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2008年5月10日 (土)

牛乳は糖尿病の発症リスクを上げるかもしれない

興味深いニュースをまた1つ。NewScientistで紹介された「Cow's milk may increase the risk of diabetes」を訳してみたよ。

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牛乳から作られた乳幼児のミルクを飲んだら1型糖尿病の発症リスクを上げるかも?

1993年のフィンランドの研究で、乳製品の消費と糖尿病発症のリスクの関わりが示されていた。この時の説明では、βラクトグロブリン、人間は持っていない牛のタンパク質が赤ちゃんに抗体を作らせてしまって、その抗体が、人間の免疫システムを発達させるために不可欠なタンパク質、グリコデリンを攻撃してしまう。そのため、おかしくなった免疫システムは、間違ってインスリンを産生する膵臓の細胞を破壊してしまうから1型糖尿病の発症につながると言っていた。

最近、ポーランドのAnatek-EP会社のMarcia Goldfab氏は、牛乳から作られたミルクで育てられた5人の1型糖尿病患者からβラクトグロブリンに対する抗体を持っていたという報告をした。 (Journal of Proteome Research, DOI: 10.1021/pr800041d)

糖尿病の研究者はこの報告に対して注意深くなっている。「非常に興味深いけど、サポートするデータが必要だ。」フィンランド、ヘルシンキにある子供青少年病院のMikael Knip氏は言う。彼は大規模臨床試験TRIGRのコーディネーターであり、含有タンパク質を加水分解して破壊したミルクを飲めば、普通のミルクを飲むより糖尿病発症リスクが低下するかどうか調査している。

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というわけで、まだ免疫システムが未熟な段階で牛乳を与えるのは良くないんじゃないかな。皆さんはどう思います?

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