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2008年1月30日 (水)

グッド・カロリー、バッド・カロリー

Logo_dietblog最近になってアメリカで話題になっている本がある。今日紹介するGary Taubes氏の書いた「Good Calories, Bad Calories: Challenging the Conventional Wisdom on Diet, Weight Control, and Disease」がそれだ。豊富な研究データを紹介し、現存するダイエット法を科学的に検証している。早速、彼の本をAmazon.comで注文した。今日の和訳はかなり意訳しているので悪しからず。

グッド・カロリー、バッド・カロリー
Good Calories, Bad Calories

最近になって出版された本、「グッド・カロリー、バッド・カロリー:食事、ダイエット、病気にまつわる常識への挑戦」の中で、Gary Taubes氏は、懐疑的な視点に立って、既に発表されている研究報告を吟味する方法論を用い、真実として受け取られている食事通念に挑戦的な姿勢をとっている。

我々が考えているほとんど全ての事を、過去1世紀の間に発表されたデータから導き出される見識を持ってしても支持し難いとTaubes氏は指摘する。

Taubes氏は、この本の中で多くの問題に取り組んでいる、まず始めに、公衆衛生の政策で勧められた食生活によって、どのように今日の状態に導かれたのか歴史的な背景を説明し、科学的根拠が無いにも係わらず、どうしてこのような政策が生まれ、形成され、アメリカ全国民に対して真実として広まってしまったのか説明している。

脂肪仮説(Diet-Heart Hypothesis) vs 低炭水化物仮説(Carbohydrate Hypothesis)

(訳注)diet-blogの内容を理解するには少し食事療法に関する知識が必要である。アメリカ心臓協会(AHA)という権威あるグループが推進する低脂肪食(DASH食)、それと真っ向対立するアトキンス・ダイエットの生みの親、Dr.Robert Atkins氏の提唱した低炭水化物食(日本では低インシュリン・ダイエット)が存在する。両者で良いと思われる部分を組み合わせたサウスビーチ・ダイエットなど、他の食事療法はある意味、この2つの食事療法の組み合わせである。

病気の時に食事がどのような役割をするか理解するための調査をしている時に、競合する2つの仮説に出くわした。低脂肪食ダイエットと低炭水化物食ダイエットだ。

「もし、どちらか先に出くわしていたら、何を信じていたのだろう?」と問う。

Taubes氏が強調することは、積み重ねられたエビデンス(証拠)によって、この本を書く前には思いもよらなかった結論へ導かれたということ。その結論というのはまだまだ議論の余地があるけど、更なる考察や解釈、分析に実験がまだまだ必要であるということ。

食事とダイエットというパズルを組み立てる1つのピースに関して、かなり考えさせられるものがある。それは研究者によって必ずしも認められていないけど体脂肪の貯蔵に関して炭水化物が絡むこと、特に精製され加工された炭水化物を多く含む食事は、インシュリンからのホルモンシグナルと身体を循環しているαグリセリンリン酸の作用によって、蓄積された脂肪からのエネルギー供給を抑制して、体重増加を強める代謝に働く。

インシュリンやαグリセリンリン酸の働きにより、人間は毎日大量の食事やカロリーを消費しているにも係わらず、空腹でも効率的に動くことができる。この事は食べる量じゃなく何を食べるかといくことがウエストの増加を導く。

何を信じるべきか?
Taubes氏は読者に対して提案をしている事は、彼が本の中で示している何百もの研究から得られた豊富なデータを見ることで、健康的な食生活の自分の信念を吟味してみたらどうかということ。低脂肪食や現代の食事のガイドラインには信じるに足る確固たるデータが無いまま支持され、信じ込まされていおり、そして、一世紀にもわたり競合する立場の低炭水化物ダイエットには確固たるデータがあるにも係わらず無視されていると主張している。

どちらを信じるというのでは無く、この本は明らかにされている科学的な実験とその歴史が我々をどのように今日に導いたかの説明をしている。どちらも体重に関する説得力に溢れる報告が存在する、引用の多い資料を見れば我々に食事と健康に絡む様々な信念が本当かどうか考えさせられ、本当にそうなのかという疑問を投げかける。

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