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2008年2月 4日 (月)

専門家:低脂肪食ガイドランは間違い?

Shiryo_new1_2
今日はもう1つ話をしよう。食事療法でも運動療法に関してでも同じなんだけど、自分の考えが正論だと言い切る専門家をあまり好ましく思わない。彼らが根拠にしているデータで疑問の余地が無いほど完璧なものというのは存在しないからである。カリスマ的な専門家は、それを解っていて、人を惹きつけるために断定的に話をする場合がある。無知な人間は説得されてしまうのだろう。例えば、上記のグラフを見てもらいたい(出典:お米・ごはん食データベース)。

日本でも「低炭水化物ダイエット」が流行っているが、それを否定する専門家はこう言っている場合がある。「欧米と違って、実は日本人の場合、炭水化物の摂取量は減っている。脂肪の摂取が増えることで肥満が増えているから、低脂肪食にすべきだ。」と、真顔で真剣に話をする専門家がいる。

どうしてこのグラフでそこまで言い切れるのか。この話を聞いてうなずく人が多ければ多いほど肥満問題は深刻だと思う。私の話も決して裏付けのあるデータが存在するわけじゃないから1人の意見として聞いていただきたい。

なぜそう思うか。摂取エネルギーがカウントするのは、炭水化物、脂肪、タンパク質の三大栄養素だけ、野菜の摂取量がこのグラフに反映されていない。炭水化物でくくられたカテゴリーには、玄米から高度に精製加工された食材が含まれる。脂肪も動物性の飽和脂肪酸、魚や植物の不飽和脂肪酸に分けられる。また食品添加物の問題もわからない。食事には数え切れないパラメーターが含まれている。このデータだけで低脂肪食の食生活が良いと断言できる理由にならない。本当に困ったものだ。

なぜこんな話をしたかと言えば、今日のトピックは米国における低脂肪食への批判だったから。確かに日本ど米国では社会状況が違う。しかし、私は日本でも同様だと思っている。問題は脂肪食では無く、高炭水化物だと思っている。摂取エネルギーの炭水化物の占める割合は確かに減っているけど、高度に精製された炭水化物が増えてきているのも事実だろう。その他、民族性の問題もからんでいるから日本でも炭水化物は問題視されるべきだと思っている。

専門家:低脂肪食ガイドランは間違い?
Experts: Low-Fat Guidelines a Mistake?

数十年に渡って続いた低脂肪食のガイドラインに専門家が異議を唱え始めた。

「[...}「低脂肪の摂取」で言われる以前の重要性により、人々は「低脂肪食を続けていれば絶対に健康」と信じ込まされた。この思いこみが、エネルギーの形態が炭水化物という形に代わって増加を引き起こし、結果として高炭水化物による悪い代謝性の影響が出ている。」

Dr. Marantzは、大々的に無視されていたこのトレンドを指摘している。

「合衆国で増え続ける肥満というのは、炭水化物の消費量の絶対的増加にだいたい一致している。」

Dr.Marantzは、このことが原因でないかもしれないと即座に断りを入れている - しかし、米国の食事勧告によって肥満が増長されている「現実的な可能性」ではある。

低脂肪に夢中になった期間が10年以上なので、逆の流れになるのに10年以上かかるのだろうか?ダイエットフードは助けにならなかった。

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