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2008年5月28日 (水)

糖尿病にならない食事

今日はThe New York Timesで紹介されているヘルスガイドにあった糖尿病の食事療法に関する最新の話題だ。

糖尿病の人がどんな食事をすべきか?アメリカでも糖尿病の食事療法は、まだまだ混沌とした状況だ。どのくらい混沌としているか説明している記事なんで、アメリカの食事療法の状況を理解するために非常に興味深かった。

カナディアン・トライアルで差が出なかったと言うけど、空腹時血糖で評価していること、どのグループも減量できていないし、1年間だけの調査なんでかなり問題がある。常識的に考えれば、低炭水化物-低GI値ダイエットで減量が一番いいと思うけど、今のところエビデンスは無い。でも自分が糖尿病ならそうするな。

糖尿病にならない食事
Eating to Keep Diabetes in Check

世界中で2型糖尿病が増えているけど、専門家は自分たちを責めるべきだと言う。遺伝的な素因により糖尿病になるリスクは確かにある。しかし、急激な糖尿病の増加は、ほとんどの場合、栄養学的に貧相な食事と運動不足が原因になっている。

明らかな解決法は単純:肥満なら体重を落として運動をもっとしろだ。

簡単じゃないかな?もちろん簡単じゃない。専門家は、減量を上手く成功させる最適な方法に近づいてもいない。それに、糖尿病の進行を止めるために勧めている食事は、矛盾に溢れて混乱を引き起こしている。米国糖尿病協会は、30年前に糖尿病患者のコントロールに勧めていたのは低脂肪-高炭水化物ダイエット。しかし、十年ぐらい前には高脂肪-低炭水化物ダイエットに逆転していた。しかし、どのくらいどんな炭水化物を食べるべきか論争は未だに絶えない。

ほとんどの論争の焦点は、グリセミック・インデックス(GI値)、どのくら炭水化物を食べる血糖値がどのくらいになるかの指標、それと2型糖尿病の病気進行にこのGI値が影響を与えるのかどうかである。GI値の高い食事、甘い飲料水、ケーキ、白米は食後に急激な血糖上昇をすることで知られている。GI値の低い食事、ブロッコリー、レタス、玄米、全粒粉は、反対に消化に時間がかかるから血糖値は安定している。

米国糖尿病協会は、食事を選ぶときGI値を参考にすべきじゃないと忠告している。「炭水化物が血糖値に色々な反応をする事は明らかだ。」協会からの正式なコメントはこう続く、「しかし、データからは、良い結果を示す傾向も示していない。」

ボストン子供病院の内分泌専門医でありハーバード・メディカル・スクールの准教授、David Ludwig医師は「これは間違い。」と言う。「精製された穀物のようなGI値の高い食物は、無精製の食物に比べて血糖値のレベルが2、3倍高くする。」彼は言う。血糖値が急激に上昇すると、身体はその反応としてインスリンを大量に分泌して、糖を血中からエネルギーの必要な細胞に移動させる。

「もしあなたがGI値の高い食事を次から次へと食べたり、お菓子を次から次へ、毎日来る日も来る日も食べたら、インスリンを産生するシステム自体にかなりストレスを与えてしまうことになるだろう。」Ludwig医師は説明する。「もしこのシステムが、体質的に弱かったら、急激な血糖値の変動によって健康でいられなくなり、代償性に2型糖尿病に陥るだろう。」

Ludwig医師は、自分の研究に言及した。GI値の高い餌を与えたラットは、筋肉量が減り、体脂肪率が増加して血糖値をコントロールする能力を失った。

GI値の高い食事を与えられたラットのインシュリン産生細胞は、破壊され、構造が変化して、瘢痕化している。」Ludwig医師はこう説明する。同じ事が、彼の推測では、人間でも起こっているのだろう。

しかし、今のところ、人間を対象にした研究から出てくるエビデンスは大ざっぱだ。最近のカナディアン・スタディー(屋台ブルーは文献を請求中)では、3つの異なる食事療法を1年間続けた162名のボランティアによる研究結果で、血糖値のコントロールに差は出なかった:低炭水化物ダイエット、高炭水化物-低GI値ダイエット、高炭水化物-高GI値ダイエットの三通りが比べられて、空腹時血糖、糖尿病のリスク評価に使われたマーカーが評価され、低GI値ダイエットのグループで上昇していた。

1898名を対象にした2番目の研究(これはここからオンラインで読めるよ)では、高GI値の食事でも低GI値の食事でも2型糖尿病になるリスクは同程度だったという報告がされた。

「GI値の概念によって、物事を直感的にとらえるべきだ。」メイヨー・クリニックの糖尿病専門医、John M. Miles医師は言う。「多くの人が何かあると思っている。ただ、エビデンスがついてこないだけだ。

ニューヨークのセント・ルーク・ルーズベルト病院の内分泌専門医であり糖尿病専門医のXavier Pi-Sunyer医師の意見は一致している。新しいエビデンスが必要だ。「今の時点で、2型糖尿病の患者さんに高GI値や低GI値の食事を選ばせるのは賢いやり方だとは思わない。」彼は最近のレビュー記事(ここからオンラインで読めるよ)に書いている。

しかし、トロント大学の、カナディアン・トライアルのリーダーThomas Wolever氏は、低GI値の食事をしたグループは食後の血糖値を改善させたし、これが空腹時血糖値より重要な指標になると言及している。このグループでは、CRP(C反応タンパク質、炎症のマーカーとして知られており、糖尿病とリンクする)の減少も見られた。

低GI値の食事には他に重要な点がある。Wolever氏は提案する:減量をさせられる。「減量をするための唯一の方法と言う人々を私は沢山知っている。」

誰にでも効果のあるたった一つの方法っていうのは無いから、減量というのも2型糖尿病のリスクを低下にもっとも効果がある方法の1つであろう。過体重で糖尿病予備軍のボランティアを無作為に選び、体重の7%減量をさせて毎週150分の中程度エクササイズをさせたNIHによる大規模トライアルのエビデンスが示している。

これからの3年間で、コントロールグループの11%発症に比べて、ライフスタイルに介入したグループではたった年率5%の糖尿病発症だった。減量と運動療法は、2型糖尿病の予防において薬物療法に比べて効果があることは証明されている。

「5~10ポンド減量できれば、世界全体にいいってことに疑いの余地は無い。」Wolever医師はこういう。問題は、どうやったら減量できるかだ。

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コメント

私も40歳近くになって、最近ヘモグロビンA1cが正常上限(5.2)を少し超えるようになってきたので、参考にさせて頂きたいと思います。ありがとうございました

投稿: 中さん | 2009年10月23日 (金) 06時41分

中さん、久しぶりのコメントありがとう。
糖尿病は、ジワジワ忍び寄ってくるので、日頃の食事と運度週間で予防しよう!

投稿: 屋台ブルー | 2009年10月26日 (月) 12時47分

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