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2008年2月 9日 (土)

肥満者の医療費は少ない

また面白い報告が米国でされている。太っている人の方が医療費がかからないという統計データが発表された。これは単純に医療費を比較しているだけだが、太っている人と痩せている人がどれほど社会に貢献しているか考慮されていない。やはり支出と収入のバランスがどうなのか知りたいところだ。

肥満者の医療費は少ない
Obese People Have Lower Health Costs

肥満者の生涯必要な医療費は健康な人に比べると少ないという新しい報告がなされた。

理由は単純:肥満者は痩せている人に比べたら長く生きないからだ。

この研究(Public Library of Science Journal)はシミュレーションモデルを使って次のことが言えている。

生涯の医療費(20歳以上の)

・スリムで健康な集団:$417,000ドル(約4,500万円)

・肥満者の集団:$371,000ドル

・喫煙者のグループ:$326,000ドル


20歳から56歳の肥満者のグループは最も高額な医療費を必要とした。しかし、彼らは早死にするので(肥満者グループは80歳vs健常者84歳)、結局トータルで安くなる。

研究者は興味深い結論で締めている。

肥満予防は重要で公衆衛生の改善のための費用対効果の優れた対策かもしれないが、増加する医療費の対策にはなっていない。

「禁煙や肥満対策のプログラムを成功させるということは、その後の生涯でお金のかかる原因により亡くなる可能性が高くなるということを政府は認識すべきだ。」主要研究者のVan Baal氏は示唆している。

「クオリティー・オブ・ライフ(QOL)」について本当に考えさせられる。

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