炭水化物依存:本当か嘘か?
昨日はココログのメンテナンスにひっかかって記事をアップできなかったから、また後でもう一つ記事をアップする。
さて、今日の一つ目のdiet-blogの話題は、炭水化物依存。健康的でいるために炭水化物の依存性は問題じゃないと思う。しかし、真実を真実と証明するのは本当に難しい、誰もが常識と思っていることでも、それが事実と証明するためには、時間も労力もかかる。
決して馬鹿げた話だと思わない方がいい。馬鹿な話だと思えば、それを証明できない自分が馬鹿であると認めるのと同じ。炭水化物への依存... 私もこの記事を紹介しているMike Howard氏と同意見、健康でいるために重要な話ではないだろう。付け加えるなら、炭水化物は栄養素の1つで必ず摂らなければならないが、他の依存症を引き起こすものは摂る必要がない。これも違いだろう。
炭水化物依存:本当か嘘か?
Carb Addiction: Real or Not?
本能的に駄目なのか、メンタルな部分が関与するのか?今や炭水化物といえば、避けようとする主要栄養素の1つで、「依存性がある」という言葉さえも付いてくる - 特に、精製された炭水化物と糖に対しては。さあ、この議論の肯定派と否定派の話を聞いてみよう:
炭水化物依存になる
・砂糖も他の精製された炭水化物も、不正な薬物が依存になるのと同じように中毒症状を示す - 本質的に似た代謝経路をとるからだ。・精製された炭水化物を摂取すると大量のインシュリンが産生される。
・高GI(グリセミック・インデックス)値の食事はトリプトファンの産生を刺激し - このトリプトファンは気分を落ち着かせる効果がある。安定剤に人々は依存しやすい、だから炭水化物も依存性がある物質として考えても言い過ぎじゃない。
・それから、ストレスを感じるとき、精製された炭水化物や砂糖に手が出るものだ。これも依存症状の表れだろう。砂糖の依存から離脱するとき、頭痛、イライラやしびれが起こるという報告もある。こういう症状は依存によく見られるものだ。ラットを使った実験でも同じような結果がある。
炭水化物は依存にならない
・現代社会では、悪い習慣を「病的なもの」ととらえる傾向が強すぎる。・この迫害的、狂信的な考えによって、悪い習慣が、遺伝学的もしくは医学的な問題になっていると信じ込まされている。
・砂糖に対する欲求は、健全な肉体の反応と同じように健全で生理的な反応である。健康的に生活しようと決心したのなら、肉体的な苦痛を耐えることがないレベルに砂糖の摂取を減らせばいい。
・世の中にはドラッグやアルコールなど肉体的に依存してしまうものがある。砂糖を摂ると、頭の中では似たような回路を刺激してしまうだけで、依存になる訳ではない。
この考えをどこで示せばいいの?
砂糖に対する欲求は人によって強弱がある。砂糖/炭水化物に対して、身体的にも精神的にも影響を受けやすい人は、体質的に存在するだろう。
しかしながら、炭水化物依存を、ドラッグ、ニコチンやアルコールへの依存に例えるのは問題であろう。「依存」という言葉は、身体に毒性のある破壊的な化学物質への依存性に対してのみ使われるべきだと思う。アルコールからの離脱は、例えば、痙攣、錯乱状態、見当識障害、幻視・幻覚、興奮状態や過度の心機脳障害を引き起こす。この理由のため、炭水化物への「依存」を他の物質への依存と例えるのは言い過ぎだと考える。
健康を促進して肥満の対策という目的のために、精製された炭水化物や砂糖をコントロールするべきだということは、疑いの余地は無い。これは可能なことで、慎重に楽しめば罪悪感もないらろう - 「依存」にならない程度にね。
リファレンス:
White PJ, Cybulski KA, Primus R, Johnson DF, Collier GH, Wagner GC. Rutgers, State University of New Jersey, New Brunswick 08903. Physiol Behav 1988;43(1):73-77Calantuoni, C et. Al. "Evidence that intermittent, excessive sugar intake causes endogenous opioid dependence" Obesity Research (2002)
About.com: Alcoholism
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント