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2008年3月27日 (木)

Good Calories, Bad Caloriesの良いとところと悪いところ

Logo_dietblog昨日は午後から忙しく、記事のアップができず申し訳ない。今日のdiet-blogの話題は、以前に紹介したGood Calories, Bad Calories、話題になっているこの本に対する批評だ。私も既に購入しているけれど、まだ読めていない。本が分厚いし英語なのでちょっと時間がかかるだろう。しかし、今日の記事を読んでアウトラインがつかめたので読みやすくなった。

Good Calories, Bad Calories(グッド・カロリーとバッド・カロリー)の良いとところと悪いところ
The Good and the Bad of Good Calories, Bad Calories

Gary Taubes氏の書いた、「Good Calories, Bad Calories」の鳴り物入りで発表された熱狂が冷めた今、ここで少しばかり批判的な事を言おう。この本を手に入れるのにちょっとばかり時間がかかった、読んで理解して、さらに知識の再構築をするのに2週間かかった、これはPeople Magazineを読むことであった。注:Regina Wilshire氏はここに、この本に関するすばらしいコメントをここに載せている。

・情報に関する奥深さと幅広さに関して言えば - 科学的にも歴史的な観点でも、この本は... 権威的である。

・Taubes氏の「脂質仮説」に関する科学的な欠陥における論法は、誰かがするような炎を食い止めるために爆破させるようなやり方と同じである。彼のやり方に筋道を立てて反論するのは非常に難しいだろう。

炭水化物/肥満/生活習慣病の相関に関しても同様だ - そうだけど、私は彼の優れた洞察力が好きだ、精製された炭水化物や砂糖と、低GIの炭水化物にまつわる論争

・Taubes氏は、体重の調整にはカロリーバランスが唯一重要な因子であると、長い間信じ込まれていた考えが間違っているといいくことにかなり時間をかけている。この考え方が完全ではなく色々な因子、遺伝的にホルモンにより影響を受けるという意見には同意するけれども、この分野において、Taubes氏が思っているより研究が完全ではない。カロリーバランスが体重に何ら関係がないと言い続けるような彼の本はもう買わないだろう。

インスリン/脂肪に関連して言えば、多くの納得させられる内容がある。インスリンが脂肪蓄積においてもっとも重要な働きになっているという事実を否定することは非常に困難であろう。他の科学者もこれを指示する強力なデータを示している。

エクササイズと脂肪減少(ちょっと深呼吸して)... このポイントはTaubes氏と私の意見が完全に分かれるところ。エクササイズは、空腹感を引き起こしても減量はさせないというのが彼の主張。これは、私がよく使う言葉で「机上の空論(アームチェア・サイエンス)」になっているだろう。彼の考えをしじする研究だけを拾い上げているようだ、一方、反論している研究は無視している。

Taubes氏が、エクササイズは貧相なダイエットの切り札じゃないという事を、このような形で問題定義しているのなら - 私は同意見だ。加えて言えば、彼はエクササイズの種類に関して、詳細なことを書いていない。エクササイズをした後に続くカロリー消費、もしくはインスリン感受性を高める(彼のインスリン/脂肪の問題で絶え間なく奇妙な議論がされている)。ハッキリ言うけど、私はこの分野に関してちょっとばかり偏見を持っている。何と言おうとも、体重をコントロールするための効果的な介入としてエクササイズが指示するリファレンスを示しておく。

結論として、
この話から判断を間違っちゃいけないよ - この本は本当にすばらしい。栄養学に関してちょっとばかり関心が深い人には読んでおくべき本だろう。

しかし私は内面の葛藤にゆれている、この本が次のどちらなのか;

a) すばらしく画期的なこの本を読めば、栄養学に関しての考えが革命的に変わると保証できる。食事のガイドラインに携わったり洞察力のするどい消費者にとって読まなければならない本である。

もしくは、

b) この本でもっとも説得力のある論点が、彼の前で他人が絶え間なく起こっている(彼ほど深淵ではないけれども)。栄養に対して熱狂的な人々には明らかになっていることを我々に説明するために、かなり長く時間のかかる方法をとっている(食事性の脂肪はそれ自体で肥満に結びつかないことと、カロリーバランスも同じように不完全な論点で、ホルモンの分泌や体質が肥満に対して重要な役割をとっているといった常識的な話)

たぶん、どちらも少しずつだろう。

リファレンス

Leanne M. Redman, Leonie K. Heilbronn, Effect of Calorie Restriction with or without Exercise on Body Composition and Fat Distribution. Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism. 2006

McTiernan A, Sorensen B, Irwin ML. Exercise effect on weight and body fat in men and women., Obesity 2007 Jun;15(6):1496-512.

Schneider PL, Bassett DR Jr, Thompson DL, Pronk NP, Bielak KM. Effects of a 10,000 steps per day goal in overweight adults. Am J Health Promot. 2006 Nov-Dec;21(2):85-9.

Slentz CA, Duscha BD, Johnson JL. Effects of the amount of exercise on body weight, body composition, and measures of central obesity: STRRIDE--a randomized controlled study.. Arch Intern Med. 2004 Jan 12;164(1):31-9.

Ross R, Dagnone D, Jones PJ. Reduction in obesity and related comorbid conditions after diet-induced weight loss or exercise-induced weight loss in men. A randomized, controlled trial. Ann Intern Med. 2000 Jul 18;133(2):92-103. Links

Mougios V, Kazaki M, Christoulas K. Does the intensity of an exercise programme modulate body composition changes?. Int J Sports Med. 2006 Mar;27(3):178-81

Lee S, Kuk JL, Davidson LE, Hudson R Exercise without weight loss is an effective strategy for obesity reduction in obese individuals with and without Type 2 diabetes. Appl Physiol. 2005 Sep;99(3):1220-

Effect of an acute period of resistance exercise on excess post-exercise oxygen consumption: implications for body mass management. Eur J Appl Physiol. 2002 Mar;86(5):411-7.

Ross, R., Freeman, J. A., & Janssen, I. (2000). Exercise alone is an effective strategy for reducing obesity and related comorbidities. Exercise and Sport Science Reviews, Vol. 28, No. 4, pp. 165-170.

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