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2008年5月19日 (月)

牛乳:健康に良いの悪いの?

Newlogoどこへ行っても論議の的になる牛乳についての話題。医者でも栄養士でも、誰であれ、ちょっとずつ意見は異なる。

どうしてか分かりますか?

ハッキリ言えることは、誰も牛乳の事は分からないってこと。牛乳に含まれている成分でさえすべて言える人はいない。

分かっている成分でさえ、どのように消化吸収されて代謝されているかハッキリ分かっていない。その上、色々な成分は相互作用をしている。

じゃあ牛乳をどう考えればいいのか?

今日の記事を読んでください。私はどちらかと言えば牛乳否定派だ。でも牛乳を好きで飲んでいる人に無理強いして止めさせてないよ。

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牛乳:健康に良いの悪いの?
Milk: Is it Healthy or Not?

牛乳のように論点が集まる食材を見つけることは困難だろう。健康に良いの悪いのか?減量の助けになるのか?生乳か殺菌乳を買うべきか?低脂肪乳か普通乳か? - こんな感じでどんどん続く。そんな訳で、今回、推測や可能性を調べて、この問題に対してどう考えるべきかアイディアを出してみよう。

誰を信じるべき?

1つは、PCRMやPETA(読み方:ミルクは悪魔)といったグループはあるけど、これと両極端をなす酪農協会(読み方:ミルクは健康のため不可欠)というグループもある。健康に関する論議に加えて、政治的、倫理的、そして環境的な要因も考えなければならない。他の問題と同様で、答えはどこか中間にあるようだ。中庸を見つけていくようにしよう。

牛乳と健康

400,000人の成人を全世界で28年間追跡した調査がある。ミルクを飲む人は、少しだけとか全然飲まない人に比べて、心疾患や脳卒中の発症のリスクは低かった(この研究は酪農業界から資金援助をはうけていない)。

しかし...

全般にホルモン関連の癌は増えている。牛乳は、エストロゲンやインスリン様成長因子(IGF-1)が豊富で、これらは細胞の変異を不規則に引き起こすことができる。

その一方...

赤みの肉など他のタンパク質を摂りすぎている事ことを補正すると、乳癌と前立腺癌との関連性は消失していく傾向がある。

他に知っていると思っていることは...

  • 牛乳を飲めば卵巣癌の発症を増やすけど、大腸癌の発症は減らす - このことは一般的には知られていない。
  • 牛乳の摂取と1型糖尿病の発症の関連性を示すデータは無い。
  • 人口の70%はラクトース不耐性の人で占められている。牛乳を飲むのに問題はあるけど、ラクトースを減らした牛乳もあし、チーズやヨーグルトなどラクトースの含有量が少ない乳製品で問題は起こしにくい。

牛乳と骨

アジアの人達は、乳製品の消費量が少ないにも係わらず欧米の人に比べて骨粗鬆症の発生が少ない。看護師を対象にした研究報告では、1日に2杯以上の牛乳を飲む女性は骨折の発症頻度が上昇する。

しかし...

アジアの人達は食生活やライフスタイルが大きく違うし、看護師を対象とした研究報告では、既にリスクを持っていた人達が埋め合わせをしようといた結果と考えてもいいかもしれない(規模が小さいし、牛乳を飲み始めるのも遅すぎる)。

牛乳と減量

1日に3杯の牛乳を飲んで減量ができる見込みのありそうな研究は、その後話題にならなくなり消えてしまった。適正で業界非主導の研究によれば、お腹を引っ込めるために乳製品を摂っても効果が無い結果が示された。驚く事じゃない、牛乳を飲んで減量できると主張する権利はあるからね。

殺菌 vs. 生

ルイス・パスツール氏とウエストン・プライス氏は、お墓の中でクルクル回っているんじゃないかな。殺菌を好む人達は、有害なバクテリアを死滅させるために必要な製造工程で、牛乳が持っている栄養価や美味しさはさほど変化させないと主張する。

しかし...

殺菌を嫌う人達は、バクテリアを死滅させるこの工程で、ビタミン、ミネラル、酵素類など生命維持に不可欠な要素を破壊してしまうと考えている。さらに、生の牛乳によるバクテリアの感染はまれで、重大な心配事をほとんど起こさないという事を示している。

これから何が言えるか

これは非常に個人的な事象になる。できるだけ今まで報告された証拠をまとめ上げよう。けど、自分の経験に重きを置いてもいいからね。

  • 牛乳が大々的に広められているような健康に良い食品だと思わない。牛乳を飲んでも飲まなくても完全に健康的にいられるだろう。
  • 動物保護団体のようなグループが言うような悪の根源じゃないだろう。
  • 何事も平等に考えて、1〜3杯の牛乳ならたぶん充分量のビタミンやミネラルは摂れるだろうし、健康障害を引き起こすまでの量じゃないだろう。
  • 牛乳や他の乳製品はカルシウムを摂るための最善の方法だろう、しかし、牛乳だけが唯一の方法じゃない。ビタミンDを摂ればカルシウムの骨への取り込みを補助してくれる。
  • グラス一杯の牛乳、ボール一杯のヨーグルト、チーズの固まりで減量できるとは思わない。
  • 滅菌を嫌う人達が主張するほど滅菌牛乳に問題があると思わない。またこの逆もしかりだろう。生の牛乳を摂ることによって引き起こされるバクテリア感 染の危険性は非常に小さい。しかし、感染の可能性を考えるべきである。もし生を飲むなら、動物の品質や衛生管理に目を配らせないといけな い。生きていようが死んでいようが、適度の量なら牛乳を飲むことで何らか差が出てくることはないだろう。

この情報で何かを感じてくれて記憶にとどめていただければ嬉しい。もう既に知っていることかもしれない。非常に極端な事を主張するグループの言うことしか聞こえなくならないことが非常に重要なことだ。

References:

  • Elwood, Peter. Milk Drinking, Ischaemic Heart Disease and Ischaemic Stroke. European Journal of Clinical Nutrition. 2004
  • Weston Price Foundation
  • FDA Consumer Magazine. September/October, 2004
  • Schwarcz, Joseph. An Apple a Day. 2007. Harper Collins Publishing

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コメント

某ブランドの社員が皆、牛乳を飲まないと言われています。

言わずもがな・・・。

投稿: | 2009年5月13日 (水) 11時39分

料理には豆乳を使っているし、
牛乳は飲んでいないな。

投稿: 屋台ブルー | 2009年5月14日 (木) 18時59分

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