R. Lyon医師は説明する。

体重の戻るのは早い。「カロリーを取り戻せ、効率に蓄えろ、脂肪を元に戻すまで食欲を落とすな、と身体全体からシグナルを発する。」MacLean医師は続ける、「見た目は痩せてた人に見えるだろう。でも、身体の内部は変わらないんだよ。」

更に、動物実験から分かっているのは、リバウンドして増える脂肪は皮下脂肪だ。内臓脂肪は心血管疾患や糖尿病との関わりが言われているけどね。

難しいけど、失いやすい

じゃあダイエットをどうしたらいい?

「我々が知っている方法で、この反応に対処する方法は何もない。」Fujioka医師は、体脂肪を防御する生物学的力を説明する、「めちゃ難しい。」

しかし、決して不可能なことではない。National Weight Control Registry はこれに立ち向かっているダイエッターに賞賛された役割を担っている。ブラウン・メディカル・スクールの減量と糖尿病センターの所長、Hill and Rena Wingによって1994年に始められた。この登録システムは、どうやったら減量を維持できるか、色々と重要なデータを提供している。登録者は、定期的に調査され、1年間で少なくとも30ポンド(13キログラム)の減量を維持できている。

7000人以上のデータから解析されたデータから言えるのは、減量をする方法にあまり共通点がみられない。しかし、減量成功者はその後は同じような経過をとるということ。

彼らは、エナジー・ギャップを埋めるため、これから続く生活を小食でいるんじゃなくて、エクササイズをしっかりしようとする。毎日1時間以上、エアロビック運動をして、テレビを見る時間を制限している。

フィジカル・アクティビティ、研究者は良く理解できていないけど、リバウンド起こす生物学的なシステムに影響を与える。レプチンやインスリンの感受性を更に増すというようにだろう。

「エクササイズは、カロリー燃焼作用があると誰もが考える。」Fujioka医師は言う。「しかし、エクササイズによって元あるべきシステムに戻ろうとする反応が起こる。すべて最初のあるべき働きに戻るのだろう。」

減量維持に成功している人は、食事も変えている:登録者は、自分の必要なカロリーバランスを確認して続けている。まじめにカロリー表を見て、食べる物の記録を付ける、彼らは比較的低脂肪の食事をしている。

しかし、食事の選択には、これ以上の意味があるだろう。「我々は、食材の中に含まれる成分の研究に興味が向いている。」Fujioka医師は言う。「たぶん、ある種の栄養素を摂れば、システム全体が良くなるんじゃないかな。」

例えば、研究によって、カルシウムが体重制御に働くらしい。彼が言うには、「誰もカルシウムがどんな働きをするか分かっていない - 事実、この理論は認められていない。しかし、カルシウムの多い食事は、カルシトリオールと呼ばれるビタミンDを抑制して、脂肪燃焼の過程を刺激する。」

他に、血糖値を安定化させる食事、GI値が低く繊維の多い食事の研究をしている。この研究では、GI値の低い食事、例えばレタス、ナッツなど水や繊維質の多い食事を食べると、血糖値は安定して、食欲を増す反応もゆっくりだ。食物線維は食材に含まれる炭水化物の吸収を遅くする。これは血糖値の上昇を抑えることになる。

「減量自体は現実的なゴールじゃない。」Lyon氏は言う。「減量はいいというより身体に悪い。鍵になるのは、脳を自分の見方にすること。まずやらなきゃならない事は血糖値を安定化させることだ。」

2年経ったら楽になる

一度太った身体から正常な身体に身体が慣れるまでどのくらいかかるか科学者はわからない。もしわかるなら、永遠に続けることが可能になる。

研究報告で示されているけど、リバウンドは減量後の最初2、3年で生じる。そしてWing医師によると、減量を維持するのは最初の2年間が難しいと登録者は言う。しかし、徐々に新しい習慣とライフスタイルに慣れていく。

「その後、ダイエットの達人のようになるだろう。」彼女は言う。

現代の肥満研究で2点だけ強調されている。この2点はどちらも人間の行動に依存している。まず最初は、太らないでいるということ。そして、もし太ったら、減量して維持するためにライフスタイルを永遠に変えてしまうということ。

Hallblomさんは、Weight Watcherの方法を使って、14ヶ月かけて63ポンド(約29キログラム)体重を落とした。Weight Wtacherは食材の栄養素を学び、食事の記録を録るやり方だ。そして、精力的にエクササイズをこなした:毎週10から12マイル(16キロから20キロ)走って、週に3階エリプティカル・マシーンを使った。

彼女は7年間健康的に減量を維持して、2001年にWeight Watchersの南カルフォルニアのスペイン語サービス向上のため雇われた。彼女が言うには、まったく違うライフスタイルを変えないと永遠に維持できないことを数年前に認識したという。

「今回は」彼女は言う、「生活を改善するために永遠に変える準備は出来た。」

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2008年6月 3日 (火)

最も砂糖の多い飲み物...

BaskinNewlogoアメリカは凄いねぇ、驚きと溜息しか出ないような話題。

バスキン・ロビンスと言っても日本では馴染みが薄いかも。31(サーティーワン)アイスクリームと言えば、分かるかな?

バスキン・ロビンスと不二家の合弁会社の名前が「サーティーワンアイスクリーム」なんで、日本では、この名前を使っている。

他のフランチャイズのお店と同様、国ごとにメニューはちょっと変わる。本家のアメリカではこんなシェークが売られている。アメリカって無茶苦茶な国だ...

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2008年6月 2日 (月)

ゼロ・マイル・ダイエット:家庭菜園をつくろう

Db_gardenNewlogo今日のテーマは直接ダイエットと関係ないと思われるかもしれない。ワタシャちょっと皆さんと考えが違うかな?

痩せるために短期間実践するのがダイエットと思っている人もいるかな?健康的でいるためのライフスタイルを提案してるから、私は痩せる事だけを考えてはいない。

「世界のために美しく健康でいよう」という考えで取り組んでいる。

家庭菜園をすれば、新鮮で栄養価の高い野菜を食べられて健康にいいし、野菜を育てれば二酸化炭素削減に貢献でき環境にも優しい。少しでも多くの人に興味を持っていただけると嬉しい。

私が以前紹介した地産地消の話題、「ロカボア(Locavore)になる方法」や「讃ボア(サヌボア)」を読んでくれたかな?

フード・マイレージっていう考え方とも共通している。食材がお皿に載るまでに、とんでもない旅をしている事を知ったら驚くだろう。とてつもない輸送費がかかっている。これは二酸化炭素を排出しているって事になる。

地産地消の考えは、地元の農家を助けるためだけじゃなく、環境問題にも貢献できることを知っていて欲しい。

更に自分で果物や野菜を育てるといい運動になる。実は私も家庭菜園のビギナーだよ。こんな感じで作っていて、キュウリの収穫はしたし、トマトも大きくなっている。

てことで、Diet BlogのMike Howard氏も私と同じような考えです。彼も家庭菜園を始めたらしい。こういう人は増えているよね。

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